田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ボルサリーノ(Borsalino)

2023年12月27日 14時29分31秒 | 日記

Borsalino - Rotten Tomatoes

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ボルサリーノ』(原題:Borsalino)は、1970年公開のフランス=イタリア合作の犯罪映画。ウジェーヌ・サッコマーノ著『Bandits à Marseille』(『マルセイユの山賊』の意)を原作とする。ジャック・ドレーが監督し、出演は当時フランスで大スターであり日本でも人気の高かったジャン=ポール・ベルモンドアラン・ドロンマルセイユの裏社会で大物になろうとする2人の若いチンピラの冒険を描く。

興行的に成功し、続編として1974年に公開された『ボルサリーノ2』がある。(Wikipediaより)

 

 

<2023年12月17日 劇場鑑賞><午前十時の映画祭>

 アラン・ドロンの映画は「太陽がいっぱい」くらいしか見てなくて、それより、自分が中学生の頃に友人が持っていた雑誌に載っていた「快傑ゾロ」の写真の方が強く印象に残っています。当時”世界にはこんなカッコいい人がいるのか!”と目を疑うほど感動したのを覚えています。”なんてハンサムなんだ!”ってね。なので、後にワクワクしながら見た「太陽がいっぱい」の彼が、若すぎてチンピラみたいで落胆したことも覚えています。その後、積極的に映画見なかったですから(ドロンのファンの方々、すみません)。

 ジャン・ポール・ベルモントは、”名前だけは知ってる”くらいだったのですが、若い頃F1をよく見ていて、息子がレーサーとして走っていたので「あ~あのベルモントか」って、そこで認識してました。「レ・ミゼラブル」は見ました。あれは大作でしたね。よくできていたと思います。「勝手にしやがれ」は理解できなかったので、何も覚えてません。

 ということで、「ボルサリーノ」です。昔の映画なので、ゆっくりしたテンポで、なんとな~く暢気に見れました。まさにその度胸と手腕、ハッタリとで裏社会で成り上がって行く若い二人を描いています。ラストは多少驚きましたが、裏社会では仕方がないですね。それにしても、主演の二人はもちろん区別できるのですが、女性たちがわからなかった。みんな、おんなじなんです。どの人も美しいのですが、その美しさが同じなんです。髪型、着飾り方、動作まで。多少年齢が違ったのでしょうが、区別できなかったのが残念です。

 しかし、これは人により受け取り方が違うのでしょうが、「太陽がいっぱい」でも淀川長治さんが「あれは男色の映画だ」と述べていましたが(マット・デイモンのリメイク版ではそこがより鮮明になっていたように思う)、この映画も、明らかにドロンはベルモントに特別感情を抱いていたのではないでしょうか。「当たり前だ」と言われるかもしれません。違うかもしれません。でもドロンは、若くてもやっぱりハンサムでした。

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2023年12月26日 18時34分41秒 | 日記

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 北野武が構想に30年を費やして監督・脚本を手がけ、「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで活写した戦国スペクタクル映画。武将や忍、芸人、農民らさまざまな人物の野望と策略が入り乱れる様を、バイオレンスと笑いを散りばめながら描き出す。

天下統一を目指す織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい攻防を繰り広げていた。そんな中、信長の家臣・荒木村重が謀反を起こして姿を消す。信長は明智光秀や羽柴秀吉ら家臣たちを集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索命令を下す。秀吉は弟・秀長や軍師・黒田官兵衛らとともに策を練り、元忍の芸人・曽呂利新左衛門に村重を探すよう指示。実は秀吉はこの騒動に乗じて信長と光秀を陥れ、自ら天下を獲ろうと狙っていた。

北野監督がビートたけし名義で羽柴秀吉役を自ら務め、明智光秀を西島秀俊、織田信長を加瀬亮、黒田官兵衛を浅野忠信、羽柴秀長を大森南朋、秀吉に憧れる農民・難波茂助を中村獅童が演じる。(映画.comより)

 

 

