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田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ロングレッグス(Longlegs)

2025年08月17日 15時45分27秒 | 日記

Longlegs [Region 2]

Longlegs Ending Explained: What Happens in the Nicolas Cage Serial Killer  Movie? - ComicBook.com

Longlegs' review: Serial-killer thrills with a wintry mood - Los Angeles  Times

 ニコラス・ケイジが凶悪なシリアルキラー役を強烈なインパクトで演じ、全米で話題を集めたサスペンススリラー。

1990年代のオレゴン州。FBIの新人捜査官リー・ハーカーは、上司から未解決連続殺人事件の捜査を任される。10の事件に共通しているのは、父親が家族を殺害した末に自殺していること。そしてすべての犯行現場に、暗号を使って記された「ロングレッグス」という署名入りの手紙が残されていた。謎めいた手がかりをもとに、少しずつ事件の真相に近づいていくリーだったが……。

「イット・フォローズ」のマイカ・モンローがFBI捜査官リー役で主演を務め、「ディープ・インパクト」のブレア・アンダーウッド、「ルール」のアリシア・ウィット、「レッド・ワン」のキーナン・シプカが共演。「呪われし家に咲く一輪の花」のオズグッド・パーキンスが監督・脚本を手がけた。(映画.comより)

 

 

<2025年3月16日 劇場鑑賞>

 これ、はっきり言います。全然わからなかった。主人公の女性捜査官が特別な才能(直観力)を持っている、とか、実は生まれながらにしてこの忌まわしい事件に関わっていた、とか、ある程度話の筋はわかるのですが、だからといって、人形崇拝とか、意識を操られて家族を惨殺してしまうお父さんとか、わけわからん。

 私は、やっぱり日本人の多くは、特に意識しなければ仏教徒だから、悪魔の存在とか、エクソシズムとかは、どこか絵空事のような、他人ごとのような感覚って、あると思うのです。また、こういった類の映画は、キリスト教を深く理解していないとよくわからない設定だったりしますから、最初から感覚的にわかることが前提で話が進むのかもしれません。そんな気がします。

 また、特殊メイクが施されているので、ニコラス・ケイジがほとんどわかりません。いえ、彼ならそのままで、できたかもしれません。そう言えば、ニコラス・ケイジ主演の映画で父親に殺されるっていう映画がありましたね。突然子供が憎くなって自分の子を殺すお父さんが、伝染病のように多発するっていう話。あれはぶっ飛び過ぎて、ラストシーンでは大笑いしたけれど、今回のは本当にわからなかったなぁ。要領を得ない感想ですみません。

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親鸞 人生の目的

2025年08月16日 16時12分17秒 | 日記

親鸞「人生の目的」| 大ヒット歴史アニメシリーズ 最新作!2025年2月 全国ロードショー

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 8歳で両親を失った親鸞は、「やがて死ぬのになぜ生きるのか」という人生の目的の答えを仏教に求め、わずか9歳で比叡山に入り、修行に励んでいた。10年の仏道修行を経て19歳になった親鸞は、聖徳太子廟からの帰り道、関白・九条兼実の娘、玉日姫に出会う。

以来、女性のことは思ってもならないと教える比叡山での厳しい修行に打ち込むも、玉日姫のことが忘れられない。「煩悩にまみれた私はとても救われない」と絶望し、比叡山を下りた親鸞は、「煩悩あるがままで救われる」と説く人生の師・法然上人に出会い、その教えによって、ついに苦悩の解決の道を知ることに至る。

そして、玉日とも感動の再会を遂げ、共に法然上人の教えを聞くようになった2人は、ますます惹かれ合うようになってゆく。僧侶と関白の娘、決して結ばれないはずの2人を待ち受ける結末とは…。(映画 公式ウェブサイトより)

 

 

<2025年3月16日 劇場鑑賞>

 歎異抄は読んでません。でも、この映画がいいと聞いて真面目に鑑賞してみて「歎異抄って、こんな感じだったのか」と思いました。4歳で父を、8歳で母を亡くし、天涯孤独となった親鸞。「人は死んだらどうなるのか。なぜ生きるのか」と思い悩み、9歳で出家・得度。得度をする直前に読んだとされる歌が残っているくらいですから、ご両親共々教養の高い家庭だったのでしょうね。

