田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ジョン・カーター(John Carter)

2013年07月31日 22時20分02秒 | 日記

 

 「ターザン」でも知られる小説家エドガー・ライス・バローズが1912年に発表したSFヒロイックファンタジーの古典的名作「火星のプリンセス」(創元SF文庫刊)を、「ファインディング・ニモ」「ウォーリー」のアンドリュー・スタントン監督が自身初の実写作品として映画化したアクションスペクタクル。1868年、アメリカ南北戦争で活躍したジョン・カーターは、ある出来事がきっかけで地球から遠く離れた滅びゆく神秘の惑星バルスームに瞬間移動してしまう。そこで出会ったサーク族の戦士タルス・タルカスやヘリウム国の王女デジャー・ソリスらと心を通わせたカーターは、バルスームの危機を救う戦いに身を投じていく。タイトルロールを演じるのは、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の新鋭テイラー・キッチュ。美貌のヒロイン、デジャー・ソリスをリン・コリンズが演じる。(映画.comより)

 

 

 日本にはテーラー・キッチュの作品が同時に来ましたね。この作品と「バトルシップ」。予告を何度も見たのを思い出します。でも、結局両方見ることができなかったんですね、今でも心残りでした。そこで録画です。

「大コケした」って結果を知ってるから楽しみ半減ですが(笑)、それはそれ。仕方がありません。

主人公のテーラーはどうやら戦争で手柄を立ててあるみたいです。それで強いし立派な経歴なんだけど、どういういきさつか(妻子を殺されたから?)金脈を発見することに没頭していて、みんなの笑いものになっています。しかし、そんな彼も、とうとう金脈を発見!というところでなぜか「バルスーム」という知らない惑星に飛ばされてしまいます。この名前、いやですねぇ。何度読んでもお風呂場にしか見えません(笑)。いっそ「バスルーム」でもよかったと思うのに。

さて、そこからは時代を逆行したような宇宙(?)冒険譚。いまどきトムちんのスタイリッシュな宇宙映画など、目に新しい映画も数あると言うのに、ずぅんと昔懐かしい作りのお話になってゆきます。

4本腕の緑色人が住んでいたり、ジョン・カーターはしばらく彼らに捕らわれていたり。そうかと思えば地球人そっくりのお姫様がいたり。いくつもの種類の生き物がいて国家間(?)の戦争になったり。

しかし、小説は読んでないからわかりませんが、お話、広げすぎ。次から次といろんなことが起きる上、別に理由もないのに鼻っ柱の強いお姫様も助けちゃうし(いや、彼女が美人で強いからというもっともな動機があるからかもしれませんが)、やっぱり地球に戻る?いや、やっぱり姫と結婚しよう・・・?

しかも、バルスーム、重力の差で、地球から来たジョン・カーターはふわふわ飛べるわけですが、最後までその特技は失いませんでした。体が慣れていかないのね。

ともかく、長い映画でした。テーラー・キッチュのファンは楽しめると思いますが、リン・コリンズ演じた姫も美しいと言うよりは、ジェニファー・テイリーの若い頃みたいだし、まぁ原作読んでないからなんとも言えないけれど、無理に映画化する必要なかったかもなぁ・・・って感じです。

 

コメント

バーニー みんなが愛した殺人者(Bernie)

2013年07月29日 22時17分06秒 | 日記

 

 「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイター監督とジャック・ブラックが再タッグを組み、1996年に米テキサスで実際に起こった殺人事件をブラックユーモアと悲哀を込めて描いた犯罪コメディドラマ。テキサス州の田舎町で葬儀屋を営むバーニーは、誰にでも優しく慈愛に満ちた人柄で町民から慕われていた。一方、金持ちの老未亡人マージョリーは偏屈な嫌われ者だったが、心優しいバーニーはひとり暮らしのマージョリーを気遣い、たびたび家を訪問して相手をするようになる。やがて心を許したマージョリーはバーニーに銀行口座まで預けるほどになるが、ある日、バーニーはマージョリーを殺してしまう。バーニーはその後もマージョリーが生きているかのように演出を続けるが……。(映画.comより)

 

 久しぶりにジャック・ブラックの映画です。結論から言うと、主演も彼とシャーリー・マクレーンだし、もっとコメディかと思ってました。実話を元にしている(バーニーさんは今も服役している)からってこともあるでしょうが、案外シリアスな映画でした。

バーニーがどれだけ素敵な人物だったか、住民たちが口々に述べるのですが、これが役者さんだけでなく、地元の人も結構交ってるらしくて、でも全然見分けがつかないんですね。