<2023年12月10日 劇場鑑賞>

 北野監督の映画は暴力的なものが多いので、普段はあんまり見ないです。でも、今回の映画は評判が高いということで、鑑賞してみることにしました(人の意見に影響受けやすいタイプ。いいと聞けばなんでも試してみたり)。結論から言います。確かにおもしろかった!こういう視点があったのか、と思いました。当時の歴史なんて、見た人がいるわけでなし、また現場にいても考え方や立場によって受け取り方も違うだろうし、一概に規定することはできないのだろうけれど、それにしてもおもしろかった。素人目には織田信長がアホすぎるのではないかと思いましたけれど。加瀬亮、日本にいたのね。

 キム兄が方言バリバリで、でも味のあるキャラを演じていました。日本の俳優が総出しているのではないかと思うほど、名優・渋優(?)が並んでいましたけれど、どのキャラもしっかり描かれていて素敵でした。ちょっと人が死に過ぎかも、とは思いましたが。あんなに人を殺して(戦闘だけではなく、行軍する道々の農民を皆殺しにしていたり。コメとか取ったのかな。でも、それなら分捕ればいいだけ。皆殺しにしなくても)、よく日本は滅びずに再生しましたね。たくさん子供を産んでたのかな。あと、中村獅童が、10代くらいの若者(バカもの)みたいな役で出てて驚きました。もう結構な歳だと思うのに。

 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、千利休など、誰もが知っている人物がたくさん出て来るのだけれど、話もわかりやすくまとめられてました。しかし、徳川家康が「醜女(しこめ)好き」と言われてて、実際若い女性を複数引き連れた年配女性が、彼女たちを紹介しても「おまえ」と、その年配女性を指名するシーンもあり、「本当かなぁ」と思いました。映画では、くのいちだったという設定だったので、そこを見抜いただけかもしれませんが。

 黒田官兵衛が足を引きずっていて、「おまえも信長にやられたもんな。俺も助けなかったけどな」と秀吉が話しかけるシーンもあり、「そうなんだ~」と思いました。あと、ラストシーンは秀逸でした。「あっ」と声が出そうになりました。

 ともかく、見やすい映画でした。時間が空いているなら、おすすめです。

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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(Wonka)

2023年12月22日 14時35分57秒 | 日記

The official trailer for 'Wonka' has dropped – and it all looks really  silly |

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』公式サイト

写真【5/5枚】 ウォンカとチョコレート工場のはじまり - ひとシネマ

 ロアルド・ダールによる名作児童小説「チョコレート工場の秘密」に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始まりの物語を描くファンタジーアドベンチャー。

純粋な心ときらめくイマジネーションを持ち、人びとを幸せにする「魔法のチョコレート」を作り出すチョコ職人のウィリー・ウォンカは、亡き母と約束した世界一のチョコレート店を開くという夢をかなえるため、一流のチョコ職人が集まるチョコレートの町へやってくる。ウォンカのチョコレートはまたたく間に評判となるが、町を牛耳る「チョコレート組合」からは、その才能を妬まれ目をつけられてしまう。さらに、とある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパというオレンジ色の小さな紳士も現れ、事態はますます面倒なことに。それでもウォンカは、町にチョコレート店を開くため奮闘する。

若き日のウィリー・ウォンカを「DUNE デューン 砂の惑星」「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが演じた。「ラブ・アクチュアリー」の名優ヒュー・グラントがウンパルンパを演じ、サリー・ホーキンスやオリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンら演技派俳優が共演。監督は「パディントン」シリーズのポール・キング、製作は「ハリー・ポッター」シリーズのデビッド・ハイマン。(映画.comより)

 

 

<2023年12月10日 劇場鑑賞>

 楽しめました~。なんて華やかで美しい画面。類を見ない美しさのティモシー・シャラメ君。すべてが目に楽しく、最後はきちんとハッピーエンド。これぞ娯楽映画の見本です。もちろん、お話は架空で、あり得ないものですが、なんだか幸せになりました。私も、シャラメ君の作るチョコレートを食べてみたい!天にも昇って幸せになれるかな。

 その幸せのチョコレートの基本になるエキス?が「ウンパルンパの国」から採られたものなので、ヒュー・グラント扮するウンパルンパが途中からしっかり現れ、それを取り返す(あるいは許すかわりに分け前を頂く)ためにウォンカにまとわりつくわけです。でも、彼も皮肉屋でしたが、根はいい奴で、最後はウォンカのことを認めていました。

 「オリバー・ツイスト」やエマ・ストーンの「クルエラ」で、恵まれない子供たちが徒党を組んだように、今回は大人も混じった不運な人々が、逆境からの脱出を狙って連携して頑張るところも、定型とはいえ見ていて楽しいかった。しかしただ一点、チョコレート中毒の警部が、どんどん重い中毒になって行くのが怖かった。あんなにパンパンに太る前に、きっと病気で死ぬでしょう。そこをすっ飛ばして笑うために、あり得ないほど太らせたのでしょうね。

 しかし、シャラメ君は本当に美形ですね。俳優になるために生まれてきたのかもしれません。人は見かけが90%とか言う説もありますが、彼の美しさは本当にカリスマですね。「デューン」のリーダー役も、彼だからこそ真実味があったのでしょうし、今回の夢物語も、彼だからこそ「そうかな」と思えるのかも(そんなことないか・笑)。彼の次作が楽しみです。

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ナポレオン(Napoleon)

2023年12月21日 17時53分07秒 | 日記

Napoleon | Now Showing | Book Tickets | VOX Cinemas KSA

Pin by Deni S. on vanessa • k in 2023 | Vanessa kirby, Napoleon, Napoleon  movie

Napoleon' Trailer: Joaquin Phoenix Transforms Into French General

 「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督が「ジョーカー」のホアキン・フェニックスを主演に迎え、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの人物像を新解釈で描いた歴史スペクタクル。

18世紀末、革命の混乱に揺れるフランス。若き軍人ナポレオンは目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命される。ナポレオンは夫を亡くした女性ジョゼフィーヌと恋に落ち結婚するが、ナポレオンの溺愛ぶりとは裏腹に奔放なジョゼフィーヌは他の男とも関係を持ち、いつしか夫婦関係は奇妙にねじ曲がっていく。その一方で英雄としてのナポレオンは快進撃を続け、クーデターを成功させて第一統領に就任、そしてついにフランス帝国の皇帝にまで上り詰める。政治家・軍人のトップに立ったナポレオンと、皇后となり優雅な生活を送るジョゼフィーヌだったが、2人の心は満たされないままだった。やがてナポレオンは戦争にのめり込み、凄惨な侵略と征服を繰り返すようになる。

妻ジョゼフィーヌ役に「ミッション:インポッシブル」シリーズのバネッサ・カービー。「ゲティ家の身代金」でもスコット監督と組んだデビッド・スカルパが脚本を手がけた。(映画.comより)

 

 

<2023年12月3日 劇場鑑賞>

 ナポレオンには詳しくなかったです。「3時間しか寝なかった」とか「世の辞書に不可能の文字はない」とか、そんな月並みなことを知っているくらいで、実はほとんど何も知らなかったのでした。そんな浅い知識のまま、この映画を見ることが正しいことだったのかどうかはさておき、ホアキンの名演とヴァネッサの美しさに酔いしれ、楽しむことができました。

 歴史をがっつり知っている人にとっては物足りなかったかもしれません。この映画は、英雄と呼ばれたナポレオンでも、一人の女性の心を掴みかねて苦悩するするのだ、ということを描いていました。いや、”戦争バカ”だったからこそ苦悩したのかもしれません。とにかく、あれほど戦略に長け、闘いのカリスマだった男でも、女心は掴みかねたということです。それは女性側でも同じだったのかもしれません。ナポレオンにとことん愛されたジョゼフィーヌは、女性が自立することが難しかった時代に、自分も自身を持て余していたのかもしれません。しかもあの時代に、ジョゼフィーヌは二人の連れ子と共に再婚したにもかかわらず、英雄の子供を身ごもらなかったのですから、身の置き場がなかったのかもしれません。

