田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

異人たち(All of Us Strangers)

2024年05月31日 17時38分34秒 | 日記

All of Us Strangers (2023) - IMDb

All of Us Strangers” Review | Movies With Mark

All of Us Strangers' review: Man reunites with his late parents in  ambitiously spiritual film - Chicago Sun-Times

 日本を代表する名脚本家・山田太一の長編小説「異人たちとの夏」を「荒野にて」「さざなみ」のアンドリュー・ヘイ監督が映画化。1988年に日本でも映画化された喪失と癒やしの物語を、現代イギリスに舞台を移してヘイ監督ならではの感性あふれる脚色と演出で描き出す。

12歳の時に交通事故で両親を亡くし、孤独な人生を歩んできた40歳の脚本家アダム。ロンドンのタワーマンションに住む彼は、両親の思い出をもとにした脚本の執筆に取り組んでいる。ある日、幼少期を過ごした郊外の家を訪れると、そこには30年前に他界した父と母が当時のままの姿で暮らしていた。それ以来、アダムは足しげく実家に通っては両親のもとで安らぎの時を過ごし、心が解きほぐされていく。その一方で、彼は同じマンションの住人である謎めいた青年ハリーと恋に落ちるが……。

「SHERLOCK シャーロック」のアンドリュー・スコットが主人公アダム、「aftersun アフターサン」のポール・メスカルがハリー、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルと「ウーマン・トーキング 私たちの選択」のクレア・フォイがアダムの両親をそれぞれ演じた。(映画.comより)

 

 

<2024年4月21日 劇場鑑賞>

  名作でした。日本の小説が原作だなんて知らなかった。なんてこと!日本に居ながら恥ずかしい。こんなすぐれた作品を知らなかったなんて。

 映画は誠実そうな主人公アダム(アンドリュー・スコット)の毎日を淡々と描きますが、雰囲気はどこか世紀末っぽくて、滅びつつある地球なのかなぁって感じです。彼は小説家みたいです。ある日男(ハリー)が一人訪ねてきます。「このマンションには君と俺しか住んでない。仲よくしよう」みたいなこと言って。見ている私たちは「えぇっ?」って感じです。二人しか住んでいないマンションって・・・。それで、彼らは双方男色だったこともあって、親しくなります。

 ある時、アダムはふと、小さい頃両親と住んでいた部屋を訪ねてみました。するとどうでしょう。あのころのままの姿で両親が住んでいたのです!そんなことはおかしい、とわかっていながら、それでもアダムはつい何度も訪ねてしまいます。この頃はまだ、私たち観客には両親は亡くなっていることは知らされてないのですが、それでもアンドリュー・スコットの父親がジェイミー・ベルなはずありません。ジェイミーの方が若いんじゃないですか?詳しくはわからないけれど。観客はここで気が付くようになってるんだと思います。

 それでも、アダムはハリーと楽しく過ごしながら、時々両親を訪ねてそれなりにバランスよく生きてゆくのですが、両親は12歳の時交通事故で亡くなったことは、自分が一番よく知っているわけですからいつまでも続かないことはわかっています。また、子供の頃から抱えていた孤独と、ゲイであることのカミングアウトも試みました。しかし、少し前の世代であるアダムの両親の反応は紋切り型。最終的に受け入れるにせよ、最初は否定的なものでした。

 そして、やがてはハリーの秘密も明らかになって・・・。

 深い物語でした。ラスト近くは衝撃でした。予想できなかった。日本に居ながらこんな名作を知らずに来たなんて、私の人生薄っぺらかったんだなぁって(笑)。ちなみにハリー役の俳優さんは「アフターサン」で父親役をやっていた人ですね。おすすめです。

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パスト ライブス 再会(Past Lives)

2024年05月25日 17時23分06秒 | 日記

Past Lives - Google Play の映画

Past Lives' looks at childhood love, and what we leave behind -  CSMonitor.com

Past Lives”カナダ育ちの韓国人女性監督が贈るラブストーリー | 日加トゥデイ/JC Today

 海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー。

韓国・ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソンは、互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後、24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいた2人は、オンラインで再会を果たすが、互いを思い合っていながらも再びすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れ、2人はやっとめぐり合うのだが……。

これが長編映画監督デビュー作となるセリーヌ・ソンが、12歳のときに家族とともに海外へ移住した自身の体験をもとにオリジナル脚本を執筆し、メガホンをとった。ノラ役はNetflixのドラマシリーズ「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」や声優として参加した「スパイダーマン スパイダーバース」などで知られるグレタ・リー。ヘソン役は「LETO レト」「めまい 窓越しの想い」のユ・テオ。2023年・第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされた。(映画.comより)

 

 

<2024年4月21日 劇場鑑賞>

 これは・・・ラストでは主人公の女性と一緒に号泣でしたね。話自体はわりとよく聞くようなお話ですし、女性が結婚していることはわかっているのに、一人で会いに来る男性もどうよ、とか、まぁでも会うくらいいいか、とか、冷めた感じで構えていました。実際映画の途中までは「好かれているからって、女性の態度は少し不遜では?」とか思ってました。でも、本当に、本当にこれで最後だと肌で感じた後の号泣する気持ちって、すごく共感したし、きっと私も同じだろうし、それを黙って抱きしめるご主人にもまた、共感しました。そこはそうしてくれないと、話が締まらないのだろうと思います。

 子供の頃、同級生だった二人は家も近所で、よく一緒に帰ってました。二人とも優秀で、女の子が一番の時もあれば彼が一番の時もあります。彼が一番の時は、女の子は少し不機嫌になるのでした。そんな二人は、実はお互いに大好きだったのだけれど、女の子の家族が、新天地を求めて海外移住してからはすっかり疎遠になるのでした。(最初はカナダに移ってたと思います。でも、その後も結構動いたようです)

 女の子(ノラ)が彼(ヘソン)をSNSで見つけたのは、移住してから12年後。ノラはニューヨークに住んでいました。ヘソンは韓国で大学生になっていました。懐かしくて意気投合する二人。でも、韓国とニューヨークですもの、どちらかが会いに行かないと実際には会えません。仕事が忙しかった(劇作家として成功しかけていた)ノラは「ニューヨークに来て」と懇願しますが、彼女との関係の発展を疑わないヘソンは「今は行けないよ。2~3年後かな」みたいな言い方をするのです。もちろん、大学生も忙しいでしょうが、そこはやっぱり動きやすい男性側が行動するべきだった、と私も思います。その答えに失望したノラは「そんなに待てない・・・」とつぶやいて、彼とのSNSをシャットアウトするのです。ヘソンはなんでここで誠意を見せなかったのでしょうね。何を根拠にノラが逃げずにずっとそこにいると信じていたのでしょうね。ここは男性側のミスだと思いますね。私でもきっとシャットアウトしないまでも、もう距離を置いたでしょう。女はそんなに待てません。

 ともかく、ノラは行ってしまいました。何が何だかわからなくて戸惑っていたヘソンも、現実を受け入れるしかありません。また二人は離れ離れに。そして、最後はノラが結婚していると知りながら、ヘソンは彼女を訪ねていくのです。二人の再開は12年ごと。干支も12年ですし、一年は12か月。十二縁起とか言う言葉もありますし、アジア映画ですから何らか意味を持たせてあるのかもしれませんね。この二人、私個人的には、あの時彼がニューヨークに会いに行ってれば、そのままうまくいったと思いますね。わからないけれど。

 冒頭にも書いたように、ラストはつい、もらい泣き。ノラは幸せなんだろうけれど、本当に愛されててうらやましいけれど、でも号泣する気持ち、痛いほどわかる。これは、女性必見の映画かもです。

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オーメン ザ・ファースト(The First Omen)

2024年05月24日 18時49分38秒 | 日記

The First Omen - West Wind Drive-In

The First Omen' Review: 'Omen' Prequel Pales Next to 'Immaculate'

The First Omen Movie Review

 「悪魔の子」ダミアンに翻弄される人々の恐怖を描き世界的ヒットを記録した1976年公開の名作ホラー「オーメン」の前日譚で、ダミアン誕生にまつわる秘密を明かしたホラー映画。

アメリカ人のマーガレットは新たな人生を歩むべくイタリア・ローマの教会で奉仕生活を始めるが、不可解な連続死に巻き込まれてしまう。やがて彼女は、恐怖で人々を支配するため悪の化身を生み出そうとする教会の恐ろしい陰謀を知る。全てを明らかにしようとするマーガレットだったが、さらなる戦慄の真実が彼女を待ち受けていた。

テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のネル・タイガー・フリーが主人公マーガレットを演じ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのビル・ナイ、「蜘蛛女のキス」のソニア・ブラガ、「ウィッチ」のラルフ・アイネソンが共演。本作が長編デビュー作となるアルカシャ・スティーブンソン監督がメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

<2024年4月14日 劇場鑑賞>

 「オーメン」シリーズは実は見ていません。若かりし頃は、お金を払ってまで怖い思いをするのが嫌いで、とにかく怖い映画を避けていました。映画は相当見ていたというのに。今は何でも見れるけど、そもそもの話を知らないといけないものは、見れなかったりしていました。しかし、今回は”ビギニング”ということなので、こちらから見ても支障ないだろうと思ってチャレンジしました。

 なるほど~こういう経緯でダミアンは生まれてきたのですね。一言で言ってしまえば「ローズマリーの赤ちゃん」ですね。

 

<ここからネタバレ>

 主人公の女性は、小さい頃から信心深く育ち、近所の教会の神父さん(ビル・ナイ!)にもよくかわいがってもらってました。優秀だったこともあり、今回は、神父さんの口添えで有名な教会へ赴くことになりました。期待に胸を膨らませながら、都会に到着する女性。しかし、教会に住み、修業を始めたものの、どこか不穏なものを感じ始めます。気のふれた子供を匿ってある部屋もあったのですが、その少女は話してみるとどうにも被害者っぽかったり、なんか教会全体の雰囲気も変なんです。

 そしてやがて知る真実。そう、彼女の家は代々”悪魔の子を産む家系”だったのです。失敗すると”気のふれた子”となり、彼女のように優秀だと丁寧に育てられます。そしてやがて宿命を果たすように仕向けられるのでした。でも、そんなこと、まっぴらごめんですね。彼女は全力で逃げ出します。彼らの思惑通り妊娠しますが、一人目の子供は女の子でした。男の子でないとダメなので、彼女は尚追いかけられますが、地球の果てまで(それこそ極寒の地まで)逃げます。しかし、ちゃんと男の子を妊娠しています。ラストシーンでは、味方の神父(ビル・ナイではない)が訪ねて来て、「正直に言うが、無駄だ。彼らはすべてお見通しだしあなたたちの居場所もバレている。男の子の名も決まっている。ダミアンだ」と言って去ろうとし、殺されてしまいます。怖すぎる。しかし、こうやってダミアンが生まれたと理解できたので、今から旧作を見てもわかりやすいかもしれません。

 

<ネタバレ終わり>

 しかし、向こうの国にはこういう類の映画わりとあるけれど、こういう”悪魔崇拝”って、本当にあるのかな。で、本当に悪魔の子って、産まれているのかな。そう信じている人々にそう見えるだけかな。本当のところを知りたいところです。

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犯罪都市 NO WAY OUT(범죄도시3)

2024年05月23日 15時00分34秒 | 日記

2023年初の200万人突破!『犯罪都市3』公開3日で新記録達成 - 韓国エンタメ・トレンド情報サイトKOARI(コアリ)

映画『犯罪都市 NO WAY OUT』マ・ドンソク主演アクション第3弾、青木崇高&國村隼が出演 - ファッションプレス

映画『犯罪都市 NO WAY OUT』マ・ドンソク主演アクション第3弾、青木崇高&國村隼が出演 - ファッションプレス

 「エターナルズ」「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソク演じる型破りな刑事が犯罪組織と壮絶な戦いを繰り広げる人気クライムアクションシリーズ第3弾。

7年前のベトナムでの凶悪犯一斉検挙に関わった怪物刑事マ・ソクトは、ソウル広域捜査隊に異動し、ある転落死事件を捜査していた。そして捜査を進める中で、事件の背後に新種の合成麻薬と、日本のヤクザが関わっているという情報を掴む。一方、ヤクザの一条親分は、麻薬を盗んだ組織員たちを処理するため、「ヤクザの解決屋」と呼ばれる極悪非道な男リキを、極秘裏にソウルへ送りこむ。さらに汚職刑事のチュ・ソンチョルが消えた麻薬の奪取をもくろんでおり、マ・ソクトはリキ、チュ・ソンチョルという2人の凶悪な敵を相手に、三つどもえの戦いを繰り広げる。

主人公マ・ソクト役をマ・ドンソクが演じるほか、リキ役を青木崇高、ソンチョル役を「神と共に」シリーズ、ドラマ「秘密の森」のイ・ジュニョクが演じ、ヤクザの親分役として國村隼が顔をそろえる。(映画.comより)

 

 

<2024年4月14日 劇場鑑賞>

 ドンソク兄貴のシリーズも3作目になったのですね。兄貴、お疲れ様です。映画は「寅さん」シリーズのごとく、同じような内容ながら、ここぞという時には兄貴が必ず登場し、爽快極まりなく問題を解決してくれるので、後味スッキリ、何の心配もなく見れる映画となってます。

 最初の掴みから、もう兄貴ワールド全開。何の説明もなく、人々が争っています。道行く交通も遮断し、殴り合いのけんか。一般の人も巻き込まれていたんだっけかな、細かいことはもう忘れたけれど、とにかくワルそうな若者たちが暴れているわけです。すると、大仰な音楽と共に兄貴の乗ったでっかい車が斜めに横づけ。「なんの騒ぎや!」の一喝から始まって、あふれるアホたちを瞬殺。結局なんの争いだったかわからないけれど、冒頭からスッキリ(笑)。

 そして、悪徳警察官がいたり、日本のヤクザがいたりするんだけれど、とにかく悪い奴らが入り乱れて争うなか、我らがドンソク兄貴が着実に問題を解決してゆく、そういう映画です。

 ユーモアもたっぷり。口を割らない男には「おい、掃除しようか」と仲間に声かけ。すると、兄貴の同僚・後輩が一斉に部屋掃除。監視カメラのレンズも例外なく拭き掃除したところで、再び映像が映ると例の男は血まみれに(笑)。いや、血まみれは言い過ぎかもしれないけれど、とにかくボコボコに。知っていることをペラペラしゃべり始めます。

 また、違うシーンでは、ラブホテルの一室で尋問することに。椅子に座った男と対面する形でベッドに腰かけた兄貴。「暗いな。電気をつけろ」。点灯した瞬間、ラブリーな音楽と共に回転するベッド。キラキラな照明と共に一周廻って来る兄貴。「消せ」。

 あ~可笑しかった。日本人も頑張ってました。青木崇高は本当に強かったし、國村隼の迫力ときたら。さすがです。内容に斬新さはないけれど、充分爽快に楽しめる映画です。おすすめです~。

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トップ・ハット(Top Hat)

2024年05月18日 14時03分06秒 | 日記

トップ・ハット(映画)の無料動画はどこのサブスクで配信中? - ワンスクリーン

トップ・ハット - 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン

トップ・ハット - 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン

  ウディ・アレンの、映画好きには応えられない佳作「カイロの紫のバラ」のラストの映画館での場面、あの哀しいヒロイン、ミア・ファローが至福の表情を浮かべて眺め入ってるのが、まさにこの作品である。“Heaven,I'm in Heaven...”の唄い出しで知られる“Cheek to Cheek”のダンスをミアは恍惚とみつめる。これ以上適切な映画による映画の批評があるだろうかと思わせる、アレンの名人芸。ま、それはともかくとして、この曲と“Isn't This A Lovely Day”をI・バーリンが本作のため書き下ろした事実だけで、本作は映画史ならぬポピュラー音楽史に永遠に刻まれる傑作なのだ。ロンドンに招かれたアメリカのダンス・スター、ジェリー(アステア)が興業主ホーレス(ルビッチ作品等でおなじみのホートン)と共に滞在中のホテルに、ヴェニスで過ごすホーレスの妻マッジから、週末に彼に紹介したい女性がある旨の連絡が入る。気をよくした彼は部屋で一踊り。これがハメを外しすぎで、下の部屋に住むアメリカ娘のデール(ロジャース)から苦情が…。そこで、ジェリーはタップを柔らかなステップに即座に変えて、彼女の機嫌を取る。翌日、公園に乗馬に赴いたデールはにわか雨に音楽堂で雨宿りをすると、馭者の格好でジェリーが“素敵な日じゃないか”と歌いかけ、そして、もちろん二人のダンス。最早、互いに心魅かれあう同士なのに、マッジの“仲人”に皆が混乱して、という展開は、この種のミュージカル・コメディの約束事。情報のすれ違いからの誤解が当然、最後には晴れやかに消滅して、カーニヴァルでのダンスで賑やかに締め括られる。楽曲も踊りも(ストーリーはともかく)アステア&ロジャース作品の中ではベスト。文句なく幸福な映画だから、アレンはああいうしんみりした引用の仕方をしたのだ。“せめて映画で幸福になってくれ”と……。(allcinemaより) 

 

 

<2024年4月13日 録画鑑賞>

 若い頃にフレッド・アステアの映画をいくつか見ました。彼のダンスに驚嘆するとともに、すごい努力家だったと後に聞いて「さすがだなぁ」と思ったのを覚えています。若かった私は「才能あったのね」くらいに思っていたのです。もちろん、才能もあったのでしょうが。

 さて、今回はフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの共演。二人の共演作は4作目だったのだそうですね。私は「パリの恋人」のオードリー・ヘップバーンがとても印象に残っているので、このへん詳しくなかったです。これから、いろいろ見たいと思います。

 フレッドの素敵なダンスは堪能できましたが、お話は最後まで誤解を引きずったドタバタコメディで、正直言って「さっさと確認しろよ」と思いましたが(笑)、それでも美しい女性に対する積極的なアタックなど、当時の男性たちの様子を楽しめました。もちろん、今も積極的な男性はたくさんいるでしょうが、やっぱり優しい人が多いと思うので、どこか新鮮な感じがしました。

 それにしても、当時のイギリス上流社会の優雅なこと。まったくもって羨ましい。一度でいいからあんな優雅な生活を経験してみたいものです。もう望み薄ですけど。

 

 

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