田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ジュリエットからの手紙

2011年06月26日 16時52分04秒 | 日記

あはは!これは、女の子向きの映画ですねぇ。男性諸君はつまんないでしょうね・・・。

でも、主人公のアマンダが超かわいい!彼女のファンは、物語はさておき、一見の価値ありですね。しかし、アマンダの彼がなんでガエル・ガルシア・ベルナル?なんだかミスマッチだったなぁ・・・。舞台がイタリアってことで、白人じゃない人をキャスティングしたかったのかしら。

ともかく、イタリアの美しい風景と共に、プレハネムーンに出かけた二人を中心に、いろんなことが起こります。女性が「プレハネムーン」だと思って楽しみにしていても、男の人は仕事に来てるんですもの、そりゃすれ違うわけです。彼も、それならそうと最初からそう言って予定を組めばいいものを、どうやら「自分の行くところ、一緒に来て楽しんで当然」と考えてるタイプのようです。

こういう男性と、才能と独立心がある女性は合いませんね。仕方がないです。

かくして、アマンダは「ロスト・イン・トランスレーション」のスカーレット・ヨハンソン状態になるわけです。ガエルは映画を見ないのかな、こうなると新しい男性ができるのは自前の理なのに(笑)。

さて、うまくできた偶然から、アマンダは50年も前の手紙をみつけてしまいます。それがあまりに真に迫った内容だったため、他人事とは思えず、ジュリエットの秘書たちに許してもらって返事を書いたところから物語は大きな展開を見せ始めます。

もともと文才のあった彼女、その手紙に感銘を受けた女性が50年前の彼を本当に捜しに来るのです!これがヴァネッサ・レッドグレイヴですね。しかし、ヴァネッサって、大きな女性なのね。今までそんなこと思ったことなかったんだけど、今回はひときわ大きく見えました。

それで、意気投合したヴァネッサとアマンダ、せっせと彼氏探しを始めるわけです。このへんはどうなのかなぁ・・・って思いました。私はまだヴァネッサほどの年齢じゃないから、その気持ちがわからないだけかもしれないけれど、初対面の女性に、こんなにペラペラと心を許してすべてしゃべっちゃうものなのかなぁ・・・と、ちょっと思いました。

もちろん、それだけアマンダの書いた手紙が感動的だったからかもしれません。

ともかく、映画ですから、紆余曲折を経てハッピーエンドとなるわけです。皮肉屋だったヴァネッサの孫息子も、予定調和で恋に落ちます。

しかし、それがわかっていても、やっぱり年齢を重ねた二人が再開するシーンは感動しましたし、ヴァネッサは最高に美しかったと思います。「え?ここでそこまで展開する??」と思った結婚式のシーンでも、彼女のあまりの美しさ、清楚さに涙が出そうになりました。

今回は、若いアマンダより年齢を重ねたヴァネッサの一人勝ちでしたね。

 

ただ・・・いくら美しいお話でも、現実にはこういうことはあり得ない、と思いますね、やっぱり。

それに、自分がその連れ合いの方の立場だったら・・・長年連れ添ったのに、その後こんな展開を見せていたら・・・やっぱりつらいですよね、相手の幸せは願っていても。

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手塚治虫のブッダ

2011年06月24日 08時58分02秒 | 日記

原作のコミックは長~いそうですね。私は読んでないのでわからないのですが、読破した人によると、「名作だった」。

今回はアニメだということで、絵も美しいし、子供も連れてチャレンジしてみました。実際、126分(予告も含む)という長さも感じさせないほど、「魅せて」くれる映画でした。

ただ、欲を言うと、主役であるはずのシッダールタの話よりも、奴隷のチャプラの話がメインになってしまっていて、それはそれでおもしろいのだけれど、シッダールタの影が薄かったのは確かです。

奴隷に生まれたチャプラは、その待遇のあまりの理不尽さに、英知と身体能力を使って階級社会をのし上がって行きます。我々、一時は「一億総中流」と言われた日本人も、このチャプラには感情移入しやすいと思います。劇中、「平和なこの国を・・・」という言葉が何度か出てくるのですが、この厳然と存在する階級制度を見ると、案外攻め込んでくる新興国のほうが住みやすいのかも、と思ったりもします。

