田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

真実(La verite)

2019年12月31日 16時40分17秒 | 日記

「真実 映画」の画像検索結果 「真実 映画」の画像検索結果

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 「万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、初めて国際共同製作で手がけた長編作品。母と娘の間に隠された真実をめぐる物語を、フランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュの共演で描く。フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、それを祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロットを連れて母のもとを訪れる。早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。しかし、その自伝をきっかけに、母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が次第に明らかになっていく。女優として優れていることを何よりも優先するファビエンヌをドヌーブ、娘のリュミールをビノシュが演じた。そのほかリュミールの夫ハンク役でイーサン・ホーク、ファビエンヌの共演女優役でリュディビーヌ・サニエら実力派キャストが顔をそろえる。2019年・第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。日本人監督の作品として初めて、同映画祭のオープニング作品として上映される。(映画.comより)

 

 

 

 日本で成功した監督がフランスでキャリアを築く、あるいはフランス資本を得る、ということは今までもわりと聞きましたけれども、いきなり(かどうかはわかりませんが)ドヌーヴ、ビノシュ、サニエにイーサン・ホークを担ぎ出せる人がそうそういるでしょうか。是枝監督って、すごいです。産経新聞の夕刊に、バイオグラフィーみたいなのが連載されてたのを読んだのですけど、なかなかやっぱり凡人ではないという印象を受けました。だからこそ成功するのでしょうけれど。

 今回は、話の筋としてはどうってことありません。第一線の女優でいるために充分に家庭を顧みれなかった母親と、母親の愛情に飢えながらも実は母のことをまぶしいとも思っている、(多分)女優になれなかった娘のお話。愛憎が複雑に入り組むのは、女同士なら当然のこと。いまさら新しい話でもありません。ただ、見るものをも圧倒するほどのカトリーヌ・ドヌーヴの迫力と自信、イーサン・ホーク演じる”しがないテレビ俳優”のはずのビノシュの夫の鋭い観察眼が、出色でした。ドヌーヴの迫力の前では、さすがのビノシュ姐さんもかすんでいたと思えるほどです。

 また、若い監督との感じ方の違いも、とてもさりげなく織り込まれていました。私もドヌーヴと同じように感じていたので、「え?撮り直し?」という彼女のセリフに100%同意していました。映画内映画のドヌーヴも素晴らしく、感性のままに演技する(でもきちんと役を理解している)大女優は、さもありなん、と感嘆しました。

 日本での興行はどうだったのかな。これだけのメンバーで次はないかもしれないけれど、是枝監督、これからも期待しています。

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ブレードランナー ファイナル・カット(Blade Runner: The Final Cut)

2019年12月30日 15時02分17秒 | 日記

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 SF映画の金字塔「ブレードランナー」を、初公開から25年を迎えた2007年にリドリー・スコット監督自らが再編集とデジタル修正を施してよみがえらせたファイナルカット版。酸性雨で荒廃した2019年のロサンゼルス。人間にそっくりな外見を持つ人造人間「レプリカント」たちが植民地惑星から逃亡してきた。レプリカント専門の捜査官「ブレードランナー」のデッカードが追跡を開始するが……。日本でも07年11月に劇場公開され、17年10月にも続編「ブレードランナー 2049」公開を記念して10年ぶりに劇場公開。19年9月にはIMAXシアターで劇場公開される。(映画.comより)

<2017年7月17日 録画鑑賞>

 

 

 

 実は映画ヲタクを標榜しながら、この作品を見てませんでした。ずっと心に引っかかっていながらもずるずると。新作が来る、とおしりに火がついてからの鑑賞となってしまいました。

 映画はナマモノですからね、ちゃんと見てない自分が悪いんですけれども、情報があふれていることもあって、今見てもお話のアイデア自体に新鮮さを感じられないから残念です。ただ、個人的には、久しぶりに見るルトガー・ハウアーとショーン・ヤングに感動でした。「アパッチ」見たなぁ。「追いつめられて」も彼女だったのね。ルトガーも、ずぅぅっと昔にうっすらとした記憶では、サミュエル・L・ジャクソンと共演してたと思うんだけど、何かで見たままで(いや最近の作品でも出てるんだろうけれど、私が認識できてない)、こんなカッコイイ人だったかなぁ、とか本筋とは関係ないところで感慨深い私です。

 ということで、近未来の描写は今見てもカッコイイけど、AIにも感情が宿る時代に、こんなに人間そっくりなら、感情も持つだろうし、接していれば情も移るだろうと思うわけです。情にもろい私なんか、あっという間に恋に落ちるでしょう、禁じられていても。定められた人生(機械生?)など、ちょっと「私を離さないで」みたいな要素もあって、せつなかったですけれど、やっぱり名作なんだろうな、と思いました。

 なんか、しょーもない感想になってしまってすみません。

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ゴールデン・リバー(The Sisters Brothers)

2019年12月22日 17時13分15秒 | 日記

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 「ディーパンの闘い」「君と歩く世界」「真夜中のピアニスト」などで知られるフランスの名匠ジャック・オーディアール監督が初めて手がけた英語劇で、ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、リズ・アーメッドという豪華キャストを迎えて描いた西部劇サスペンス。2018年・第75回ベネチア国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。ゴールドラッシュに沸く1851年、最強と呼ばれる殺し屋兄弟の兄イーライと弟チャーリーは、政府からの内密の依頼を受けて、黄金を探す化学式を発見したという化学者を追うことになる。政府との連絡係を務める男とともに化学者を追う兄弟だったが、ともに黄金に魅せられた男たちは、成り行きから手を組むことに。しかし、本来は組むはずのなかった4人が行動をともにしたことから、それぞれの思惑が交錯し、疑惑や友情などさまざまな感情が入り乱れていく。(映画.comより)

 

 

 <ちょっとネタバレ>

 少し遅れて田舎に到着。名作だと噂は聞いてました。ホアキンの作品にはずれはないですね、単に好みの問題かもしれないけれど、最近はそう思います。

 舞台は西部開拓時代。誰もが一獲千金を狙って目をぎょろつかせていた時代。父親が暴力でも振るう奴だったのか、とにかく環境に恵まれなかった兄弟は、他に道もなく殺し屋稼業をやってます。腕はいいので、今のところ仕事にあぶれることはありませんが、弟のホアキンは少し情緒不安定です。兄は歳の分落ち着いて見えますが、やっぱり「守るものを持つ」というところが精神力の強さになっているのではないかと思います。そんなヤクザな時代に、”黄金を作れる”なんていう科学者が現れたなら、みんな目の色が変わるのは当たり前で、我こそはと思うものが護衛につきたがるわ、襲ってくるわで、危ないこと極まりない。でもね、そんなうまい話があるわけありません。簡単に黄金なんか作れたら、大きな副作用があるのは当たり前。人生ぼろぼろになるのは目に見えています。まぁ黄金でなくても、こういう稼業の輩は、結果ぼろぼろになるのは一緒なのかもしれませんけれど。

 ホアキンは、リース・ウィザースプーンとの共演作でもよくできた兄を亡くした弟を演じていましたね。今回兄は亡くなるわけではありませんが、弟キャラなんですね。まぁ本当に弟ですものね(笑)。今作では、彼らを使う上司(雇い主)があんまり描かれず、中途であっさり亡くなったりして、欲深いキャラだったのか大人な人だったのか、よくわからなかったのが残念でした。

 ラストの、兄弟が実家に寄るシーンはじ~んと感動しました。流れ物は滅多に家に帰らないからか、女一人で住む母親も息子たちに銃をぶっ放しそうになるほどの警戒感。生きてられないですねぇ、みんな。人はどうして争うのか、という根源的な問題をまたもや考えてしまいました。みんな仲良く平和に暮らせるといいですね。

 あと、邦題。この兄弟は姓が「sister(s)」って言うんですね、だから「sisiters brothers」なんですね。ここをうまく邦題に生かせなかったのか、とちょっと思いました。

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ロッキー・ハンサム(Rocky Handsome)

2019年12月19日 16時57分58秒 | 日記

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 過去を捨て、ひっそりと質屋を営む男。ヤク中の母を持つ近所の少女が残虐なギャングに誘拐されたことで、そんな彼が復讐の鬼と化すハードボイルドアクション!
出演:ジョン・アブラハム、ディヤ・チャルワド、シュルティ・ハーサン(netflix websiteより)
 
