田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

光をくれた人(The Light Between Oceans)

2017年05月31日 07時32分30秒 | 日記

The Light Between Oceans Movie Poster

 「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督が、孤島に流れ着いた赤ん坊を我が子として育てる灯台守夫婦の愛と葛藤を描いたM・L・ステッドマンの小説「海を照らす光」を映画化したヒューマンドラマ。第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、明るく美しい妻イザベルと幸せな日々を送りはじめる。やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまう。そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが……。トム役を「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダー、イザベル役を「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーがそれぞれ演じる。(映画.comより)

 

 

 

 つらいです、つらすぎます。胸が締め付けられて、見ていて息苦しくなるほどでした。こんなにもつらい人生を送らねばならないものなのでしょうか。つらすぎて息が止まりそうになり、涙も出ませんでした。

戦争で心に傷を負い、とにかく一人になりたかったマイケル・ファスベンダーは、孤島の灯台守の仕事を志願します。元々勤めていた灯台守が入院したため、臨時雇いでしたが、世俗から離れて一人になりたかったマイケルにはうってつけ。すべての条件を呑んで働き始めます。しかし、入院していた灯台守が自殺。マイケルは正式に雇われます。

そんな過去を背負ったマイケルにも出会いがあり、若く美しいアリシア・ヴィキャンデルと結ばれます。孤島で深く愛し合う二人。やがて、アリシアは懐妊。二人は幸せの絶頂にいます。

しかし、どうしたことでしょう。大嵐の夜、マイケルが灯台にこもっている間に、アリシアは流産してしまいます。島に小さなお墓を建てる二人。悲しみは癒えません。

そうこうしながらも、そのうち二人目を身ごもります。今度こそ、と思っていたのにまたもや流産。アリシアは癖づいているのかもしれません。もう一つ、お墓を建てる二人。立ち直れないほど傷ついてしまいます。これはつらいですね・・・。察するところ、余りある感じです。

しかしある時、ボートが不時着します。中には亡くなってしまっている若い男性と、泣き叫んでいる赤ちゃん。とっさに引き寄せます。マイケルは仕事なので、当然報告書を書こうとしますが、赤ちゃんを抱いてしまった傷心のアリシアは、もう離すことができません。「お願い、もう少し待って」と夫に嘆願し、結局妻の強い願いからそのままずるずると報告を怠ってしまい、男性の遺体を埋め、赤ちゃんを自分たちの子として育ててしまいます。もちろん、大切に、大切に育てるのですが、運命は皮肉な物ですね。本当の母親と巡り会ってしまうのです。

本当の母親がレイチェル・ワイズ。かの大戦中にドイツ人と恋をしたと言うことで、親にも認められず、地域の人々からも非難されていた二人。生まれたばかりの女の子とともに、夫はボートで逃げ出したのでした。もともと心臓が弱かった夫。助からなかったのですね。

ここからが葛藤です。当時、夫と妻は同等ではなく、夫に無理強いされたのであれば逆らえないから無罪、という道がありました。赤ちゃんを取り上げられ茫然自失で考えることも出来ないアリシアは、どうしていいかもわかりません。また、4歳にもなった女の子は、母親が変わることに激しく抵抗します。でも、本当はレイチェルの娘なのです。彼女は裕福でもあるし。

どう選択しても誰かが不幸になります。彼らはどうしてゆくべきなのでしょう。

つらい映画でした。胸がつまって、息が止まりそうでした。神様はどうしてこんな試練をお与えになるのでしょう。同じ女として、私にもつらすぎる映画でした。落ち込んでいる人にはすすめないかも。

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グローリー 明日への行進(Selma)

2017年05月28日 15時58分08秒 | 日記

キング牧師描いた映画の邦題、『グローリー / 明日(あす)への行進』に決定

 

