田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ロック・オブ・エイジズ(rock of ages)

2012年09月28日 23時08分53秒 | 日記

 
 落ちぶれたロックスターが、夢を追う若者に出会った・・・。


 なるほど、このお話はもともと舞台ミュージカルだったのですね。道理で舞台っぽい。映画には向いていなかったかもしれませんね。

日本ではトム・クルーズばかりがクローズ・アップされていますが、本当の主人公は若いカップル。「バーレスク」そのままに、田舎から夢を求めてやってきたそこそこかわいい女の子と、まだ成功してないけれどお店で働いていた男の子が、簡単に恋に落ちる話。

もっとも、この男の子(ディエゴ・ボネータ)は、本当の歌手らしく、歌はさすがでした。顔もかわいい。

そして、往年のロックの大スターを演じるのがトム・クルーズ。小さい体を(って、人のこと言えませんが)精一杯伸ばして暴れてました。

しかし、やっぱりトム・クルーズですね。こんなに一見あり得ない様な役でも、見事にカリスマを放ってるんですね。今は落ちぶれかけているとはいえ、歌も結構聞かせるし、眼差しやしぐさもセクシーで、いちいち近づいて話すそのスタイルもドキッとさせるものでした。

雑誌のレポーターでなくても射抜かれるかも。まぁ、彼女は元々彼のファンで「あのときの輝きはどこへ行ったの!」と自信を持って責めれるくらい、彼を見て来ているようでしたから、余計射抜かれやすいのかもしれませんが。

彼を目の敵にする婦人会の会長、キャサリン・ゼダ・ジョーンズも、美しいのに形相を変えて演じてましたね。さすがです。スカートをはいているのに、そんなに高く足を上げるなって・・・。

あと、私が一番驚いたのは、ラッセル・ブランド。彼って、歌手ですよね。でも、演技がすごくサマになってました。アレック・ボールドウィンと常に一緒で、でも全然不自然じゃなく、うまい。彼、これからも映画に出て欲しいです。

ところで、アレックの歌は吹き替え?もしご自分で歌われているのなら、なかなかのものじゃないですか。見直しますね。見かけ、すっかりおっちゃんになってしまいましたが(笑)。

私がもう一つ気になったのは、主人公の女性(ジュリアン・ハフ)が働くことになったストリップ店のマネージャーの黒人女性。チリチリパーマがすごく似合ってて、その上若い子に対する寛容もある。もちろん、美しい。彼女、素敵だなぁ。他に映画、出てるかな。

あんまり印象に残ったから、私もあんな髪型にしようかと思って、職場の人たちや友人に相談したのですが「似合わない!」と一蹴されてしまいました。やっぱりチビな黄色人種には似合わないか・・・。

私は「ある一定以上の年代」だと思うのに、音楽に造詣が深くない(とうか全然知らない)ので、この映画で出てくる歌も、聞き覚えのあるものは全くと言っていいほどありませんでした。

その分、画面をじっくり見ていたので(いや、普段でもちゃんと見てますが)、この派手具合が目に楽しかったです。

トムのカリスマにもやられてしまいました。あんなに近くであんな目で見つめられて話しかけられたら、きっと落ちるでしょう。

それにしても、途中で路線変更を余儀なくされて、かわいいボーイズグループにされてしまったディエゴ君。彼ら4人組が、まるで韓流のアイドルグループみたいで笑えました。

楽しかったです!
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鍵泥棒のメソッド

2012年09月26日 22時54分01秒 | 日記

 

