田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ベイビー・ドライバー(Baby Driver)

2017年09月25日 16時13分09秒 | 日記

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ベイビー(アンセル・エルゴート)。その天才的なドライビング・センスが買われ、組織の運転手として彼に課せられた仕事―それは、銀行、現金輸送車を襲ったメンバーを確実に「逃がす」こと。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされ続けているベイビー。しかし、音楽を聴くことで、耳鳴りがかき消され、そのドライビング・テクニックがさらに覚醒する。そして誰も止めることができない、追いつくことすらできない、イカれたドライバーへと変貌する―。組織のボスで作戦担当のドク(ケヴィン・スペイシー)、すぐにブチ切れ銃をブッ放すバッツ(ジェイミー・フォックス)、凶暴すぎる夫婦、バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)。彼らとの仕事にスリルを覚え、才能を活かしてきたベイビー。しかし、このクレイジーな環境から抜け出す決意をする―それは、恋人デボラ(リリー・ジェームズ)の存在を組織に嗅ぎつけられたからだ。自ら決めた“最後の仕事”=“合衆国郵便局の襲撃”がベイビーと恋人と組織を道連れに暴走を始める―。(公式サイトより)

 

 

うほ!こんな映画が田舎で上映されていたなんて!新聞折り込みの地方版を見るまで知らなかった私の不覚でした。でも、県内でたった1館の上映なんです。まぁ元々映画館自体が少ないわけですが。

両親を交通事故で失い、孤独なベイビーは優しい養父と暮らしています。養父は年配な上、身体障害者で車いすを手放せず、しかも口がきけないようです。でも、いつもベイビーのことを気遣い、心配してくれてます。ベイビーも手話を使って話しながら、この養父にだけは心配をかけてはいけないと思っています。養父もベイビーが堅気でないことはうすうすわかっているようですが、いつも彼を見守っています。

そんなベイビーは、上にもあるように天才的なドライビング・テクニックで、銀行強盗などをしでかしてる奴らの「逃し屋」をやってます。このドライビング、確かに早いしすごすぎるのですが、ドリフトしすぎ(笑)。あれではタイヤがもたないのではないかとも思うのですが、まぁ特別仕様かもしれません。日本のスバル・インプレッサも登場しますが、あり得ない偶然が起きたりして(上から見ると同じ車に見えるものが3台並ぶ、とか。頼んであったのかな?)、まさに「見せる」ためのシーンです。おもしろいですねぇ。

仕事中は寡黙でイヤホンを耳から離さないベイビーですが、女の子にはなかなか積極的です。彼女のためにも人生をやり直さなければ、と思っていますが、こういう稼業ですから他の仲間が黙っていません。重ねて、今回組んだジェイミー・フォックスがうるさい奴だったのです。行く先々で、すぐに銃をぶっ放して人を殺すし。こんな奴が混じってると、やがて行き詰まります。敵・味方が入り乱れてのチェイスとなってしまうわけです。

さて、ベイビーは愛する彼女の手を取って、無事に逃げ切ることができるのか。自分では動けない養父はどうなるのか・・・そんな映画です。もちろん、基本は娯楽ですからそんなにシリアスな映画ではありません。主人公は主人公なのですが、なかなかおもしろい映画でした。ただひとつ、アメリカの音楽をリアルに知らないので、ベイビーが聞いている音楽とそのバックグラウンドを知ってれば、もっと楽しめたんだろうな、と残念に思いました。

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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(The Founder)

2017年09月24日 09時33分06秒 | 日記

A still from ‘The Founder’.

