「ロード・オブ・ザ・リング」の前章となるJ・R・R・トールキン著「ホビットの冒険」を映画化した3部作の第1部。「ロード・オブ・ザ・リング」より60年前の中つ国(ミドル・アース)を舞台に、指輪の前所有者であるホビット族のビルボ・バギンズが繰り広げる冒険を描く。ドラゴンに支配されたエレボールのドワーフ王国の再建をかけ、旅へ出ることになったビルボは、戦士トーリン・オーケンシールドら13人のドワーフとともに、ゴブリン、オーク、巨大なクモなど危険が待ち受ける荒野を進む。やがて旅の途中でゴラムと出会ったビルボは、中つ国の運命と深く結びついた指輪を手に入れ……。若きビルボを演じるのは、英国の新鋭マーティン・フリーマン。ガンダルフ役のイアン・マッケラン、ゴラム役のアンディ・サーキスら「ロード・オブ・ザ・リング」でもおなじみのキャストが再登場。監督も「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソンが務める。(映画.comより)
時間の都合で、日本語吹き替え版・2Dで見ました。普段あんまり吹き替えで見ることはないのですが、たまに見ると歌のところだけオリジナルのまま外国語であることも多く、そんなときは「不自然だなぁ」と感じてしまいます。
しかし、さすがに「ホビット」、それが重要なシーンだからか、みんなで「はなれ山の歌」を歌うシーンはちゃんと日本語に吹き替わってました。声優さんたちもご苦労様でした(笑)。
しかし、字幕だと読めばわかりますが、吹き替えだと聞こえづらいこともしばしばあり、ゴラムとのなぞなぞゲームもきちんと聞こえないところもありました。私の耳が悪いのかもしれませんが・・・。
それにしても、長い!長すぎる!もう少しシャープにできたのではないか、というのが正直なところです。
基本は「ドワーフが、ずっと前に奪われてしまった故郷を取り戻す」、そして「その冒険になぜか付き合わされてしまったホビット」それだけの話です。そこにいろんな種類の生き物やキャラが絡んできて、戦いが繰り広げられるのです。
見る方にわかりやすくするためか、基本的に主人公たちに敵対する生き物はみな醜悪で、味方となる生き物は美しい。ガラドリエルなどは言葉にできないほど美しい。
そして、魔法使いが付いているからか、主人公たちはどんな危機に陥っても必ず助けが現れ、ドワーフのプリンス(トーリン・オーケンシールド)などは、死んだかに見えたのですが、ガンダルフの魔法によって立ち上がります。
3部作だからか、この作品では指輪についてはほとんど語られません。でも、確かにビルボ・バギンズは指輪を手に入れました。だからなんなのかをまったく知らずに。
私は2Dで鑑賞したのですが、それでも映像の美しさは特筆すべきもので、長いお話の間じゅう、まるでCGショーを見ているようでした。
映画中に監督の愛が溢れています。このお話を本当に愛してるんでしょうね。
できれば、「2」「3」は、もう少し短く仕上げてほしいです。