DCコミックスが生んだ女性ヒーロー、ワンダーウーマンの誕生と活躍を描き、全世界で大ヒットを記録したアクションエンタテインメント「ワンダーウーマン」の続編。スミソニアン博物館で働く考古学者のダイアナには、幼い頃から厳しい戦闘訓練を受け、ヒーロー界最強とも言われるスーパーパワーを秘めた戦士ワンダーウーマンという、もうひとつの顔があった。1984年、人々の欲望をかなえると声高にうたう実業家マックスの巨大な陰謀と、正体不明の敵チーターの出現により、最強といわれるワンダーウーマンが絶体絶命の危機に陥る。前作でもメガホンをとったパティ・ジェンキンス監督のもと、主人公ダイアナ=ワンダーウーマンを演じるガル・ギャドットが続投し、前作でダイアナと惹かれあった、クリス・パイン演じるスティーブも再び登場する。(映画.comより)
<2020年12月27日鑑賞>
DCコミックスは結構好きです。マーベルももちろん好きですが、バットマンやフラッシュのほうが好きです。でも今回は2時間40分(宣伝を含む)もあったので、ちょっと戸惑いました。退屈したらどうしようとか。「アベンジャーズ」みたいに登場人物も多くないし、ワンダーウーマン一人でそんなに引っ張れるのか、とか。
結論から言うと、退屈せずに見れました。ワンダーウーマンは変わらずカッコよかったし、女性の悪役チーターも説得力があるものでした。クリス・パインも「どうやって復活するの」と思ってましたが、正確に言うと復活するわけじゃないし、まぁアリかなって感じでした。ただ欲を言うと、メインの悪役(実業家マックス)がアホっぽすぎた。見るからに薄っぺらい感じの男で、逆に言えばそれだけ俳優がうまいってことなのかもしれないけれど、見た瞬間から「こんな男、絶対失敗するわ~」って感じでした(ファンの方、ごめんなさい)。
ワンダーウーマンの存在自体がファンタジーなのかもしれないけれど、前作はそれなりにワンダーウーマンもリアルにがんばってたと思うのです。でも、今回は呪術というか、かなり宗教めいていて、古代に存在した”ラッキーストーン”がものすごい威力を発揮します。みんなというか全員の望みをかなえようとすると、世の中が混乱するのは当たり前で、そうなってから「願いを取り消せばいい」とか、そんなこと、全員が一斉に?一部の人が取り消せばいい?よくわからん(笑)。ちょっとそこまで話が飛躍すると、どう受け止めていいのかわからなくて、正直とまどいました。そういう話自体に既視感があるし。悪役の男がどうしてそこまで成功することに固執したのか、ほんのフラッシュで子供の頃に虐待を受けたことを示すところも薄っぺらい。なんでもそこに帰結すればいいってもんでもないぞ。
年月を経て現れたクリス・パインは、文明の違いに戸惑いまくるわりには、最新鋭の飛行機(戦闘機?)をすんなり操縦できたり(案外できるものなのかな。指摘が間違ってればすみません)、まぁ突っ込みどころはあるのですが、ワンダーウーマンの頑張りとチーターを演じるクリスティン・ウィグのうまさがそれを帳消しにして余りあるかな(偉そうにすみません)。チーターの気持ち、わかるわぁと思ってました。優秀なのに地味で、みんなにバカにされがちな女性が「ダイアナのようななりたい」と願うのは当たり前だし、自分は(ウエストが細くなったとか)大きく変わったわけでもないのに、急にきれいになったような扱いを受けてチヤホヤ。しばらく手放せなくなるのは当たり前です。そのうち「いけない」と気が付くだろうし。私は彼女のように優秀ではないし、急にきれいになった経験もないけれど、楽しいだろうなぁと思うからです。
クリスティン・ウィグは、「ゴーストバスターズ」でも見てるのですが、「宇宙人ポール」の女性なのですね!あの映画もなかなかに楽しかったです。今度、彼女主役でスピンオフを作ったらどうかなぁ、DCコミックスで。