田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

君の名は。

2016年10月31日 12時37分15秒 | 日記

新海誠最新作「君の名は。」

 

 「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」など、男女の心の機微を美しい風景描写とともに繊細に描き出すアニメーション作品を手がけ、国内外から注目を集める新海誠監督が、前作「言の葉の庭」から3年ぶりに送り出すオリジナル長編アニメ。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの作品で知られ、新海監督とはCMでタッグを組んだこともある田中将賀がキャラクターデザインを手がけ、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品に数多く携わってきた安藤雅司が作画監督。主題歌を含む音楽を、人気ロックバンドの「RADWIMPS」が担当した。1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることになる。声の出演は瀧役に神木隆之介、三葉役に上白石萌音。その他、長澤まさみ、市原悦子らが出演。(映画.comより)

 

 

 

 「こんな若い子の映画」と思っていたのですが、マイミクさんからの思わぬ推薦で、見てみることにしました。こんなおばさんでも楽しめるかしら(笑)。

絵が綺麗でした。最初、若い男女の心と体が入れ替わると聞いていたので、ずっとそうなのかと思っていたら、時々入れ替わるのね。これは、ある意味便利だけれど、最初は面食らいますよね。ここでまず「あ、そうなんだ!」と最初の打撃。しかもお互い相手になっている時の記憶がない。つまり、自分が相手になっている時、何をしでかしているのかわからないということ。これは怖いですね。こんなところに本性が出ちゃったりするのでしょうか(笑)。

それでも、徐々に事態を飲み込んでいった二人は、いろんな対策を講じます。それでも、わからないことはわからないのですが。

こんな、ある意味ありきたりな男女の恋愛物語に、避けられない天体現象と時系列を持ち込んだのが斬新だったのだと思います。物語の構成は複雑で、うまいと思いましたね。個人的には「イルマーレ」や「サード・パーソン」を想起しました。でも、私は「イルマーレ」の方が好きかな。キアヌのも良かったけれど、韓国のね。

これって、若い男女だからロマンチックな展開というかハッピーエンドになったけど、例えば「男と男」とか、「若い男性とおばさん」とか、「女と女」とか、そういう設定だったらどんな展開になったのかな、と個人的には思いました。そういう意味では、ありがちな恋愛オチではない、もっと斬新な物語になったのかもな、とも思うわけです。

あ、あと、やっぱり男性の方が積極的な行動に打って出るのがちょっと驚きでした。今の男子は草食系だとよく言われるので、そう描くのかと思っていました。世間で言われるほど、男性が消極的になっていることもないのかもしれませんね、現実には。

平日なのに、結構入ってました。さすがですね。

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歌声にのった少年(Ya Tayr El Tayer)

2016年10月30日 08時37分50秒 | 日記

 

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The Idol Web

 

 紛争が絶えないパレスチナ・ガザ地区。ムハンマド少年はスター歌手になる事を夢見て、姉のヌールや友人たちとバンドを組む。ムハンマドの声が“最高”だと信じるヌールは、「カイロ・オペラハウス」に出るという大きな目標を掲げ、ムハンマドは資金稼ぎと練習を兼ねて結婚パーティで歌い、その美しい声で人々を魅了していた。そんな矢先、ヌールは重い病にかかってしまう。治療費を工面できないまま亡くなってしまった…。

パレスチナ・ガザ地区で暮らす少年が、亡き姉との約束を果たすため、命がけでエジプトへの国境を越え、人気オーディション番組「アラブ・アイドル」に出場、見事優勝を勝ち取ったというムハンマド・アッサーフ氏の実話を映画化。メガホンをとったのは、『パラダイス・ナウ』『オマールの壁』のハニ・アブ・アサド監督。政治や国際問題に真正面から迫る社会派ドラマを手掛けてきたアサド監督は、氏の生き方に感銘を受け、「美しく感動的な物語が作りたい」と本作に挑んだという。アラブ圏で知らない人はいないスーパースターとなったムハンマド氏は現在、国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使を務めるなど平和への活動を続けているという。