 当時の仏教は因果応報の考えが主流で、すなはち「アホなことをしたら地獄に堕ちますよ。賢く生きたら天国へ行けますよ」と言うものでした。それはそれで正論でしょうが、それでは親鸞が最初に抱いた問いの答えにはなりません。どうせ死ぬのになぜ生きるのか、一生懸命修行に励む親鸞もいよいよ行き詰まり、19歳の時いったん寺を離れて町へ降ります。そこで関白・九条兼実の娘である玉日姫と出会うのです。可憐なだけではなく聡明な姫は、「お坊様」と親鸞を慕い、人生や日常のあらゆる質問を投げかけます。姫の鋭い問いに触発される親鸞。頻繁には会えない二人ですが、お互いの知識欲は人生のよい刺激となってゆきます。しかし逆に、女性に対する思いに翻弄されることなど、僧にとっては許されない煩悩だとされていた時代に、この”煩悩”に勝てない自分に絶望したりもするのです。それで、尊敬してやまない聖徳太子の廟を訪ね、三日三晩一心不乱に祈ってお告げを得たり、あるいは従来の修行では救われないと悟り、答えを求めて各地を歩き回ったりしていました。そして、ある時京都で昔一緒に修行した旧友に出会い、彼から法然上人の「阿弥陀仏の本願」を聞き知るのです。

 これこそ、彼が探し求めていたものでした。真理はもっと深いでしょうが、要するに「そのままでいいんだよ。煩悩がいくらあっても、仏様は救ってくださる。それが悪人であろうとも、万人を平等にお助けになられるんだよ」というものでした(素人が簡易に書いたものです。本当はそんな単純なものではないでしょうが、ここはただの映画の感想だということでご容赦ください)。

 やっと救われた親鸞は、仏門にいながら妻を娶り、肉食を受け入れました。おそらく、僧でありながら公に結婚したのは親鸞が初めてだったのではないでしょうか。もちろん、敵対する勢力もありましたし、彼の思想は伝統的な修行を否定するものとみなされ、後に比叡山延暦寺や興福寺などから批判が高まり、朝廷に訴えられたこともあったようです。最終的に彼は越後への流罪となったようですね。

 親鸞なんて言うと、社会の授業で「法然は浄土宗、親鸞が浄土真宗」「悪人正機説」と習ったくらいで、詳しいことは知らなかったのですが、きれいなアニメーションでわかりやすく話が進み、本当に勉強になりました。たまにはこういう映画も見なければですね。

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名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN(A Complete Unknown)

2025年08月15日 18時20分02秒 | 日記

Amazon.com: A COMPLETE UNKNOWN MOVIE POSTER 2 Sided ORIGINAL 27x40 2024 ...

10 Movies To Watch If You Love ‘A Complete Unknown’

‘A Complete Unknown’: Timothee Chalamet’s Bob Dylan Biopic Movie ...

 2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの若い日を描いた伝記ドラマ。「デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じ、「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「フォードvsフェラーリ」などを手がけてきた名匠ジェームズ・マンゴールドがメガホンをとった。

1961年の冬、わずか10ドルだけをポケットにニューヨークへと降り立った青年ボブ・ディラン。恋人のシルヴィや音楽上のパートナーである女性フォーク歌手のジョーン・バエズ、そして彼の才能を認めるウディ・ガスリーやピート・シーガーら先輩ミュージシャンたちと出会ったディランは、時代の変化に呼応するフォークミュージックシーンの中で、次第にその魅力と歌声で世間の注目を集めていく。やがて「フォーク界のプリンス」「若者の代弁者」などと祭り上げられるようになるが、そのことに次第に違和感を抱くようになるディラン。高まる名声に反して自分の進む道に悩む彼は、1965年7月25日、ある決断をする。

ミネソタ出身の無名のミュージシャンだった19歳のボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描いていく。ボブ・ディラン役のティモシー・シャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルックらが共演。第97回アカデミー賞で作品賞をはじめ計8部門でノミネートされた。(映画.comより)

 

 

<2025年3月9日 劇場鑑賞>

 個人的にボブ・ディランを知りません。なぜかちっとも聞かなかった。でも、ノーベル文学賞を受賞したとか、授賞式に出なかったとか、そういうことはニュースで見ました。

 しかし、ボブ・ディランをよく知らなくても、シャラメ君はとても魅力的でした。さすがですね。エル・ファニングとの相性もよかった。個性派で鳴らしたエドワード・ノートンが、シャラメ君に振り回されていて、ちょっとかわいそうでした。若い頃に見たホアキン・フェニックスがジョニー・キャッシュを演じた映画、確かリース・ウィザースプーンが主演だったと思うけど、あれを覚えていて(同じ監督だと初めて気づいた!)、シャラメ君に比してジョニー・キャッシュ役の俳優さんがおじさんだったので、「それくらいの年齢差だったのね」と初めて気づきました。「同時期に存在していたのね」と。

 彼をよく知らない身としては、「歌が好きで歌手として成功することを夢見ていたけれど、実際人気が出て来ると”求められている自分”と”本来の自分”が違う」と思って葛藤する・・・という話はよくある感じかな、と思いました。で、自分を通した結果、成功するという約束された結末(その類の映画ではね)。でも多分、あらゆる意味でボブ・ディランは別格なんでしょうね。この時代の背景と、当時の洋楽を知っていればもっと楽しめたのに、とは思いました。エル・ファニングとの別れはとても切なかったです。でも、これがボブ・ディランなんでしょうね。

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プレゼンス 存在(Presence)

2025年08月08日 13時59分10秒 | 日記

Presence | Official Website | 24 January 2025

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'Presence' Ending, Explained: Who Is the Ghost Haunting Chloe’s Family?

 「トラフィック」や「オーシャンズ」シリーズ、「コンテイジョン」で知られるスティーブン・ソダーバーグ監督が、ある屋敷に引っ越してきた一家に起こる不可解な出来事を、全編を通して幽霊目線で描いた新感覚のホラー。

崩壊寸前の4人家族が、ある大きな屋敷に引っ越してくる。一家の10代の少女クロエは、家の中に自分たち以外の何かが存在しているように感じられてならなかった。“それ”は一家が引っ越してくる前からそこにいて、“それ”は人に見られたくない家族の秘密を目撃する。クロエは母親にも兄も好かれておらず、そんな彼女に“それ”は親近感を抱く。一家とともに過ごしていくうちに、“それ”は目的を果たすために行動に出る。

「キル・ビル」「チャーリーズ・エンジェル」のルーシー・リューが息子を溺愛する一家の母親レベッカを演じ、父親クリス役は「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のクリス・サリバン、物語のキーマンとなる娘クロエ役はカナダ出身の新鋭カリーナ・リャンがそれぞれ務めた。脚本は「ジュラシック・パーク」「ミッション:インポッシブル」などハリウッドの話題作を数々手がけてきたデビッド・コープ。(映画comより)

 

 

<2025年3月9日 劇場鑑賞>

 正直に言います。見ている間、話がほとんどわからなかったです。幽霊目線だと言うのは事前に宣伝されていますから、それはわかって見ているのですが、よくわからないままラストシーンで、ルーシー・リューが鏡を見てショックを受ける・・・一瞬だったので、彼女が何を見たのかよくわからなかったうえ、そのよく見えなかった映像から結論を推測してますますわからなくなったのでした。

 ソダーバーグ監督のことですから、観客をわざとミスリードしているのかもしれませんし、私が凡人すぎることも関係しているかもしれません。しかし、幽霊で見えないはずなのにクローゼットに隠れたりするし(なぜ?ひょっとして人間だったころの癖が抜けないとか?)、この家族は裕福そうに見えるのに、どうやら(主に母親の方が)ヤバいことしてそうな描き方で、でもそこまったく触れずに終わってしまったし、何を言いたかったのか、よくわからなかったです。

 幽霊は時系列も無視できるようなので、なおややこしい。時空を自在に行き来できるなら、自分が生きてた頃の時代に同時に幽霊として存在し、自分を見れるってこと?幽霊って、そんな設定だったっけ?

 まぁともかく、わかりづらい映画ではありました。親友を亡くした娘ちゃんにはとても同情しましたし、兄貴の悪友には普通に腹が立ちましたけどね。息子を溺愛する母親の気持ちもわかりますし(だからと言って娘を好かないってことはないですけど)。でもなんか、ヤバそうな母親でした。なんだったのかな。

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ゆきてかへらぬ

2025年07月29日 15時57分56秒 | 日記

京都。

まだ芽の出ない女優、長谷川泰子は、まだ学生だった中原中也と出逢った。20歳の泰子と17歳の中也。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。価値観は違う。けれども、相手を尊重できる気っ風のよさが共通していた。

東京。

泰子と中也が引っ越した家を、小林秀雄がふいに訪れる。中也の詩人としての才能を誰よりも知る男。そして、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、泰子は複雑な気持ちになる。才気あふれるクリエイターたちにどこか置いてけぼりにされたようなさみしさ。

しかし、泰子と出逢ってしまった小林もまた彼女の魅力に気づく。本物を求める評論家は新進女優にも本物を見出した。そうして、複雑でシンプルな関係がはじまる。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること。それはアーティストたちの青春でもあった。(映画公式ウェブサイトより)

 

 

<2025年3月9日 劇場鑑賞>

 この映画は、多少の脚色はあっても、基本は実話なんでしょうね。とても濃密な映画でした。なにか、凡人ではない才能を持ち合わせた人たち独特の世界・・・そんな感じがしました。たとえば、中原中也はお金持ちのお坊ちゃま(だと思うよ。学生なのにお金の心配もなく自由気ままなんだもの)、それだけに繊細で自我が強く、感性が鋭いため、どこか人とは違う雰囲気を纏っています。そこへ現れたのが、女優の卵、長谷川康子です。彼女もまた”不思議ちゃん”で、どこかミステリアスだけれども壊れそうで、そして自由です。17歳だった中也は年上の女性(康子20歳)に虚勢を張り、お金に困ってるだろう彼女を住まわせることにします。もちろん、お互い惹かれるものを持っていたからですけどね。この辺から、もう独特の雰囲気で、例えば凡人の私なら「住まわせてもらってるから、ご飯はちゃんと作らなきゃ」とか、少し媚びるような態度になってゆくと思うのです。でも、康子はさにあらず。常に自由で自分の色を崩さない。もちろん、中也もそこに惹かれたのでしょうが、危ういながらもバランスの取れた、お互いがお互いのインスピレーションとして存在しうるカップルとして、成り立っていたように思います。もちろん、凡人の私から見れば”とても危うかった”のですが。

 やがて二人は何かを成し遂げるべく、東京へと出て行きます。ここで中也は大学を辞めたようです。転校したのかな。お金のあるお坊ちゃまは気ままでいいですね。生活の心配なんてしたことないのでしょうね。私との根本的な違いはそこです(笑)。

 そしてここで康子は、自らも才能ある文芸評論家であり、また、中也の詩人としての才能をいち早く見抜き評価していた小林秀雄と出会うのです。時として感情を爆発させながらも才能ある詩人と、知的な大人との間で、不思議ちゃん康子は揺れ動きます。中也と住んでいたはずの康子はしかし、最終的には秀雄と結婚することになります。でも、やはりそれは順風満帆ではなく・・・。

 書いてしまえばなんてことのない話に見えますが、なかなかどうして。見ごたえのある映画に仕上がってました。広瀬すずちゃん、いつからこんなにしっとりした大人の女性に?最初、誰かわからなかったです。この映画はすずちゃんのおかげで独特の陰を帯びたと言っても過言ではないと思います。でもね、私から言わせれば、こんな不思議ちゃん、たぶん誰と住んでもうまくいかないんです。この映画では、3人の関係と葛藤にのみ焦点を当てていますが、実際この後康子は子供をもうけたり、結婚・離婚を繰り返したりしたようです。

 しかし、きれいな映画でした。男性陣も女性も美しい。あんな才能ある人々の世界って、自分は知らないから、ちょっと憧れます。もちろん、凡人の私は”不思議ちゃん”にも激しく憧れます。次はあんな風に生まれたい。複数の男性を翻弄できるかな(笑)。

 

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