田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

フェラーリ(Ferrari)

2024年08月24日 23時31分19秒 | 日記

Ferrari | Rotten Tomatoes

Video: First teaser trailer of 'FERRARI' movie is released

New Film

 マイケル・マン監督がアダム・ドライバーを主演に迎え、イタリアの自動車メーカー・フェラーリ社の創業者エンツォ・フェラーリを描いたドラマ。ブロック・イェーツの著書「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」を原作に、私生活と会社経営で窮地に陥った59歳のエンツォが起死回生をかけて挑んだレースの真相を描く。

1957年。エンツォ・フェラーリは難病を抱えた息子ディーノを前年に亡くし、会社の共同経営社でもある妻ラウラとの関係は冷え切っていた。そんな中、エンツォは愛人リナとその息子ピエロとの二重生活を妻に知られてしまう。さらに会社は業績不振によって破産寸前に陥り、競合他社からの買収の危機に瀕していた。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを縦断する過酷なロードレース「ミッレミリア」に挑む。

妻ラウラをペネロペ・クルス、愛人リナをシャイリーン・ウッドリーがそれぞれ演じた。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。(映画.comより)

 

 

<2024年7月14日 劇場鑑賞>

 息子を亡くすというのは、本当に悲しいことですね。自分も、想像できないです。っていうか、想像したくないです。私は後を追ってしまうかもしれません。ましてや、絶対に跡取りが必要な男にとっては、その絶望はいかばかりかと思います。もちろん、悲しみはどんな人にとっても同じでしょうが。

 そんな中、彼にはもう一つの家庭があったことがバレてしまいます。これは難しいですね。正妻にちゃんと息子がいた上で認めるのと、失ってしまった後で知るのとでは、ショックの大きさが違い過ぎる気がします。もちろん、子供に罪はないことはわかっているでしょうが、やはり息子を失った喪失感は埋められないと思うのです。

 そんな話や、あとやはり財政・経営の問題ですね。夢を追う仕事というのは、お金の問題がついて回ります。いかにフェラーリと言えども、いつも滑沢な資金があるわけではなかったのですね。

 そんなこんなで、レースのシーンはあんまりなくて、どちらかというと終始暗い雰囲気の映画でした。名優アダム・ドライバーがずっと苦虫を嚙み潰したような顔で演技し、とてもうまいのですが、フェラーリのカッコいい走りを期待した人は肩透かしだったかなと。いや、レースのシーンもあるのですが。

 レーシングドライバーも、ちょっと有名になるとモデルの目立つ彼女を連れて来たり(目立つから次から連れて来るな、と言われても、彼女の方からやって来たり。モデルですからいっぱい写真に写らないとね)、またあるドライバーは貴族の彼女を連れて来たり。アダム・ドライバーも大変です。「あれは母親の責任だ。母親がそう望むから貴族の彼女を作り、無理していいところを見せようとするから失敗するんだ」と喝破していました。いろいろですね。

 車が颯爽と走るところを見るのなら、「fast&furious」のほうがいいかな。「ford vs ferrari」とか「ラッシュ プライドと友情」とかね。今回はとにかく”大人の映画”でした。

コメント
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