 

 テキサス州の田舎町カーセージの葬儀社で働くバーニー。彼は人当たりもよく、アフターフォローもバッチリ。人に優しいだけではなく、死体の処理も上手だし、賛美歌など歌もとてもうまい。肝心なところで棺桶の売り込みもバッチリこなすし、地元のボランティアにも熱心。短大に演劇指導にも行ってて、一体いつ寝ているのかと思うほどの地元献身ぶり。

ここまで来ると、ちょっと出来過ぎですよね。映画で見るからかもしれませんが、ちょっと気持ち悪く感じました。

しかし、バーニーはどこまでもいい人です。町一番の嫌われ者、資産家の未亡人マージョリーにも、夫の葬儀の後、手当ても出ないのにせっせと手みやげを持って慰めに通います。

さすがに意固地なマージョリーも、だんだんバーニーには心を許すようになり、つきあいが始まります。なまじ資産家なだけに、豪勢な旅行に連れて行ってもらったりもします。

最初は楽しそうな二人だったのですが、そこはもともとわがまま放題な未亡人。そのうちバーニーの仕事を辞めさせ、自分専属のマネージャー(?)にしてこき使い始めます。

こうなると大変です。時間を問わず日を問わず、無理難題を押し付けられますし、他とのつきあいまで制限され、おちおち出掛けられなくなってきます。

豆を20回噛む、とか変な食べ方をするし、注意すれば余計に噛むし、見ているこちらもバーニーと一緒にイラっとさせられる仕掛けです(笑)。

どこまでもいい人なバーニーも、あるとき我を忘れてアルマジロ用の銃で彼女を後ろから撃ってしまいます。もちろんすぐに我に返り、「あ~なんてことを・・・。どうしよう、どうしよう」と取り乱して涙にくれますが、後の祭りです。

でも、突発的な出来事だったからでしょうか。バーニーは逃げもせず、とりあえず車庫の冷凍庫に死体を隠して今まで通りの生活を続けます。

しかしまぁ、永遠にバレないことはありえませんね、そのうち捕まるわけですが、マージョリー亡き後も教会の寄付やらなにやらと、資産を使っていたこともあって、彼を立件する検事(マシュー・マコノヘー)も躍起になります。

でも、カーセージの住人があまりにバーニーの肩を持つので、検事も州を変えて裁判に挑みます。

このお話、どう展開するのかなぁ・・・と思っていたのですが、このままでした。つまり、バーニーは素直に罪を認めて反省している、住民たちは彼を心から擁護している、でも富豪の未亡人が亡くなった事実はゆるぎない。

そして、バーニーを知らない他の州の住民たちは至極当たり前の判決を下し、彼は刑務所へ。なんと、刑務所でも”いい人”なんだそうです。手芸クラブに入っているとか。今でも地元の人たちは彼に面会に行くのだそうです。

どうなんでしょうねぇ、あそこまで追い詰められてやってしまったことだし、息子家族と裁判沙汰になっていたくらいのマージョリーの行状の悪さは折り紙付きだし、「終身刑は重い」という意見もあるようです。

でも、どんな悪人でも殺されていいって理屈はないので、バーニーは罰せられるべきだとは思いますけどね。

それにしてもこの映画、結局何が言いたかったのかな。「いい人」のレッテルを一度貼られてしまうと、殺人をも擁護してしまう人間の怖さかな。「普段の行いが大事だよ」という教訓かな(笑)。

個人的には、お金があるからといって、ここまでわがままになる初老女性、これが怖かったと思います(笑)。

コメント

サイコ(PSYCHO)

2013年07月27日 18時10分06秒 | 日記

 

  会社の金を横領した女が立ち寄ったベイツ・モーテル。そこには管理人の青年ノーマンと離れの一軒屋に住む年老いた“母”がいた……。伝説的ヒッチコック・スリラーにして全てのサイコ・サスペンスのルーツであり、その演出スタイルは恐怖感を煽るバーナード・ハーマンの音楽と共に数多くの模倣やパロディを生んだ。原作はロバート・ブロック。(yahoo!映画より)

 

<午前10時の映画祭>

 

 実は、映画ヲタクにあるまじきことなのですが、この名作を初めて見ました。後生大事に録画ビデオを保管したまま、見ることもなく・・・。しかし、今回大画面で鑑賞できて本当によかったです。

おもしろかった!怖かった!本当によくできていました。今と比べて技術なんて格段に拙いのに、これだけ怖がらせることができるんですね。夏休みなので、一緒に行った娘(中3)も「あ~怖かった。でも、よかったわ~」と言って、ウーロン茶を飲むのをすっかり忘れていたほどでした(笑)。

