ジャッキー・チェンがカンフーの達人でもある考古学者を演じ、インドをはじめ世界各国を股にかけた冒険を繰り広げるアクションアドベンチャー。中国・西安市の博物館に勤務する名高い考古学者ジャックは、同じく考古学者でヨガの達人でもあるインド美女のアスミタから歴史に隠された失われた財宝探しを持ちかけられる。約1000年前にインドと中国の間で起きた混乱の中で消えてしまった財宝を探すため、中国、インド、ドバイ、アイスランドと世界を巡っていく。主人公ジャックをジャッキーが演じるほか、インドの人気俳優ソーヌ―・スード、「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」のアーリフ・リー、アイドルグループ「EXO」のレイらが出演。監督は「ポリス・ストーリー3」「レッド・ブロンクス」などジャッキー作品も数多く手がけたスタンリー・トン。(映画.comより)
ここに来て、ジャッキー・チェンがインドと合作映画を作るなんて!これは予想外。でも、予告からもうゴキゲンでしたね。ジャッキーのダンスも軽やかに。やっぱり身体能力の高い人は違いますねぇ。
ここでジャッキーは高名な考古学者。メガネに温厚な顔立ちが映えて、ジェレミー・アイアンズばりに教授役がハマってました。その名声を頼り、インドからある依頼が来るのです。インドからやって来たその依頼人アミスタ(ディシャ・パタニ)は、目を見張るばかりの絶世の美女。こんな美女が高名な教授?ウソつけ!と思ったのは私だけではないはず(笑)。ま、後に彼女は王女だということがわかります。ジャッキー教授には助手が二人(男女)いて、ここにかつて一緒に考古学を学んだ親友の息子が加わり、財宝探しが始まります。途中、古いファンにはうれしい盟友エリック・ツァンも協力者として登場します。片やインド側も、美人教授に助手(アミラ・ダスツール。美人)が一人。二人ともヨガの達人です。
ジャッキー教授は、知的な大人を装いながら、実は助手たちに急に朝食を作ってごちそうしたり、美女たちに見えるところでカンフーの稽古に励んだりして、さりげないけれども露骨なアピールをして笑わせます。
まぁこの映画はその実、ストーリーはどうでもよくて(ヲイッ!)、ジャッキーの久しぶりのキレキレアクションと、インドの豪華絢爛な衣装と背景を楽しむ映画です。インドのスター、ソーヌー・スードさん(背が高~い!)の出番も結構あって、もちろんジャッキーがメインにはなっちゃってるけど、中国テイストとインドテイストが、絶妙なバランスで配合されてると思います。
我々の世代では、インドのスターと言えば「踊るマハラジャ」ラジニカーント、その後は「ラジュー出世する」シャー・ルーク・カーンが筆頭で、その後彼らほどの人気があったインド俳優は(あくまで日本で、だけれど)と言われれば、あんまり浮かばないくらいでした。「きっとうまくいく」アーミル・カーンくらいかな。いや、私がうといだけかもしれませんが。ソーヌーさんも、これを機会に日本でも人気が出るといいですね(私は「ハッピー・ニュー・イヤー」を見たかな。シャールクも出てたけど)。
一つ残念だったのは、話の途中でよく似た若い女性(中国系?)が何人も出てきたこと。一生懸命なのはわかるんだけど、それまでにインド美女二人(とジャッキーの助手の女性)が出てるところに、区別ができないような若い女性を複数登場させてしまって、画面がごちゃごちゃに。まぁ中国資本がだいぶ入ってるだろうから、インド女優だけを目立たせるわけにはいかなかったのかもしれないけれど。それにしても、ヨガを極めていれば7分は水にもぐれる、とか本当かな。
ジャッキーがインド俳優さんたちと楽しそうに踊る”インドなシーン”は、ラストだけになりますが、見応えは充分です。こういうコラボ映画、これからも増えるといいですね。