「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などマーベルコミック原作の人気作品から各ヒーローが集結し、世界的大ヒットを記録した「アベンジャーズ」(2012)の続編。アイアンマンとして何度も人類の危機を救い、だからこそアベンジャーズの限界を誰よりも強く知るトニー・スタークは、自分たちの手に負えない敵の襲来に備え、禁断の平和維持システムである人工知能「ウルトロン」を起動させる。しかし、ウルトロンは「究極の平和」を実現するため、平和を脅かす唯一の存在である人類の抹消を選択する。再び訪れた人類滅亡の危機に、アベンジャーズは人知を超えたウルトロンを相手に戦うことになるが……。前作に続いてジョス・ウェドンが監督、脚本を手がけ、アイアンマン=トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.ら主要キャストも引き続き出演。(映画.comより)
娘と一緒にIMAX鑑賞。愛しのジャービス(ヴィジョン?)を今回は実写、しかもIMAXで見れるとあって、娘は大興奮。劇場にも、入り口で専用メガネを受け取らずに駆けこんでしまってました(笑)。なんでももう一回見るんだそうです。いいんですが。
映画は冒頭、いきなり激しい戦闘シーンから始まります。つい「なんだったっけ?」と思考を凝らすこと数分。「前作の終わりは戦闘シーンだったっけ?」「いや待て、小さな研究者がいたよな(それはX-MEN・笑」)」とか、頭の中はのっけからカオス状態。そのうち「ヒドラの奴ら」というセリフが登場し「ヒドラか・・・。なんだったっけかな」とカオス持続。結局、「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」とつながっていたんですね。もう、おばさん、ついてゆけません。似たような設定、似たような展開。当然かもしれませんが、キャラどうしのクロスオーバー。もう何が何やら区別できなくなってしまってます。
ともかく、今回は「アベンジャーズ」が再結集していて、冒頭はとりあえずヒドラと戦っていますが、ヒーロー軍団に対するヒドラには勝ち目がなく、持っていたロキの杖はあっけなくアベンジャーズの手に渡ってしまいます。
実はヒドラ、トニー・スタークに恨みを持つ、特殊能力の双子の姉弟を味方に持っていて、さすがのトニーも、姉(スカーレット・ウィッチ)に惑わされ幻覚(未来の現実かもしれないが)を見たり、アベンジャーズの仲間も思考力を操られたりします。この双子、前作のラストにちらっと映っていたのか、あるいは「X-MEN」のラストにチラ出してたのか、もう記憶が定かではありません。
さて、トニーの研究室では、ロキの杖に地球のものではない人工知能が埋め込まれていることを発見し、トニーとブルース(ハルク)とで独自に研究を始めてしまいます。すべてが優れた人工知能によってコントロールされるようになると、もはやアベンジャーズは必要ではなくなり、世の中が平和になるのではないか・・・そんな考えからです。
そして、お約束通り、やっぱり人工知能は暴走を始めます。トニーの持つ「ジャービス」を捕獲・浸食するという行為を経て。
トニーは、あれだけのお金と時間があるのに、過去の映画を見てなかったのでしょうか(笑)。人工知能が暴走して人類を危機に陥れる、なんてゴマンとある話です。まぁ、すぐれた研究者ですから「僕は失敗しない」と思っていたのかもしれませんが。それならいっそ、タイムトラベルの装置を創って過去に戻り、歴史を書き換えてしまうってのでどうでしょうか(笑)。
今回はロキの持つ「光る石」が原点なので、ソーが天界へちょっと戻ったり、そこで幻覚なのかおつげなのかわからないようなものを聞いたり、あるいはホークアイに家庭があることが発覚したり、ハルクとブラックウィドゥが隠すことなく恋愛したり、いろんな展開があります。みんな、人間くさいですなぁ。
そして、とにもかくにも前作に負けないくらいの破壊、破壊。いいのか?!人は死んでいないという設定だと思うけど、そんなはずないだろ(笑)。街の再建はどうするんだ!莫大な予算と計画書が必要だし、もしも予算があったとして、ハコモノを作るときは政治家たちの熾烈な戦いが始まるだろ!賄賂とか(笑)。
ま、アメコミの世界にそんなこと言ってもしょうがありません。ヒーローに巻き込まれて死ねたら光栄なのかもしれません。
お話は一応終息しますが、人工知能がそれほど簡単に消滅するはずはないですね。またもやどこかがわずかに光る・・・そんなラストシーンで幕を閉じます。これって、「ターミネーター・ジェニシス」のラストシーンと同じ?
もう人間は、今あるもの以上を望まずに、天寿を全うしながら平凡に生きたらどうでしょう。そんなこと、思いました。ババくさくてすみません。