田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ターザン:REBORN(The Legend of Tarzan)

2016年08月30日 07時52分04秒 | 日記

 

 「ハリー・ポッター」シリーズのデビッド・イェーツ監督が、エドガー・ライス・バローズの古典小説「ターザン」シリーズを原作に、ジャングル育ちの英国貴族ターザンの新たな冒険を描くアクションアドベンチャー。イギリスの貴族で実業家、美しい妻ジェーンと裕福な暮らしを送るジョンには、生後間もなくアフリカのコンゴの密林で動物に育てられた過去と、ターザンという別の名があった。ジャングル育ちの野性と貴族としてのスマートさを持ち合わせた特別な人物として、英国政府から一目置かれる存在のターザンだったが、ある時、何者かの罠にはめられて妻をさらわれ、故郷のジャングルを侵略されてしまう。妻と故郷を救うため、ターザンはジャングルへと舞い戻る決意を固める。主人公ターザン役は、映画「バトルシップ」やドラマ「トゥルーブラッド」で活躍するアレクサンダー・スカルスガルド。ジェーン役に「ウルフ・オブ・ウォールストリート」マーゴット・ロビー。(映画.comより)

 

 

 

 カッコよすぎる!なんなんだ、このターザンは!今回の映画は、今までのイメージとは違い、親の後を継いで英国貴族として人生を送っていたグレイストーク卿が、やむを得ない理由と、欲に目がくらんだ悪意によって、「密林の王者ターザン」に戻ってゆくことを余儀なくされる、というお話です。

もう一度ジャングルに帰るつもりはなかったターザンですが、故郷の危機を知り、決心せざるを得なくなります。悪意はいつも先進国の金持ちたち。私のような貧乏人からしたら「あんなに持っているのに、なんでまだ欲しがるんだろう」と真剣に疑問に思うわけですが、多分その貪欲さゆえにお金持ちなのですね。そして現地でさらわれてしまう妻。ターザンは、なんとしても悪意に満ちた計画を暴き、妻を助け出さねばならないのです。

今回の旅にはサミュエル・L・ジャクソン扮する「博士」が同行します。彼はアメリカの博士なのですが、南北戦争時にはかなりいろいろなことをやったようです。本人は深く反省している模様ですが、ワルだったゆえ逆境にも強く、ジャングルの過酷な環境にもメゲずにターザンについてゆきます。

仲良しだった現地の部族たちと、駆ける、駆ける。走る、跳ぶ。どうやって鍛えたのかと思うほどの美しすぎる鋼の肉体を駆使して、汽車を出し抜き、船を追い越します。一方の妻ジェーンも、元はジャングルで住んでいたという設定。悪役のクリストフ・ヴァルツが「なんて女だ」とつぶやくほど、自力で脱出を図ります。

そして圧巻は、ターザンに味方する動物たち。本当に信頼を集める王者だったのですね。敵対する部族との戦いも、理由があってのこと。しかし、物語の根底はラブストーリーです。何をおいてでも彼女のために体を張るその様は、「ワイルドスピード」でミシェル・ロドリゲスをどこまでも追い求めるヴィン・ディーゼルのようです。

しかし過去、これほど絵になるターザンがあったでしょうか。北欧の俳優さんにこれほどイギリス貴族が似合うなんて。多くを語らないそのまなざしで、あれほどの愛情を表現するなんて。思わずうっとりです。アレキサンダーの映画は数あれど、最高傑作の一つではないでしょうか。

ちなみに敵対する部族の長で、久しぶりにジャイモン・フンスーを見ました。わりと好きだったので、うれしかったです。

ということで、最終的には女性向きかもです。

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ハイ・ライズ(High-Rise)

2016年08月25日 07時40分23秒 | 日記

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 トム・ヒドルストン主演で、「太陽の帝国」「クラッシュ」で知られるSF作家J・G・バラードによる長編小説を映画化。フロアごとに階級が分けられ、上層階へ行くにしたがい、富裕層となるという新築タワーマンション。このコンセプトを考案した建築家アンソニーの誘いで、マンションに住み始めた医師のロバートは、住民のワイルダーと知り合い、マンションの中で起こっている異常事態を知ることとなる。「マイティ・ソー」シリーズのロキ役で知られるヒドルストンがロバート役を演じるほか、「ドラキュラZERO」のルーク・エバンス、「運命の逆転」のジェレミー・アイアンズ、「アメリカン・スナイパー」のシエナ・ミラーらが出演。監督は「ABC・オブ・デス」「サイトシアーズ 殺人者のための英国観光ガイド」のベン・ウィートリー。(映画.comより)