                                  (以上、「映画の時間」ウェブより)

 

 

 

 実話だと聞いて驚いています。パレスチナ映画です。先日見た「オマールの壁」もかなり深刻な映画でしたが、今回も夢と希望を語りながらも、厳しい現実を描いています。これらの作品の監督、アサド氏は、イスラエルに住むパレスチナ人だということで、なかなか複雑な状況のようです。

パレスチナ・ガザ地区は紛争の絶えない地域。子供たちは日々危険にさらされながらも、友人や兄弟と遊び、元気一杯に育っています。主人公のムハンマドと姉のヌールは、他の友人とバンドを組むため、魚を取って売ったり、その素晴らしい歌唱力を生かして結婚式で歌ったりしながらお金を貯めています。一度は騙し取られたりもしましたが、子供たちはめげません。目標に向かって必死です。弟の歌の才能を信じて疑わない姉は、大きな目標を弟に課します。

子供たちはこんなにけなげに生きているのに、グループ内で一番年長のヌールがなにか発言すると「女の子がいるのか?じゃ、協力しない」とか、「(弟を指さし)おまえが責任を取るのなら任せよう」とか、あまりの男尊女卑に腹が立ちます。ヌールは充分優秀なのに。だいたい、最初にお金をだまし取られたのも、交渉役が姉ヌールだったからではないでしょうか。

そんなヌールも病に倒れ、弟ムハマンドは姉が言及していた目標を自らに課すようになります。なんとしてもこの国から脱出して、まずはその美声でエジプトで行われる「アラブ・アイドル」に優勝すること。そして、美しい歌を皆が歌って、やがては世界が平和になるよう、そして皆が希望の持てる世界になること。ガザの人々が願ってやまない、紛争のない世の中になること。

しかしながら、ガザを脱出するだけでも大仕事です。ムハマンドは行く先々で、いろんな人に助けられながら、時には魔が差しそうになるも思いとどまり、その美声で見知らぬ人に助けてもらい・・・と、偶然と呼ぶにはおかしなくらい、これは神が導いたのだとしか考えられない幸運により、オーディション番組に出演、優勝します。そのときのガザの人々の熱狂ぶりったら!そしてムハマンドとその周りの人々の心の美しさは、どう。

こんなこと言ったらダメなんでしょうけれど、何をするにも不便な彼らの方が、ずっと幸せそうに見えるのはなぜなんでしょう。今の日本は、なんでもあるし、どこへでも行けるけど、子供たちは幸せでしょうか。快適な椅子に座って映画を見ている私なんかが、そんなこと、言っちゃいけないんでしょうけれど。

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神様の思し召し(Se Dio vuole)

2016年10月24日 07時51分09秒 | 日記

 

  傲慢な医師が型破りな神父との交流を通して人生を見つめ直していく姿を描いたイタリア製コメディドラマ。腕利きだが傲慢な心臓外科医トンマーゾは、医大に通う息子アンドレアに後を継がせようと期待していたが、アンドレアが突然「神父になりたい」と言い出したことから大騒ぎに。息子が誰かに洗脳されたと決めつけたトンマーゾは、アンドレアが慕う神父のもとへと向かうが……。主人公トンマーゾ役を「赤いアモーレ」のマルコ・ジャリーニ、神父役を「トランスポーター2」のアレッサンドロ・ガスマンがそれぞれ演じた。2015年・第28回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、観客賞を受賞した。(映画.comより)

 

 

 

 おもしろい映画に遭遇しました。これも都会の単館上映だったのですが、平日の昼間に行った自分も自分なのですが、9割方年配の方で驚きました。タイトルがそれっぽいのかなぁ。こんな陽気なイタリア映画が年配者に人気があるのが意外です。まぁ年配の方は映画もお安いですしね、鑑賞環境は整ってますよね。

さて、あらすじは上にある通りとして、本当に陽気な物語です。しかしながら、名医の父親が、怪しげな(?)神父に近づくため「恵まれない人」のふりをするところがあって、そこが日本では受け入れづらいかも、とは思いますが。象徴的に障害者を登場させたりするので。

それでも、基本は「性善説」のお話です。父親も傲慢とはいえ、根は優しい人だし、息子も少しか弱い感じだけれど孝行息子だし。夫にないがしろにされ続けた妻が、息子の告白を機に、本来の活動的な女性に変身する様はおかしいほど象徴的でした。でも、それだけ家庭がはっちゃけてしまっても、心臓外科医は元の穏やかな家庭に戻そうと必死になるところがおかしかったです。あれだけ傲慢だったのに、急に妻に優しくなったり(笑)。

これだけ笑えるお話なのに、終盤は意外な展開を見せます。結局どうなったのか・・・観客の判断に任されているのかもしれません。人生は常に予想外のことが起きます。「これで大丈夫」って、収まることはないのです。それでも生きていくしかないのが、人間なのですが。

お勧めです。

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ある天文学者の恋文(La corrispondenza)

2016年10月23日 16時24分37秒 | 日記

画像

 

 

 

 

 

 「ニュー・シネマ・パラダイス」「鑑定士と顔のない依頼人」で知られるイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレが、名優ジェレミー・アイアンズとオルガ・キュリレンコを主演に迎えて描くヒューマンミステリー。音楽はトルナトーレ監督作おなじみのエンニオ・モリコーネが担当。著名な天文学者のエドと教え子のエイミーは、周囲には秘密で年の差の恋愛を満喫していた。ある日、大学で授業を受けていたエイミーのもとに、出張中のエドから「もうすぐ会える」というメールが届くが、エドの代わりに教壇に立っていた別の教授から、エドが数日前に亡くなったという訃報を知らされる。その後もエイミーのもとにはエドから手紙やメール、贈り物が届き、疑問を抱いたエイミーはエドの暮らしていたエジンバラの街を訪れる。そこでエイミーは、彼女自身が誰にも言えずに封印していた過去について、エドが調べていたという事実を知る。(映画.comより)

 

 

 

 この映画もあまり知らずに見た映画。どうにも田舎にこもっていると、都会でしか上映されてない映画に疎くなります。

さて、この作品は高名な天文学の大学教授ジェレミー・アイアンズと、その教え子オルガ・キュレンコとの不倫物語です。言ってしまえばそれだけの話なのですが、それがいかにも渋いインテリ紳士のジェレミーと美女オルガが演じると、絵になるんですね・・・、本当に。途中、教授が、学生という設定のオルガに「明日で18歳だね」というメッセージを送るシーンがあるのですが、そこはさすがに椅子から落ちそうになりましたけどね。いくらオルガが美しいと言っても18はないでしょう(笑)。

彼らは、立場を越えて深く深く愛しあっていました。周囲に隠れて、ということになっていますが、そんなことはなかったでしょうね(笑)。

高名な教授は講演も多数引受けていますし、学生のオルガも成績優秀な生徒。運動神経がいい彼女は、スタントのバイトもやってます(なぜそんな危険なバイトをしているかということが、彼女の過去につながる)。そんなこんなで、しばしばは逢えない二人ですが、離れていても、最新の通信機器を使って会話を楽しみます。そんな彼からは誕生日プレゼントも届きます。しかし、ある日彼女は突然彼の死を知ることになります。それも数日前に亡くなったとのこと。そんなはずはない、彼からはメールも届いてるし、スカイプでお話もした・・・。あまりのことにすっかり取り乱すオルガ。一体どういうことでしょう。彼女の探求の旅が始まります。

それにしても本当に深く愛しあっていたのですね。こんな若い頃に、こんな知的で魅力的な大人の男性とこれほどの愛情を経験してしまった彼女はこの先どうするのでしょう。すごすぎる気もします。

 

 

<ここからネタバレ>

結論から言うと、教授は本当に亡くなっていました。自分の死期をわかっていた彼は、親しい友人にいろんなことを頼んでおいた。もちろん、彼女の行動を完璧に予測したうえで・・・そんな感じです。「p.s アイラブユー」みたいな。それにしても教授のマメさに驚き。ここまでマメなことができるというのは・・・。性格もあるんでしょうけど、ちょっと奇異な感じがしないでもない。一歩間違えばストーカーになってしまうレベルだと個人的には思います。余程時間もないとできないだろうし。まぁそれは死期が迫っているんだから、これだけやってればよかったんだろうけど。

きちんと天文学に絡めて、「今輝いて見える星も、数億年(?)前の輝きが今見えているんだ」という理論も展開していましたが、それは別になくてもいい理屈であって、単に教授がマメだったってだけだと思います。そんなこと言ってしまえば、元も子もないのですが。(ごめんなさい、ヒネてて)

それでも、基本の舞台はイギリス、教授が住んでいたのはエジンバラ、二人の思い出の地はイタリア・サンジュリオ島と、風光明媚なロケーションが続くのはさすがです。私も、こんな素敵な教授と恋がしてみたかった(笑)。な~んて思えるロケーションでした。

オルガが出ずっぱりなので、彼女のファンは必見だと思います。

 

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スーサイド・スクワッド(Suicide Squad)

2016年10月17日 07時46分03秒 | 日記

映画「スーサイド・スクワッド」の新ポスター&サッカー中継風キャラ紹介動画 2

 「バットマン」や「スーパーマン」などと同じDCコミックスに登場する悪役たちがチームを組んで戦う姿を描くアクション作品。バットマンをはじめとするヒーローたちによって投獄され、死刑や終身刑となった悪党たちが、減刑と引き換えに「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」の結成を強制され、危険なミッションに挑む。ウィル・スミスや「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のマーゴット・ロビー、「ロボコップ」のジョエル・キナマンら豪華キャストが共演。バットマン最大の宿敵として知られ、これまでにジャック・ニコルソン、ヒース・レジャーが演じてきたジョーカーを、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー賞を受賞したジャレッド・レトが新たに演じる。監督は「フューリー」のデビッド・エアー。(映画.comより)

 

 

 

 ちょっと興味あるけど、知らないキャラもあるし・・・と、少し迷っていた作品。でも、吹き替えなら、うまく「アイ・ソー・ザ・ライト」に続く上映があったので鑑賞。この作品に関しては、不自然な吹き替えもなく、みんなうまくキャラにハマってました。

マーゴット・ロビーちゃんはとってもかわいいし、他のみんなも強くて味がある。ジャレット・レトも何とも言えない魅力を放っていて、素敵でした。まさかのウィル・スミス(不似合いなほどの年齢では?)もなかなかに魅せてました。でも、これだけの俳優を揃えてド派手にブチ抜いた割には、物語が弱すぎたことが減点。なんだかとっても残念。これだけの面々が関わるんだから、それなりのお話にして欲しかった。

もちろん、今回の悪役(?)ヴィオラ・ディヴィスは上手でしたよ。でもなぁ・・・話の芯が弱すぎる。もちろん、極悪人たちは減刑や自由を求めて参加するのですが、気弱なのに特殊能力を持ったばかりに人生が狂っちゃったかわいそうな奴(?)もいたり、ウィル・スミスは腕の立つスナイパーなんだけど、かわいい娘がいていい奴だったり。極悪人たちが悪人じゃないんだよな~。それはそれでおもしろくて味のある仕上がりになるんだけど、その分使命がぼやけちゃった気がする。

それでもド派手な展開は見応えはあるし、それぞれのキャラもわかりやすい。DCコミックの勉強にはなるかな。

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