田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

告白 コンフェッション

2024年07月17日 13時48分30秒 | 日記

告白 コンフェッション | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品・上映情報 - 映画ナタリー

画像2

画像16

 「賭博黙示録カイジ」の福本伸行が原作、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじが作画を手がけた漫画「告白 コンフェッション」を、「土竜の唄」シリーズの生田斗真と「息もできない」のヤン・イクチュンのダブル主演で実写映画化。

大学山岳部のOBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生・西田さゆりの17回忌の慰霊登山に出かけるが、猛吹雪で遭難してしまう。脚に大怪我を負ったジヨンは自分の死を確信し、16年前に自分がさゆりを殺害したと浅井に告白。自身の犯した罪に苛まれ続けてきたジヨンは苦しみから解放され安堵するが、その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は命を取り留める。親友の最期の告白を聞いてしまった男と、うっかり言ってしまった男。薄暗い山小屋で救助隊の到着を待つなか、2人の間には気まずく不穏な空気が流れ始める。

「リンダ リンダ リンダ」「カラオケ行こ!」の山下敦弘監督がメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

<2024年6月1日 劇場鑑賞>

 ヤン・イクチュンは「息もできない」が衝撃だったので、印象に残っています。それ以降、彼の映画は見る機会がなかったのですが、日本の映画にわりと出てるなぁ、と思っていました。そしていよいよ本作、男前の生田斗真との共演。予告を見て、「おもしろそう」と、期待していました。「聞いてしまった」「言ってしまった」「だって、死ぬと思ったから」なんて、凡人にはたまらないキャッチフレーズですね(笑)。

 そして映画です。いやはや、期待以上でした。まさかここまでのどんでん返しがあるなんて。楽しめました。

 昔大学で同じ山岳部だった生田斗真とヤン・イクチュンは、仲間だった女性部員奈緒を遭難で失った悲しみと痛みを共有し、毎年命日には(正確には遺体は見つかっていないが)一緒に登山をしています。しかし、今年は不運でした。ヤンが足に大けがを負い、動けません。周りは猛吹雪。もう助からない。「お前は、行け。俺はもういい、助からない。もう死ぬから言うが、彼女を殺したのは俺だ」とヤン・イクチュンの一方的な告白。優しい生田斗真は「お前は錯乱しているんだ。バカなこと言ってないで、一緒に助かろう」などと声を掛けます。そして諦めたヤンを置いて山小屋を探しに。すると、案外近くにあるじゃないですか。手負いのヤンを引きずり、生田は山小屋へ。小屋の中は、一式、普通のものが揃っています。二人して助かってしまった・・・。「俺、絶対に言わないから」と言っても、当たり前ですがヤンは疑心暗鬼。外は猛吹雪、逃げ場なし。どうする?

 

<ここからネタバレ>

 ヤンは片時も生田から目を離しません。ヤンは、通じないはずの携帯をかけていたり、刃物を持っていたり。ビクビクしている生田は、自身が高山病で目が見えづらくなっていることもあり、どこまでが妄想でどこからが現実なのか、わからなくなってきます。襲って来るヤンから隠れ、命からがら逃げおおせたのに、救助隊は隠れている生田がわからずに行ってしまった・・・。ヤンは「俺だけだ」と伝えている。えぇ~っ!助けてくれっ!おいっ!行くな!でも、なかなか出て行けない。完全に見捨てられたか・・・と思った瞬間、意識が戻ります。「俺、自首するわ」と冷静なヤン。え?今までのこと、全部妄想?もはやわかりません。

 過去のシーンがフラッシュバックします。ヤンは彼女が好きでした。でも、彼女は生田が好きで、二人はつきあっていました。でも、生田は遊びだったのです。適当に抱いて、適当に付き合ってたのに「妊娠した」と聞かされて「めんどくさ」と思ってました。実は、あまりにつれない奈緒に対し首を絞めてしまっているヤンを生田は遠くから見ていました。確かにヤンは首に手をかけていましたが、実はその後、彼女は息を吹き返したのです。面倒なことが一つ減ったと思っていたのに、「死んでいないのか!」と思った生田は、もう一度彼女の首に手をかけます。そう、本当の犯人は生田だったのです。

 観客がそうと認識するころは、生田は錯乱マックス。胸にナイフを突き立てたヤンの顔が奈緒に見え、救助隊が到着する頃には、息絶えたヤンの胸に何度もナイフを刺しているのでした。