<2017年7月10日 netflix鑑賞>

 

 

 

 これ、モロ「アジョシ」でした。リメイク?細かい設定こそ違うけど、話は同じ。ただ、ウォンビンは線の細い美男子だったけれど、インド版アジョシのジョンは筋肉ムキムキ、体育会系ハンサムでした。で、守ってあげるのはやっぱり幼い女の子で、この子が健気でかわいいの(当たり前か?!)。小さいのに、環境のせいでちょっとスレてて。でもね、こんなに小さいのに、環境に合わせてスレるって、やっぱり賢い証拠だと思うのです。立ち直りさえすれば、立派な大人にね。

 この少女は、母親と二人暮らしなんだけど、若い女が一人で子供を育てるときの厳しさって、どこの国も同じですね。食べていけるだけの収入を得るには、若さをウリにやばいことをするしかなくて、それでも結局は男たちのコマだったりするだけだから、殴られたりお金を掠め取られたり。自分があんまりみじめだから、より大きなお金を手にしようとして、どん詰まりになったり。とにかく、どう転んだって救いようもないし、結果も変わらないのです。

 で、ふとしたキッカケで「隠れ稼業」をやっていたはずのロッキー・ハンサム(ハンサムだけど多くを話さないからそう呼ばれている)が、見ていられなくなって少女を救おうとするお話。まぁアジョシでなくても、ジェイソン・ステイサムにもあったように思うし、よくある話かもしれないのですが、インド版は、よりスカッ!とする展開だったと思います。裏を返せば残虐だった、と言うこともできるとは思うのですが。

 主演のジョン・エイブラハムは、ムキムキマッチョな兄さんなのですが、信じられないことにベジタリアンなんだそうです。野菜だけでもこんなに筋肉がつくのね。彼が過去に出演した映画で、同性愛を扱った映画もあったようなので、寡黙ではない彼も見てみたいなぁ、と思っています。

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スティング(THE STING)

2019年12月14日 18時05分34秒 | 日記

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 1930年代シカゴを舞台に、ポール・ニューマン×ロバート・レッドフォードという当時人気絶頂の二大スターがイキな詐欺師コンビを演じる痛快エンタテインメント。二転三転するストーリー、相手のウラのウラをかく華麗なダマしのテクニックが見もの。アカデミー作品賞、監督賞ほか7部門を受賞。♪「ジ・エンターテイナー」は名曲。(午前十時の映画祭ウェブサイトより)

<午前十時の映画祭>

 

 

 

 

 あまりに有名な作品で、主題曲も知ってますし、主演の二人も、もちろんたくさん作品を見て来ました。ただ、イメージがだぶるのか、過去に見た彼らの作品がこれだったのか、「明日に向かって撃て!」だったのか、記憶が定かでなく、でも”サンダンス”という名が記憶にあるから、やっぱりこちらを見てないんだろうと思って挑戦したわけです。クダクダ行ってる間にビデオでも借りろ、ってとこですけどね(笑)。

 しかし、正直に言います。どっちでもいい。どちらもほとんど響かなかった。時代が古すぎて今見てもつまらないだけなのか、自分の感性がサビついているのか。あるいは私の頭が固くてよく理解できてないだけなのか。女だから男のロマンがそもそも理解できないのか。でも、こう見えても(見えないけれど)「俺たちに明日はない」とか、レッドフォードで言うと「追憶」とかは大好き。「追憶」も午前十時の映画祭で見たけれど、理由もわからないまま涙が止まらなくて戸惑ったのを覚えています。まぁね、あれは女性が主人公だものね、やっぱり男のロマンが理解できないのでしょうね。

 ということで、前置きが長くなりましたが、ともかく一生一度(?)の大博打の話です。そういうことが許容される時代だったのですね。で、今でも通じる事実として、口のうまさは言うまでもありませんが、やっぱり見かけだと思いました。ポール・ニューマンもロバート・レッドフォードもとても見栄えがするんですね。人心を掴むには、やっぱこれが大事ですね!こんな時代がちょっと懐かしかったりもしました。見れてよかったです。

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