『ボルサリーノ』(原題:Borsalino)は、1970年公開のフランス=イタリア合作の犯罪映画。ウジェーヌ・サッコマーノ著『Bandits à Marseille』(『マルセイユの山賊』の意)を原作とする。ジャック・ドレーが監督し、出演は当時フランスで大スターであり日本でも人気の高かったジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロン。マルセイユの裏社会で大物になろうとする2人の若いチンピラの冒険を描く。
興行的に成功し、続編として1974年に公開された『ボルサリーノ2』がある。(Wikipediaより)
<2023年12月17日 劇場鑑賞><午前十時の映画祭>
アラン・ドロンの映画は「太陽がいっぱい」くらいしか見てなくて、それより、自分が中学生の頃に友人が持っていた雑誌に載っていた「快傑ゾロ」の写真の方が強く印象に残っています。当時”世界にはこんなカッコいい人がいるのか!”と目を疑うほど感動したのを覚えています。”なんてハンサムなんだ!”ってね。なので、後にワクワクしながら見た「太陽がいっぱい」の彼が、若すぎてチンピラみたいで落胆したことも覚えています。その後、積極的に映画見なかったですから(ドロンのファンの方々、すみません)。
ジャン・ポール・ベルモントは、”名前だけは知ってる”くらいだったのですが、若い頃F1をよく見ていて、息子がレーサーとして走っていたので「あ~あのベルモントか」って、そこで認識してました。「レ・ミゼラブル」は見ました。あれは大作でしたね。よくできていたと思います。「勝手にしやがれ」は理解できなかったので、何も覚えてません。
ということで、「ボルサリーノ」です。昔の映画なので、ゆっくりしたテンポで、なんとな~く暢気に見れました。まさにその度胸と手腕、ハッタリとで裏社会で成り上がって行く若い二人を描いています。ラストは多少驚きましたが、裏社会では仕方がないですね。それにしても、主演の二人はもちろん区別できるのですが、女性たちがわからなかった。みんな、おんなじなんです。どの人も美しいのですが、その美しさが同じなんです。髪型、着飾り方、動作まで。多少年齢が違ったのでしょうが、区別できなかったのが残念です。
しかし、これは人により受け取り方が違うのでしょうが、「太陽がいっぱい」でも淀川長治さんが「あれは男色の映画だ」と述べていましたが(マット・デイモンのリメイク版ではそこがより鮮明になっていたように思う)、この映画も、明らかにドロンはベルモントに特別感情を抱いていたのではないでしょうか。「当たり前だ」と言われるかもしれません。違うかもしれません。でもドロンは、若くてもやっぱりハンサムでした。