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートンが、マクドナルドの創業者レイ・クロックを演じる、実話をもとにしたドラマ。1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はマックとディックのマクドナルド兄弟が経営するカリフォルニア州南部にあるバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう。キートンが主人公クロックを演じるほか、妻エセル役をローラ・ダーン、マクドナルド兄弟役をニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチがそれぞれ演じる。監督は「しあわせの隠れ場所」「ウォルト・ディズニーの約束」のジョン・リー・ハンコック。(映画.comより)

 

 

 

 件の映画が田舎にも降りてきました!たったの2週間ですが、これは見ておかなければ!ということで、行ってきました。結構入ってましたね。田舎に住む人々も、「あ!」と思ったのでしょうね(笑)。

それにしてもすごい映画でした。その勢いというか、貪欲さというか。映画の後半は息が詰まるほどの攻めの展開でした。前半はそうでもないんです。マイケル・キートンは、冒頭からアグレッシブですが、マクドナルド兄弟が身の丈で成功させたハンバーガー店のお話は、さすがの一言で、失敗を重ねながらも創意工夫を凝らせてゆく様は圧巻でした。最終的に、お店のスタッフが、「最低限のスペースで」「お互いが邪魔にならないように」動けて、「最速で」「安価なハンバーガー」を作って客に渡し、「客が銘々に」「車内やベンチで」「自由に食べる」スタイルを確立して行く様は目を見張ります。「こんな才能、絶対にないわ」と思いました。それでいて、ポテトの揚げ具合やシェイクのミルクなどにはこだわりもあるのです。それまでは、広い駐車場を用意し、ウェイトレスが車まで運ぶのが当たり前だったため、「待たされる」「間違ったものが届く」のが日常茶飯事でした。このマクドナルド兄弟のスタイルなら、たとえたくさんの人が並んでいても、サクサク進み、メニューは3種類、注文とほぼ同時に渡される・・・当時は画期的だったに違いありません。

彼らのこだわりに目を見張った野心家マイケル・キートン。「これはいける!」当然そう思います。自分たちの目の届く範囲で、身の丈でやれればよかった兄弟と、大もうけをたくらむキートン。少しずつ齟齬が生じてくるのは時間の問題だったのです。

もっとも、キートンだって最初からうまくやったわけではありません。最初は、出資してくれる人なんて見つかりませんし、客がつくようになっても、なぜか利益は出ないのです。冷凍庫の電気代が一番大きいとか、いろんな問題点を見つけたり、誠実な人間を見込んだら、背景を問わず採用して真面目に働く姿勢を評価したりと、キートンもあらゆることをやってのけます。広がるフランチャイズに、野心のある会計士が自らやって来て、「これだけの人が並んでいるのに、ボロ儲けしていないのなら、やり方が間違っている」と指南してくれたり。そしてアメリカ一のフランチャイズとなってゆくのです。兄弟とは袂を分かつことになりますが。

それにしても、マイケル・キートンはアグレッシブでした。成功するためには、あれくらいでないとダメなんでしょうけれど、後半は見ているこちらの息が詰まるかと思うほどでした。すごい映画でしたねぇ。それにしても、キートンは中年になってから、なんでこんなにアグレッシブな役ばかりするようになったのかな。「バットマン」だった頃が少し懐かしかった私でした。

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トリュフォーの思春期(1976)(L' ARGENT DE POCHE)

2017年09月20日 07時20分07秒 | 日記

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 フランス地方都市のとある小学校。ある日、どこかワケありな印象の新入生ジュリアンがこの学校にやって来る。思春期真っ只中のパトリックは、美容院を経営する友人の母のことで頭がいっぱい。学校の先生のアパートでも、小さな子供たちが思いがけず突拍子なことをやってのけている。外でも子供同士の出来事は絶えない。そんな中、パトリックはついに一大決心し、恋焦がれる友人の母へ花束を渡した。一方、ジュリアンは身体検査の時、傷だらけの体が露わになり、親から虐待を受けていることが判明する…。(allcinema ONLINEより)

 

 

 

<午前10時の映画祭>

 久しぶりに行ってきました、午前10時の映画祭。こ~んな古い映画、トリュフォーの名声は聞いてるにしても、時代も違うしどうだろうなぁと思っていましたが、おもしろかった!たくさんいる子供たちがうらやましかったり。今、日本は本当に少子化ですしね。

困りましたね~。何というストーリーはないんです。いろんな子供たちの日常を切り取った物語で、劇的なことは起こらず、話は淡々と進みます。もちろん、複雑な家庭の子が転校してきたり、友人の優しいお母さんに憧れる少年がいたり、悪さをする子がいたりと、なんだかんだはあるのですが、まぁ見聞きしたことがある程度のもので、ある意味感想の書きづらい映画です。あ、家に取り残される女の子のお話は日本人には意外かも。彼女は食事に行くのに、どうしてもお気に入りのバッグを持って行きたかった。でも、両親に「汚れているからダメ」と言われて、それでも譲らなくて置いて行かれるのです。そしたら父親(警察署長!)の拡声器で「おなかがすいた!おなかがすいた!」とアパート中に聞こえるように叫ぶのです。聞きつけた近所の人たちが「かわいそうに」と言って窓越しにカゴで食べ物をわけてくれます。すると「みんなが私を見たわ」と言ってほくそえむのです。すごいですねぇ。さすがフランスの女の子ですね。

この映画は、子供たちに対する目線がとっても優しく、本当に愛に満ちてます。その雰囲気がわかるから、淡々としていても飽きずに見れるのだと思います。トリュフォーって、子供好きだったのかしら。素人も含め、赤ちゃんから12歳まで250人の子供が出演しているのだそうです。グレゴリー坊やの衝撃シーンは、本当に信じられなくて「ウソでしょ」と思ったけれど、実際にあった事件らしいです。そっちの方が衝撃ですけど。

子供たちには子供たちの世界があって、それはそれで均整が取れている。そして、彼らを見守る学校の先生たちもよかったですね。特に子供が出来たばかりのリシェ先生が、夏休み前に、前述の転校生のこれからについて話すシーンがとてもよかったです。みんな、同じように子供時代を過ごすのね。でも、大人になってそれほど自由になるわけではないけどね。でも、この先生のお話は本当によかったです。

”ものすごく子供が嫌い”な人でない限り、オススメです。

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ゴーストバスターズ(Ghostbusters)2016

2017年09月17日 15時13分30秒 | 日記

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幽霊退治に挑む科学者たちの活躍を描き、1980年代に一世を風靡した「ゴーストバスターズ」を、女性をメインキャラクターに新たに復活させたアクションコメディ。アメリカ・ニューヨーク。コロンビア大学の素粒子物理学者のエリン・ギルバートは、心霊現象を科学的に証明する研究を重ねていたが、研究費を打ち切られ、大学をクビになってしまう。エリンは自らの知識と技術力を生かすため、幽霊退治の専門会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げるが……。「ゴーストバスターズ」となる4人のメインキャラクターをクリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズが演じ、「アベンジャーズ」「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースが共演。84年製作の「ゴーストバスターズ」を手がけたアイバン・ライトマン監督がプロデューサーとして参加し、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のポール・フェイグがメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

 

 

 録画鑑賞。公開当時は「今なんでリメイク?しかも女性で?」と思ってました。女性版「スタンド・バイ・ミー」と言われた、デミ・ムーアなどが出ていた某駄作を想起したものです。でも、後に鑑賞した娘が「おもしろかったよ」って言うから。

個人的には、大ヒットしたオリジナル、リアルタイムで劇場鑑賞したのですが、イマイチ乗れなくて楽しめなかったのです。本編の前に主題曲のpvが長々と上映されて、いくら曲とその歌手がヒットしてるからって、こんな長い前振りがあるかと思ったものです。で、本編もな~んか乗れなくて、”図書館にお化けなんていないし””別に本読んでるだけならええし”とか”こんな職業って、ホントに成り立つわけ?”とか思ってました。コメディなのに、アホですよね、私。妙にニック・モラニスが印象に残ったり。ともかく、私に楽しむ才能がなかったわけです。

で、本作です。女性を主人公に振り替えるのは、上手にできてたと思います。とても個性的で実力のある女性たちをうまくはめこんであったと思います。そこへ背の高いイケメン、クリス・ヘムズワースが登場。彼がとてもうまくおバカ男を演じていて、ラストに至るまで、一番おいしいところをかっさらっていったのではないでしょうか。

まぁしかし、話に目新しさはなく、凡作だな・・・くらいに思っていると、ラストでまさかのCG大連発。ものすごい見せ場が待ってます。ここを見るだけでも価値があるかも。ここは興奮しましたね。この作品、興行成績はどうだったんでしょうね?続編、作るのかしら。

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エル ELLE(Elle)

2017年09月15日 07時19分49秒 | 日記

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「氷の微笑」のポール・バーホーベン監督が「ピアニスト」のイザベル・ユペールを主演に迎え、「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」の原作者フィリップ・ディジャンの小説「oh...」を実写映画化したエロティックサスペンス。ゲーム会社のCEOを務める女性ミシェルは、ある日突然、自宅に侵入してきた覆面男に襲われてしまう。何事もなかったかのように今まで通りの生活を送ろうとするミシェルだったが、襲われた時の記憶がフラッシュバックするようになっていく。犯人が身近にいることに気づいたミシェルはその正体を突き止めようとするが、自分自身に潜んでいた欲望や衝動に突き動かされて思わぬ行動に出る。第74回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞と最優秀外国語映画賞を受賞し、第89回アカデミー賞でもイザベル・ユペールが主演女優賞にノミネートされた。(映画.comより)

 

 

 

 

 イザベル・ユペール、結構好きなんです。昔からね。フランス女性にしか醸し出せないあの独特の色気。ベアトリス・ダルとかとまた違った魅力。なんとも言えないものがありますよね。日本人女性には、絶対にまねの出来ない魅力だと思います。もちろん、フランスの人たちは人たちで、「日本人には独特の雰囲気があるよね」な~んて思っているのかもしれませんが。

さて、お話は上にある通りなんですが、私凡人過ぎて、実はよくわからなかったのです。前半はなんとなく理解していました。一人暮らしのユペールが、黒覆面の男に襲われてレイプされる。でも、息子と会う約束だったので、きちんと片付けて何もなかったような顔で息子と食事。息子はどうやらあんまり賢くない男みたい・・・そんな感じで始まって、その後もユペールはストーカーまがいのメールを受け取ったり、身近な人しか知り得ないことを書かれたりして、レイプ犯が近くにいることを感じます。ちなみに彼女は、元来作家で成功していますが、今はゲーム会社のceoをしています。お金はあるようですが、肝心の”ゲーム”や”プレーヤー”のことをあんまり理解していないようです。

彼女にはあるトラウマがあって、警察には届けず、自分で解決しようとしているようです。そんなぁ。女一人で?

今は離婚していてフリーなユペールは、性にも奔放です。この辺が本当に「ザ・フレンチ」な感じなんですが、このレイプ犯が案外あっさりわかるんです。で、その後の展開をきちんと理解できないと、楽しめないんですね。そこが私のような「ザ・凡人」には無理だったわけです。後から思えば、常識的な発想しか想起できない頭では、思い込みを思い込みだとも認識出来ないまま、彼女が何を思ってどうしたかったのか、だからどういう行動を取ったのか、で、結局どういう展開だったのか・・・すべてを理解できないまま映画が終わってしまい、「これでよかったのかな」「まぁでもよかったんだろうね」と考えていました。これだけ書いてもわからないだろうから書いてしまうけど、男性が「なぜ・・・」と言ったのも覚えてないし(多分どういう意味か理解できなかったから記憶に残らなかったんだろうね)、本当によくわからなかった。この映画に関してだけ言えば、ネタバレを読んでおくんだった。

とにかく、イザベル・ユペールなんだから、普通の映画ではないとわかっていたはずなのに、こんなことになってしまい、自分に幻滅です。はふー。ほんの少しでいいから、才能が欲しかった。

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