先に、アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの「ヒッチコック」を見てあるのです。おかげでいろいろと楽しめました。案外、この順番がよかったのかもしれません。

「サイコ」でノーマン・ベイツを演じたアンソニー・パーキンスを「ヒッチコック」ではジェームズ・ダーシーが演じていたのですが、これが驚くほどそっくりでした。「似過ぎだろ!」と思いました(笑)。

主人公ジャネット・リーが、こっそり恋人と逢瀬を重ねているシーン。今見るからでしょうか。恋人は離婚した妻に多額の慰謝料を払っているのと、父親が残した借金のせいで、お金がないから結婚できないと言います。「な~んだ、不倫じゃないんだ。じゃ、お昼休みにこそこそ会う必要ないんじゃないの?」と思ったのは私だけでしょうか。

ともかく不誠実な(?)彼氏に心揺れるジャネット。そこへ社長の知り合いの大金持ちから、多額の現金を預かります。つい魔が差してしまうジャネット。でもここから起きるサイコな事件は、この現金とは関係ないところで起きるんですねぇ。心憎い筋書きです。

一人車を走らせながら、社長に会ってしまったり、お巡りさんに怪しまれたり、車を替えているところも見られたり、やることなすこと素人なジャネットなんですが、そのうち大雨に降られて脇道のさびれたモーテルに入ります。

この「ベイツ・モーテル」はいつもガラガラ。立地条件が悪いとはいえ、これでやってゆけるのですから、ベイツ家は資産家なのです。傍にある家も立派ですし。

ともかく、ここの一人息子・ノーマンが、俗に言う「悲しい生い立ちの青年」だったわけですね。

このへんのクライマックスをどう撮ったか、そのアイデアはどこから来たか、などを前述の「ヒッチコック」で見てあったので、興味深かったです。

今見てもこれだけ斬新なのですから、当時はさぞやショッキングだったでしょうね。ヒッチコックの才能に脱帽です。

 

コメント

デッド・ベイビーズ(DEAD BABIES)

2013年07月23日 22時13分03秒 | 日記

 

 ロンドン郊外の大邸宅で自堕落な共同生活をする住人達は週末予定されている究極のドラッグパーティーに心躍らせていた。しかし、当日イギリス中を震撼させている殺人グループ「殺人論者」の手口で住人の寝室が荒らされる。屋敷に出入りするのはパーティーに集まった10人だけ! ドラッグの幻覚と「殺人論者」への恐怖が彼らを襲う…。ウィリアム・マーシュ監督・脚本、ポール・ベタニー主演で贈るブラック・ムービー。(「Oricon」データベースより)

 

 

 娘が借りてくるポール・ベタニー第?弾。なんとR18。私が代わりに借りてきてあげました(bad mother!)。この作品って、日本で公開されたのかな。記憶にないなぁ。首都圏だけとか。

ともかく、「ベタニーさん、作品選ぼうよ」の世界です。そりゃチャレンジングな作品ではあったでしょう。巷では「トレインスポッティング」の二番煎じを狙って失敗した、とか言われていますが、すべてにおいて中途半端な感じがします。

イギリス・ロンドン郊外の風景は美しく、だだっ広い草原でまずピクニックをしてみたり(しかし、女性たちはしっかり素っ裸になって日光浴をしている。女性同士で胸の形を比較したおしゃべりも)など、わけのわからない健全さもあったりするのですが、メインは週末に開かれるぶっとびドラッグ・パーティなのです。

それもみんな金持ちのでっかい屋敷に居候なんかしちゃって、そこの主(といっても若い青年なんですが)が気弱で神経を病んでるからって、な~んか居ついちゃってるのね。

我らが主人公ベタニーさんの妻も金持ちって設定。そこへ、ドラッグ・マスター(つまり調合のプロ。彼はこの映画の監督でもある)を筆頭に、女とやりたいだけのちびでぶ男や、イ○ポな男、何故か一人見栄えのする衣装を着こなすベタニーさんなど、個性豊かな男女が集まってくる、というお話。

そこに今、世間を騒がせている快楽殺人鬼が紛れ込んでた・・・そんなお話です。

その殺人鬼がなるほどR18なんですね。マークをウ○チで描いたり、内臓をぶちまけてあったり。

でも、パーティに参加している面々は、予告状を受け取っても、少し動じているように見えるだけで、結局誰も解決しようとか、じゃあパーティをやめて逃げようとか、そういう判断をするわけでもなく、だらだらと快楽をむさぼっているうちに、一網打尽になる・・・そんな感じです。

