田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

エレファント・ソング(Elephant Song)

2015年06月29日 07時05分14秒 | 日記

 「Mommy マミー」「トム・アット・ザ・ファーム」などの監督作で注目を集めるカナダの若き俊英グザビエ・ドランが俳優として主演し、精神科病棟で繰り広げられる心理劇を描いたサスペンスドラマ。ある日、精神科医が失踪し、患者のマイケルという青年だけが手がかりを知っていた。院長のグリーンはマイケルから事情を聞こうとするが、マイケルは巧みな話術でグリーンを罠に取り込み、翻弄していく。共演は「スター・トレック」のブルース・グリーンウッド、「カポーティ」のキャサリン・キーナー。(映画.comより)

 

 

 

 今回のグザビエ・ドランは見栄えがしませんね(笑)。小動物の様に目をぎょろつかせて人を翻弄し(実際、ブルース・グリーンウッドと並ぶと本当に小さかった)、次々とあることないことをまことしやかに語り始める、頭の良すぎる青年。そんな感じに仕上がってました。グザビエって、もっとハンサムだと思っていたんだけどなぁ・・・そうでもなかった(笑)。

とにかく、舞台は精神科病院の院長室で、ワンシチュエイション・ムービーのようです。登場人物は主にブルース演ずる院長、患者のグザビエ、そして看護師長のキャサリン・キーナー、この3人です。

ある日、この病院に勤務するベテラン精神科医が突然姿を消します。患者だったグザビエが最後に彼と接していた人物だったこと、グザビエ本人もなにか知っているようなことをにおわせたことなどから、スタッフは彼から手掛かりを聞き出そうとします。しかし、そこはそれ、普段から一筋縄ではいかない患者だということで、出張していた院長を呼び戻し、ベテラン看護師長を外に待機させての尋問(?)となります。

しかし、頭はよくても素直で普通の人な院長ではなかなか太刀打ちできず、次第に彼に翻弄されてゆくことになります。この辺は、「羊たちの沈黙」のレクター博士とクラリスそのものですね。”いい人”なブルース・グリーンウッドが見ていてかわいそうでした。逆に(病気で仕方がないこともあるのでしょうが)ひねくれまくってるグザビエは「こんな患者、イヤだろうなぁ」としみじみ感じさせる熱演で、私も「こう言う人とは、多分かかわりたくない」と思いました(笑)。

そこへ微妙な過去を持つ院長と看護師長の話が絡み、ますます院長は翻弄されることに。

冒頭、(多分メキシコかどこかで)有名なオペラ歌手である母親とあまり構ってもらえない少年が映ります。この少年がグザビエなんですが、この場面は短く、すぐに舞台は精神科病院へと移ります。この母親は回顧シーンでも何度か登場します。そしてほとんど会うことがなかった父親もほんの少し登場しますが、なぜ「エレファント」なのかは父親に起因しているようです。

それから、院長の姪という少女が何度か登場します(回顧シーンではなくて現実に)。どうにもこの子がダウン症だったように思うのですが、そこに焦点があたることはなく、物語の展開からも、この設定はなくてもよかったような気もします。

そして最後は予想外の大展開に。これは衝撃でした。う・・・ん、何とも言えない映画でしたね。しかし、個人的にはこれくらいの患者やバックグラウンドを持った人はいるかな、とも思うので、「羊たち・・・」のほうがおもしろかったかも。まぁ話は全然違うんですけどね。

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セッション(Whiplash)

2015年06月28日 16時09分34秒 | 日記

 2014年・第30回サンダンス映画祭のグランプリ&観客賞受賞を皮切りに世界各国の映画祭で注目を集め、第87回アカデミー賞では助演男優賞ほか計3部門を受賞したオリジナル作品。世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。「スパイダーマン」シリーズなどで知られるベテラン俳優のJ・K・シモンズがフレッチャーを怪演し、アカデミー賞ほか数々の映画賞で助演男優賞を受賞。監督は、これまでに「グランドピアノ 狙われた黒鍵」「ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛」などの脚本を担当し、弱冠28歳で長編監督2作目となる本作を手がけたデイミアン・チャゼル。(映画.comより)

 

 

 

