田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ゴースト・エージェント R.I.P.D(R.I.P.D.)

2013年10月30日 18時32分33秒 | 日記

 

 成仏できない悪霊を取り締まるあの世の組織「R.I.P.D.」の捜査官コンビが繰り広げる活躍を描いたアクション。恋人と幸せな暮らしを送っていたボストン警察のエリート警官ニックは、捜査中に殉職してしまう。そのまま天国に召されるかと思いきや、その手前で成仏できずに現世にはびこる悪霊を取り締まる組織「R.I.P.D.」にスカウトされる。西部開拓時代のガンマンだったというベテランのロイとコンビを組んだニックは、R.I.P.D.のエージェントとして活動を開始。逮捕した悪霊から世界を滅亡させる陰謀が仕組まれているという情報を入手する。ニック役にライアン・レイノルズ、ロイ役にジェフ・ブリッジス。監督は「RED レッド」「フライトプラン」のロベルト・シュベンケ。(映画.comより)

 

 

 アホな映画!あっはっは。楽しかった~。でも、それだけ(笑)。ジェフ・ブリッジスも、すっかりくたびれたおっさん役ばっかりの役者になっちゃいましたね。まぁ、それはそれで味があるのですが。

ともかくこの世界は、私達が気付かないだけで、成仏できない魂が悪霊となってはびこっているんだそうです。そいつらは、放っておくとだんだん魂が腐って臭うようになり、そのうち回りの物を巻き込んで腐り始めるため、やがて地球が滅びる原因になるんだそうです。

だから我らが正義の味方R.I.P.D.の面々がゴースト退治に燃えているわけです。

彼ら(R.I.P.D.の面々ね)は一度死んでいるので、基本、死にません。また、ゴーストは「成仏弾」と呼ばれるもので撃つと消えてゆきます。

また、こちらから生きている人間は見えますが、生きている人からこちらはわかりません。なぜなら、外見がころっと変わっているからです。ライアン・レイノルズはold Chinese guyに、ジェフ・ブリッジスはセクシーな金髪美女(bimboと呼ばれるシーンも・笑)という具合です。

で、メインストーリーは何なのかと言うと、悪霊の親玉が何らかの方法で、腐らずに人間になりすましており、その他の悪霊と手を組んで、あの世とこの世を結ぶ通路を開こうとしているとのこと。その結果、死人がどっとこの世に帰って来れるというわけです。これは阻止しなければ!!

と、以上です。

いつまでも見かけが若々しいケビン・ベーコンが、やっぱり悪役。それから、このところ「RED」の予告で見まくってるメアリー・ルイーズ・パーカーがR.I.P.D.の仕切り役で登場。どうにもジェフと過去に何かあった模様。でも、詳しくは描かれません。

ともかく、ドッカーン、バッコーンとCG使いまくって、疲れない程度に進むわかりやすいお話。ちょっとバカバカしいけれど、娯楽な映画を見たければお勧め。

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メッセージ そして愛が残る(AFTERWARDS)

2013年10月25日 08時12分50秒 | 日記

 

 ギヨーム・ミュッソによるフランスのベストセラー小説を、「スパニッシュ・アパートメント」のロマン・デュリス主演で映画化。共演に「LOST」のエバンジェリン・リリー、ジョン・マルコビッチら。ニューヨーク在住の敏腕弁護士ネイサンは、幼い息子を亡くしたショックから立ち直れず、仕事に没頭する日々をおくっていた。そんな彼の前に人の死を予見できる医師のジョセフが現れ、ネイサンは自分に死期が迫っていることを悟る。ネイサンは別れた妻とのきずなを取り戻そうとニューメキシコに向かうが、そこには予想もしない真実が待っていた。(映画.comより)

 

 

 ずしんと重い映画でした。大阪でも1館上映していて、気になりながらも見逃してしまった映画。そしてまたもや録画したまま長らく置いてしまっていた映画。この映画が、これほどシリアスなものだったなんて、ちょっとした驚きでした。

とても古いのですが、個人的にはロマン・ポランスキーが俳優として出ていた「記憶の扉」を思い出しました。こんなこと言っちゃうとネタバレかな?

