田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ワンダーウーマン 1984(Wonder Woman 1984)

2020年12月31日 17時13分07秒 | 日記

 Wonder Woman 1984 : ガル・ガドット主演の戦うヒロイン映画の第2弾「ワンダーウーマン 1984」が、キャラクター・ポスターをリリース  ! ! - CIA Movie News Wonder Woman 1984 (2020) - Movie Posters (7 of 10) Wonder Woman 1984 : ガル・ガドット主演の戦うヒロイン映画の第2弾「ワンダーウーマン 1984」が、キャラクター・ポスターをリリース  ! ! - CIA Movie News

 DCコミックスが生んだ女性ヒーロー、ワンダーウーマンの誕生と活躍を描き、全世界で大ヒットを記録したアクションエンタテインメント「ワンダーウーマン」の続編。スミソニアン博物館で働く考古学者のダイアナには、幼い頃から厳しい戦闘訓練を受け、ヒーロー界最強とも言われるスーパーパワーを秘めた戦士ワンダーウーマンという、もうひとつの顔があった。1984年、人々の欲望をかなえると声高にうたう実業家マックスの巨大な陰謀と、正体不明の敵チーターの出現により、最強といわれるワンダーウーマンが絶体絶命の危機に陥る。前作でもメガホンをとったパティ・ジェンキンス監督のもと、主人公ダイアナ=ワンダーウーマンを演じるガル・ギャドットが続投し、前作でダイアナと惹かれあった、クリス・パイン演じるスティーブも再び登場する。(映画.comより)

 

 

<2020年12月27日鑑賞>

 DCコミックスは結構好きです。マーベルももちろん好きですが、バットマンやフラッシュのほうが好きです。でも今回は2時間40分(宣伝を含む)もあったので、ちょっと戸惑いました。退屈したらどうしようとか。「アベンジャーズ」みたいに登場人物も多くないし、ワンダーウーマン一人でそんなに引っ張れるのか、とか。

 結論から言うと、退屈せずに見れました。ワンダーウーマンは変わらずカッコよかったし、女性の悪役チーターも説得力があるものでした。クリス・パインも「どうやって復活するの」と思ってましたが、正確に言うと復活するわけじゃないし、まぁアリかなって感じでした。ただ欲を言うと、メインの悪役(実業家マックス)がアホっぽすぎた。見るからに薄っぺらい感じの男で、逆に言えばそれだけ俳優がうまいってことなのかもしれないけれど、見た瞬間から「こんな男、絶対失敗するわ~」って感じでした(ファンの方、ごめんなさい)。

 ワンダーウーマンの存在自体がファンタジーなのかもしれないけれど、前作はそれなりにワンダーウーマンもリアルにがんばってたと思うのです。でも、今回は呪術というか、かなり宗教めいていて、古代に存在した”ラッキーストーン”がものすごい威力を発揮します。みんなというか全員の望みをかなえようとすると、世の中が混乱するのは当たり前で、そうなってから「願いを取り消せばいい」とか、そんなこと、全員が一斉に?一部の人が取り消せばいい?よくわからん(笑)。ちょっとそこまで話が飛躍すると、どう受け止めていいのかわからなくて、正直とまどいました。そういう話自体に既視感があるし。悪役の男がどうしてそこまで成功することに固執したのか、ほんのフラッシュで子供の頃に虐待を受けたことを示すところも薄っぺらい。なんでもそこに帰結すればいいってもんでもないぞ。

 年月を経て現れたクリス・パインは、文明の違いに戸惑いまくるわりには、最新鋭の飛行機(戦闘機?)をすんなり操縦できたり(案外できるものなのかな。指摘が間違ってればすみません)、まぁ突っ込みどころはあるのですが、ワンダーウーマンの頑張りとチーターを演じるクリスティン・ウィグのうまさがそれを帳消しにして余りあるかな(偉そうにすみません)。チーターの気持ち、わかるわぁと思ってました。優秀なのに地味で、みんなにバカにされがちな女性が「ダイアナのようななりたい」と願うのは当たり前だし、自分は(ウエストが細くなったとか)大きく変わったわけでもないのに、急にきれいになったような扱いを受けてチヤホヤ。しばらく手放せなくなるのは当たり前です。そのうち「いけない」と気が付くだろうし。私は彼女のように優秀ではないし、急にきれいになった経験もないけれど、楽しいだろうなぁと思うからです。

 クリスティン・ウィグは、「ゴーストバスターズ」でも見てるのですが、「宇宙人ポール」の女性なのですね!あの映画もなかなかに楽しかったです。今度、彼女主役でスピンオフを作ったらどうかなぁ、DCコミックスで。

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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(Missing Link)