 やっと見た。結局大阪で(笑)。地元の田舎でもやっと上映が始まったのに、上映回数が少ない。そんなことだから映画館離れが進むのよ(生意気言ってごめんよ)。経営側の事情もあるだろうけどさ。

さて、映画です。予想よりすごかった。なんなの、この映画。しんどすぎる。これが教育?私自身に音楽の教養がないので、細かいことは理解してないと思うけれど、ここまで許されていいことはないと思う。

しかも「度の過ぎた教育熱心」だけならまだいいけれど、J・K・シモンズ演じるこの教官は性格も悪いんじゃないかと思います。有名な教授だから、それなりの功績も残して来てあるんだろうけれど、音楽は元来音「楽」であって音「苦」であってはならないと思うのです。

もちろん、一人前になるため、あるいは人より抜きんでて有名になるためには、楽しんでばかりではダメでしょうし、人一倍の努力が必要なのは当たり前です。でも、人の道を外れるようなことをしてまで生徒に過剰なものを求めてはいけません。また、いくら有名な教授のお目に適ったからと言って、それが絶対に正しいとは限りません。音楽はあくまで芸術なのですから。

若い人にはいろんな才能があります。そんなもの、どこで花咲くかなんてわかりません。王道を外れたところで見事に開花することだってあるのです。まぁそんな例は少ないでしょうし、ある意味バクチかもしれませんけれど。

とにかく、軽く女の子が絡んで来たり、親戚の奴らがちょいイヤミだったりしますが、基本は鬼教授とそれに必死について行こうとする生徒の成長物語となっています。生徒の技術を伸ばすためなら罵声も厭わない教授ですが、出て行った母親を絡めて責めるのは絶対にダメだと思いますね。怖い顔のJ・K・シモンズにはピッタリの役柄で、とてもハマってましたけど。オスカーも納得の熱演でした。

この監督、「グランドピアノ」の脚本家なんですね。イライジャ・ウッドのこの映画、「ピアニストが演奏の途中でこんなに席を立つのかな」とか、不思議な描写はあったにせよ、心理劇としてはとてもよく出来ていましたね。案外好きでした。

自分の経験をここまで映画にしてしまった今、次はどんな題材を扱うのでしょうか。これからが楽しみな監督です。

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LEGO(R)ムービー(THE LEGO MOVIE)

2015年06月23日 07時12分06秒 | 日記

 エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。にもかかわらず、どういうわけか人知を超えた能力を誇り、世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。困惑する中、謎めいたグループのメンバーに迎え入れられた上に、バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟もない彼は、行く先々で大騒動を巻き起こしていく。(シネマトゥデイより)

 

 

 

 録画した娘が「おもしろかったよ!もう最高!3回くらい見たかも」な~んて言うもんですから、ついどんな感じかな、と思って見てしまいました。短い映画ですし。

確かにバットマンやらグリーンランタン、スーパーマンからミュータント・タートルズのミケランジェロまで、挙げればきりがないほどのキャラが登場し、本当になにもかもがレゴで表現されていて、その出来栄えのすごさと言ったら・・・。まったく言葉を失うほどです。こういうことに情熱を燃やす人って、楽しかっただろうなぁ。出来上がった時の達成感って、表現できないほどの充実感なんだろうなぁ。うらやましい。

でも、そんな彼らでも「マニアル通りに動くことの何が悪い」と声高に叫ぶのです。そうなのです。今でこそ、「マニュアル通りの対応」とか言うとなんだか悪口みたいになっちゃってますが、元来「マニュアル」とは、一番効率の良い方法を一番効率よくまとめたもの。余程のベテラン技術者でない限り、マニュアルが正しいことも多いのです。それに、大多数の人は人に雇われるサラリーマン。この映画の主人公のように、「特に印象に残らないいい人」「マニュアル通りに動いて満足」な人が大多数だと思うのです。奇抜で人と違ったアイデアばかりが斬新なわけではありません。きちんと働く人がたくさんいるからこそ、奇抜なことも目立つのです。

最終的にはレゴから「ヒト」落ちするのですが、それも納得の話の展開。うまくできてましたね~。私は字幕版で見たのですが、声優さんも有名どころがずらりと並んでいた模様。ただ、話がせわしなく展開するので、あんまり気付かず見てしまいました。言われないとリーアム・ニーソンやモーガン・フリーマン、エリザベス・バンクスのあたりもわからなかったです。