 

<ネタバレ終わり>

 怖かったですね~。見ている私も、当然告白された生田がビクビクしていると思って、とても怖かったです。話がそっち向いていくなんて、想像しなかったです。やっぱり、男はよく見て選ばないといけませんね(そこか!笑)。どうでもいいことですが、大学生の時のフラッシュバックも、3人とも同じ役者が演じたので「少し無理があるのでは」と思いました(笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪は存在しない

2024年07月16日 17時39分40秒 | 日記

濱口竜介監督『悪は存在しない』ポスタービジュアルが解禁! | Fan's Voice | ファンズボイス

「悪は存在しない」場面写真 - 濱口竜介の新作タイトルの意味は?「悪は存在しない」ヴェネツィア映画祭レポート到着 [画像ギャラリー 16/18 ...

Illustrasjonsbilder vinter

 「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど国際的に高く評価される濱口竜介監督が、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界3大映画祭のひとつであるベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)受賞を果たした長編作品。「ドライブ・マイ・カー」でもタッグを組んだ音楽家・シンガーソングライターの石橋英子と濱口監督による共同企画として誕生した。

自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からも近いため近年移住者が増加傾向にあり、ごく緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧は、娘の花とともに自然のサイクルに合わせた慎ましい生活を送っているが、ある時、家の近くでグランピング場の設営計画が持ち上がる。それは、コロナ禍のあおりで経営難に陥った芸能事務所が、政府からの補助金を得て計画したものだった。しかし、彼らが町の水源に汚水を流そうとしていることがわかったことから町内に動揺が広がり、巧たちの静かな生活にも思わぬ余波が及ぶことになる。

石橋がライブパフォーマンスのための映像を濱口監督に依頼したことから、プロジェクトがスタート。その音楽ライブ用の映像を制作する過程で、1本の長編映画としての本作も誕生した。2023年・第80回ベネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員大賞)を受賞したほか、映画祭本体とは別機関から授与される国際批評家連盟賞、映画企業特別賞、人・職場・環境賞の3つの独立賞も受賞した。(映画.comより)

 

 

<2024年6月1日 劇場鑑賞>

 濱口監督の作品は、「ドライブ・・・」は長すぎる上映時間にビビッて見に行かなかったので、実は見ていません。気にはなっている監督だったので、短めの今作で初挑戦。結論から言うと、私には合わないかも・・・でした。

 作風は、多分わざとだろうと思うんだけど、すべてが典型的な感じで仕上がっていて、例えば”田舎にグランピング場を作る”計画を持ってくる会社が絵に描いたようにいい加減な会社だったり、それを進言したコンサルが”いかにもな男前で口八丁な男”だったり、町に建設計画の説明に来る社員が”いい人っぽく会社の悪口を言って”たり、彼が田舎で”巻き割り”をさせてもらって”心が洗われて”いたり、後輩の女性に「こんな会社で何で働いてるんだ。おまえなら他にあるだろう」と”親切そうに”言ってたり。主人公の”便利屋”さんはいかにも胡散臭そうで、巻き割りばっかやってるし、忙しそうでもないんだけど、自然に詳しいみたい。水とか。で、地域の住民と会社の仲介を頼まれると、「私はお金に困ってないし、ヒマでもない!」と強い声を発したりする。彼には寡黙な一人娘がいるんだけれど、彼女(小学生くらい)も予測不能な言動を取りっぱなしでヒヤヒヤさせる。

 そんなこんなで、あんまりよくわからないまま迎える結末。何なの?全然わかりません。しかも、私の性格がわるいだけなのでしょうけど、「どうだ。わからないだろう?ハハハ」と監督がほくそえんでるような感じがする。「観客に投げてるのさ」って。

 何がどうで「悪は存在しない」のか、なぜこれが「君(私)の話になる」のか、全然わかりません。アホですみません。でも、この監督、多分苦手です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッドマックス フュリオサ(Furiosa: A Mad Max Saga)

2024年07月13日 18時20分20秒 | 日記

Furiosa: A Mad Max Saga Cast: Every Actor and Character

Furiosa: A Mad Max Saga' Gets a Bloody Rating for Violence

Furiosa: A Mad Max Saga' Is An Absolute Masterpiece

 2015年に公開され、日本でも熱狂的なファンを生んだジョージ・ミラー監督のノンストップカーアクション「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。同作に登場した女戦士フュリオサの若き日の物語を描く。