しかも、だからって結局なんなのか、って終わり方だし、これ、他にもオリビア・ウィリアムスも出てるし、名前わからなくても見たことある俳優さんもいるし、もっと他に作りようがあったんじゃないのかな、とも思います。

せっかくこれだけきれいな風景使って、ちょっともったいなかったなぁ・・・と思います。

コメント

シリアスマン(A SERIOUS MAN)

2013年07月20日 18時37分37秒 | 日記

 

 『ノーカントリー』のジョエル、イーサン・コーエン監督がメガホンを取り、次々と不幸に見舞われる男の姿をシニカルに描くコメディー・ドラマ。アメリカの片田舎のユダヤ人コミュニティーを背景に、平凡な大学教授と周りの人々との間に巻き起こる不条理な小事件をつづってゆく。主演は、主に舞台で活躍し、映画では『ワールド・オブ・ライズ』などに出演しているマイケル・スタールバーグ。観る者を煙に巻くようでありながら深いストーリー展開に、引き付けられる。(yahoo.映画より)

 

 

 録り貯めてある映画の消化です。2009年の映画。大阪でも単館上映でしたね。コーエン兄弟の映画は、好きなものとそうではないものと両方あって、イマイチ彼らが好きなのかどうか、自分でもわからない感じです。ただ、すんなり見れる映画ではないですよね、いつも。

さて今回は、至って真面目に生きて来た平凡な男に、次々と災難(それも大きいもの)が降りかかり、にっちもさっちも行かなくなるお話です。「なんで俺が?」と、マクレーン刑事のようにボヤくことも許されないほど、災難が降りかかります。そもそも、この男性は生真面目すぎて、「ボヤいてはいけない、みっともない」と考えてしまう、ポリティカル・コレクトが服を着て歩いているような男なのです。

それ故、社会的体裁を保つことや、不条理に対する怒りをコントロールすることでやりすごそうとするため、ますますドツボにはまってしまいます。見ているこちらが同情してしまうほどです。

がしかし、その一方で、「何をしてるんだ!」と彼に腹が立つことも事実なのです。妻から離婚を切り出されたことはよくあることとしても、再婚相手が決まっていて、その男に聖人面して抱きしめられて「大人になろう」なんて言われてなんで怒らない?とかね。

要は、真面目だけれど自分のことしか見てなかった、考えてなかった・・・これに尽きると思うんだけど(特に家庭のことについてはね)、それにしてもこれほど報われないのもあんまりなんですよね・・・。

あまりの境遇に、主人公は高位のラビに相談に行ったりもするんだけれど、結局みんな的外れで、おかしいほど役に立たなかった、というのがコーエン兄弟らしい。まぁ究極的には、自分のことは自分にしかわからないものね、万事。

私は読んだことはないけれど、このお話は「旧約聖書・ヨブ記」にそっくりなんだそうです、監督たちは「関係ない」と言ってるらしいですが。

この「ヨブ記」、”主人公のヨブはとても真面目に生きて来たのに、あるときから次々不幸に襲われ、ついにすべてを失う。が、それでもまじめであり続けたのに、やっぱりさらに災難に見舞われる”・・・そんな話なんだそうです。そしてどうしたか。さすがのヨブも「従順なだけではダメなんだ!」と意を決するが、そこに嵐が巻き起こる・・・のだそうです。

映画はここで終わってますが、「ヨブ記」はさらに続くんだそうです。嵐の中から神が現れ、人知を超越した神の力と人間の矮小さが語られるのだそうです。要するに、「どうにもならない」ということです。物事に理由を求めてはいけないのだそうです。

ネットで見つけたある感想によると、「ヨブ記」の重要なテーマは「因果応報という考え方の破壊」なんだそうです。つまり、良いことをすれば報われるとか、人はそういうことを期待しがちだが、そんなことはなく、ついていない人は行いの良しあしにかかわらずついてないし、性格が悪いのにラッキーが続く人もいる。因果応報なんて、人間の心の中の虚しい願望に過ぎない・・・そういうことなんだそうです。

まぁ、そうですよね、現実は。だからと言って、真面目に生きるのをやめても喰って行けるか、というとそれはまた別の問題でもあるわけですが。

ともかく、ラストは少し尻切れトンボのような感じでしたが、つまりはそういう映画みたいです。人生って、報われないことの方が多いって、いくらわかっていても、やっぱり後味は悪いですね・・・。

 

 

コメント