公開時は字幕版がほとんどやってなかったとのうわさ。録画とはいえ、字幕版で見れたのはラッキーだったかもしれませんね。

ともかく、子供向きの映画かと思いきや、「平凡な人だって貴重なんだよ。でも、勇気を持って次の一歩を踏み出そう」そんな映画だったと思います。その一歩が難しいんだけどね・・・(笑)。

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バトルフロント(Homefront)

2015年06月21日 17時44分53秒 | 日記

 アクション俳優のイメージが強いが、本来脚本・監督もこなす根っからの映画人であるスタローンが、珍しく出演なしの製作・脚本のみを手がけた犯罪アクション。「トランスポーター」シリーズなどの人気アクション俳優ステイサムを主演に据え、ヒューマンドラマの要素を強く織り込みながら、観客の期待に応えるアクションもふんだんに見せるサービスぶりを発揮する。共演はJ・フランコ、K・ボスワース、W・ライダーなど実力派がそろう。監督は「ニューオーリンズ・トライアル」のG・フレダー。

麻薬潜入捜査官のフィルは、ある事件をきっかけに現役引退を決意し、亡き妻の愛した故郷でひとり娘のマディとともに新生活を始めることになった。だがそんな矢先、マディが学校でいじめっ子とけんか騒ぎを起こしてしまう。この騒動が原因となり、フィル親子はいじめっ子の叔父で、町でも悪名高いゲイターに目を付けられることになった。裏で麻薬密売に手を染めるゲイターは、やがてフィルの経歴を知り、ますます敵意を燃やし……。(wowow ウェブサイトより)

 

 

 今頃すみません。スタローンが自分のために書いた脚本をステイサムに譲った、とか、当時かなり話題になってたのに、実は見逃してました。当時、ステイサム氏が「初めての父親役」とか言われてて、でもマイミクさんが「そんなことない。案外やってるのにねぇ」とか反論していたのがうっすらと記憶に残っています。

ともかく!やっと見たわけです。まず、俳優陣の豪華さに驚きました。こんなに出てたのね。冒頭のJスン潜入捜査官のくだりも、な~んか悪の親玉とか、見た顔。でも、名前や作品が思い出せない。

で、ここで捜査としては成功したものの、ボスの息子を無用に殺す同僚などに失望したJスンは、すっぱりと仕事を辞め、次のシーンでは亡き妻の故郷で娘マディと二人、静かな生活を送っています。

しかし、どんな田舎へ来ても、どうしようもない奴はいるもので、見るからに頭の悪そうなデブガキに喧嘩を売られたマディは、2度警告した後そいつをやっつけてしまいます。でも、彼女は護身術ができただけなのです。決してデブガキを叩きのめしたわけではありません。でも、やられた方の「この親にしてこの子あり」の典型なバカ親は、学校に喰ってかかる、マディをビッチ呼ばわりする、Jスンに謝罪を強要する、やりたい放題です。この母親がなんとケイト・ボズワース!びっくり。ケイト・ボズワースといえば、童顔ばりばりのかわい子ちゃんで、一時はオーリーともつきあっていた・・・そんなイメージがあったので、ちょっと驚きました。もちろん、「スーパーマン・リターンズ」では目を見張るようなアクションをこなしてましたし、一時の激やせ疑惑をモノともせずがんばってるんだなぁ、とは思ってましたけど、今回は本当に超スキニーな体でヤク中のモンスターペアレンツ(夫もいるからペアレンツね)を演じてて、街の娼婦を演じてたウィノナ・ライダーと見分けがつかないほどでした。

で、後先見ずにJスンにかかっていった夫はのされるし、怒り心頭なこの夫婦は仕返しを試みます。ここで登場するのがケイト・ボズワースの兄、ジェームズ・フランコ。彼はハンサムなのに、本当にいろんな役をこなしますねぇ。ジェームズはこの辺ではちょっとした「シマ」を持っていて、「小悪党」くらいの地位にいます。こんな奴が絡んで来ると、ろくなことはありません。とりあえず謝罪して街に溶け込もうとしていたJスンですが、次から次へと変な奴が現れて襲われ続けます。

でもね、Jスンも不覚でした。自分が過去どれだけの人物だったかなんて資料、そんな安易な場所に保管してはいけません。物置なんかにふらっと置いとくから、ジェームズ・フランコに簡単に探られるのです。

ともかく、ここまで話が広がって娘まで狙われるに至っては、Jスンも立ちあがるしかありません。強すぎるJスンパワー炸裂!かかって来んかい!