世界の崩壊から45年。暴君ディメンタス将軍の率いるバイカー軍団の手に落ち、故郷や家族、すべてを奪われたフュリオサは、ディメンタス将軍と鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーが土地の覇権を争う、狂気に満ちた世界と対峙することになる。狂ったものだけが生き残れる過酷な世界で、フュリオサは復讐のため、そして故郷に帰るため、人生を懸けて修羅の道を歩む。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」ではシャーリーズ・セロンが演じ、強烈な存在感とカリスマ性で人気を博した女戦士フュリオサを、今作では「クイーンズ・ギャンビット」「ラストナイト・イン・ソーホー」などで人気のアニヤ・テイラー=ジョイが新たに演じた。ディメンタス将軍役で「アベンジャーズ」「タイラー・レイク」シリーズのクリス・ヘムズワースが共演。1979年公開の第1作「マッドマックス」から「マッドマックス 怒りのデス・ロード」まで一貫してメガホンをとっている、シリーズの生みの親であるジョージ・ミラーが、今作でも監督・脚本を務めた。(映画.comより)

 

 

<2024年6月1日 劇場鑑賞>

 楽しかったですねぇ。前作のシャーリーズ・セロンも超カッコよかったけれど、今回のアニヤ・テイラー・ジョイも予想を超えるカッコよさでした。少し痩せすぎかとも思ったけれど、まぁあの環境だから痩せててもいいのかもしれません。冒頭から幼いフュリオサとその母親が登場します。イモータン・ジョーや乱暴な男たちが闊歩する世界で、隠れるようにして存在する小さな集落。そこには男性もいるんだろうけれど、優秀でものすごく強い女性たちが前面に立っていて、フュリオサの母親もそうです。おそらくリーダーだったのではないかと思われます。フュリオサも、幼いながらも英才教育を受けていたようで、たぐいまれなるサバイバル能力を持っています。しかし、母親がディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)に捕えられたときは子供に戻ってしまいました。母親でも見捨てて集落に逃げ帰るよう教育されていたはずなのに、そして母親はそうやって娘を逃したはずなのに、戻ってきてしまったのです。そして「お母さん!」と叫んで将軍に簡単に捕まってしまいます。目の前で母親を殺され、その後は大切にされたとはいえ、ずっと将軍のそばに置かれてしまったフュリオサ。他の女は邪険にされていたのに、彼女だけは大切にされてました。何か、違ったのでしょうね。でも、彼女の憎しみは消えません。復讐するその日のために、日夜いろんな研鑽を積んでいきます。また、彼女は賢かったので、天文学の博士など知識のある先生も、好んで彼女に知識を与えました。そうやって時期を見計らいます。

 片やディメンタス将軍も、本当に強いし部下も大勢いるのですが、イモータン・ジョーとはうまくやれずに争ってしまいます。何が何かわからないほど争いばかり。毎日ニュースでも見かけるし、うんざりですね。でも、この映画はフィクションとわかっているし、クリス・ヘムズワースもヘラヘラしているので、楽しんで見れます。

 喋らないフュリオサですが、その強さ・賢さに気付き、目をかけてくれる男性も現れました。もちろん、彼もプロですから、彼女のために仕事をゆがめたりはしないし、フュリオサも、簡単に彼に頼るようなことはないわけですが。でも、見ているほうは少し安心できました。

 しかし、この世界観でここまで映画を作ってしまう、そして寡黙すぎる・強すぎるフュリオサの映画をここまで作ってしまう監督の手腕に脱帽です。女性が強い部落が登場するあたりは、最近見た「猿の惑星 キングダム」に似通っていたな、と思ったのですが、しかしこの文章を書きながら「そんなこと言ったら”ワンダーウーマン”だってそうだよな」と気が付きました。話は全然違いますが。

 まだ続くのかな。でもきっと見ます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ、テキサス(Paris, Texas)