それに引き換え、後のブッダとなるシッダールタの悩みが、どうにも浅く描かれているような感じで、ここがちょっと不満でした。

この時代を描くためには、他の人々の人生も描かなければならなかった、というのはわかるのですが、ここはもう少し掘り下げて欲しかった。シッダールタに剣や弓を教える先生も、権威欲や出世欲に取りつかれていて、浅い。あれほどの使い手が、そんなに浅いものだろうか。

どうにも人物造詣がステレオタイプな気がする。

まぁ、3部作だということなので、続編に期待するところですね。

ところで、チャプラの母が若く、美しすぎて、二人が恋人どうしにしか見えなかったのは、私だけ??

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トゥルー・グリッド

2011年06月18日 17時56分05秒 | 日記

オリジナルの作品は見ていません。あんまりジョン・ウェインとか知らないですし・・・。

でも、この作品はオスカーこそ逃しましたが、すごい評判だったので鑑賞してみました。最近、「アジャストメント」も見たので、マット・デイモン続きです(笑)。

と、どうでもいいことはさておき・・・。

結論から言うと、普通の作品だったように思います。確かによくできているのですが、ストーリーも(当然かもしれませんが)、「父の復讐に立ち上がった幼い娘が、飲んだくれだが腕の立つ保安官を雇って旅に出る」といったありきたりなものですし、飲んだくれ保安官のジェフ・ブリッジスも名演ではあるのですが、イメージ通りですし。

マット・デイモンもなんだか存在感薄かったですし、ジョシュ・ブローリンに至っては「いた?」ってくらいの存在感しかありません。

案外、悪の親玉ラッキー・ネッドがバリー・ペッパーだったのが新鮮だったり(笑)。「バトルフィールド・アース」の彼も、親玉をやる年齢になったのね。

しかし、少女(マティ)役のヘイリー・スタインフェルドはすごかったですね。頭のいい子なんでしょうね。彼女はこんなに利発なのに、お父さんは小心者でワルの男を見抜けず、雇ってしまったのですね。残念です。

でも、ラスト近く、蛇に噛まれてしまった少女を助けるため、ジェフ扮する保安官は命の限り走ります。馬がダメになったあとは彼女を抱きあげてでも。このシーンは感動しました。灯りが見えた時点でへたってしまった彼は、銃を空に撃って住人に知らせます。おかげで少女は腕を切断するものの、命は取り留めます。

彼女が気がついたときは、保安官はいなかった。だから、次のシーンは25年後になります。

39歳にしては風貌がおばさんすぎるマティ、やっと便りがあった彼を訪ねます。しかし、彼は数日前に亡くなっていたのです。悲しすぎますね・・・。

私がわからないのはこのあとのシーンです。彼女はどうして元保安官が亡くなった、と教えてくれた年輩の男性(たち?)に対して、「そこに座っていなさい、クズども」って言ったのでしょうか。知っている人?それとも、彼女がその後も性格がきついまま大きくなったってことを言いたかったの?わからないですねぇ~、ちょっと驚きました。

少女のころのマティが「ブス」とか言われてるのが心外でした。あんなにかわいいのに。

ともかく、よくできていたとは思うのですが、期待のほうが大きかったかなぁ…って感じでした。

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X-MEN ファースト・ジェネレーション

2011年06月12日 21時48分12秒 | 日記

ちょっと長かったけど、楽しめました。ジェームズ・マカヴォイがもともと好きだったのと、ニコラス・ホルトやケビン・ベーコンなど、見たいと思わせる役者が多かったのも理由。もちろん、物語にも興味がありましたしね。

ウルヴァリンがちらっと出てたのも驚き!そんな情報、知らなかった。

話はうまくつながりますね。ミュータントがキューバ危機をつくった、というのは「そんなバカな」って次元ですが(案外、本当だったりして??)、プロフェッサーXがなぜ車いすに乗ってるか、とか、マグニートーがなんであんなヘルメットをかぶってるか、とか、いろいろ「なるほど~」と思いました。

しかし、難しいですね。どちらの言い分にも一理あるんですよね。結局、人間の中にも、うまくミュータントと共存しようという人々と、どこまでも敵対視する人たち(要するに彼らを恐れている人たち)に別れるだろうし、これはどちらかが多数派になったりはすることはあっても、なくならない対立だと思うし。

でも、私は平凡な人間として、やはりプロフェッサーXのようにすべてを読めて、感じて、さらにコントロール出来てしまうミュータントがそばにいたら、やっぱり怖いと思う。彼はすごく知的でいい人だけれど、みんながそうとは限らないだろうし。

それにしても、ケビン・ベーコン。達者な役者ですねぇ。でも、仲間に連れ込もうと思っている男に対しては、どんな理由があれ、彼の母親なんか殺しちゃいけません。しかも目の前で。一生忘れずに仇を撃たれるのは自前の理です。自分に母親はいなかったのかしら。

あと、ジェイソン・フレミングがわかりませんでした。ジェイソンって、あのジェイソンですよね、「ロック・ストック・・・」の。わからないですねぇ・・・資料をみてアザゼル(言いにくい!)だとわかっても、なおわからないですねぇ。

つい最近見た「アンノウン」で、「わぉ・・・、夫が二人現れるはずだな」と言われていたジャニュアリー・ジョーンズ、今回も美しかったですね。彼女の役、以前の「X-men」では誰が演じてたのかな。

この前章譚、まだまだ続くんでしょうね。ハル・ベリー役とか、登場してないキャラクターがまだまだありますものね。今度はもう少し短くまとめて欲しいですね、多分見てしまうから(笑)。

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バッド・ルーテナント 2009年版

2011年06月07日 08時57分16秒 | 日記

<ネタバレあり>

 

 

変な映画~~。おもいっきり妙な映画(笑)。

この映画のオリジナルも、見たい見たいと思いながらビデオ(!)に録画したまま。ハーヴェイ・カイテル、好きなんだけどな・・・。

ともかく、こちらを先に見てしまいました。いつもラリっているようなニコラス・ケイジの怪演は一見の価値アリ。うまいわ~~、しかし、ニコラスのこと、ほんとにラリってたんやなかろか(笑)。

イグアナやらワニやら、爬虫類の幻影をみながら、しかしなぜか警察にちゃんと勤務してる。なんだかんだ言っても、それが場当たり的な考えや発言であったとしても、その場その場はこなしてる。

しかし、あまりに場当たり的な行動が多いので「これはそう遠くない時期に行き詰まるわ」と、見てるほうは思うのですが、なぜか急に物事がいい方向に展開する。

これって、なんなんだろう。私個人的には、こんなこと、ありえないと思う。監督はハリケーン・カトリーナの後のニューオリンズを舞台にして、なにを言いたかったのだろう。

ともかく、絶対追い詰められているはずの主人公、期せずして幸運の女神に微笑みかけられるのですが、やっぱり偶然得た幸せって、実感が伴わないのかな。やっぱり人生、変わらないのね。もちろん、彼の場合、生きてるだけで大もうけなのですが。

ラストはほのぼのしているけれど、「なんかな~~」って感じで終わります。(表現、下手ですみません)

突っ込みどころは満載です。明らかにニコラスはラリっていて、ワルを相手に交渉するときも「信じられねぇ。あんた、ラリってるな」ってワルのほうが驚いているのに、なぜか警察の同僚は誰も彼の目がうつろなことに気づかない。

有力者に雇われた、マフィアらしき男が、いくらニコラスと交渉ごとがあるからって、のこのことヤクの元締めのいるところにやって来ることも考えられないし(当然撃たれる。もちろん、自分も手下を連れてるんだけど)、この「人生の大好転」は、まったくおかしいと思う。

なんなんだろうなぁ・・・、やっぱりオリジナルを見るしかないかぁ・・・。

 

 

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