2020年12月29日 14時54分53秒 | 日記

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Do-Dilly-Do (A Friend Like You) 和訳【4】Sofia Reyes | てづくり*にっき ~音楽と和訳と~

Morgan Ray Schweitzer - Missing Link

 「KUBO クボ 二本の弦の秘密」や「コララインとボタンの魔女」などで知られるアメーションスタジオのライカが手がけたストップモーションアニメ。「神話と怪獣研究の第一人者」を自称するライオネル卿は、伝説の生き物を発見して自らの才能を世に示そうと旅に出る。その途上で、人類の遠い祖先である生きた化石=ミッシング・リンクと遭遇したライオネル卿は、種族で唯一の生き残りだというミッシング・リンクの親族を探すため、伝説のシャングリラを目指すことになるが……。ライオネル卿の声をヒュー・ジャックマンが担当したほか、ザック・ガリフィアナキス、ゾーイ・サルダナ、エマ・トンプソンらが声優を務めた。監督はライカの「パラノーマン ブライス・ホローの謎」を手がけたクリス・バトラー。第77回ゴールデングローブ賞で最優秀長編アニメーション映画賞を受賞。第92回アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネート。(映画.comより)

 

 

 

<2020年12月20日鑑賞>

 「KUBO」が好きです。同じスタジオなら、と思って行きました。でも結論から言うと、凡作でした。画像はとてもきれいだったし、キャラクターも魅力的でしたが、いかんせん話が平凡。その分、安心して見れるとか、子供を連れて行っても安心とか、そういうことはあるでしょうが、この辺では字幕上映だけだったから。都会では吹き替えもあるのかしらん。

 働かなくても生きてゆけるイギリスのお気楽貴族たちは、今日も今日とて紳士クラブで時間を潰し、ありもしない自慢話に花を咲かせたりしています。そんな中、冒険家のライオネル卿は、なんとか貴族仲間に自分を認めさせようと、いつも「今度こそは」と薄い手がかりを基に冒険に出掛けています。しかし、今回は違った!!本当に未知の生き物(ミッシングリンク)に遭遇してしまった!彼は知能の高い生き物で、独学で英語もペラペラ。ひょっとして日本語だって話せるのかもしれません。文字も独学で習得。今回だって、自分を見つけてほしくて自ら卿に手紙を書いたのです。

 彼は最後の生き残り。長いこと独りぼっちで生きています。なんとか元気なうちに仲間と出会いたい。そんな思いから、冒険家の卿に手紙を書いたのです。最初は驚いた卿も、彼の思いに共感し一緒に仲間を探すことになりました。なにより紳士たるもの、困っている人(?)の、前を素通りするなんてことはあり得ないのです。自分の実績を残したいというエゴを持ち続ける卿と、協力する”過去に親しかった女性”、そして”生きた化石”3人の旅が始まります。

 とまぁこんな話です。卿のお声はヒュー様。化石さんの声はザック・ガリフィアナキス。「ハングオーバー」なんかに出ていたコメディアンですね。今のアニメですから、主人公の顔、全然違う態(てい)で、実はそこはかとなくヒュー様に似せてあって、さすがだと思いました。気楽に見るのにお勧めです。

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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ

2020年12月27日 16時23分49秒 | 日記

 

ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ - 作品 - Yahoo!映画

ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ : 作品情報 - 映画.com

人生で一番大事なことは…“世界でいちばん貧しい大統領”が学生に語りかける(動画あり / コメントあり) - 映画ナタリー

 質素な暮らしぶりで「世界で最も貧しい大統領」とも言われた第40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカと日本の知られざる関係を描いたドキュメンタリー。2012年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連会議で、先進国の大量消費社会を優しい口調ながら痛烈に批判したムヒカ大統領。その感動的なスピーチ映像は世界中に広まり、日本でも大きな話題を呼んだ。当時ディレクターを務めていたテレビ番組でムヒカ大統領を取材した田部井一真監督は、ムヒカ大統領が日本の歴史や文化にとても詳しく、尊敬していることに驚かされる。その後も田部井監督は大統領退任後のムヒカに取材を重ね、多くの日本人に彼の言葉を聞いて欲しいと願うように。ムヒカも訪日を熱望し、16年に初来日を果たす。(映画.comより)

 

 

 

<2020年12月20日鑑賞>

 ムヒカ大統領、恥ずかしながら知りませんでした。毎日、新聞も読んでてそれなりに時事問題は把握しているつもりだった自分が、とても恥ずかしい。今回、2012年国連環境会議でのスピーチの書き起こし、読ませてもらいました。大統領のおっしゃられていることは、正しい。全文を書くと長くなるので、印象に残った部分をちょっと書くと、「”持続可能な発展と貧困者対策”についての話し合いだと思うのですが、我々はそんなに発展を続けなければいけませんか。要は人々が消費するために働くのではなくて、過剰な欲を持たずに大量消費を抑えればいいのではないですか」「環境問題ではなくて、実は政治の問題ではないですか」ということだと思うのです。いやポイントがずれているかもしれません。興味のある方は是非全文を読んでみてください。ネットで簡単に出てきます。