 「運命じゃない人」「アフタースクール」の内田けんじ監督が、人生が入れ替わってしまった売れない役者と凄腕の殺し屋が巻き込まれる騒動を、堺雅人主演で描く喜劇。35歳でオンボロアパート暮らしの売れない役者・桜井は、銭湯で出会った羽振りのよい男・コンドウが転倒して記憶を失ってしまったことから、出来心で自分とコンドウの荷物をすり替え、そのままコンドウになりすます。しかし、コンドウの正体は伝説の殺し屋で、桜井は恐ろしい殺しの依頼を引き受けなくてはならなくなる。一方、自分が売れない貧乏役者だと思い込んでいるコンドウは、役者として成功するため真面目に働き始め、徐々に事態は好転していくが……。共演に香川照之、広末涼子。(映画.comより)


 久しぶりに邦画を見ました。いかにもおもしろそうだったのと、香川照之が結構好きなのとで。

以前「ゆれる」を見たときに、香川さんの演技のうまさに驚き、それからはがんばっていくつか見ているのですが(「鬼が来た!」も見た)、最近はあまりにたくさん出演されてて、追いつきません。

(ちなみに「鬼が来た!」の逸話。撮影のため中国へ、マネージャーも連れずに単身出向いたのだそうです。そしたら、撮影中「その麻袋に入って」と言われたから入っていれば、皆が上に座るわ、蹴るわ、あげくに放っておかれるわ。それで、ホテルに帰ってみれば、荷物は全部かっぱらわれているわ、散々な目にあった。・・・と、パンフレットに書かれていました。)

さて、「鍵泥棒・・・」です。とてもおもしろかったとは言うものの、突っ込みどころは多々あり、「そんなわけ、ねぇだろ!」って何度か心の中で叫びました。

だってね、婚活中の女性編集長(広末涼子)にしても、根は真面目なんだろうけど、ありえない人物像だし(これならまだ「悪人」の満島ひかりのほうがいそうなキャラだった)、堺雅人もがんばっていたし、もちろん香川さんはため息が出るほどうまかった。

でも、話が全体にゆるい。もともとあり得ない話をコメディにしてあるんだから当たり前だ、と言われればそうなのですが、コンドウにしても”誰も顔を見たことが無い伝説の・・・”というわりには、死体がなぜ出て来ないかの理由は簡単。そんなはずないだろ!アメリカのマフィア映画ばりの渋さをちょっぴり期待していた私は、総スカンをくらわされたような感じ。悪役も甘いんだな、ツメが。

まぁ、コメディですからね、そんなこと言う方がヤボなんですけど。

基本的にはおもしろいです。腹を抱えて大笑い、というほどのことはありませんが、ストレス解消くらいにはなると思います。

それにしても、婚活中の女性の名が「水嶋香苗」だったのは、わざと??

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孫文の義士団(十月圍城)

2012年09月22日 23時51分40秒 | 日記


 

 実際に起こった孫文暗殺事件を基に描かれた歴史アクション大作。辛亥革命前夜、中国の未来を憂えて立ちあがった名もなき義士たちと、孫文を亡き者にしようとする暗殺団との死闘をダイナミックに描く。名匠ピーター・チャンの総合プロデュースのもと、『アクシデンタル・スパイ』のテディ・チャンが監督を務めた。20世紀初頭の香港の街並みを実物大で再現した巨大なセットは、圧巻だ。ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、フー・ジュンなど、中国、香港、台湾が誇る豪華出演者たちが所狭しと動き回る、夢のオールスター・ムービーとして楽しめる。個性的なキャラクターたちが織りなすドラマチックなエピソードが、観る者の魂を揺さぶるだろう。(gooより)


 今頃すみません。やっと鑑賞できました。「1911」と同じ頃に来てただろうに、今頃になってしまいました。


さて、こちらの映画もオールキャストです。「1911」で孫文を演じた俳優は他の作品(TVだったかもしれないけれど)でも彼を演じていて”孫文俳優”と言われている、と聞いていたので、この作品でもきっと彼だと思っていたら違いました。登場場面は非常に限られていて、さほどの印象は残さなかったのですが、あちらの孫文のほうがサマになっていたように思います。

