田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

aftersun アフターサン(Aftersun)

2024年03月29日 19時10分44秒 | 日記

Aftersun (2022) | Trailer Oficial Legendado - YouTube

Aftersun - Movie Review — Phoenix Film Festival

‘Aftersun’ Movie Review: Charlotte Wells’ Feature Debut Is a Deep ...

 父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。


11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。

テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。(映画.comより)

 

 

<2024年3月9日 録画鑑賞>

 この映画、私はイマイチどうとも思わなかった。お父さんのシリアスな表情から、大体の予測をしながら見たのだけれど、まぁ悩みは人それぞれ。子供に対する責任はあるだろうけれど、それにも勝って悩んでいたのなら仕方がない。それに娘は充分愛されていた。個人的には、若い頃からこういう「両親が離婚した家庭の子が、時々普段一緒にいない方の親に会う」というシチュエーションがいつも羨ましかった。この映画のように、優しくしてもらって、バカンスに連れ出してもらって、楽しんで。うちの両親はいがみあってばかりだったけれど、結局離婚しなかった。すさまじい家庭だったので、父親に優しくしてもらった記憶はもちろんないし、ましてや物を買ってもらうとかバカンスに行くなんてとんでもない。母親にも「お前たちがいたから我慢したんだ。子供さえいなければとっくに離婚していた」「結婚式のときなどにお前たちが肩身の狭い思いをしないためだった」などと散々恩を着せられ、ことあるごとに親不孝者呼ばわり。どうせ貧乏だったし、いっそ離婚して時々優しくしてもらえるならそっちのほうがよかったと、こういう映画を見るたびに思います。この少女は、父親にいい思い出があるからこそ、同じ年齢になった時にそれを振り返り、しみじみ感じ入ることができるのです。むしろ幸せだと、私は思います。世の中は、いろいろなんだろうけれど。

 後ろ向きなことをすみません。せっかくの名作なのに、つまらないことを書きました。このお父さんは、優しすぎて繊細だったのかもしれませんね。幸せって、なかなか難しいけれど、主人公の女性の幸せを祈ります。

 

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マエストロ その音楽と愛と(Maestro)

2024年03月26日 18時09分57秒 | 日記

Maestro (2023) - IMDb

Maestro (2023) - IMDb

Maestro review: Bradley Cooper explores the life of a 20th century musical  giant in ambitious Leonard Bernstein biopic - ABC News

  「アリー スター誕生」で監督としても高く評価された俳優ブラッドリー・クーパーの長編監督第2作で、「ウエスト・サイド物語」の音楽などで知られる世界的指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと女優・ピアニストのフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインがともに歩んだ激動の人生と情熱的な愛の物語を、バーンスタインの雄大で美しい音楽とともに描いた伝記ドラマ。

クーパーがレナードの若き日々から老年期までを自ら演じ、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガンがフェリシア役を務める。共演はドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマー、ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のマヤ・ホーク。クーパー監督と「スポットライト 世紀のスクープ」のジョシュ・シンガーが脚本を手がけ、製作にはマーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグが名を連ねる。

2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。第96回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞ほか7部門にノミネート。Netflixで2023年12月20日から配信。それに先立ち12月8日から一部劇場で公開。(映画.comより)

 

 

<2024年3月5日 Netflix鑑賞>

 ブラッドリー・クーパーの初監督作も見ました。ベタな物語でしたが、それだけに安心して見れたし、何よりブラッドリーとガガがうまくて、とても魅力的な映画に仕上がってました。アカデミー賞授賞式で主題歌を披露し、ピアノを弾くガガと見つめ合っていたブラッドリー。二人が、今にもキスするのではないかと思うほど濃密な雰囲気を醸し出していたのが忘れられません。でも、ガガには彼氏がいるのですから、そんなことしないのです(笑)。

 さて、今回は世界的指揮者・作曲家のレナード・バーンスタインの生涯を描いた映画です。映画ファンなら、必ずどこかで耳にしているであろう彼の曲。才能あふれる彼はしかし、妻をこよなく愛していましたが、同時に男性をも愛したのです。秀でたアーティストは凡人ではないゆえ、やはり理解と受容が必要です。妻もそれはわかっていたのです。だから「私は大丈夫。自立しているから」あるいは「私の人生は私のもの」くらいに思っていたのです。しかし、年月を経て気づくのですね、「やっぱり淋しかった」と。そんな話です。

 しかしこれは、凡人でも大いにあり得る話です。何も同性愛者でなくても、”ずっと妻に優しい”あるいは”愛されていることを常に感じることができる”ということは非常にまれではないでしょうか。どこかに不協和音を感じ、愛されていないことを疑いたくないから、多くの女性は自分の人生を自分で掴み取り、一人で生きてゆけるように、最初から自分の足で立つのです。「私は平気だわ」と言えるように。

 それにしても、才能のある人の感性ってすごいですね。私にはとてもついてゆけないです。キャリー・マリガン演じる妻は成功した女優だったから、ある意味自分もアーティストで、彼を理解することができたのかもしれませんね。また、私は音楽の教養はありませんが、一つ一つの音楽シーンに心動かされました。わからなくても美しい。大画面で見れてよかった。おすすめです。

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ARGYLLE アーガイル(Argylle)

2024年03月25日 17時52分21秒 | 日記

Argylle (2024) — The Movie Database (TMDB)

Argylle' serves up screwball romantic spy comedy | KPBS Public Media

Argylle Movie Review: If You Thought DC Sacking Henry Cavill From Being  Superman Was The Worst Thing Happened To Him, This Film Tops That!

 「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーン監督が描く痛快スパイアクション。

謎のスパイ組織の正体に迫る凄腕エージェント・アーガイルの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」の作者エリー・コンウェイは、愛猫アルフィーと一緒にのんびり過ごす時間を愛する平和主義者。新作の準備を進めている彼女は、アルフィーを連れて列車で移動中に謎の男たちに命を狙われ、エイダンと名乗るスパイに助けられる。やがて、エリーの小説が偶然にも現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことが判明。エリーの空想のはずだった世界と、命を狙われる現実との境界線が曖昧になっていくなか、敵の一歩先を行くべく世界中を駆け巡るエリーだったが……。

作家エリーをブライス・ダラス・ハワード、彼女を救うエイダンをサム・ロックウェル、エリーが描く小説の主人公エージェント・アーガイルをヘンリー・カビルが演じた。そのほか共演にジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソン、シンガーソングライターのデュア・リパら。「PAN ネバーランド、夢のはじまり」のジェイソン・フックスが脚本を手がけた。(映画.comより)

 

 

<2024年3月3日 劇場鑑賞>

 なかなかおもしろかったですね。ちょっとふっくらしちゃったブライス・ダラス・ハワードが売れっ子作家。彼女は、カッコよくてハンサムなスパイを主人公にした小説を書いていて、それがヒットしているのです。秘訣は簡単。彼女自身が彼(エージェント・アーガイル)に恋をしてるんですね。執筆の机にはエージェント・アーガイルのフィギアまで立てちゃって、妄想(?)をどんどん膨らませ、賢くて頼りになる、そしてイザという時は必ず現れて助けてくれるアーガイルの物語を書き進めています。で、ヒットしているわけです。そっかぁ、自分自身が恋をすればいいのかぁ、と目の覚める思いでした(笑)。

 しかし、とある場所でファン(サム・ロックウェル)にサインを求められたのをきっかけに、なぜか本当のスパイたちが現れ、サム・ロックウェルも実はスパイなんだと言い出します。何?混乱する女性作家。しかし、身の危険を感じたら逃げるしかありません。サムに手を引かれるようにして逃げ惑います。彼の説によると、彼女の小説は現実を予言していて、書いてある通りのことが後追いで起きているのだと言います。え~!ただの孤独な女性作家なのに。

 ヘンリー・カヴィルが(スーパーマンの頃より)すっきりスリムになって、エージェント・アーガイルを演じています。小説なので、いちいち決めポーズをとって視線を送るのがおかしい。でも、確かにカッコいい。本当に娯楽作品ですよね。後半には、どこにでも現れるサミュエル・L・ジャクソンがやっぱり現れ、何の作品だったかわからないようになっても来るのですが(笑)、オチまでそれなりに楽しめます。ただ、話としては斬新という感じはありません。「ザ・娯楽作」をお求めの方にはおすすめです。

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ザ・キラー(The Killer)

2024年03月22日 18時25分22秒 | 日記

ザ・キラー/The Killer】(Netflix)総キャストとあらすじ。 | Cinemercato

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 「セブン」「ファイト・クラブ」「ソーシャル・ネットワーク」など数多くの名作を生み出した鬼才デビッド・フィンチャー監督が、アカデミー賞10部門にノミネートされた前作「Mank マンク」に続いてNetflixオリジナル映画として手がけた作品で、マイケル・ファスベンダーを主演に迎えて描いたサスペンススリラー。

とあるニアミスによって運命が大きく転換し、岐路に立たされた暗殺者の男が、雇い主や自分自身にも抗いながら、世界を舞台に追跡劇を繰り広げる。アレクシス・ノレントによる同名グラフィックノベルを原作に、「セブン」のアンドリュー・ケビン・ウォーカーが脚本を手がけた。撮影は「Mank マンク」でアカデミー撮影賞を受賞したエリック・メッサーシュミット。音楽を「ソーシャル・ネットワーク」以降のフィンチャー作品に欠かせないトレント・レズナー&アティカス・ロスが担当した。

主人公の暗殺者を演じるファスベンダーのほか、ティルダ・スウィントン、「Mank マンク」のアーリス・ハワード、「トップガン マーヴェリック」のチャールズ・パーネルらが出演。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。Netflixで2023年11月10日から配信。それに先立ち10月27日から一部劇場で公開。(映画.comより)

 

 

<2024年3月2日 Netflix鑑賞>

 久しぶりにNetflixの作品。劇場で予告を見たものですから、ファスベンダーさん主演ということで気になってました。この作品では、ファスさんは気鋭の殺し屋。自分に対してもとてもストイックで、妥協を許しません。表情もいつも険しく、「プロなんだなぁ」という感じです。

 しかし、結論から言うと、案外ゆるい話だった。そもそもこれだけのプロになると、失敗は許されないと思うのに、彼は標的の男が呼んだコールガールをいくら彼女が不意に動いたからって、誤って撃ってしまいます。職業上、顧客にまとわりついてるわけだから、動きの先を読むとか、やはり素人ではない気づきが必要だったのではないかと思うのです。また、失敗したときの「しまった!」と言う顔がいかにも普通っぽかったし(笑)。

 で、もちろん追われる立場となるわけですが、こんな仕事をしているのに、普通に自宅で彼女と住んでいて、もちろん彼女はすぐに襲われます。これってどうなの?孤高のアサシンは、一般人を巻き込んではいけないのでは?孤独であるべき、あるいは彼女を固いカードで守っているべきでは?のっけからそんな風に思ってしまったので、ちょっと冷めてました。

 で、彼は自分の彼女をボコボコにした奴らに復讐に行くのですが、もちろん相手もタダモノではない。苦戦しながらもなんとか切り抜けていきます。しかし、これってどうなの?失敗したのは自分ですよね。責任を取るのは当たり前だし、彼女をボコボコにされたのも、彼女を普通に放置していた自分の落ち度なのでは?

 といろいろ書きましたが、ファスさんは渋かったです。終盤に出て来る”綿棒のような女”ティルダ・スウィントンもカッコよかった。ファスさんは、何も知らなかった依頼主を信じて許すし、ラストは穏やかに収まっていました。それはそれで安心したのですが、切れ味鋭いアサシンストーリーを期待していた人には肩透かしだったかもしれません。

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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(육사오.)

2024年03月21日 17時17分32秒 | 日記

육사오(6/45) - 나무위키

무비줌인]힘주지 않는 영화의 힘 '육사오'|동아일보

육사오> 함께하면 할수록 작아지는 행복

 韓国の軍人が手にした1等6億円の当選くじが北朝鮮兵士のもとへ渡ったことから巻き起こる騒動を予測不能の展開で描き、韓国やベトナムでスマッシュヒットを記録したシチュエーションコメディ。

韓国軍の兵士チョヌは1等6億円が当選した宝くじを手に入れ大喜びするが、その宝くじは風に乗って軍事境界線を越え、北朝鮮の上級兵士ヨンホのもとへ飛んでいってしまう。南北の兵士たちは宝くじの所有権をめぐり、共同警備区域のJSAで会談を開くことになるが……。

「別れる決心」のコ・ギョンピョが韓国軍人チョヌ、「ヒットマン エージェント:ジュン」のイ・イギョンが北朝鮮兵士ヨンホを演じ、「パイプライン」のウム・ムンソク、「人生は、美しい」のパク・セワン、「野球少女」のクァク・ドンヨンが共演。作家・演出家・俳優の松尾スズキが日本語字幕監修を手がけた。(映画.comより)

 

 

<2024年2月25日 劇場鑑賞>

 アホな話!ウケるわ~。冒頭から、かわいい女の子たちが飲食店で宝くじを売りつけるシーン。韓国って、食事中に”くじ売りたち”に詰め寄られるのですね。標的がおおかた男性で、詰め寄る方が若くてかわいい女子だから、みんなつい買うのですね。そう高価でもなさそうだし。宝くじの裏には、しっかり売り出し中(?)の女の子の写真。万が一はずれても、見て楽しめるようになっているのですね。日本の宝くじとだいぶ違います。日本でも取り入れたらおもしろいかも。私も、ハンサムガイが握手でもして売りに来たら1枚買おうかな(笑)。

 さて、そんな感じで一枚買った韓国若手兵士ですが、ある日当たっていることに気付きます。うっそぉ~!笑いが止まりません。みんなに怪しまれますが、そんなことどうってことありません。なんたって大金持ちなんですから。出しては眺め、ニヤニヤ。ところが、北朝鮮との国境に勤務しているというのに、浮かれ過ぎか。ある夜くじは風で飛ばされてしまいます。必死で追いかけますが、そんな時に限って追いつきません。そのうち国境を越えて北側へ。あ~~。

 北には北の警備兵がいます。国境付近なんて、特に厳しい。嘘でごまかせる状況ではありません。本当のことを説明して、分け前を提示。協力を要請します。みんな、お金が欲しいことに変わりはありません。黙って協力します。しかし、これがなかなかうまく行きません。とにかく、何かしようとするたび障害が発生し、そのたびに協力者が増え、分け前はどんどん減ってゆきます。どうしようもありません。

 基本はそういう話ですが、そこに北と南の兵士同士の友情が芽生えてしまったり、かわいい”女性同志”に兵士が恋してしまったり、そんな話が加わります。最初の若手韓国兵士が実は農場出身で動物の扱いに慣れていて、つい北に協力したがために表彰されてしまったり。爆笑なシーンも盛りだくさんです。換金役の兵士も、これまた爆笑で、SNSで「変態兵士」呼ばわりされて行く先々でアップされてしまいます。大丈夫なのか?!

 とにかく楽しい映画です。疲れているときでもバッチリ。おすすめです。

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