 

 

 

 奇異な映画でしたね~。一緒に行った娘曰く「”ロブスター”並みに不可解」、本当にその通りです。いや。まだ「ロブスター」のほうがなんとなく理解できたかも。

一応、お話の筋はこうです。

ロンドンにほど近い高層マンション群は、高名な建築家アンソニー・ロイヤル(ジェレミー・アイアインズ)によって設計されたおしゃれなハイライズ。喧騒から切り離された別世界、各戸はラグジュアリーな内装や抜群の眺望を誇り、敷地内にはスーパーマーケット、プール、銀行、医療施設、小学校などありとあらゆる設備が揃います。毎夜開かれるパーティにセレブな隣人。あなたは最高の人生を送れるでしょう・・・。こんな感じのマンションが舞台で、そこに主人公のトム・ヒドルストンが越して来ます。おしゃれなスーツ(誰のスーツなのかなぁ。知りたい)を着こなした医師のトムはしかし、紳士な見かけによらず誘われたパーティには、まめに顔を出してゆきます。日夜繰り広げられるバカパーティには、他の住人シエナ・ミラーやルーク・エバンスなどがいます。そして突然起きる停電。なんでもあると思っていたセレブたちは騒然とします。しかし、それは上階に住むセレブたちが電気を使いすぎたために起きたもので、下層に住む「金持ちではない住民」たちの不満が爆発するのでした。

とまぁ、こんな感じなのですが、映画の中ではただただみんながバカ騒ぎしているばかりで、話の筋なんてよくわからないのです。後からウェブとか読んで「そうなのか」と思う程度で。

その世界観はシュールで無機質。みんなどうやって収入を得ているのかと思うほど、周りも無機質。すべてがマンション内で完結するのに、このバカ騒ぎはなんなんだろう。よくわかりません。

設計者が住む最上階は、あんなに高いところにあるのに、美しい庭や乗馬場(!)まであってものすごく不自然。妻は当然精神疾患。みんなこれだけ裕福なのに、日夜享楽にふける。いや、裕福だからか。貧乏人にはうらやましい限り。私も遊んで暮らした~い(笑)。

ともかく、場面はかなりエグいし汚いし。結局何を言いたかったのか。何も言うつもりがなかったのか。単に私がバカなのか。よくわからない映画でした。

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ラスト・タンゴ(Un tango mas)

2016年08月16日 07時48分13秒 | 日記
 
ポスター画像

 

 

 アルゼンチンタンゴの伝説的ペア、マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスを描いたドキュメンタリー。それぞれ14歳と17歳の時に出会い、その後50年近くにわたってペアを組んだマリアとフアン。何度も別れを繰り返しながらも必ずまた手を取り合ってきたふたりだったが、やがてフアンはマリアの元を本当に去ってしまう。現在80代になったふたりが若きダンサーや振付師を聞き手に、ふたりの愛と葛藤の軌跡や互いへの思いを明かしていく。そしてその中でも特にドラマチックな場面を、若きダンサーたちが美しいタンゴの振付で再現する。ヴィム・ベンダースが製作総指揮に名を連ね、「ミュージック・クバーナ」のヘルマン・クラルが監督。(映画.comより)

 

 

 

 生来、ダンス映画が好きです。自分が踊れるわけではありません。単に憧れです。サリー・ポッター監督の「タンゴレッスン」を始め、本場南米の映画など、場末(?)の映画館にまで足を延ばして鑑賞したものでした。

今回は有名なペアの一生が描かれるとかで(自分はそのペアも知らないのですが)、期待マックス。

果たして、素晴らしい映画でした。主人公マリアの格好のいいことったら!あのお歳で、どうやったらあんなにしゃんと背筋が伸びるのか。タバコを吸う姿もサマになる。アルゼンチンタンゴの映画を見るたび、「年配女性が美しく活躍していること」「きちんと尊敬されていること」に羨望を感じていました。たとえ顔が皺だらけでも、格好良く踊り、皆もきちんと一目置いている。日本のように「若さ至上主義」がとても恥ずかしく、日本で同じことをやったら「いい歳して。若い頃と同じように思っているのかしら。誰も見ないって」な~んて言われているところじゃないかと思うのです。

