田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ジュディ 虹の彼方に(Judy)

2020年05月31日 16時41分05秒 | 日記

レネー・ゼルウィガーが見事にジュディ・ガーランドを演じる『Judy ...

往年の歌姫ジュディ・ガーランドの半生を描く”JUDY”(原題)予告編 ...

60点のJudy Garlandの画像/写真/イメージ - Getty Images

 「オズの魔法使」で知られるハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが、47歳の若さで急逝する半年前の1968年冬に行ったロンドン公演の日々を鮮烈に描いた伝記ドラマ。「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレニー・ゼルウィガーが、ジュディの奔放で愛すべき女性像と、その圧倒的なカリスマ性で人々を惹きつける姿を見事に演じきり、第92回アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞など数多くの映画賞で主演女優賞を受賞した。1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨したジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤によって映画出演のオファーが途絶え、巡業ショーで生計を立てる日々を送っていた。住む家もなく借金も膨らむばかりの彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生をかけてロンドン公演へと旅立つ。共演に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のフィン・ウィットロック、テレビドラマ「チェルノブイリ」のジェシー・バックリー、「ハリー・ポッター」シリーズのマイケル・ガンボン。「トゥルー・ストーリー」のルパート・グールド監督がメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

 

 

 ジュディ・ガーランドは、「オズの魔法使い」を大人になってから録画で見ただけで、他の作品を知らないのです。歌も全然知らなくて。なので、今回才能があるからという理由で、子供のころから制限されまくって生きてきたジュディの一生を見て、とても驚きました。いやもちろん(その昔日本で人気があった)エマニュエル坊や(黒人)は成長抑制剤を飲まされている、とか、ドル箱となる子供の信じられない扱いは、今までにも聞いたことがあります(デマかもしれませんが)。そのたびに同じことを考えてました。「親は黙っているのかな」って。だって、いくら今は小さくてかわいいからって、成長なんか抑制しちゃうと、将来どうするんですか?そんなことでお金をもらっても、先のほうが長い人生、どう過ごすんですかって。

 今回のジュディも、見かけを維持するために(要するに太らないために)子供のころから厳しい食事制限をされています。ケーキなんか、1ピースをまるごと食べたことがありません。ハンバーガーもダメ、ポテトなんて論外です。学校だって、ちゃんと行けてたんでしょうか。見た目を制限するのに、ちゃんと栄養は計算されてたのでしょうか。どんな世界でも、勝ち残るためには人がやらない努力をし、幼い頃からのいろんな制限はある意味当たり前なんでしょうが、日本の歌舞伎界のように、親がすぐそばにいるのと、専門家にまかせてしまうのとでは、かなり違うような気がします。私は「シャイン」のデビット・ヘルプゴットを思い出しました。小さい子供には酷な世界なんじゃないでしょうか。

 映画はジュディの晩年を描きます。栄光は過去のものとなり、今は経済力も仕事もなく、子供を取り上げられそうになっています。本人は子供との生活を守るために必死ですが、もはや住むところもありません。それでも、彼女の熱烈なファンは存在し、そのおかげで仕事が舞い込むことも。そこへ降ってわいたロンドン公演、お金が必要だった彼女は起死回生をかけて挑みます。

 ボロボロになった彼女には、出待ちをしてくれるファンもありません。唯一、待ってくれていたのは彼女のコアなファンだというゲイカップル。当時は同性愛者は逮捕されるような時代、それでもファンをやめずについてきてくれる彼らと、ジュディは心を通わせます。ここは本当に暖かいシーンでした。彼らは、ジュディが死ぬまで公演に足を運び続けてくれたのです。普通に働いているし、誰に迷惑をかけているわけでもないのに、同性愛者だというだけで逮捕される現実に腹が立ち、「チョコレートドーナツ」を思い出したりしました。今はそんなことないだろうけれど、そもそも人の嗜好なんて、他人に関係ないじゃないか!とか思いました。

 それでも、ジュディはジュディ。どんなに体がボロボロでも、一度舞台に立てば、やっぱり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのです。さすがですね、一生をかけて培ってきたものって、やっぱりすごいですね。早世だったことは残念ですが、凡人ではない人って、人生における一瞬のきらめき、それこそが才能なのかもしれませんね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャーリーズ・エンジェル(Charlie's Angels)

2020年05月29日 16時02分09秒 | 日記

アリアナ・グランデ新曲も多数収録!映画「チャーリーズ・エンジェル ... レビュー】『チャーリーズ・エンジェル』@映画館~前2作余裕で超える ...