 

冒頭からがっしりと心、というか頭をわしづかみにされます。それほど衝撃的な出だしです。言葉を失った次の瞬間、舞台は25年後のニューヨークへと飛んでしまいます。

主人公のロマン・デュリスは成功した弁護士。やり手、というよりは冷淡、という感じです。勝ち目のない裁判はしない、そしてそれを臆することなく社会的弱者にも「勝ち目はない」と告げて折れることはない、そんな感じです。確かに、弱者にとって勝ち目のない裁判は、無駄なお金を使うだけであり、それは一種の優しさかもしれない、とは思うのですが。

さて、そんな彼の前にジョン・マルコビッチ演じる不思議なドクターが現れます。本当にロスの大きな病院の医局長のようなのですが、言動がいちいち不思議で、ロマンはどうにも胡散臭く感じます。

 

<ここからネタバレ>

ドクターはこれから死んでゆく人がわかるといいます(メッセンジャー)。一度だけ、体全体が光に包まれて見えるのだと。ロマンの前でも、それを何度も証明して見せ、そしてできることなら少しでも悔いの残らないように、その人が行動できるように仕向けると(それは時として余計なお世話に見えることも・・・)言います。

冒頭で、幼いころに一度死にかけている(いえ、一度死んだのかも)ロマンは、自分の死期が近いのだと悟り、赤ちゃんだった息子を突然死で亡くしてから疎遠だった妻子に接触しようとします。

しかし、最後に光に包まれた妻を見たとき、彼は自分の死期が近いのではなく、自らがメッセンジャーだったと気付くのです。そして、これまでの出来事は、すべてを受け入れるための過程だったと悟るのです。

つらいですね。メッセンジャーになるためには、大切な人を失わなければならないとのこと。そんなの、選ばれたくないですよね。幼いころに臨死体験をしたロマンには、避けられない運命だったのでしょうか。

映像は不思議なほどきれいです。ちょっときれいすぎて現実離れしているほど。まだ赤ちゃんが元気だった頃、ロマン一家が草原を散策しているシーンがあるのですが、光に包まれてとても幻想的で、凡人な私は「この人たち、何してるんかな」って思ってしまったほどです。ダメですね、もっと余裕を持たないと(笑)。

ともかく、好き好みのあるテーマだと思いますし、役者さんたちはみんな素敵でした。でも、重すぎてちょっと疲れたかな・・・。

 

 

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フライペーパー(FLYPAPER)

2013年10月24日 22時54分16秒 | 日記

 

 「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」も手がけたジョン・ルーカス&スコット・ムーアの脚本家コンビが、密室を舞台に銀行強盗たちが繰り広げる騒動を描いたアクションコメディ。主演はパトリック・デンプシーとアシュレイ・ジャッド。「ホーンテッドマンション」「ドラゴン・キングダム」のロブ・ミンコフ監督がメガホンをとった。とある銀行に勤めるケイトリンは、客としてやってきたハンサムだがちょっと変わった男性トリップに応対していたところ、2組の強盗が同時に銀行を襲い、職員や他の客とともに人質として閉じ込められてしまう。銀行強盗たちはトリップの仲介でそれぞれ金庫とATMの金を分け合うことになるのだが、トラブルが続出し……。(映画.comより)

 

 

 

(wowowからの録画鑑賞)

88分の超おバカ映画。アホすぎて疲れた~~(笑)。これって、劇場公開されてたのかしら。俳優さんが案外豪華なので、ちょっとそんなことも考えました。

個人的には久しぶりに見るアシュレイ・ジャッド。相変わらず美しい。今回は銀行に勤める新人窓口行員にして、もうすぐアラブの富豪と結婚して寿退社する予定の女性を演じます。まぁ、エリザベス・ハーレーのような例もあるから、一概には言えないけれど、そういう設定の女性にしては、少々歳を取っているように見えるのは否めません。まぁ充分にゴージャスですけど。

そこへやって来たのが変人パトリック・デンプシー。彼は頭は切れそうですが、かなりの変人。彼の正体が最後までわからなかったのが、少し不満です。どうでもいいと言えばどうでもいいのですが(笑)。

さて、そんな変人に対応しているうちに2組の銀行強盗が同時に襲って来ます。片やハイテク装備(?)のプロ3人組、もう片方は本当に銀行強盗なのかと疑うほど、アホ丸出しのチンピラ2人組。そんなバカなぁ~~と思いますよね、ここで「いくらなんでも」と一気にしらけていると、後に”2組同時”には意味があったと知らされます。

一見「ハングオーバー」並みのおバカ映画と思いきや、話はあっちへこっちへと転がり始め、一体誰がなんなのか、わからないくらい話が入り組んで、謎解きの要素が絡んで来ます。

しかし、そうかと思うと、パソコンで犯罪者ランキングを見て優劣を競ったり(そんなものが本当にあるのか?!)、ATMを爆破しようとした2人組が、お安い中国製爆弾を買っていたために失敗したり、ウケ狙いの場面も多発します。

確かに脚本はよく練られてあると思うのですが、個人的にはどっちつかずな映画に仕上がっているんじゃないかと思います。もったいないです。

同じ窓口の女性にオクタヴィア・スペンサーもいますし、アホアホ2人組の一人はティム・ブレイク・ネルソンです。他にも見たことのある顔はちらほらいますし、もったいない使い方だと思います。ただ、ティム始め俳優さんたちはうまいですから、もう少し、「ハングオーバー」のように突き抜けてしまえば、ぐっとおもしろかったのかもしれません。

次の作品に期待です。

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クロニクル(CHRONICLE)

2013年10月20日 11時21分26秒 | 日記

 

 超能力を手にした高校生たちが、その力に翻弄されていく姿をファウンドフッテージ形式で描いたSFアクション。平凡で退屈な日常生活を送る3人の高校生アンドリュー、マット、スティーブは、ある日、特殊な能力に目覚める。手を触れずに女子のスカートをめくったり、雲の上まで飛んでアメフトをしたり、3人は手に入れた力を使って刺激的な遊びに夢中になっていく。しかし、そんなある時、あおってきた後続車両にいら立ったアンドリューが力を使って事故にあわせたことから、3人は次第に自らの力に翻弄され、事態は予期せぬ方向へと発展していく。(映画.comより)

 

 

 無名の若者たち(アンドリュー役のデーン・デハーンのみライアン・ゴズリングの息子役で見たことアリ)が主演の(多分)低予算映画。なんと日本では2週間の限定公開なんだそうです。知らなかった・・・。偶然見れてよかった。85分の短い作品ゆえ、一律1000円でした。こちらも知らなかったのでlucky!

さて、主人公のアンドリューは、カメラヲタクの内気な青年です。学校へ行ってるから多分高校生だと思うのですが、家では、朝から飲んだくれて暴力を振るう父親と、病弱で寝たきりの母親しかいません。なんでも、父親は元々消防士だったのですが、怪我をしていくらかのお金をもらって仕事をやめてしまい、毎日テレビばかり見て飲んだくれているとのこと。そんなお金はとっくに使ってしまい、今は母親の薬代にも事欠く日々。それでも、すべてを人のせいにして毎日怒鳴り散らしては息子をなぐっている、最低な父親です。

ひ弱なヲタク青年は、学校でもいじめの的で、アホづらの大柄男子生徒に殴られても黙っているばかり。

それでも、同級生にはいとこのマットがいて、最近は一緒に通学したり、廃屋でのパーティに連れだしたりしてくれてます。人が集まるパーティなんて苦手だったのですが、マットに言いくるめられ、カメラを持って参加することに。

さて、せっかくのパーティでもカメラばかりを回しているアンドリュー。「何を撮っている」などと因縁をつけられたりして、結局は表に。

すると、学年一の人気者にして生徒会会長候補、将来は政治家志望のポジティヴな青年スティーヴに声を掛けられます。「すごいものを見つけたんだ。カメラで記録してくれないか。来いよ」と。

行ってみると、それは地面にぽっかりと空いた不気味な穴。気持ち悪がるアンドリューですが、スティーヴやマットがどんどん入って行ってしまうので、仕方なく付いて行きます。ずいぶん歩いたでしょうか。やがて行き止まるのですが、水溜りのようなものがあったり、不気味に光っていたりと気持ち悪い限りです。

とりあえず出て来た3人。その時は「なんてことなかったな~」って思っていたのですが、この穴、次の日に行くともうない!!お巡りさんみたいな男たちに「こら、ここでうろうろするな」などと注意されるし、いよいよ怪しい!

やがて3人は、特殊な力を得たことを自覚し始めます。その力は初めこそコントロールが難しかったのですが(そしてヲタクなアンドリューが一番上手だったりする)、コントロールできてしまうとものすごい力であることがわかってきます。

世間には秘密にする、などルールを作ってやり過ごそうとする3人ですが、しかし平凡だった彼らの人生は、いい意味でも悪い意味でも変わり始め、やがてバランスを失ってしまいます。

そしてそれは、アンドリューの家庭が行き詰まった時、とうとう爆発してしまうのです。

しかしそれは、悪態をつくことしか知らない不出来な父親のせいでもあり、やはり子供が何かを踏み外す時というのは、大人の責任でもあるんだなぁ・・・と感じました。

私個人的には、家庭でのあまりの暴力に、「カメラに収めてあるんだから、それを持って児童福祉局でも何でも行って、保護してもらえばいいのに」と思いました。そんな簡単なものでもないのかもしれませんが。

気楽な青春映画の面持ちで、シリアスな展開。考えるところ多しでした。名作だと思いますね。なんでもっときちんと公開しないんでしょうか。1000円だし、結構クチコミででも入ると思うけどなぁ。

 

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カイロ・タイム(Cairo Time)

2013年10月19日 17時05分21秒 | 日記

 

 エジプトの首都カイロを舞台に、既婚の外国人女性と現地男性が織り成す恋をつづった大人のラブストーリー。女性誌の編集者ジュリエットは、パレスチナで働く国連職員の夫と落ち合って休暇を過ごすためカイロを訪れる。ところが夫の到着が遅れると連絡が入り、ジュリエットはたったひとり異国の地で夫を待つことに。不安を隠しきれない彼女は、かつて夫の警備を担当していたエジプト人タレクに街を案内してもらうが……。主演は「エイプリルの七面鳥」のパトリシア・クラークソンと「ミラル」のアレクサンダー・シディグ。(映画.comより)

 

 

 大人の女性のための映画。男性には少々退屈でしょう。主人公の雑誌編集者(パトリシア・クラークソン)は、忙しい日常から久しぶりに逃避。国連で働く夫と、エジプトはカイロで久しぶりの休暇を楽しむはずでした。

とここが、いざ着いてみると夫はいない。赴任地ガザが大変なことになっているようで、なかなかカイロへ来れません。迎えには、過去に夫の警備担当だったタレクが来てくれてました。彼は優秀な男で、夫も一目置いていたため、代わりに迎えに寄こしたようでした。

しかし、その日だけでなく、次の日もその次の日も夫は来ない。まったく知らない街で、西洋の女が肌も隠さず(結構な露出のワンピースなど着ていました)一人で歩いていると、見知らぬ男が次々寄って来る。あげくに「やろうぜ」という若者までいる始末。さすがに怖くなったパトリシア、タレクに助けを求めます。

タレクの経営するコーヒー店に入っていくと、みながじろじろ見ます。「どうしてみんな見るの」と聞くと「男性専用のカフェだからです」。パトリシア、驚きで目を見張ります。

そんな彼女をタレクが案内します。ナイル川下り、カイロの街、露店、そして偶然開かれていた友人の結婚パーティまで。ピラミッドだけは「夫と行く約束をしているの」と、取って置く彼女。紳士的なタレクに、彼女の心もほぐれてゆきます(また、タレクが見栄えがしてカッコイイ)。

大きなことは起きません。エキゾチックな街で、ゆったりと時間が流れ、素敵な景色とカルチャーギャップを楽しむだけです。

それでも、控えめで危うい男女の関係がそぅっと描かれる・・・これが本当にドキドキします。露骨なことは何一つ起きません。それでいて危うい・・・もう、これは女にしかわかりません。それも若くない女にしか。

そしてとうとう現れた夫は・・・悪い人ではないけれど、優しいんだろうけれど・・・。

パトリシアほど「三歩下がって後ろを歩く」ようなかわいい女じゃない私は、ほんの少し、イラっとしてしまうのです。

パトリシア・クラークソンが限りなく美しい映画でした。

 

 

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