とにかく、難しいことは抜きにして、カッコよかったです。ごく若い頃の出逢い、お金がない若者が集まって踊った数々のホール、細かいことは言わなかった当時のホール経営者たち、箒を相手にした家での練習など、ざっとしたことが描かれてゆきます。その各々のパートは若い役者さんたちが演じているのですが、彼らがまた魅力的!ラテンの男って、なんであんなに魅力的なのかな。女性たちも美しい。

そしてお互いプライドを持ち、相手に媚びることなく、一緒に過ごせなかった時期も、仕事は仕事、ダンスはダンス。パートナーとして踊り続けます。お互い、その才能は深く認めあっていたのです。

そしてついに1997年のコンビ解消。老年となった今、若い後輩たちのインタビューを受けながら、なおも輝いているマリア。きっと死ぬまで踊り続けるのです。

インタビューしている若い人たちの、彼女を見る目つきが素晴らしい。それだけの実績を積んできたのですね。そして、ラスト、大舞台での再会。老年となった二人のダンスを少しですが見ることができます。

ハァ~カッコよかった。こんなふうに歳を取れればいいな。

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ミモザの島に消えた母(Boomerang)

2016年08月14日 10時21分04秒 | 日記

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 「サラの鍵」の原作者タチアナ・ド・ロネの小説を映画化したサスペンス作品。冬に咲く小さな花から、「ミモザの島」と呼ばれるフランス大西洋にある島。30年前にこの島の海で若い女性が謎の死を遂げた。女性の息子であるアントワンが家族に母の死についてたずねると、誰もが頑なに口を閉ざし、母の死について語ろうとしなかった。母の死の真相を突き止めるため、アントワンはミモザの島を訪れるが、彼はそこで自分が知らなかった母のもう一つの顔を知ることとなる。アントワン役に「ムード・インディゴ うたかたの日々」「クリムゾン・リバー」のローラン・ラフィット。アントワンとともに真相を追う妹役に「人生はビギナーズ」「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン。(映画.comより)

 

 

 

 「サラの鍵」は、かなりの衝撃を持って見たのを覚えています。あらゆる意味で。いくらタブーだからって、(家の)所有者が変わっているのにタンスを開けないでいることって、ある?とは思ったけれど。

さて、今回は兄10歳、妹(多分5歳くらい)のときに亡くなった母についてです。ほとんど記憶がない妹に比べて、あやふやだけど母の記憶を持っている兄。ミモザの島でアクシデントにより溺死したとされている母はしかし、その後家族間の会話としてはタブーとされ、父も祖母もまるで母が存在しなかったかのようにふるまってきました。

しかし、やっぱり母の記憶(父でもそうだと思いますが)は人間の根幹なのだと思うのです。それがどんなに出来損ないの親だったとしても(今回がそうだと言っているのではありません。あくまで一般論です)、自分のルーツをよく知っていることは人間形成の基本だと思うのです。もちろん、やむを得ない事情で親の顔を知らない人もいらっしゃるでしょうし、知らなくても立派に成長する方もたくさんいらっしゃるでしょうけれど、やっぱりみんな結局は、ある時点で知ろうとすると思うのです。

今回の兄も、やり過ごしてここまで大きくなってきたわけですが、やはり人生のいろんな場面で行き詰まるようになってきます。「なんで僕の母なのに、みんな知らん顔するのだろう」・・・ここをしっかり知ると人生、一歩前へ進めるような気がするのですね。それがたとえ現実逃避に過ぎなかったとしても。

ここでは、「ミモザの島」が、満潮時には道路が冠水し孤島になるというところがミソになります。島が美しいからって、そんな不便なところに別荘を持つんですね(笑)。

 

結論から言うと、見たこともない斬新な展開、ということはなく、まぁあるだろう、的なお話に帰結するわけですが、やっぱり時代のものですね。今ならさほど抵抗のないことでも、当時は許されなかった。そしてその価値観を頑として信じている以上、どんな手を犯そうと「自分は正しいことをした」と信じて譲らない人がいたということです。それは今でもそうなんでしょうけれど。