超ゴージャス!新生『チャーリーズ・エンジェル』2月日本公開 - シネマ ...

 1976~81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年にはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結した映画版も大ヒットを記録した「チャーリーズ・エンジェル」をスタッフ&キャストを一新して再映画化。「トワイライト」シリーズなどで人気のクリステン・スチュワート、「アラジン」のジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコット、イギリスの新星エラ・バリンスカが新たなエンジェルたちを演じる。国際機密企業チャーリー・タウンゼント社の女性エージェント組織=通称「チャーリーズ・エンジェル」のサビーナ、エレーナ、ジェーンのもとに、「新開発のエネルギーが兵器化される」という情報がもたらされ、それを阻止すべく3人は命を懸けた戦いに挑む。「ピッチ・パーフェクト」のエリザベス・バンクスが監督を務め、自らも出演。姿を見せないチャーリーに代わり、エンジェルたちに指令を出すボスレー役を務める。(映画.comより)

 

 

 

 

 テレビドラマは見ていませんが、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューのシリーズは見ました。3作目くらいで、当時「一億円のダイエット」として話題沸騰だったデミ・ムーアが(ダイエットしてから少し経っていたと思うけど)出ていたと思います。確か先輩エンジェルとして。本当にきれいになったデミは、うんと年下の彼氏をゲットしていましたよね。そうそう、アストン・カッチャーとかいう見栄えのする男でした。元モデルだったような気もするのですが、でも「バタフライエフェクト」という映画で名演を見せていました。デミと別れた後は、ミラ・クニスと(多分)結婚したと思うのですが、最近はあんまり見ないですね。

 と、どうでもいいことはさておき、エンジェルたちです。先述の3人もとても魅力的でしたが、どちらかというとcuteでかわいらしかったと思うのです。でも、今回のエンジェルたちはめっちゃカッコいい!特に元МI6という設定のエラ・バリンスカ!こんな子、今までどこにいたの(笑)?スリムな長身を生かしたアクションの数々、足の長さだって半端ない。チビな私の肩まである?ショートヘアがこれ以上ないくらい似合っているクリスティン・スチュワート(めっちゃ見たかった「二人のJ・T・リロイ」を見逃したことが心残り)も、ついこの間「アラジン」でお姫様をやっていたナオミ・スコットも、もちろん個人的に大好きなエリザベス・バンクスも、女性陣が素敵すぎる!!内容がどんなものでも許してしまう(笑)。いやもちろん、ストーリーはちゃんとしてますけどね。

 意外なところで、プロフェッサーxことパトリック・スチュアートが出てました。こんな派手派手映画に出ると思ってなかったのでびっくり。今までエンジェルたちを率いた優秀な司令官、引退セレモニーが冒頭のシーンでした。

 それにしても、華やかな映画でしたね。アン・ハサウェイのお姫様映画かと思うほどの隠しクローゼット。色鮮やかなドレスからアクセサリー、あらゆるものが選び放題の夢の部屋。もちろん、武器もね。こんな風に素敵な女性に生まれてみたいと思わせる、カッコいい女性の活躍譚なのでした。

 元気が出る映画なので、疲れているときや頭を使いたくないとき、目の保養が欲しいときなんかにいいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野性の呼び声(The Call of the Wild)

2020年05月26日 15時45分48秒 | 日記

Watch The Call of the Wild Full Version Free [Movie Online ... WATCH] Harrison Ford 2020:The Call of the Wild FullMovie ~ HD-1080p

The Call of the Wild (2020) Full Movie Free Download and Watch ...