冒頭はまず1901年の教師暗殺事件。ジャッキー・チュン演じる教師が民主主義の理想を語ります。ふぅ~~ん、と思って見ているといきなり額を撃ち抜かれます。思わず「えっ」と声が出ました。

そして5年後・・・。

当時日本にいた孫文が、仲間たちと蜂起の打ち合わせをするために香港にやって来ます。ところが情報は筒抜けで、反乱分子を抑えたい政府軍が万全の態勢で迎え撃ちます。

政府軍は鍛えられた正規軍、孫文を守ろうとするのは素人の集団。あるものは理想に燃え、あるものは親の仇打ちに、あるものは世話になったご主人と坊ちゃまを守るため、あるいは捨ててしまった自分の人生と向き合うためだった者も。

ともかく、はっきりした意志はあっても、孫文が誰なのかもよく知らずに参加した者もいたのです。

そうやって、影武者を立てながらも孫文を守り抜いた義士団たち。その壮絶な1時間がリアルに描かれます。

そのあまりの壮絶さに絶句します。もちろん、腐敗した政府に革命は必要です。でも、孫文1人をたった1時間守るだけでこれだけの人々が犠牲にならなきゃいけないのなら、なんのための革命でなんのためのリーダーか、とも思いますね。革命は犠牲を伴う、とはよく言いますけれど。

孫文を迎える、中国同盟会の香港支部長にレオン・カーファイ。彼は頭脳ですね。資金面でのパトロンで、成功した商人にワン・シュエチー。彼の息子で理想に燃える若者にワン・ポーチエ。商人の何番目かの若妻にファン・ビンビン。美しい!彼女の元夫にドニー・イェン。ドニーも、元妻が連れて行った自分の娘のために孫文を守る役目を負うことになります。

しかし、ドニー、争った末に女を取られる、あるいは負ける、という役柄が多くないですか?気のせいかなぁ・・・。

そして、ワン・シュエチーに仕える車夫がニコラス・ツェー。相変わらず男前ですが、今回は学が無いけど誠実という男を演じきって見事でした。強~い政府軍のリーダー(フー・ジュン)にしがみついてでも坊ちゃまを守ろうとするその姿は涙を誘うものでした。

そしてそして!今は落ちぶれてしまったけれど、「リウ若君」と呼ばれる世捨て人。髪も髭も伸び放題でアヘンをやっていた、この“愛に関する悲しい過去”を持っていた男が、最後に家宝の鉄扇を持って立ち上がります。これがレオン・ライ!悲しいかな、私は最後まで気が付きませんでした。残念!

未だ英国領だった香港で、警察署長をやっていたのはエリック・ツァン。味がありますね。

ともかく、「1911」でも、大きな革命にはこれほどの若い命が必要なのか、とその犠牲に胸を痛めたものですが、今回も同じことを思いました。たった1時間、会合をするだけなら、もっとシンプルな方法はなかったのか。少なくとも香港よりは安全と思われる日本に、あちらから来ることはできなかったのか。いろいろ考えてしまいました。

そして、その成果はありましたか?あれだけの犠牲を払って、今の中国の人々は幸せですか?政府の横暴は止まりましたか?聞いてみたいです。

それにしても、中国の人々にとって「孫文」は本当に特別なんですね。ここまで特別視されるヒーローが、日本にはいるでしょうか。

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バイオハザードV リトリビューション(resident evil:retribution)

2012年09月19日 23時17分08秒 | 日記

 これまでの人気キャラクターが総結集。最終決戦に向けてアリスの壮絶なバトルが始まる・・・。


 実際、この「バイオハザード」シリーズは、1~4まできちんと見て来ました。しかし、最初こそお話を理解できたものの、その長い年月の間に似たような映画がいくつも公開されたこととも重なり、だんだんだらだらと似たような場面が続いているだけの映画に思えて来てました。

ほとんど話は破綻しているんじゃないかと。

しかし、はっきり「6」で完結、とわかったからか、自信なく鑑賞し始めたこの「5」が、今までになくわかりやすい物語になっていると感じました。

そして、魅力的な登場人物がほぼ勢ぞろいするという、ゲームのファンに向けたサービスとも相まって、楽しめる映画になっていたと思います。

私個人的にはゲームをしないので、登場人物に対する入れ込みはなかったのですが、今回はシュミレーション上とはいえ、子供を登場させたこともわかりやすくなった一因だと思います。

冒頭には過去作の要点説明が、画像付きで入りますし、いきなり映画に入って生きやすい。

それにしても、前作でアリスは無能化(特殊能力を奪われるということね。人間化と言うべきか)されたのではなかったですか?違うかったかな。

ともかく、強いんです。それで、心強い仲間もいて、次々脅威を破って行くのです。

相変わらず、暴走する人工知能。逃げるアリスたち。人工知能に操られているかつての仲間。異様に強くなる血清。だって、それを打ったミシェル・ロドリゲスが、撃たれた弾を体内を移動させて指先から排出するんですもの。そ、そんなバカな!って感じでした。こんなものが本当に発明されたらすごいことでしょうね。

中島美嘉も、すごくがんばってました。前作ではほとんど印象に残らなかったのですが、今回は違います。目立ってます。

最後はモロ「つづく」です。当たり前と言えば当たり前なんですが、「おぉ、この辺か?」と思うところで「つづく」でした。

でも、次回作で完結するだろう、という終わり方でした。この戦い、ほんとのところ、どうなるのか。

次回作が楽しみです。
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白雪姫と鏡の女王(mirror mirror)

2012年09月17日 23時27分30秒 | 日記

 毒りんごにはもう騙されない。運命を切り開くプリンセスvs何でも欲しいワガママ女王。王国と王子様は、どちらの手に・・・?



 少し前に見た「スノーホワイト」とは180度違う、明るく陽気な映画です。わがままな女王はもちろんジュリア・ロバーツ。白雪姫はリリー・コリンズ(彼女、最後のクレジットで歌唱力を披露し、さすがの才能を見せつけます)。ハンサムな王子様はアーミー・ハマー。

お話は、いつもの通り。ただ、どこまでも明るいので、王様も「死んだ」ことにはなってませんし(事実、妖力が解けると戻って来ます。演じるはショーン・ビーン)、アーミー演じる王子様は、ほほ笑むと歯がキラッと光る、とっても素敵な男性です。

白雪姫を見染めた王子が「雪のような白い肌」などと言うと、女王は「そりゃ18年も引きこもってれば、肌も白いでしょうよ」と、しごく真っ当なことを言い放ちますし、女王腹心の部下はネイサン・レインです。

森に追放された白雪姫も、大した長旅をしなくてもすぐに小人たちに出会いますし、この小人たちに鍛えてもらって強くなったりもします。

女王が、その贅沢癖から財政難に陥り、お金持ちの王子様との結婚を画策するのですが、そのとき鏡の精に「惚れ薬を」と言うと、「使い過ぎてなくなりました」と言われてしまいます。なんと、これが5回めの結婚なんですって!なんだそりゃ(笑)。

仕方がないので、子犬用の薬を使います。王子はハァハァ言ったりなめたりしますが、そこはガマンです。

しかし、こんなに効く惚れ薬、私も使ってみたい(人間用ね、もちろん)。

そして、その薬の魔術を解くのは、白雪姫の愛情あふれるキスなのでした。

ハッピーエンディング!

しかし、今回のアーミー・ハマー、「ソーシャル・ネットワーク」や「J・エドガー」からは想像できないほどふざけてましたが、それでも背が高くてハンサムでした。やっぱり、見栄えのする男性は得ですね。

ということで、疲れているときにお勧めかも(もっと疲れるかもしれませんが)。

ターセム監督独特の色鮮やかな世界は健在でした。
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