犯した罪より、それを認識できないことの方が怖いと思った映画でした。

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シン・ゴジラ

2016年08月11日 17時27分09秒 | 日記

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「ゴジラ FINAL WARS」(2004)以来12年ぶりに東宝が製作したオリジナルの「ゴジラ」映画。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の庵野秀明が総監督・脚本を務め、「のぼうの城」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の樋口真嗣が監督、同じく「のぼうの城」「進撃の巨人」などで特撮監督を務めた尾上克郎を准監督に迎え、ハリウッド版「GODZILLA」に登場したゴジラを上回る、体長118.5メートルという史上最大のゴジラをフルCGでスクリーンに描き出す。内閣官房副長官・矢口蘭堂を演じる長谷川博己、内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹役の竹野内豊、米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン役の石原さとみをメインキャストに、キャストには総勢328人が出演。加えて、狂言師の野村萬斎がゴジラのモーションキャプチャーアクターとして参加している。(映画.comより)

 

 

 

 チビ息子と鑑賞。すごい人でした。ゴジラと言うと、日本の古典ということで、世界に誇れる我々の文化だと思うのですが、案外どういう話だったかよく知らなかったり。そこで、「原作に忠実に作った」と聞いた今回の作品をじっくり見ることにしたのです。ちなみにエヴァンゲリオンは見ておりません。

 

 首都東京で海水が赤く濁るなど異変が発生。なんだと騒いでいるうちにゴジラ登場。しかし、初期のゴジラって・・・。私、本当に知らなかったのですが、最初に出て来るゴジラって、爬虫類みたいな目玉ギョロギョロの変な顔で、四つん這い。強面のゴジラしか知らなかった私は腰を抜かしました。

謎の生物にどう対処すべきか、自衛隊の出動を認めるべきかどうか、政府の偉いさんや有識者などが机上で意見を戦わせますが、その間も動きを止めない怪物。しかし、何を思ったか一旦海へ帰ってしまいます。次のことが予測できない人間たち。

そして!次に現れたときは、ポスターで見るいつもの強面ゴジラに進化していたのです!ちゃんと二足歩行。小さいながら手も生えています。吠え声もすさまじい。これは怖いですねぇ。不毛な会議を矢継ぎ早に開く要人たち。とはいえ、住民を避難させたり自衛隊の出動を早期に決断したりと、役人たちもなかなか必死です。ここに欧米のデザスター映画のような個人の感傷は挟みません。冷たすぎるほどの情報分析・現実はこうであろうと思わせるリアリティで淡々と現場描写が続きます。これはよかったですね。さすがににっぽん!

それで、古来ゴジラは、海洋生物か何かが放射性物質を食することによって異形化した、ということになっていたと思うのですが、今回も基本はなぞらえるにしろ、日本の著名な博士がその技術・知識を不本意に用いられることを嫌い、海で何らかの行動を起こした、ということになっています。それははっきりとは示されないのですが、海に身投げしてゴジラと一体化したとか、あるいはどこかに生存していてなんらか技術を操っているとか。そのへんはよくわかりません。ともかく、偉い博士が関わっていることは確かです。

で、日本の専門家たちも核分裂がゴジラのエネルギー源であることを掴み、自衛隊が出動したり、日本の技術の粋を集めて凍結させようとしたり、その間アメリカが情報を掴み「国際社会の総意だ」とか何とか言って、東京ごと壊滅させようとしたり、いろんなことが起きます。東京を壊滅させられてはたまらない日本人も必死です。

とにかく、さしあたっては、核分裂を停止させるしか方法はないので、自衛隊とアメリカ軍による爆撃の後、薬品を口から注入。ゴジラも体中からビームを出したりして抵抗しますが、やがて動かなくなります。アップになったゴジラのしっぽの部分にヒト型 が見えたように思うのは気のせいか。

映画はこの辺で終わりです。えぇっ!ゴジラって、こんな話だったんだ。だって、活動を停止しているとはいえ、そこにいるんですよ。怖くないですか?このまま共存するの?なんか、驚きました。それとともに、日本国民でありながら(しかも映画ヲタク)、いかに自分が今までゴジラを知らなかったのかを痛感させられたのでした。

う・・・ん、続編が来ると言うことなのでしょうか。でもなぁ。

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