 ハリソン・フォードが主演を務め、アメリカの文豪ジャック・ロンドンが1903年に発表し、過去にも映画化されたことのある名作冒険小説を新たに映画化。地上最後の秘境アラスカで地図にない土地を目指し、ひとり旅する男ソーントンが、犬ぞりの先導犬としてアラスカにやってきた犬のバックと出会う。やがてソーントンとバックの間には友情が生まれ、かけがえのない相棒となっていく。「スター・ウォーズ」シリーズなどで数々のカリスマ的ヒーローを演じてきたフォードが、主人公ソーントンに扮した。監督は「リロ&スティッチ」「ヒックとドラゴン」といったアニメーション映画で言葉の壁を越えた友情を描いてきたクリス・サンダース。(映画.comより)

 

 

 

 旧作は見てません。元々犬派なのと、チビ息子と見れそうな題材だったのでお出かけしました。そういう点では、吹き替え上映がなかったのが少し不満です。都会ではあったのかしら。初老の冒険家ハリソンは、これがあのハリソン・フォードかと思うほどの渋み。カッコいい!でも、この映画の主人公は完全に犬のバックです。またそうあるようにバックを立てているところも、ハリソン、大スターの風格です。

 元々裕福なおうちの飼い犬だったいたずら好きのワンちゃんは、体格が立派だったこともあり、人さらいならぬ犬さらいに遭い、売り飛ばされてしまいます。はるか遠くアラスカまでたどり着いたワンちゃんは、一瞬ハリソン爺と遭遇するのですが、その時は縁がなく、オマール・シーとカレン・ギランの”アラスカ郵便隊”にスカウトされます。バックと言う名はそこでつけられたのだったかな。あるいはアラスカに着いた時点だったかな。ともかく、最初は違うかったような気がします。で、大柄なバックは目覚ましい働きを見せた上、犬同士の地位争いなどにも勝利して仲間の信頼も勝ち取り、郵便隊を率いていきます。その賢さゆえ、野生のオオカミにも一目置かれ、最果ての地に記録的速さで郵便を届ける、という神業もやってのけるのですが、時代の波には逆らえません。もっと便利な通信ツールに取って代わられた郵便隊は廃止。オマール共々職を失うのです。

 そこで彼をもらい受けたのがハリソン。元々目を付けていたこともあり、彼と一緒に冒険の旅へと出かけます。ハリソンも、一筋縄ではいかない人生を送ってきた模様。賢いバックは、時に彼を慰め、時には叱咤しながら人生を共に歩んでゆくのです。

 娯楽としては、とてもよくできた映画。画面もきれい。ただ、個人的には、バックの擬人化が過ぎるかな、と思いました。自分の人生の顛末を聞かせるハリソンに対する反応が、普通の大人の人みたいでちょっとしらけました。話も、バックの恋愛譚も織り込んで、きれいにまとまり過ぎてる。色んなことを2時間弱の映画にきれいに盛り込んで、無難な話に。ファミリー映画なんだから当たり前なんだろうけれど。ヒネててすみません。

 きれいに仕上がってると思ったら、バックの元(?)はシルク・ド・ソレイユのメンバーなんですってね。パフォーマンスがすごいわけだ。それにしても、通算6度目の映画化って、すごすぎるよね!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スケアリーストーリーズ 怖い本(Scary Stories to Tell in the Dark)

2020年05月22日 16時49分23秒 | 日記

ソース画像を表示

ソース画像を表示

 「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロが企画・製作を手がけ、恐ろしい内容や挿絵のために全米で学校図書館に置くことに対する論争が巻き起こった児童書シリーズを映画化。ハロウィンの夜、町外れにある屋敷に忍び込んだ子どもたちが一冊の本を見つける。その本には数々の恐ろしい話がつづられており、本を持ち帰った次の日から、子どもがひとりまたひとりと消えていく。さらに、その「怖い本」には、毎夜ひとりでに新たな物語が追加されていき……。原作は1981年に第1作が発表されたアルビン・シュワルツによるベストセラー児童書 「スケアリーストーリーズ 怖い本」 シリーズ。「ジェーン・ドウの解剖」「トロール・ハンター」のアンドレ・ウーブレダル監督がメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

 

 最近は、地方で珍しい映画が上映されてると、つい見ないともったいないような気がして(貧乏根性すみません)内容をよく把握せずに出かけてしまう傾向です。自分でもそろそろいけないなぁ、と思い始めています。これも、大阪は最南端の映画館で上映されていて、つい田舎から繰り出してしまいました。結論から言います。よくわからなかった。もちろん、デル・トロの名前は知ってますし、好きです。その昔「ミミック」の時代から映画も見ています。「シェイプ・オブ・ウォーター」も好きです。でも、正直これはよくわからなかった。結局何を言いたかったのか。「it」ばりに若者が出てきて、廃屋に忍び込んだら呪われた本があって・・・って、ありすぎる内容。具体的な題名は思い浮かばないけれど、今書かれている話が即現実化する、というのもどこかで見たようなお話。奇異なクリチャーを楽しむ映画だったのかなぁ。自分に芸術を楽しむ才能がないからわからなかったのかな。自分の性格がヒネ過ぎているのかなぁ。「ジェーン・ドゥの解剖」のほうが楽しめたかも(って、見てるんかい!笑・すみません)。

 ともかく、凡人な私にはほとんど記憶に残らない作品でした。いや、私に才能がないだけです。すみません。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スキャンダル(Bombshell)

2020年05月21日 15時18分16秒 | 日記

BOMBSHELL 13.5x20 Original Promo Movie Poster Charlize Theron ... T-31 Bombshell Movie Margot Robbie 2019 14x21 32x48 24x36 Print ...シャーリーズ・セロン主演『スキャンダル』2020年2月21日に日本公開 ...

 2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化。アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが……。ケリー役をセロン、カールソン役をキッドマン、ケイラ役をロビーが、ロジャー・エイルズ役をジョン・リスゴーが演じる。監督は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ、脚本は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフ。シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)が担当し、今作でもアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞した。(映画.comより)

 

 

 

 実話らしいですね、アメリカの。もっとも、これほど華やかな世界では、こういうセクハラは必要悪みたいな顔してまかり通っているんでしょうね、どこの国でも。日本にだって、あると思いますよ。これをうまく利用して、人より早く出世する女性もいるでしょうしね。確信犯というか。まぁある意味こういう手は若く魅力的なうちしか使えないし、利用できるものは利用して、というのも考えとしてはアリかと思います。文化というか、価値観なんて待っていても変わらないしね。

 ということで、生き馬の目を抜く世界で、いかにセクハラが普通に行われていたか、ということを描く映画です。これ以上ないというほどの女優を3人揃え、元々美人な彼女たちが、キャスター役ということできれいにメイクして出てくるのですから、画は実に美しい。男性陣なんて、汚れ役を引き受けた演技派ジョン・リスゴー以外は全然記憶に残ってないくらいです。個人的には、年齢がもっとも近いニコール・キッドマンが「更年期のおばさんの赤ら顔なんて、誰が見たい?!」と怒鳴られているところがきつかったです。現実はそうなんでしょうし、そりゃ若い女性のほうがきれいで魅力的に決まっているけれど、会う男性全員(ひょっとして女性も?)にそう思われているなんて、考えたくないです。

 で、セクハラとそれを告発した勇気ある女性たちの話としての筋は理解できるし、よくできていたと思うのですが、やっぱり実在の有名な女性を描いているので、そこまで赤裸々にできずにちょっとオブラートに包んだというか、ちょっと遠慮した感じになってたんじゃないかな、と個人的には思います。もちろん、話としては充分伝わるのですが、ちょっとうやむやにされたような感がなきにしもあらずです。

 でも見ごたえのある映画でした。女優達も素晴らしい。それで、現実は変わったのでしょうか。上司が変わっただけでしょうか。業界の勢力地図も、メディアの在り方も、どんどん変わってきているのでしょうけれど、女性が能力を発揮できるように変わってきているのでしょうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする