田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ナイスガイズ!(The Nice Guys)

2017年02月27日 08時01分40秒 | 日記

 

 ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウが共演し、「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督がメガホンをとったバディムービー。シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチは、腕っ節の強い示談屋ヒーリーとコンビを組み、失踪した少女の捜索をすることに。そこへマーチの13歳の娘ホリーも加わることになり、3人で捜索を続ける。しかし、簡単に終わるはずだったその仕事は、やがて1本の映画にまつわる連続不審死事件、さらには国家を揺るがす巨大な陰謀へとつながっていく。3人は襲い来る殺し屋に命を狙われながら、事件解決にひた走るが……。(映画.comより)

 

 

 

 

 アホな映画!こんなレアなものが、よく田舎に降りてきてくれました。感謝です。ライアン・ゴズリングはハンサムなのに、こんなアホきわまりない役、よくやるわ(笑)。これ、アメリカでも「ラ・ラ・ランド」と同時期公開?日本ではほぼ同時でしたけど。

とにかく、お話はあってないようなものです。あ、失踪したと言われている若い女性アメリアの母で、キム・ベイシンガーが出てきたのには驚きました。いつまでもきれいですね。

時代設定が少し前なので、ちょうどヌード映画が解禁になった、とか、女性の権利などを主張し始めていた、とか、そんなバックグラウンドがあるのかもしれません。とにかく、捜されているアメリアは、お金に困っているわけでもないし、確かなおうちの子なのに、自分を主張するにはヌードしかない、みたいなことを言います。多分へなちょこプロデューサーに言いくるめられているのです。自分では具体的な方法や明確な目標があるわけでもないのに。この辺が、母に反抗しているだけの甘ちゃんお嬢な感じでした。貧乏人の私にはとっても悔しい。こんなに恵まれていることがわからないなんて。

ともかく、お金も動くので、いっぱしの殺し屋が出てきたり、本当に人が殺されたり、あっさり描かれてるから気づきにくいけど(いや、気づく)、結構ハードな展開もあります。そもそもライアンも私立探偵なわけですが、あまりにアホな場面の連続で、不気味さ・怖さは皆無です。アレック・ボールドウィン並みに太っちゃったラッセル・クロウは、いわゆる「殴り屋」。お金さえ貰えば、女の子の頼みで男を殴ったりするのも平気。そんなわけわからんことも引き受けまくってます。そんな二人の利害が一致してコンビを組むことになり、アメリア捜しが始まるのですね。そのうち、成り行きでライアンのおませな娘も加わります。

この映画、ライアンのファンはあんまり気分良くないかも。映画自体はめちゃくちゃおもしろいし、ラッセルもわりといい人。でも、ライアンが徹底してマヌケ。きれいな顔してようやる。さすがに俳優さんですね、ちょっと見直しました。

ラストも、解決したのか、してないのかわからんような展開でした。まぁ、ね。社会が成り立つには、仕方がないこともあるということで。

気分転換に、超オススメ。

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ドント・ブリーズ(Don't Breathe)

2017年02月26日 12時45分39秒 | 日記

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Don't breathe2

 サム・ライミ製作、リメイク版「死霊のはらわた」のフェデ・アルバレス監督による、全米でスマッシュヒットを記録したショッキングスリラー。強盗を企てた若者3人が、裕福な盲目の老人の家に押し入ったことから、思いがけない恐怖に陥る様を描く。親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くが、そこで恐るべき光景を目の当たりにする。(映画.comより)

 

 

 

 

 

 最初に感想を言います。「自業自得です」。主人公の若者たちは、確かに見るに堪えない環境の子もいます。かわいそうだとは思いますし、親を選べないということで同情もします。でも、そんな子ばかりではなくて、例えば侵入する家の鍵を持ってくる男子。父親が警備会社を経営していて地元民の信頼を勝ち得ているのに、鍵をくすねては戻す・・・いくらメンバーの女子に好意があるからって、これはいけません。お父さんの嘆きはいくばくか。それに主犯のがっちり男。少し体が大きくて強いからって、女性や他の人にも威張り散らして、バカ丸出し。人生なんて、恵まれない人がほとんどだし、自分だけうまくいくなんてあり得ない。それなのに真面目に働きもせずにうまくカネを稼ぐことばかり考えてる。

現実には、こんな生活続くはずはないんです。とてもよく聞く展開ですが、「大きなヤマを当てて足を洗う」と言って、大金を持っているらしい盲目の老人を狙うのです。あり得ない不道徳さですが、万が一うまくいったら、多分足は洗えないでしょう。

ということで、狙われた盲目老人。どうやら娘を金持ちの娘に轢かれて亡くし、その賠償金を持っているもよう。そしてそんな情報は、普通に出てくるのです。インターネットなんかで。本当かと思うのですが、金額まで書かれてました。そんなこと、プライバシーなのに。

ここで「今までにも狙った奴がいるはず」とか、「それでも老人は無事に事なきを得てる」ということに気づくべきなのですが、なにしろ彼らはバカなので、「自分たちは大丈夫」と、根拠なしに思い込むわけです。そして、念入りに下調べしたつもりで侵入開始。で、地下室に通じる扉が施錠されていた!という事実にいきなり戸惑うわけです。これは一番小柄な女性が上の方の窓から入ることで解決。しかし、物音はするし、冒頭からうまくいかないため会話も。この辺から徐々にバレ始めの雰囲気ムンムン。

で、軍隊出身のおじさんは意外に強かった、という展開に。当たり前なのですが(笑)。盲人独特のほかの神経の鋭敏さがあるのも当然だし、素人が挑むこと自体が無謀でしたね。しかも、彼は強いだけではなかった!ちょっと他の人にはない「ある執念」を持っていたのです。ここが意外と言えば意外。私も強い盲人の話かと思ってましたので、面食らいました。

無謀な若者たちは追い詰められ、徐々に命を落としてゆきます。怖いですねぇ~。老人はどこまでも追ってきます。容赦はしません。しかも家の中のレイアウトも熟知しています。明かりを消されでもしたら、あっと言う間に暗闇。おじさんだけが平気です。怖すぎるチェイス。いったい最後はどうなるのでしょうか。

続編でもできるのでしょうか。わりと予想外な終わり方でした。見方によっては、殺されるより怖いかも。そういう意味ではラストは一番怖かったかもしれません。

短いし、ドキドキはするけど頭は使わないので、見やすい映画です。

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マグニフィセント・セブン(The Magnificent Seven)

2017年02月17日 07時50分08秒 | 日記

The Magnificent Seven Poster

 

 黒澤明監督の傑作時代劇「七人の侍」(1954)と、同作を西部開拓時代のメキシコに置き換えてハリウッドリメイクしたウエスタン「荒野の七人」(60)という2つの名作を原案に描いた西部劇。「トレーニング デイ」「イコライザー」の監督アントワン・フークアと主演デンゼル・ワシントンが今作でもタッグを組み、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」のクリス・プラット、「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホーク、ハリウッドで活躍する人気韓国俳優イ・ビョンホンらが共演した。暴虐の限りを尽くす男、バーソロミュー・ボーグに支配されたローズ・クリークの町の人々は、賞金稼ぎのサムを中心に、ギャンブラー、流れ者、ガンの達人など7人のアウトローを雇う。最初は金のため町を守ることになったサムらだったが、いつしかその目的が金だけではなくなっていることに気付く。(映画.comより)

 

 

 

 

 カッコいい!スカっと気持ちいい勧善懲悪の映画でした。娯楽としても良くできている。フークワ監督、デンゼルをカッコよく撮りすぎ!痺れるだろ!背が高くて見栄えのするデンゼルは、本当にいいですね。見るからに「いい人」だし。

私、ビデオか何かで黒澤監督の「七人の侍」を見たことがあります。しかし、冒頭からいくら巻き戻して見ても、何を言っているのか聞き取れないんです。日本語なのに!それで、何度かやって諦め、とりあえず前に進めたのを覚えています。しかし、これはみんなそうなんですってね。プロの批評家でも「聞こえない」と言っているのをどこかで読んで、少し安心したものでした。

さて、今回の新作は、当然ですが聞こえます(笑)。字幕もありますし。黒澤版のように哲学的なことはなくて、明快なストーリーと演出です。もちろん、7人の侍たちは、それぞれにいろんな背景を背負っていますが、それはそれ。多くを語らない男たちなのです。

悪役はピーター・サースガード。なんか、少し痩せたかな?と思いました。そういう撮り方かもしれませんが。彼が、横暴の限りを尽くして街の人々を搾取しています。そして少しでも逆らおうものなら、容赦なく殺されます。7人の男たちを雇うエマも、夫を殺されてしまいました。彼女を代表とする街の住民たちは、なけなしのお金をはたいて、悪を懲らしめてくれる男たちを雇うのです。まずは賞金稼ぎのデンゼル・ワシントン。そして、彼が次々腕の確かな奴らをスカウトしてゆきます。そして、多勢に無勢、普通に見れば勝ち目のない戦いに身を投じてゆくのです。もちろん、決戦の前には住民を鍛えたり、街全体で準備をしたり、それなりの体制を整えます。決戦の日は、熾烈な展開に。悪役は戦いがスムーズにいかないと見るや、ガトリング・ガンを持ち出して撃ちまくり、マジでやばい、怖い。強い。果たして7人の男たちは?

7人のメンツもなかなかに渋いです。お調子者の色男にクリス・プラット。彼は、調子こいてるみたいに見えて、最後は、やってくれます。さすが!歴史に残るスナイパーでありながらトラウマを抱いているのはイーサン・ホーク。すっかり渋くなってどこのおじさんかと思いました。「恋人たちの距離」で、あんなに青年だったのに!(当たり前だ )。このイーサンといつも一緒にいるのがイ・ビョンホン。彼らは???な関係みたい。そんなところもイマ風。あとは、メキシコ人のガンマン(マヌエル・ガルシア・ルルフォ)と、はみ出しもののインディアン(マーティン・センズメアー。彼は一見小島よしおみたいです)、そしてエスキモーか、熊に襲われたディカプリオみたいな格好をしていたのがヴィンセント・ドノフリオ。出演しているはずのヴィニー・ジョーンズは、わかりませんでした。

お話は単純明快なので、「こいつが死ぬんだな」と思うとおりになったり、悪役がいかにも冷酷すぎたり、物足りない人もいるだろうとは思います。また、話が深くないので「七人の侍」と違う!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、カッコいい男たちをカッコよく見せる、そんな監督の基本が、とても心地いい映画でした。お勧めです。

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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)(Ossessione)

2017年02月13日 07時29分52秒 | 日記

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 『ルキーノ・ヴィスコンティ生誕110年 没後40年メモリアル-イタリア・ネオレアリズモの軌跡-』より。

 

映画史にその名を残すイタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティが、1942年に発表した記念すべきデビュー作。アメリカの作家ジェームズ・M・ケインの同名小説をもとに、原作の舞台を北イタリアに移して男女の策略と悲哀を描いた傑作で、40~50年代にかけたイタリア・ネオレアリズモの先駆け的な作品とも言われる。飲食店を営む夫婦のもとに、ジーノという風来坊が転がり込む。妻とジーノはすぐに深い仲になり駆け落ちを計画するが、いつしかお互いに疑心が芽生え始め、2人の関係は二転三転していく。日本では79年に劇場初公開。2017年には、「ルキーノ・ヴィスコンティ 生誕110年 没後40年メモリアル イタリア・ネオレアリズモの軌跡」と題した特集上映で、イタリア本国で発見されたフィルムをもとにデジタル修復された、本編126分の2Kリマスター版が公開となる。(映画.comより)

 

 

 

 

 ちょっと機会があったので、こんな映画を見てみました。このタイトルは、とてもよく聞くにもかかわらず、実は見てなかったのです。ジャック・ニコルソンの名が記憶にあるのですが、こんなシリーズが公開されていると言うことは、こちらが先だったんだなぁ、と思って見ました。(現実には4度映画化されている)

ヴィスコンティは、「イノセント」を見たことがあります。結構衝撃でした。それ以外の作品も、見たい見たいと思いながら叶わず、今回このチャンスに飛びついたわけです。ビデオを持っていたりするんだけどね(笑)。

しかし結論から言うと、予想していたのと違う感じでした。私は実際の「ネオレアリズモ」がなんたるかを理解していないので、見当違いな予想を持っていただけなのかもしれないのですが、もっと「ガス燈」のようなサスペンスかと思ってました。しかし、なんらサスペンス性はなく、ただ「お金のために年上の男と惰性で結婚したけれど、その夫に愛想を尽かせている女」と「ちょっとハンサムな風来坊」、そして件の「年上の夫」主にこの3人の情のもつれが犯罪に繋がる・・・それだけのことです。昨今に放映されている不倫ドラマほどドロドロしたものではないんでしょうが、あまりに軽薄な若者たち(つまりは風来坊と人妻)に唖然とするばかりです。

タイトルにあるような「郵便配達」が出てくるわけではなく、女たらしの風来坊が「2度」バカなことをする、それだけです。なんかな~、もっと重厚な作品を予想してました。これがネオレアリズムなのか。本人(ヴィスコンティ)は、そう主張しているらしいけど。

しかし、久しぶりに白黒の映画を見て、「いいな」と思いました。風来坊も男前。他のヴィスコンティの作品ほど長くないし(現時点の最良版は)、映画史の勉強にはなりました。

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スノーデン(Snowden)

2017年02月12日 13時26分38秒 | 日記

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 ハリウッドを代表する社会派監督オリバー・ストーンが、アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員エドワード・スノーデンの実話を、ジョセフ・ゴードン=レビット主演で映画化。2013年6月、イギリスのガーディアン誌が報じたスクープにより、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的監視プログラムの存在が発覚する。ガーディアン誌にその情報を提供したのは、アメリカ国家安全保障局NSAの職員である29歳の青年エドワード・スノーデンだった。国を愛する平凡な若者だったスノーデンが、なぜ輝かしいキャリアと幸せな人生を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すまでに至ったのか。テロリストのみならず全世界の個人情報が監視されている事実に危機感を募らせていく過程を、パートナーとしてスノーデンを支え続けたリンゼイ・ミルズとの関係も交えながら描き出す。(映画.comより)

 

 

 

 やっと見れた。どこでもやってるような顔をして、実はなかなか上映されてなかった映画。たとえば和歌山では、主たる映画館1館で上映が始まり「お!田舎でもやってる!」と喜んだのもつかの間、次週には夜だけの上映になっていたのでした。(ちなみに今週はお昼1回上映になってる)

私は前作のドキュメンタリーを見てないので、残念。きっとドキュメンタリーの方がリアルなのでしょうね。主演はジョゼフ・ゴードン・リヴェット。ここのところの彼は、ドキュメンタリー後の一般映画、それも現存する偉人というパターンが多いですね。

さて、時事ニュースなどでよく流れたので、みなさんご存じとは思いますが、簡単に書いておくと、コンピューターヲタクだったスノーデンが、その優秀さからCIAやNSAへと渡り歩きながら、アメリカの度の過ぎた監視システムに疑問を抱く、というものです。一般人からしても、「それ、必要?」というほどの個人情報(プライバシーも何もありません。パソコンをきちんと切ってあってもたたむのを忘れただけで、服を脱ぐところまで見られているのです)から、国家間の機密情報まで、ありとあらゆるものを収集しています。彼らによると日本のインフラネットワークだって、彼らの意志ひとつでどうとでもできるようです。しかも、それは日本だけに限りません。本当に!?一般人には、にわかには信じられないことです。監視の目的が国防ではなく、もはや世界を支配することになってしまっている・・・スノーデンが衝撃を受けたのはその事実だったようです。

各個人のメールや部屋の中まで監視されていていいわけがありません。あまりの現実に、スノーデン氏は告発を決心するのです。しかし、それが簡単にはいかないことは、素人でも推察できるところ。その辺の息詰まる攻防も描かれています。彼は今もロシアに滞在していて、母国へ帰ってこれるメドはついていないと思うのです。高給取りだっただろうし、自分も優秀だった。彼女もいた。すべてを犠牲にしてでも告発しようとするその勇気はたいしたものだと思います。(ちなみに彼女は後に彼を追ってロシアに来た、と最後に示されます)

凡人で一市民である私なんかは、「別にメールをチェックされててもいいし。いくら秘密があるといっても、国家にとってはどうでもいいことだし、多分国は私なんかに構わない。裸を見られるのはイヤだけど(今なら見た方が吐く・笑)、見ている方が私なんかを気にしているわけないし、そこまでビビらないかなぁ」って思うわけです。どうせ貧乏だから、収入とか知られても別にいいし。国家間の機密なら重大だろうけれど、すべてを犠牲にしてまで暴露するって、すごい決心ですよね。偉いよね。私なら安泰な生活を捨てないかな。まぁ、情報を区別して暴露するってことはできなかったんだろうけれど。

それで、どうなるのでしょうね、彼は。真面目で優秀な彼が、平穏に生きてゆけることを願います。

 

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