 それにしても、ジョゼフィーヌがいくら美しいからと言って、言い寄る男も男だと思いました。誰もがナポレオンの妻だと認識しているのに。そういう文化だったのかしら。

 長い映画の割には、情を中心に描いているので、ナポレオンの戦いの歴史は割愛されているわけですが、終盤、フランス国を守ることから他国を侵略することにすっかり目的変更してしまっていた彼は、ロシアを占領しに行って失敗し、そこから没落してゆくのです。そのころには、子を産まないジョゼフィーヌとは離婚し、若い妻を娶ったうえで息子を得ているわけですが、感情はそんな簡単なものではないですね。しかも、ジョゼフィーヌは病に侵され、亡くなってしまうのです。島流しの憂き目にあったナポレオンが、最後に呼んだのがジョゼフィーヌの名だった、と映画では描かれています。

 ホアキンがあまりにうまいので、本当に見入ってしまいました。ナポレオンが、本当はどんな男だったのか、正しく知るすべはありませんが、なんか「そうなんだな」って、理解できる感じでした。見てよかったです。

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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

2023年12月21日 16時44分30秒 | 日記

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 漫画家・水木しげるの生誕100周年記念作品で、2018〜20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーション。

昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。

声優陣には沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫らテレビアニメ第6期のキャストのほか、鬼太郎の父を関俊彦、水木を木内秀信が演じる。「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の古賀豪が監督、テレビアニメ「マクロスF」の吉野弘幸が脚本、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の副監督・谷田部透湖がキャラクターデザインを担当。(映画.comより)

 

 

<2023年12月3日 劇場鑑賞>

 子供の頃「ゲゲゲの鬼太郎」をテレビで見ていました。結構見たと思うのですが、あんまり話を覚えてなくて(主題歌とかは鮮明に記憶しているのに)、それでも「ま、いいか。普通のアニメだし」くらいに思っていました。実写化された映画も見に行ったのですが(確か鬼太郎はウエンツ瑛士で、ねずみ男が大泉洋だった)、冥界の人が出て来ておもしろかったなぁ、くらいで、あんまり深く考えずにここまで来ました。しかし、よく考えると、どうして鬼太郎は人間たちと共存しているのか、あるいはなんで親父さんが目玉なのか、そもそも妖怪はどうやって存在していたのか、などなんにも知らないことに気が付きました。今回の作品はとても評判がよく、ファンアートもすごくたくさん流れて来るということを娘に聞いたこともあり、ちょっと出かけて見ることにしました。

 結論から言うと、噂に違わず本当によくできた作品でした。おもしろかった。人間側は「精力剤」みたいなのを作って大儲けした会社(とその一族)、妖怪側は鬼太郎のお父さん、そしてその橋渡し役をするのが、謎に包まれた大会社を取材し調べようと意気込む血液銀行の若手社員。そういう構図になってます。その大会社は、日本の田舎のさらに田舎、他に誰も住まないようなド田舎にあり、いままで外界とは接触を絶ってきたようなところに豪邸が建っています。

 そこで、世にも恐ろしい(気色の悪い)話が展開されるのですが、個人的には、それほど社会的に成功を収めた会社が、そんなに隠匿されたまま存在するのは不可能だろうと思いました。必ず取材しようと試みる奴らがいるだろうし、他の理由でも探ろうとする奴って、絶対いると思うのです。金のあるところに人は群がる。こんなこと言ったら元も子もないのでしょうが「あり得ない」と思いました(笑)。

 すみません。無粋でしたね。さて、妖怪の話。人が怖いか、妖怪が怖いか。それはさておき、この映画に出て来た”ねずみ男”はまだ小柄で、子供くらいの大きさでした。そんなイメージないから、これから大きくなるのかなぁ。でも充分小賢しいキャラでしたけどね。鬼太郎パパはとても常識人で、人間であるジャーナリストもつい心を許すほど情のあるキャラでした。すごいなぁ、こういうバックグラウンドだったのか、と素直に驚きました。ラストは、見ようによっては続編ありと読めなくもないと思いました。一見の価値ありの映画です。

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