田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)

2016年01月31日 15時27分39秒 | 日記

 

 アガサ・クリスティの名作推理小説「オリエント急行の殺人」をオールスターキャストで映画化したミステリー。1935年、私立探偵エルキュール・ポアロは大陸横断列車オリエント急行に乗り、ロンドンを目指していたが、豪雪のため列車が立ち往生してしまう。そしてその夜、列車内でアメリカ人の富豪ラチェットが何者かに殺害されるという事件が発生。ポアロは乗客たちから事情を聴き、事件の調査を開始するが、やがて殺されたラチェット氏と5年前にアメリカで起こったある事件とのつながりが見え始め、意外な真相が明るみになる。第47回アカデミー賞ではイングリッド・バーグマンが助演女優賞を受賞したほか、主演男優賞、脚色賞など計6部門にノミネートされた。(映画.comより)

 

 

 午前10時の映画祭。やっと見た!これだけの名作、お話は当然知ってます。しかし、きちんと最初から最後まで見たことがなくて、今回はマイミクさんの話題に乗っかったところで上映が!絶妙のタイミングでした。

さて、今回改めて気付いたのが、自分が思っていた以上に名優が勢ぞろいしていること(当たり前すぎてすみません)。今は亡きサー・ジョン・ギールグッドまで出てる!感激でした。ポアロ役のアルバート・フィニーも、わからないほどの化けよう。あまりに名優揃いなので、よくわからないこともあるのですが、夫婦で乗車していた若い二人、あの美しい妻がジャクリーン・ビセットなのですね。個人的には彼女の作品をあまり知らないのですが。

年輩の「やかましい金持ちおばさん」を演じていたのがローレン・バコール?ショーン・コネリー(彼はきちんと認識できた)とカップルだったのがヴァネッサ・レッドグレイブですね。地味な家庭教師がイングリッド・バーグマンですよね。あまりにオーラを消してあるので確信が持てないほどでした(とか言って、違っていれば大笑いですけど)。さすがは大女優ですね。あ、「サイコ」のアンソニー・パーキンスはわかりました。

お話はあまりに有名なので割愛しますが、一つのよく練られた完全犯罪が、たまたま乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポアロ氏によって暴かれてしまう、という展開です。

時代の差もあって、今見るとその展開は「どうかなぁ」と思わないこともないのですが、つまり、どれだけ相手に非があったとしても、それは許されることなのかぁ、と今の時代なら思うかもってことです。でも、あの頃にこれだけのミステリーが書けたと言うこと、それをオールスターで映画化できたということがすごいことだったのですね。

ああいう長距離の豪華急行、ちょっと憧れます。おしゃれして乗ってみたい。

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独裁者と小さな孫(The President)

2016年01月24日 18時24分25秒 | 日記

 

クーデターで地位を追われた独裁者と幼い孫の逃亡の旅を描いたヒューマンドラマ。「カンダハール」などの巨匠モフセン・マフマルバフ監督が平和への想いや未来への希望を込めて撮りあげた。独裁政権が支配する国でクーデターが起きた。これまで国民から搾取した金で贅沢な暮らしを送り、政権維持のため多くの罪なき人々を処刑してきた老齢の独裁者は、幼い孫と共に逃亡生活を送ることに。羊飼いや旅芸人に変装して正体を隠しつつ海を目指す彼らは、その道中で驚くべき光景を目撃する。2014年・第15回東京フィルメックスにて「プレジデント」のタイトルで上映され、観客賞を受賞。(映画.comより)

 

 

 

 この映画、独裁者のお話なんですが、時代・国は設定せずに「ある国」とだけ表示され、映画が始まります。華やかに電飾された首都。しかしバックに流れる放送は「我々の今日(こんにち)の幸せは大統領さまのおかげ」という意味のもので、不穏さを感じさせるものとなってます。そして豪華な宮殿(?)では年配の大統領と幼い孫息子が一緒に話しています。「やがてはお前の国となる。なんでも思い通りに動かせるのだ。見ていろ」そう言った大統領は「町の灯りをすべて消せ」と命じ、明るかった町が一瞬で真っ暗に。「ともせ」の一言で元通りに。たった3歳のぼうやには善悪がわからず、ただ興奮します。「おまえもやってみろ」その一言で孫にも同じことを命令させる大統領。ところが今度は元には戻りません。「閣下、すぐにお逃げください」・・・とうとうクーデターが起きてしまったのです。