2024年07月12日 14時06分34秒 | 日記

色褪せることのない「パリ、テキサス」 | 帰ってきた神保町日記 ~Return to the Kingdom of Books~

パリ、テキサス 2Kレストア版 |テアトルシネマグループ

パリ、テキサス:ヴィム・ヴェンダース - 続 壺 齋 閑 話

 ヴィム・ベンダース監督が、テキサスの荒野を放浪する男の妻子との再会と別れを、ライ・クーダーの哀愁漂う音楽に乗せて描き、1984年・第37回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた傑作ロードムービー。荒野をひとりさまよっていた男が、ガソリンスタンドで気絶した。記憶を失っている男の持ち物を手がかりに連絡を受けたウォルトは、男が4年前に失踪した兄トラヴィスだと確認する。トラヴィスはテキサス州の町パリに所有する土地を目指していた。徐々に記憶を取り戻したトラヴィスは、4年ぶりに再会した幼い息子とともに、妻を探す旅に出る。主人公トラヴィスをハリー・ディーン・スタントン、妻をナスターシャ・キンスキーがそれぞれ好演。俳優サム・シェパードと「ブレスレス」のL・M・キット・カーソンが脚本を手がけた。(映画.comより)

 

 

<2024年5月26日 劇場鑑賞><午前十時の映画祭>

 ヴィム・ヴェンダース監督の映画の中でも見ていなかった作品、午前十時の映画祭のおかげで先日の「ベルリン天使の詩」に続き、もう一つ見ることができました。感謝、感謝です。あんまり知識を入れずに見たのだけれど、題名からしてパリやテキサスを訪ねるロードムービーかと思ってました。まさか、アメリカのテキサス州に「パリ(ス)」という地名があるなんて。マジで驚きました。

 で、なんらかの原因で記憶喪失になっていた男トラヴィスが発見され(ハリー・ディーン・スタントン!)、連絡を受けた弟ウォルトに引き取られます。実は、とても若い女性と大恋愛の末結ばれたトラヴィスには、幼い息子がいたのですが、彼が失踪してからはウォルトが育てていたのでした。少しづつ記憶を取り戻してゆくトラヴィス。息子にもどう接していいか戸惑うばかりでしたが、時間が徐々に解決してゆきます。

 すると次に気になるのは、妻のことですね。美しかった若妻はどうしているのでしょうか。若すぎたのか、愛しすぎていたのか。ともかく、崩壊してしまった二人の関係は、この後ある場所でトラヴィスの口から語られます。

 

<ここからネタバレ>

 そこはマジックミラーごしに女性と話せる風俗店でした。こちら(客側)から女性の姿ははっきり見えます。でも、女性から客の姿は見えなくて、電話越しにお話するのです。日本でもその昔存在していた「テレホンクラブ」のマジックミラー版ですね。日本のテレホンクラブは、若い女性とお話するだけで姿は見えなかったと思うのですが(利用したことがないので確信はないが、そう聞いている。男性が数人それぞれブースに座っていて、女性側からかけてきてくれるから、一秒でも早く電話を取ったほうが勝ち、とも聞いた。しかしそれなら、もっとお金を払ってでも、この映画のように確実に話せるほうがマシな気がしますね。もっとも、そういうシステムもあったのかもしれませんが)。

 余談が長くなってしまいました。すみません。ともかく、元妻は元夫と知らずにサービストーク。「服を脱ぐ?」とも言い、トラヴィスは慌てて「いやいい。やめてくれ」と言います。そして何度か指名して会ううちに、トラヴィスは涙ながらに身の上話を始めるのです。その内容に、元夫だと悟った元妻。でも、相手の姿は見えません。彼が教えてくれたホテルの部屋へ行くと、まだ幼い息子が待っていました。抱き合う二人。しかし、その姿を確認したトラヴィスは、再び旅立ってしまうのです。

 

<ネタバレ終わり>

 若妻を演じたのはナスターシャ・キンスキー。一番上の写真で、鮮やかなピンクのセーターを着ているのが彼女です。美しいですね。確かに、ハリー・ディーン・スタントンの妻にしては若すぎる感じはします。でも、家庭が崩壊しても、きちんと弟夫婦に送金していたのは立派です。いろいろあっても、ちゃんと「思われていた」と理解できれば、子供は滅多とグレません。

 個人的には、ハリー・ディーン・スタントンが大好きで、知らずに映画を見始めたので、彼が出てきた時は「ラッキー!」と思いました。彼の映画はいくつも見たけど、一番印象に残っているのは、やっぱり「ストレイト・ストーリー」かな。何も言わないのにみるみるうちに目に一杯の涙を溜める、あの演技に監督が撮りながら涙を流したというのも納得でした。奇抜な役も多かったですけどね、でも大好きな俳優さんです。ちなみに、なぜ「パリ・テキサス」なのかというと、そこは両親が初めて愛し合った土地で、トラヴィスはそこで生を受けたからです。それで、彼はそこの小さな1区画の土地を購入してあったのですね。そもそもそこを目指している途中に、酒場で倒れて弟に再会することになったというわけです(上にはガソリンスタンドとあるけど、たぶんスタンドにパブみたいなところがあったんだと思う)。

 すごいですね、1984年の映画なのに、今見ても「価値観が古い」とか思わない。弟夫婦をはじめ、みんな親切で優しいし、見ていても気持ちよかった。弟も成功してるんだね、なかなかその歳になって兄の面倒をみるなんて余裕ある人、少ないと思うよ。遠くまで迎えに行ったり、車を快く貸したり、お金を都合したり。偉いな、と思いました。

 ヴィム・ヴェンダース監督の作品、次の挑戦は「時の翼に乗って」ですね!午前十時の映画祭で上映しないのかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BLUE GIANT

2024年07月09日 13時51分33秒 | 日記

映画『BLUE GIANT』の音楽を上原ひろみが担当!サックス・馬場智章&ドラム・石若駿も参加した特報映像 公開! - BLUE GIANT

「BLUE GIANT」アニメ映画化 麒麟・川島が絶賛「漫画から音が聞こえる」と話題/芸能/デイリースポーツ online

アニメ映画『BLUE GIANT』 音楽を上原ひろみ、劇中の演奏を サックス・馬場智章 ピアノ・上原ひろみ ドラム・石若駿が担当することを発表 ...

 2013年から小学館「ビッグコミック」にて連載開始した石塚真一の人気ジャズ漫画「BLUE GIANT」をアニメ映画化。

仙台に暮らす高校生・宮本大はジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業と同時に上京した彼は、高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込む。ある日、ライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会った大は彼をバンドに誘い、大に感化されてドラムを始めた玉田も加わり3人組バンド「JASS」を結成。楽譜も読めずただひたすらに全力で吹いてきた大と、幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈、そして初心者の玉田は、日本最高のジャズクラブに出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に、必死に活動を続けていく。

主人公・宮本大の声を人気俳優の山田裕貴が担当し、沢辺雪祈を間宮祥太朗、玉田俊二を岡山天音が演じる。「名探偵コナン ゼロの執行人」の立川譲が監督、原作の担当編集者でストーリーディレクターも務めるNUMBER 8が脚本を手がけ、「幼女戦記」シリーズのNUTがアニメーション制作を担当。世界的ピアニストの上原ひろみが音楽を手がけ、劇中曲の演奏も担当した。(映画.comより)

 

 

<2024年5月25日 録画鑑賞>

 聞きしに勝る名作だった・・・。なるほどどこの劇場でもロングランしていただけのことはある。さすがだと思いました。都会だけではなく、和歌山の田舎でも、夜だけだったり、一度上映が止まっていたのに再上映していたりと、不規則ではありましたが長々やっていました。「みんなも絶賛してるし、きっと名作なんだろうな」と思いつつも、つい上映時間の長さに二の足を踏んでしまってました。しかし、今回はwowowでの放映だったので、録画してスタンバイ。時間のある時にゆっくり鑑賞しました。

 若い人たちのひたむきさ、そしてそれを見守る大人たちの温かさと厳しさ。それを素直に聞けるだけの、若者たちの育ちの良さ。これはお金持ちだったということではありません。きちんと親に愛されてきたということだと思うのです。そんな描写はないわけですが、若者たちが持つ優しさは、生来のものとは言え、やはり育ちではないかと。私は音楽に詳しくないので、映画内の音がどれだけすごいのか、本物なのか、そんなことはわかりません。ただ、若者たちの潔さと優しさに感動しただけです。すごいなぁ。こんな平凡な言葉しか出て来ない自分が悔しいけれど、そして自分は若い頃、もっと残念な若者だったなぁと悔いるのだけれど、こういう風に生きれたらよかったな、と羨ましくもありました。やはり、「好きなもの」「目指す目標」が鮮明にわかっている若者は強い。人生は、そうあるべきだということでしょうね。

 万人におすすめです。音楽がわかる人ならなおさら。いや、そんな人はとっくに見てるか(笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする