ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウが共演し、「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督がメガホンをとったバディムービー。シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチは、腕っ節の強い示談屋ヒーリーとコンビを組み、失踪した少女の捜索をすることに。そこへマーチの13歳の娘ホリーも加わることになり、3人で捜索を続ける。しかし、簡単に終わるはずだったその仕事は、やがて1本の映画にまつわる連続不審死事件、さらには国家を揺るがす巨大な陰謀へとつながっていく。3人は襲い来る殺し屋に命を狙われながら、事件解決にひた走るが……。(映画.comより)
アホな映画!こんなレアなものが、よく田舎に降りてきてくれました。感謝です。ライアン・ゴズリングはハンサムなのに、こんなアホきわまりない役、よくやるわ(笑)。これ、アメリカでも「ラ・ラ・ランド」と同時期公開?日本ではほぼ同時でしたけど。
とにかく、お話はあってないようなものです。あ、失踪したと言われている若い女性アメリアの母で、キム・ベイシンガーが出てきたのには驚きました。いつまでもきれいですね。
時代設定が少し前なので、ちょうどヌード映画が解禁になった、とか、女性の権利などを主張し始めていた、とか、そんなバックグラウンドがあるのかもしれません。とにかく、捜されているアメリアは、お金に困っているわけでもないし、確かなおうちの子なのに、自分を主張するにはヌードしかない、みたいなことを言います。多分へなちょこプロデューサーに言いくるめられているのです。自分では具体的な方法や明確な目標があるわけでもないのに。この辺が、母に反抗しているだけの甘ちゃんお嬢な感じでした。貧乏人の私にはとっても悔しい。こんなに恵まれていることがわからないなんて。
ともかく、お金も動くので、いっぱしの殺し屋が出てきたり、本当に人が殺されたり、あっさり描かれてるから気づきにくいけど(いや、気づく)、結構ハードな展開もあります。そもそもライアンも私立探偵なわけですが、あまりにアホな場面の連続で、不気味さ・怖さは皆無です。アレック・ボールドウィン並みに太っちゃったラッセル・クロウは、いわゆる「殴り屋」。お金さえ貰えば、女の子の頼みで男を殴ったりするのも平気。そんなわけわからんことも引き受けまくってます。そんな二人の利害が一致してコンビを組むことになり、アメリア捜しが始まるのですね。そのうち、成り行きでライアンのおませな娘も加わります。
この映画、ライアンのファンはあんまり気分良くないかも。映画自体はめちゃくちゃおもしろいし、ラッセルもわりといい人。でも、ライアンが徹底してマヌケ。きれいな顔してようやる。さすがに俳優さんですね、ちょっと見直しました。
ラストも、解決したのか、してないのかわからんような展開でした。まぁ、ね。社会が成り立つには、仕方がないこともあるということで。
気分転換に、超オススメ。