ともかく、家族だけは先に外国に逃し、自分は残る大統領。離れなかった孫も一緒です。この時点では、大統領一家に危機感はそれほどなく、本人もそのうち収まる、くらいに思っています。

しかし、事態はもっと深刻たっだのですね。革命が起き、今までの元首には勝ち目(?)がないと思った途端の人心の離れるのが早いこと。取り巻きはあっという間にいなくなります。そして、大統領は幼い孫を連れ、たった一人で身分を隠したまま逃亡することになります。今まで孫にも「大統領」と呼ばせていたものを呼称から変えなければならず、孫は大統領の言うことがわからず、泣き出してしまうことも。かわいそうに。

ともかく、行く先々で自分に対する批判・罵声を聞きながらの逃亡。さすがの大統領も、無意識だった蛮行を認識するようになりながら、また折れそうになりながらも孫のため、必死に庶民に紛れ込みます。体も小さくなく、また案外器用だったのですね。皆を乗せた車を運転したり、政治犯を背負って歩いたりします。この過程で、大統領の息子夫婦もまた、殺されていたこともわかります。自分たちに原因があるとは言え、彼も辛い思いをしていたのですね。

しかし、政治犯が受けた拷問の痕はいかにも痛々しく、かの国がいかに非情だったかも想像させます。

そんななかでも、やはり「暴力の連鎖」を恐れ、「相手に報復すれば終わるものではない」と唱える人もいて、最終的に追い詰められた大統領たちの運命は揺れ動きます。(いくらなんでも3歳の孫に罪はないだろう、と思うのは日本にいる私の奢りでしょうか。)

観客に考えさせる映画になっています。どこの国にも起こり得て、どこの国にも起こり得ないことかもしれません。それでもやはり、「暴力の連鎖」を止めることは重要なことなのかな、と思います。

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アンジェリカの微笑み(O Estranho Caso de Angelica)

2016年01月21日 11時22分28秒 | 日記

 2015年4月に106歳で亡くなるまで、精力的に映画を撮り続けたマノエル・ド・オリベイラ監督が101歳の時にメガホンをとった一作。若くして亡くなった娘の写真撮影を依頼されたイザクは、白い死に装束姿で花束を手に眠るように横たわるアンジェリカにカメラを向けた。イザクがピントを合わせた瞬間、ファインダー越しのアンジェリカがまぶたを開き、イザクにやさしく微笑んだ。驚きながらも撮影を終えたイザクが写真を現像すると、今度は写真の中からアンジェリカが微笑みかけた。連続する不思議な出来事から、すっかりアンジェリカに心を奪われてしまったイザク。そんな彼の思いに応えるかのように、アンジェリカの幻影がイザクの前に姿を現す。イザク役にオリベイラ作品の常連俳優で、監督の実の孫でもあるリカルド・トレパ。アンジェリカ役に「女王フアナ」「シルビアのいる街で」のピラール・ロペス・デ・アジャラ。(映画.comより)

 

 

マノエル・ド・オリベイラ監督とは、なぜか縁があって、それと認識せずに映画を見ていることが何度かあり、後から「あの監督の作品だったのかぁ」と思ったりしたものでした。はるか昔、ジョン・マルコビッチとカトリーヌ・ドヌーブが夫婦役(!)をやった映画を見たことがあって、50席越の小さな劇場で見たその作品がオリベイラ監督のものだった、とか。確かジョンが船長役をやって、やはりドヌーブが出ていた豪華客船のお話もあったように思います。キアラ・マストロヤンニ主演の静か~な映画も見た記憶です。