とまぁ、言ってみればよくある話なんですが、終わってみるとすごくよくできてることに気づかされます。まず、刑務所内にいるボスが放った悪党は殺されてしまいますが、街の人は誰も死んでません。いろんな奴が入り乱れる割には、ちゃんと助かってるんですね。

モンスターペアレンツの二人も、Jスンが低姿勢に徹しているとちゃんと受け入れたり、最終兄が子供にまで手をかけようとすると「何するの」と、止めたり。アホそうに見えたデブガキも、実は母親がヤク中なのを理解していて悩んでいたり。ウィノナも実はかわいそうだったり。本当の悪人がほとんど出て来ないんですね。

なにげに味のある映画でした。あ、そうそう。最近Jスンにも興味があるらしい娘と見ていたのですが、娘を守るため立ちあがるJスンを見て「強いダディばっかりやなぁ」などと話した私たちでした(笑)。

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トゥモローランド(Tomorrowland)

2015年06月18日 07時13分39秒 | 日記

 「Mr.インクレディブル」「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」のブラッド・バード監督が、ウォルト・ディズニーが残していた夢のプランに着想を得て手がけたオリジナル作品。「LOST」のデイモン・リンデロフが、バード監督とともにストーリー、脚本を担当。謎めいた「トゥモローランド」を知る男フランク役で、ジョージ・クルーニーがディズニー映画に初出演を果たした。宇宙飛行士を夢見る17歳の少女ケイシーは、ある日、自分の荷物の中に見慣れないピンバッジが紛れ込んでいるのを見つける。ピンバッジに触れたケイシーは、テクノロジーの発達した未知の世界「トゥモローランド」に迷い込むが、ほどなくして元の世界に戻ってきてしまう。そんな彼女の前にアテナと名乗る謎の少女が現れ、「再びトゥモローランドに行きたければ、フランクという男を訪ねろ」と言う。このことをきっかけに、ケイシーは人類の未来をかけた冒険に出ることになる。(映画.comより)

 

 

 

 ふぅぅぅん、なるほど。これが夢の詰まった映画か。なるほどね。わかる気はする。これだけ未来に幻想を抱くと言うことは、みんなやっぱり人類や地球は滅ぶ、って思っているのね。いや、私だってそう思っているけれど、希望を抱ける人でも、やっぱり一度は滅びかけるという前提で、その次の希望なんですね。

そこへ向かって、才能と行動力のある子供たちが一致団結すれば、きっと地球は救われるぞ、がんばれ。・・・そんなお話です。もちろん、その裏に「実は発明家たちはお互いにコンタクトを取っていた」と言ったような、「ダ・ヴィンチコード」か「グランド・ブダペスト・ホテル」かと思うような仮定は存在します。そこは映画は”夢いっぱいのエンターティニング”だからということで、許されるのでしょう。実際あったかもしれませんしね。

それにしても、主人公の女の子のアグレッシブさには驚きました。なんでもやってのける才能が後押しいているのでしょうが、ものすごい行動力、ものすごい気の強さ。見ているだけで弾き飛ばされそうでした。

一説によると、某監督の「エリジ○ム」のシチュエイションを逆に設定した、政治的メッセージ満載の映画だとも。主役のジョージ・クルーニーが民主党の強固な支持者だからそう言われるだけかもしれませんが。

ま、それはいいとして(笑)、純粋に楽しむと、映像の美しさは特筆ものです。夢多き発明少年が歳を取るとジョージ・クルーニーになるのもなにげに納得の仕上がりだし、なにより「ハンガーゲーム」のヒロインのような、このアグレッシブな女子が当たりだったでしょうね。本当にスゴかった!

劇場は朝一の上映だったせいか、すいてました。総じて5人くらいだったかな(笑)。少し長いので、水分の摂取に注意が必要です。

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