 今は幸いに「ミニマムな生活」「断捨離」がはやってる時代ですから、最小限の生活をしておられる方も多いかもしれません。でもたぶん、その「ミニマムな生活」を持続するのにまた、お金がかかったりするのかもしれません。これは、人類がここまで発展してしまい、我々がその社会に属して生きている限り、どうしようもできないことなのでしょう。2012年のムヒカ大統領のスピーチは名スピーチとして歴史に残っているというのに、世の中は変わったでしょうか。人類は賢くなったでしょうか。多分、noです。自分も含め、皆「いつか誰かがやればいい、やるだろう」くらいに思っているのではないでしょうか。また、全人類が一斉に取り組まないと、抜け駆けしていい思いをしようとする奴が必ずいるから(笑)、やっぱり崩れるでしょうしね。

 それでも、私なんかは今回の映画で、大統領の一挙手一投足にいちいち感動しました。もちろん、かのスピーチにも。2016年に来日されたときにも、まるでアイドルのように、若い女性たちが空港に集まって歓声と共に手を振っていました。日本でこれほどの人気があったなんて!東京外国語大学で講演もなさっていました。学生たちの質問に対する答えもいちいちもっともでした。smartな方なのですね。

 ところで、ムヒカ大統領に関しては2018年にも名匠エミール・クストリッツァ監督がドキュメンタリー映画を作っています。今回私が見たのは邦画。監督も日本人です。ウルグアイの大統領のおうちのそばには日本人コミュニティがあったとのことで、菊を栽培するなど、日本人の細やかな技術と勤勉さには当時から一目置かれていたようです。そうおっしゃっていただけると嬉しいですね。こんな立て続けに映画の取材を受けて、大統領も「なんなんだ」とお思いだったでしょうね(笑)。

 世界がいい方向に向かいますように。

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最愛の子(親愛的 Dearest)

2020年12月19日 14時57分01秒 | 日記

親愛的Dearest - Yahoo奇摩電影

親愛的 “Dearest” (2014) — exercises in futility

ソース画像を表示

 

 「ラヴソング」「ウォーロード 男たちの誓い」のピーター・チャン監督による、実話を元にしたヒューマンミステリー。中国の街中で3歳の息子が突然姿を消した。両親は警察の協力など、さまざまな手段を使って必死に息子を探すが、その消息はまったくつかむことができなかった。罪悪感と後悔の念にさいなまれながらも、かすかな希望を胸に息子を探し続けた両親は、中国のある村で暮らす息子を見つけ出す。しかし、あの日から3年の時間が流れ、6歳に成長した息子は実親のことを覚えておらず、育ての親との別れを嘆き悲しむばかり。両親はわが子の愛を取り戻すそうとうするが……。母親役を演じた主演のビッキー・チャオが、第34回香港電影金像奨をはじめ、数多くの最優秀主演女優賞を受賞。共演にホアン・ボー、トン・ダーウェイ、ハオ・レイ、チャン・イー、キティ・チャン。(映画.comより)

 

 

 

<2018年5月13日鑑賞>

 辛かった。子を持つ親として、こんな辛い映画があるでしょうか。辛すぎる。美人女優のビッキー・チャオが、無学な田舎のお母さん(おばちゃん)になりきっていたのもすごかった。そしてどんぐさそうな田舎のおばちゃんに対する世間の冷たさも。

 中国では人さらいが組織的に横行してしまっている現実。そして田舎のほうへ行けば、字もろくに読めないような無学な女性が存在する事実。さらわれた子供を探して懸賞金を出せば、金目当ての嘘八百な奴らが続々出てくる現実。一人っ子政策のために、さらわれた子供が「死んだ」ことを証明できなければ二人目を作れない現実。そして、産んだ方も育てた方も、大事な息子を手放すことができない本当の母親になってしまうという現実・・・。悲しすぎる。

 

<ここからネタバレあり>

 組織的に人さらいをする連中はもちろん悪だが、今回ばかりは母親たちが気の毒でした。産んだ方の母親は、離婚して新しい夫がいて、仕事も忙しいため、息子との別れ際をないがしろにしてしまったと、とても反省していたけれど、それはあり得ること。まさか手を離した瞬間にさらわれるなんて、誰が想像するでしょう。つい忙しさにかまけるなんて誰でもあること。もちろん、たったの3歳なのだから、警戒するべきだったのだろうけれど。両親はこの後、懸賞金を出して探し回るのですが、金目当ての悪い奴ばっかり出てきます。人間って、こんな生き物なのかとゲンナリします。

 また、育ての母は田舎の無学な女性。夫(故人)から「おまえは不妊症だから、俺が街で女に産ませた子供だ」と男児とその後女児を連れて来られ(農村部では二人まで許されていた)、そうかと思い、精一杯育ててきました。でも、その子は人さらいから買った子だったわけです。3歳だった子供に本当の母親の記憶はなく、今かわいがってくれている女性が母親と認識しているから、本当の両親にはなじめません。「かあさん」と呼ぶのは育ての親ビッキー・チャオで、いつも一緒だった妹を探し続けるのです。

 息子があまりに妹について尋ねるので、産みの母親は妹をも引き取ろうかと考えます。しかし、現在の夫は「我々の子供を作ろうとしないのに、さらに他人の子を引き取ると?離婚しよう」となってしまいます。また、ビッキー・チャオは、誘拐された子供を育てていたので、そもそも親とは認めてもらえないのですが、それでもなんとか妹だけでも引き取れないかと弁護士を訪ねます。しかし、ダサい格好の、なまった言語をしゃべる田舎のおばさんを誰も相手にしません。人をバカにしたあの態度!腹が立ちましたね。受付嬢にも、弁護士にも。(日本でもそうだと思うのですが)なんで世間はおばさんをあんなにバカにするんでしょうね。相手にする価値もないと思っているのでしょうか。金持ちそうな格好をしていれば、話ぐらいは聞く?

 でも純真なことは見て取れます。駆け出しの、まだ実績のない若い弁護士が声をかけてくれます。そしてビッキーは証拠集めを始めます。つまり、女の子は買ったものではなく、捨て子を拾っただけだということを夫の元同僚に証言してもらう(夫から拾ったと聞いたことがあった)ため、体まで提供するのです。しかし・・・私はここが一番ショックだったのですが、その一回でビッキーは妊娠してしまうのです。不妊症は夫だったのですね。裁判はこれから、しかも絶対に表に出せないセックスで妊娠。ど・・・どうすれば。映画はこのシーンで終わるのです。私もただただ啞然としました。こんなことがあるでしょうか。

 「子供がさらわれた親の会」(本当の両親側が所属していた)のメンバーのなかでも、妊娠するメンバーが出ました。「みんな我慢してるのに」「さらわれた子の死亡届を出すの」いろんな思いが交錯します。誰も喜べません。子供ができるということは、元来とてもめでたいことなのに。

 なんなのでしょう!この現実!辛すぎます。解決策もない。映画を見終えてもただ茫然とするだけ。こんなに刺さってしまった映画は久しぶりかも。

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手紙は憶えている(Remember)

2020年12月18日 14時38分47秒 | 日記

Remember Movie Poster (#1 of 5) - IMP Awards

Remember Movie Poster : Teaser Trailer

Remember Movie Poster (#5 of 5) - IMP Awards

 ある1通の手紙をきっかけに、家族を殺したナチスへの復讐の旅に出る男の姿を、アトム・エゴヤン監督が描いたサスペンス作品。最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼブ。ある日、ゼブは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュビッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前はルディ・コランダー。身分を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼブは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る。「人生はビギナーズ」で史上最高齢のアカデミー助演男優賞に輝いたクリストファー・プラマーが主人公ゼブを演じ、マーティン・ランドー、ブルーノ・ガンツらベテラン俳優陣が顔を揃える。(映画.comより)

 

 

 

<2018年5月6日鑑賞>

 これは・・・きつい映画でした。映画を見慣れた私ですが、最後まで真実はわからなかった。まぁ自分が単純だということもあるのですが。少し「ゴールデン・ボーイ」を想起しました。古くてすみません。

 かの時代は誰にとってもタフだった時代。被害者側でも、たとえ加害者側でも、単にその環境(国)に生まれてしまったら命令に逆らうことはできなかった、と言う意味では選択の余地はなかった。明確な悪意はなくとも「悪の凡庸」であることが、生きてゆく上では致し方なかった時代。私はそう理解しています。多分この物語も、それゆえの強いストレスによって起きたことなのでしょう。

 細かいことを書くとネタバレになってしまうので、上記"映画.com"以上のことは記せないのだけれど、よくできた映画でした。本当にショックだったし、深く考え込んでしまいました。出演者も素晴らしかった。アトム・エゴヤン監督・・・個人的には久しぶりに聞いたと思います。一時作品はよく来ていたと思う(「スイート・ヒアアフター」とか「エキゾチカ」とか)のですが、さすがの個性ですね。おススメです。

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