ともかく、なにがし縁があって、それで今回も「101歳のときに撮った映画かぁ」と注目していました。結論から言うと、静かで時間がゆったりと流れ、少々退屈でした。しかし、その「生活のゆったりさ」が逆に新鮮で、誰もがイライラしている今の日本と比べ、うらやましかったことも確かです。

お話としては、「若くして亡くなった美しい女性の、記念の写真を頼まれた男性が、彼女の魅力に取りつかれてしまう」という、新しくもない題材です。本当にほほ笑むようにして横たわっている若い女性、アンジェリカ。夢かうつつか、彼がカメラを構えたときに一瞬目を開くのです。その現象は、現像した後も一度、現れます。冷静に考えるとあり得ない。アンジェリカのあまりの美しさに驚いた、若い男性の妄想にすぎないと思うのですが、そんな幻影を延々映し続けます。舞台は多分現在なのに、男性が見る窓からの景色は鍬を使う人々。彼が住まう下宿屋もなんだか古風です。今回、撮影はポルトガルで行われたようで、きらびやかな都会とは違った、静かな川沿いの都市が描かれています。若いフォトグラファーは、食事も喉を通らないなか、アンジェリカの幻を見続け、彼女と低空飛行したりします。気のせいか、幻想も地味(笑)。

そして徐々に正気を失ってゆく彼は・・・というお話です。これがオリベイラ監督の遺作じゃないところがまた渋いですね(笑)。あ、ついでに言うと、主人公のフォトグラファーは、彼のお孫さんでよく彼の作品に出ているリカルド・トレパです。興味のある方はどうぞ。

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マイ・ファニー・レディ(She's Funny That Way)

2016年01月18日 07時29分05秒 | 日記

 「ペーパームーン」「ラスト・ショー」の名匠ピーター・ボグダノビッチ監督が、長編劇映画としては約13年ぶりに手がけた群像コメディ。自身の妻を主役にした舞台を控える演出家がコールガールと一夜を共にするが、実は彼女は女優の卵で、舞台のオーディションに合格したことから思いも寄らぬ騒動が巻き起こる。オーウェン・ウィルソンが主人公の演出家アーノルドを演じ、イモージェン・プーツ、ジェニファー・アニストンが共演。2014年・第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では「シーズ・ファニー・ザット・ウェイ」のタイトルで上映されている。(映画.comより)

 

 

 

 まぁ~見事な群像ドタバタ劇。現実的にはこんな至近距離で、これだけつながった人々が知らずに問題を起こすってことは不可能だ(というか避けるべき)とは思うのですが、そこは映画と割り切って鑑賞すれば爆笑もの。

ピーター・ボクダノビッチと言えば、「ブロンドと柩の謎」が最後かなぁ。お名前はよく聞くような気はするのですが、寡作みたいですね。私は今まで知らなかったけれど、この監督さんは私生活も結構複雑(過激?)だったようですね。人によっては、この映画のように近しい人々が複雑な関係を構築するのも実体験じゃないかと言うことも。ま、映画でエンターテイメントとして楽しむ分には何の関係もないことですが。

売れっ子舞台演出家のオーウェン・ウィルソンは、少しお金があることをいいことに、気に入った女性に大枚をはたいて成功させるという癖の持ち主。口説き言葉もいつも一緒。これがいけないんですが、まぁ決め台詞なんでしょうね。ただ、至近距離で繰り返すから問題が起きるのですね。

貢いだ女性(コールガール)が自分の舞台のオーディションを受けにくる、また演技が素晴らしいから主演女優である自分の妻が彼女を気に入ってしまう、あるいは百貨店へ妻の服を買いに行くと過去に貢いだ女性がデザイナーとして成功していて、バイヤーと話しているところに遭遇する、まぁ実に狭い世界で次から次へと同じことをしていたのですね。また悪いことに、妻に対する口説き文句も一緒だったみたいで、皆が覚えのある言葉があちこちでささやかれることになります。いけませんね~。

そこへ、常にイライラしているセラピスト(ジェニファー・アニストンがうまい!)、過去に買ったコールガール(女優の卵の彼女ね)が忘れられず、探偵まで雇ってつけ回している年輩男性や舞台の脚本家まで巻き込んで、すったもんだの爆笑劇が展開されます。年輩男性のセラピストがジェニファーだったり、探偵が脚本家の父親だったり、脚本家がセラピストの彼氏だったりと、繋がりすぎた緊密な関係は、かなり無理があるとは思うのですが。

大体、おしゃれなレストランで皆がかちあう場面では、「予想できなかったか」とも思ったのですが、これだけ平気で股を懸ける男は案外無頓着なのかもしれませんね(笑)。

それにしても、オーウェン・ウィルソンが過去に貢いだ女性たちは、出てくる限り皆成功しているんですね。ものすごい「あげまん(男の場合はなんて言うのかな)」なんだなぁ、ってそこに驚きました。私にも、是非(笑)。

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スター・ウォーズ フォースの覚醒(Star Wars: The Force Awakens)

2016年01月17日 15時10分39秒 | 日記

 2005年の「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」で新3部作が完結してから10年ぶりに製作・公開されたSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」のシリーズ7作目。オリジナル3部作の最終章「ジェダイの帰還」から約30年後を舞台に描かれる、新たな3部作の第1章。テレビシリーズ「LOST」や「スター・トレック」シリーズなどで知られるヒットメーカーのJ・J・エイブラムス監督がメガホンをとり、脚本にはオリジナル3部作の「ジェダイの帰還」「帝国の逆襲」も手がけたローレンス・カスダンも参加。音楽はおなじみのジョン・ウィリアムズ。無名から大抜てきされた新ヒロイン、レイ役のデイジー・リドリーのほか、ジョン・ボヤーガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソンといった新キャストに加え、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーらオリジナル3部作のメインキャストも登場。(映画.comより)

 

 

 

 2D字幕版で鑑賞。この作品は見ようと思えばIMAXから4Dまで、いろんな効果のバージョンが見れるようですね。こんな技術の限りを尽くした映画、4Dなんかで見たらすごいでしょうね。

さて、今回も3部作らしいので、まだこれだけでは物語の走りだけです。それでも、往年のファンには感涙必至の出来だと思います。私は旧3部作は後から、新3部作はリアルタイムで見た世代(?)なのですが、もうその当時はすごい技術の映画が氾濫していたので「で、何でしょうか?」みたいな感覚で、さほどに熱狂しなかったのです(いや、自分が冷めていただけかも)。むしろ「パドメって、お姫様なのにアナキンと恋愛してから露出すごくない?」とか、全然別のところに目が行って、肝心のストーリーをたどれてなかったかも。そんな自分が恥ずかしかったりもするのですが(笑)。

で、今回です。女性が絵に描いたように強かったり、”その他大勢”のはずのストームトルーパーが「これでいいのか」と葛藤し脱走したりと、非常に現代的な価値観になっています。ついでに言うとファーストオーダー(昔で言うところの帝国軍?つまりは反乱分子を押さえつける奴らです)のキャプテン・ファズマも初めて女性だそうです。マスクかぶってるからわからないですけどね。

お話は前作(全作?)とつながっていて、フォースを持つ戦士が誰の息子だとか、誰が亡くなるとか、誰が隠居しているとか(笑)予想できるとは言え、なにげに往年のファンにはうれしい作りになっているようです。ハン・ソロもレイア姫(今は将軍)も、カッコよかったですね。レイアも、歳を重ねているけれど美しいし、ハン・ソロと向き合うと小さくてなんだかかわいい。

新キャストのデイジー・リドリーもきれいだし(ピンと張っている肌が美しい)、ついこの前、砂漠を横断する女性につき従うカメラマンだったアダム・ドライバーのまったく違う姿に驚いたし、脱走兵のジョン・ボイエガのデイジーに対する姿勢も今風で好感が持てました。

やっぱり天下のスターウォーズでも、時代に合わせて変わってゆくのですね(当たり前か・・・)。

次回作も見ようかな、と思います。

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