田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

キャッツ(Cats)

2020年04月29日 17時13分39秒 | 日記

映画「 キャッツ 」ネタバレあり解説、酷評という噂は本当なのか ...

キャッツ』そのものに“罪”はない。監督の力量不足こそすべての元凶だ ...

実写映画版「キャッツ」映像初披露! 日本公開は2020年1月24日に決定 ...

 1981年にロンドンで初演されて以来、観客動員数は世界累計8100万人に達し、日本公演も通算1万回を記録するなど、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」を映画化。「レ・ミゼラブル」「英国王のスピーチ」のトム・フーパーが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードのほか、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチ、イアン・マッケランら豪華キャストが共演した。人間に飼いならされることを拒み、逆境の中でもしたたかに生きる個性豊かな「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる猫たち。満月が輝くある夜、年に一度開かれる「ジェリクル舞踏会」に参加するため、街の片隅のゴミ捨て場にジェリクルキャッツたちが集まってくる。その日は、新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜であり、猫たちは夜を徹して歌い踊るが……。(映画.comより)

 

 

 

 

 私、舞台を見たことがありません。それで、今回の映画が「顔だけ人間で気持ち悪い」のかどうか比較できないので、素直に感想だけ書きます。それにしても、たくさんの人がそう言うってことは、舞台はどんな感じに仕上がってるのかな。人間が演じているんですよね?顔を完全に見えなくするほどのかぶりものをしているってことかな。無粋な人間ですみません。

 さて、話はみんな知ってるとおり、街の猫たちには人間のあずかり知らない世界があり、その中で猫たちはいろ~んな境遇にありながらも、それぞれに頑張って生きてる、まぁ言えば「トイストーリー」か「おもちゃのチャチャチャ」みたいなお話ですね。その中には、人間と一緒で、「気弱な猫」「歌の上手い猫」や「長老の猫」とか「悪い奴」がいたりもします。まぁそれはそれなりにおもしろいのですが、個人的には新鮮な感じもなくて「ふぅぅぅん」と思ったくらいでした。舞台はもっと見ごたえがあったのかもしれませんね。

 主役の猫は、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワード。とってもかわいい顔をしていて、可憐な感じだったのですが(もちろん踊りもうまい)、他の映画俳優たちに存在感がありすぎて、線が細い感じがしました。逆に改めて感心したのがジェニファー・ハドソンの歌唱力。素晴らしいですね、さすがの迫力でした。そりゃ存在感負けるの、仕方ないわって感じでした。これだけの話、正直映画って、いろんな技術が使い放題だと思うので、生の舞台ではどんな感じに仕上がってるんだろうって、とても興味が湧きました。やっぱ視野を広げなきゃ、ですね。

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燃えよスーリヤ!!(Mard Ko Dard Nahi Hota)

2020年04月19日 15時34分28秒 | 日記

 

 痛みを感じない体質の青年がカンフーで悪の組織に立ち向かう姿を描き、第43回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞したインド発のヒーローアクション。生まれながらにして痛みを感じない体質を持つ少年スーリヤは周囲の子どもたちからいじめられていたが、幼なじみの女の子スプリだけは彼を守ってくれていた。そんなある日、祖父から見せられたアクション映画で、「空手マン」と呼ばれる片足の格闘家マニに衝撃を受けたスーリヤは、独自にカンフーの特訓を開始する。やがて成長したスーリヤは、カンフーと痛み知らずの体を武器に、街の悪党たちを退治するべく日々戦っていた。ある日、チンピラに誘拐されそうになっていた女性を助けようとした彼の前に、長い間離れ離れになっていたスプリが現れる。スプリが街を牛耳る悪の組織に狙われていることを知ったスーリヤは、愛する彼女を守るべく立ち上がる。(映画.comより)

 

 

 

 

 どういう基準か知らないけれど、こういうインド映画がわりと田舎に来るんですね。今現在も「サーホー」とかいうインド映画が上映されてます。しかも今、コロナ騒ぎで作品が入れ替わらないから、1か月以上上映されてる(笑)。「サーホー」、3時間あるから二の足踏んでたんだけれど、ずっとやってるからついに見てしまった(笑)。意外におもしろかった。(注:4月25日からさすがの過疎県も閉めてます。文章を仕上げるのに時間がかかっててすみません)

 さて、主人公のスーリヤは無痛症の男の子。冒頭、母親のおなかの中で有名なインド映画を見ているシーンがあるんだけれど、なんとお母さんは帰途、暴漢に襲われてサイドカーごとひっくり返ってしまい、亡くなってしまいます。いきなり「え?」と思いました。首から架けてるネックレスを奪うだけのために人を殺す?そこまでのつもりはなかったのかもしれないけれど、インドではよくあることなのか、警察が捜査したような描写もありません。犯人はそのまま逃走。殺され損となったままです。ここ、詳しく説明されませんが、初めて見る方はこの冒頭の犯人、よく見ておいてください。

 さて、無痛症として生まれてきたスーリヤは、主に母方の祖父に育てられます。彼は大変にエキセントリックで、ややもするとその価値観に振り回されたりしてしまうのですが、孫息子を深く愛していることに間違いはありません。痛みを感じないということで、いじめにあったりもする(なんでだ!)スーリヤにカンフー映画のVHSを与えたのもおじいちゃんです。スーリヤは、このビデオを見て「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」のネズミ師匠並みにカンフーを体得するのです。そして彼には、例に漏れずかばってくれる女の子スプリがいて、いつも彼女に元気づけられています。

 でも、ある出来事を境に、彼らは離れ離れに。スーリヤは、孤独なまま自己を鍛え続けるのです。

 そしてある時、若い女性が数人の男たちに連れ去られようとしているところに出くわし、とっさに助けに入ったところに、同じように助けに入った若い女性に遭遇。目を見張るほど強いその女性は、なんとスプリだったのです!カッコいい!!そして実はスプリは、かつてスーリヤがビデオを見て憧れたカンフー師匠の弟子だったことがわかり、彼はめでたく師匠に会えるのです。しかし、試練はそれから。道場の経営は火の車、ヤクザ並みに揉め事は多発、暴力沙汰は日常茶飯事、貧乏なスプリは男に買われそうになってるし、怒涛の展開です。

 物語は「映画だ」と割り切らないと見れないほどの無茶ぶりですが、見せ場満載で飽きさせません。ダンスシーンがないのに2時間超だったりもするのですが、私は楽しめました。スプリをやった女優さん、強すぎです。本当に普通の女優さん?インドにもJACみたいな組織があるのかしらん。彼女の次回作が見たいと思いました。

 

 

 

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ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(Knives Out)

2020年04月14日 16時19分02秒 | 日記

 My unofficial Knives Out Poster - Album on Imgur  ソース画像を表示

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 「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆したオリジナルの密室殺人ミステリー。「007」シリーズのダニエル・クレイグ、「キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」シリーズのクリス・エバンスら豪華キャストが顔をそろえる。世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれた。その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、事件の調査を進めていく。莫大な資産を抱えるハーランの子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となったことから、裕福な家族の裏側に隠れたさまざまな人間関係があぶりだされていく。名探偵ブラン役をクレイグ、一族の異端児ランサム役をエバンスが演じるほか、クリストファー・プラマー、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティスらが出演。(映画.comより)

 

 

 

 

 う~ん、どうなんでしょうねぇ。豪華キャストでどの人もため息が出るほどの熱演ですが、いかんせんアガサ・クリスティーの「ねじれた家」や、ついこの前同じクリストファー・プラマーが富豪を演じた「ゲティ家の身代金」なんかとあまりに雰囲気が等しかったので、ちょっととまどいました。いやもちろん、憧れやオマージュがあって似せてあるのでしょうが、それにしても、いまいちパンチの効いていない感じで、個性的な探偵をやったダニエル・クレイグも、どこか中途半端に思いました。

 基本的には「ねじれた家」と同じく、亡くなってしまった富豪の死を探偵が捜査する映画です。富豪の家族や子供たちが、その財産やお金に寄生し、ボンクラばかりなのも同じ。お金がある家の人たちって、お互い相手のことは”バカ”だと思っているし、自分の境遇に関しても不満たらたらなのに、出て行って自立することを知らないんですね。往々にして一緒に住んでたり。親の仕事に寄生してたり。

 そんな中で殺人事件が起きるわけですが、ダニエル・クレイグの大仰で鼻につく謎解きはともかく、看護師の女性が「ウソをつくと吐く」という体質なんですね。こういう体質、本当にあるんですか?だって、わかりやすすぎるじゃないですか。ちょっとでもウソをついたら吐くわけでしょ、機械にかけるよりずっと正確に早く認識できるんですから、より謎解きは簡単になりますよね。本当にそういう体質があったとしても、事件の当事者にたまたまいる、というのもどうかと(笑)。まぁこの映画に関しては、謎解きではなく、シャレで見る映画だとか、「信じられないくらい正義くん」なクリス・エバンスのやさぐれ姿を見ることに価値があるとか、そういうものなのかもしれません。それを理解しない私が無粋なのでしょう。

 ”スクリーム・クイーン”のジェイミー・リー・カーティスやドン・ジョンソン(!)の健在ぶりがチェックできたり、お金持ちのファンションもきらびやかで目には楽しい映画でした。

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ジョジョ・ラビット(Jojo Rabbit)

2020年04月09日 17時20分36秒 | 日記

ジョジョ・ラビット JOJO RABBIT 映画 | ベリーダンス 大人のゆる ...Jojo Rabbit (2019)【2020】 | ポスター, 映画 ポスター, エゴンシーレ 

Jojo Rabbit - Trailer & Poster Reaction - MovieRiffing

 「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督が第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマ。第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう。母親とふたりで暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づいてしまう。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。主人公のジョジョ役をローマン・グリフィン・デイビス、母親役をスカーレット・ヨハンソン、教官のクレツェンドルフ大尉役をサム・ロックウェルがそれぞれ演じ、俳優でもあるワイティティ監督が、ジョジョの空想の友だちであるアドルフ・ヒトラーに扮した。第92回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。(映画.comより)

 

 

 

 

 ワイティティ監督、結構好きです。「シェアハウス・ウイズ・ヴァンパイア」もおもしろかったし、「マイティ・ソー バトルロイヤル」もおもしろかった。でも、今回は題材が悪かったんじゃないかなぁ。決しておふざけで描ききれるものではないし、そうかといって今更まじめに取り上げるには手あかがつきすぎている。名作、いっぱいあるし。私がわかっていないだけで、奥深い表現も多々あるのだろうけれど、個人的には、肝となって描かれるべき場所の手前で足踏みしてるみたいな感じを受けました。

 でも、俳優さんたちはみな素晴らしかった。特にスカーレット・ヨハンソン。あんなに美人なのに、こんな戦時下で夫を待ちながら一人息子を育てる、しかも確固たる信念を持った「意志の女」を演じて素晴らしかった。この母親が、息子と家でダンスをするシーンを明るく描きながら、さりげなく(でもしっかりと)靴を映し、その後のショッキングなシーンを靴の映像だけで語ってしまう、監督のこの手腕には脱帽しました。声を上げることすらできない息子はしかし、そうやってひとつづつ大人になってゆくわけです。

 母親と旧知の仲で、息子ジョジョの上司となるサム・ロックウェルも素晴らしかった!彼は実はゲイという設定だったらしいのですが、アホな私は表現がさりげなすぎて気づかなかったのです。いや、私がアホすぎるだけです、すみません。

 ジョジョの家に家宅捜索に来る役人も、スターウォーズのキャラかと思うほどののっぽ男で、そんな男と部下たち5人くらいがいちいち「ハイル・ヒットラー」と皆が言い終わるまで待たなくては次の行動に移れないところは笑えた。非合理的なことハンパない(笑)。そんなジョジョは、子供ですから、起きることすべてを吸収してゆくわけです。母が匿っていた”アンネ”からも等しくね。今回の”アンネ”は日記ではなく絵を描いていました。ジョジョよりも少し年上だったところもポイントです。

 とまぁこんな感じで、個人的に「もう一歩踏み込んだ表現があればな」と思っただけで、名作であることに変わりはありません。この後ジョジョはどんな青年になるのか、見てみたいなぁと思いました。

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リチャード・ジュエル(Richard Jewell)

2020年04月07日 07時41分01秒 | 日記

Richard Jewell Film Times and Info | SHOWCASEその日、全国民が敵になった」 イーストウッド最新作『リチャード ...

Richard Jewell Cineworld Unlimited screening | Cineworld cinemas

 「アメリカン・スナイパー」の巨匠クリント・イーストウッドが、1996年のアトランタ爆破テロ事件の真実を描いたサスペンスドラマ。96年、五輪開催中のアトランタで、警備員のリチャード・ジュエルが、公園で不審なバッグを発見する。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。多くの人々の命を救い一時は英雄視されるジュエルだったが、その裏でFBIはジュエルを第一容疑者として捜査を開始。それを現地の新聞社とテレビ局が実名報道したことで、ジュエルを取り巻く状況は一転。FBIは徹底的な捜査を行い、メディアによる連日の加熱報道で、ジュエルの人格は全国民の前で貶められていく。そんな状況に異を唱えるべく、ジュエルと旧知の弁護士ブライアントが立ち上がる。ジュエルの母ボビも息子の無実を訴え続けるが……。主人公リチャード・ジュエルを「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のポール・ウォルター・ハウザー、母ボビを「ミザリー」のキャシー・ベイツ、弁護士ブライアントを「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルがそれぞれ演じる。(映画.comより)

 

 

 

 イーストウッド御代の実話、少し飽きてきたかも。この作品もよくできてるし、俳優たち(サム・ロックウェルやキャシー・ベイツ)も素晴らしいんだけれど、いつもあまりに淡々と事実だけを描きすぎるので、最初こそ珍しくて感動もしたけれど、そろそろ映画的なアレンジがあってもいいかも、と思いました。

 リチャードは、太っちょのヲタクで、ちょっと変わり者。いまだに母親と二人暮らしの独身で、とてもいい人なんだけど、ちょっと思い込みの激しいところも。そのせいで、過去にありもしないことを通報したり、警官になれなかったのに警官を騙って捕まったりと、前科まであったりします。どれもたわいもない罪なのですが、何かあった時に、こういう”オオカミ少年”は罪に問われやすくなりますね。だから今回も「爆弾だ!」と発見してすぐ叫んでも、なかなか信じてもらえなかったりします。まぁでも、彼の発見のおかげで人々は避難することができ、被害は最小限で済みました。問題はその後です。一時はヒーローだったのですが、なかなか犯人が捕まらなかったこともあり、だんだんと疑われるようになります。特にFBIは最初から彼が犯人だという前提で捜査をしているようです。

 とここまではありがちなお話でした。ただ、ここからFBIの偏執性が執拗に描かれます。一般市民としては「プロなのに、ここまでやるのかな」と少し不思議に思いました。素人目にも、おかしいとわかったあとも無理矢理リチャードを犯人に仕立てていく過程が不自然だと思うのです。メンバーは複数いるのに、これだけ無理な仮定を押し通したらどこかで破綻するのではないかってことをどうして誰も言わないのか。いつも他の映画では、鮮やかに事件を解決する正義の味方な捜査官もいっぱいいるのに(笑)、なんでこんなに無能に描かれるのか。まぁ実話なんだから実話なんでしょうけれど、変ですよね。逆に、こんなことが普通~にまかり通っているのなら、プロとしての存在意義はないと思います。

 人は見かけや印象で、いとも簡単に濡れ衣を着せられる、その好例ですね。日本でも最近看護助手さんの無罪判決がありました。軽度の知的障害を持つという若い女性が背負わされたものの重さを感じます。そこで解決してしまえば物事が簡単に片付く、そんな意識も働くのでしょうね。月並みですが、”普通の人”と呼ばれる人たちの集団の怖さ・・・そんなことも考えた一作でした。

 

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