 アメリカ公民権運動の最中、アラバマ州セルマで起こった血の日曜日事件を題材に描いた歴史ドラマ。1965年3月7日、前年にノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師の指導の下、アラバマ州セルマで黒人の有権者登録の妨害に抗議する600人が立ち上がる。白人知事率いる警官隊は力によってデモを鎮圧するが、その映像が全米に流れると大きな声を生み出し、2週間後に再び行われたデモ行進の参加者は2万5000人にまで膨れ上がる。事態はやがて大統領をも巻き込み、世論を動かしていく。主人公となるキング牧師を演じたデビッド・オイェロウォほか、トム・ウィルキンソン、ティム・ロス、キューバ・グッディング・Jr.、プロデューサーも兼ねたオプラ・ウィンフリーらが共演。主題歌「Glory」が第87回アカデミー賞で主題歌賞を受賞。(映画.comより)

 

 

 「血の日曜日」って、いくつかあるんですってね。無知な私は何も知らなかったのですが、その中でも今回映画化された1965年の3月が一番有名らしいです。しかし、時代はこんなに進んでいるのに、世の中の根っこって、案外変わらないのですね。たしかにこの「血の日曜日」は、とても凄惨ですが、今でも意味なく黒人青年が殴り殺されたり、それによりまた暴動が起きたりするじゃないですか。あんまり変わらないんだなぁ、という印象です。もちろん、現地にいるわけではないので、あくまで印象ですが。

最初から、つらい場面が続きます。法で認められたはずの参政権が、現地の役人たちによって阻害され、何度申請してもちっとも認められないのです。あ~だ、こ~だと理屈をつけて。初老の黒人女性が「また来たぞ」と陰口をたたかれ、さんざん待たされたあげくに「不認可」の判を押されます。そして、いやがらせを受けるのです。

指導者だったマーティン・ルーサー・キングjr牧師は、非暴力を貫き、武器を持たずにただ行進することを選びます。「敵対するのではない。共存するのだ」が信条です。もちろん、対等に。しかし、ありとあらゆるいやがらせが続き、行進の際には「阻止してみせる」と言い切る知事の警官隊動員によって、けが人・死者まで出る事態に。有名だったキング牧師は、大統領とも知人でした。比較的リベラルだと言われた大統領にもいろいろ進言します。

みんな、頭ではわかっているのです。人間はみな平等だと。しかし、どうしても「白人優越」の感覚が抜けない人がいるんですね、それでどうしても諍いになります。最初のデモの凄惨さが全米で報じられた後は、公民権運動に対する賛同者が増え、最終的には2万5000人もの規模になります。そして、やがて歴史を変えて行くこととなるのです。

黒人さんたちは、当然今は参政権を持っています。しかしながら、それが当たり前になるために、良識ある人々の賛同を得るために、どれだけ血塗られた過去があったのか、それを表す映画です。よその国から強制的に連れて来られて、こんな差別を受けるなんて、理不尽ですねぇ。なんなのでしょうね。それで、今もあんまり解消されてないところがつらいじゃないですか。人って、どこまで利己主義な生き物なんでしょうね。そういう私も自分の生活のためにだけ働いているわけで、「世の中のため」などと思っているわけではないので、根っこは一緒なのかもしれませんが。難しいことを考えていると頭がこんがらがってきました。すみません。これくらいにします。

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アドレナリン(Crank)

2017年05月27日 18時27分53秒 | 日記

アドレナリン ポスター.jpg

 

体内のアドレナリンが減ると即死するという毒を盛られた、腕利きのスナイパーの奮闘を追ったノンストップ・アクション映画。タフガイが生き残るためにロスの街を奔走する姿をコミカルに描く。主演は『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサム。彼の恋人役を『バタフライ・エフェクト』のエイミー・スマートが好演。中華街でのあっと驚くシーンや、空中での格闘劇など見どころが満載だ。(シネマトゥディより)

 

 

 録画鑑賞で、やっと見た。感想やっと書けた。でも、だいぶ経つから忘れちゃったな(笑)。とにかく、笑えます。マフィアに雇われているスナイパーのジェイソン・ステイサム。ある朝目覚めた後、妙に体調が悪いと思ったら寝ている間に毒を盛られたことが判明、なんと余命は1時間。なじみのドクターに電話で相談すると、体内にアドレナリンを出し続ければ、その作用を阻止出来るという。えぇっ!そんな毒薬って、本当にあるの?な~んてヤボなことを考えてはいけません。「そうなのか」と思ったジェイソンは、疑う間もなく行動に移します。病院でエピネフリンをしこたま打って大声を出す・病院着で全力疾走・車で暴走・白バイ盗んで病院着のまま逃走(その際お尻丸見え)・少しエピネフリンが含まれているからという理由で鼻スプレーをしまくる・恋人と公衆の面前でセックスする・・・とにかくやることなすこと爆笑なんだけど、本人は命がかかってるから大まじめ。ジェイソンもよくやるよなぁ。とにかく、アクションスターだからいちいちの行動に説得力があるんですね。本当にやれてそうだし。

でも、そうは言っても刻々とせまる命の危険。アドレナリンを出し続けると言っても限界があります。解毒剤はないのか探したり、自分をこんな目に遭わせた奴に対して復讐するぞ、とか、いろんな要素が絡まりながら、な~んにも知らない彼女がゆっくりしててアセったり。でも、彼女にベタ惚れなジェイソンは何も言えずに待ってたり。このへんはほんわかします。

アホきわまりない設定ながら、最後は少しシリアス?みんな行動に理由があって、そうそう単純な話ではなかったのです。ジェイソンはどうなったのでしょうか?ここは含みを持たせる感じです。私にもわかりません。

疲れてるときに、あるいはスカっとしたいときに、どうぞ。

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ナイトクローラー(Nightcrawler)

2017年05月25日 07時37分17秒 | 日記

 「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホールが主演し、刺激的な映像を求めて夜のロサンゼルスを駆けめぐる報道パパラッチの姿を通し、視聴率至上主義のテレビ業界の裏側を浮き彫りにしたサスペンススリラー。まともな仕事にありつけず軽犯罪で日銭を稼ぐ男ルイスは、偶然通りかかった事故現場で報道スクープ専門の映像パパラッチの存在を知り、自分もやってみようと思い立つ。早速ビデオカメラを手に入れたルイスは、警察無線を傍受して事件や事故の現場に猛スピードで駆けつけ、悲惨な映像を次々と撮影していく。過激な映像で高額な報酬を得るようになったルイスは、さらなるスクープ映像を求めて行動をエスカレートさせていき、ついに一線を越えてしまう。共演に「マイティ・ソー」シリーズのレネ・ルッソ。「ボーン・レガシー」などの脚本家として知られるダン・ギルロイがメガホンをとり、長編監督デビューを果たした。(映画.comより)

 

 

 

すごい、すごすぎる!ジェイク、うまいですねぇ。人生って、一度転落してしまうと、それを持ち直すのはとても難しい。ジェイク・ギレンホール演じるルイスも、若く健康で、なんでもできるはずなのに、いまや日銭を稼ぐのがやっと。こんな人生、なんとかならんのかと思っていたら、ある時交通事故現場に遭遇。そこでスクープ専門のパパラッチを目にし、「これだ!」と思いつきます。やるとなったら根性もあり、どん欲なルイスは、ネットの無料サイトで知識を得、警察の無線を傍受し、中古のカメラを買って使いこなし、すこしずつ報酬を得るようになります。こうなってくると、視聴率が欲しいテレビ局は、より過激な映像を求め始め、それに応え高額報酬を狙うパパラッチとの思惑は完全に一致し、どんどんのめり込んでいくようになります。

またこの、「一流でないテレビ局」の描写が秀逸ですね。私は内情を知っているわけではありませんが、ルイスと組む女性プロデューサーが若くないのに微妙にケバく、「女を武器にここまでのし上がったのかな」って感じぷんぷんするし、ルイスも、遙かに年上のこの女性(レネ・ルッソ。元来はとっても綺麗な女優さん。今回は”お疲れメイク”で登場)に体を求めたりするんです。なんだか中途半端な出世のレネも、弱みを握られてて応じざるを得なかったり。でも、ルイスはもちろん自分のためだけに動くから、優しくなかったり。

結構えぐい世界でした。げっそり痩せて目だけがぎょろぎょろしているルイスのすさまじいこと。ジェイク・ギレンホールは本当にいい役者ですねぇ。

で、もともとなかったのかもしれませんが、どん欲なルイスに倫理観などありません。ウケるスクープを取るためなら、警察より先に現場に侵入する・被害者の位置を見やすい場所に移動する・まだ生きてる被害者も容赦なく写真に撮る・警察より先に逃げる・・・なんでもアリです。でも、それで成功してゆくのです。世の中って、そんなものなんですね。

やがて多少のお金を手にしたルイスは、一人だった助手を増やし、「会社」化します。若い皆には、非情になることを少し怖い顔で教えながら、「それが成功して行く道」と、自分を信じて疑わない表情をします。ここまで徹底するとすがすがしい。個人的には、お金が欲しいのに中途半端にいい人ぶってる人より、ずっといいかも、と思いました。ビジネスですから。

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ゾンビランド(ZOMBIELAND)

2017年05月19日 07時54分41秒 | 日記

 

 

人類の大半が人食いゾンビと化した世界を舞台に、引きこもり青年がゾンビのいない地を求めて仲間たちとサバイバルの旅をするホラー・コメディー。血肉飛び散るホラーにロードムービー、主人公の成長を描いた青春ラブストーリーなど娯楽映画のあらゆる要素が盛り込まれ、ゾンビ映画史上最大のヒットを記録した。出演には『2012』のウディ・ハレルソン、『イカとクジラ』のジェシー・アイゼンバーグ、『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンら実力派がそろう。

人類の大半が人食いゾンビと化した世界で、引きこもり青年のコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、ゾンビの世界で生き残るためのルールを作り、それを実践して生き延びてきた。故郷へ向かう旅の途中、屈強な男タラハシー(ウディ・ハレルソン)、したたかな姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)とリトルロック(アビゲイル・ブレスリン)に出会い、ゾンビがいないとうわさされる遊園地を目指してサバイバルの旅を続ける。(以上、シネマトゥディより)

 

 

録画鑑賞。しかし、すごい取り合わせですね。ウディ・ハレルソンにジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリンにエマ・ストーンですよ!今をときめく!信じられない組み合わせですよね。今でも可能なのかしら。

しかし、「終末思想」の映画って、多いですね。やっぱり世の中の人たちみんな、見通しが暗いのか、希望を持てないのか。まぁ、日本でもおおかたそうだとは思うのですが、世界的にも「異常気象」「テロ事件の頻発」など、「もう地球も滅びるのかも」と思ってしまうようなことばかりですよね。そのうちゾンビなんか、本当に出てくるかも。いや、自分もゾンビになっているのに気づかずにいるのかも。まぁわからないのなら、それはそれでいいような気もしますが(笑)。

ということで、映画では、地球上はゾンビで覆い尽くされ、人類はほぼ壊滅状態です。生き残っている「人間」たちは、何とかして生き延びることに必死です。ジェシー・アイゼンバーグ(大学生)は、自分なりの32のルールを作り、それに沿って生きているから無事なんだと信じています。一方、マッチョなウディ・ハレルソンは、ゾンビを退治すること、また大好きなお菓子トゥインキーを探すことに余念がありません。そんな二人が出会い、同行することになります。最初はジェシーの故郷コロンバスへ向かう予定だったのですが、途中でエマ・ストーンとアビゲイル・ブレスリンの姉妹に出会い、「コロンバスはもう壊滅状態よ」と教えられ、そこからは4人で”ゾンビがいない遊園地”パシフィック・プレイランドへと向かうことにします。この姉妹が食わせ物で、男二人はさんざん振り回されるのですが、生き残りが少ないゆえ、腐れ縁でやっぱり一緒に行動します。

その途中で、「本当のビル・マーレイ」に出会ったり(お宅にお邪魔!)、あり得ないシチュエイション連発なのですが、常にビビっているようなジェシーと、強そうだけどどこまで頼りになるのかわからないウディのデコボココンビがどこまでも笑わせます。姉妹たちも、きれいな顔してどこまで何を考えているのか、さっぱりわかりません。

果たして彼らは、ゾンビから逃げられるのか。本当にゾンビのいない世界が存在するのか。コメディながら、ほんの少しシリアスです。そう言えば、今をときめく「ジョニー・デップの元妻、アンバー・ハード」が、ジェシーの大学の憧れの美人女子大生役で出演してました。やっぱ、本当に美人ですね。

軽~い気持ちで見て下さい。

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