田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

カンフー・ヨガ(功夫瑜伽 Kung Fu Yoga)

2018年01月30日 15時18分27秒 | 日記

 Kung-Fu Yoga  Poster

 ジャッキー・チェンがカンフーの達人でもある考古学者を演じ、インドをはじめ世界各国を股にかけた冒険を繰り広げるアクションアドベンチャー。中国・西安市の博物館に勤務する名高い考古学者ジャックは、同じく考古学者でヨガの達人でもあるインド美女のアスミタから歴史に隠された失われた財宝探しを持ちかけられる。約1000年前にインドと中国の間で起きた混乱の中で消えてしまった財宝を探すため、中国、インド、ドバイ、アイスランドと世界を巡っていく。主人公ジャックをジャッキーが演じるほか、インドの人気俳優ソーヌ―・スード、「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」のアーリフ・リー、アイドルグループ「EXO」のレイらが出演。監督は「ポリス・ストーリー3」「レッド・ブロンクス」などジャッキー作品も数多く手がけたスタンリー・トン。(映画.comより)

 

 

 

 ここに来て、ジャッキー・チェンがインドと合作映画を作るなんて!これは予想外。でも、予告からもうゴキゲンでしたね。ジャッキーのダンスも軽やかに。やっぱり身体能力の高い人は違いますねぇ。

ここでジャッキーは高名な考古学者。メガネに温厚な顔立ちが映えて、ジェレミー・アイアンズばりに教授役がハマってました。その名声を頼り、インドからある依頼が来るのです。インドからやって来たその依頼人アミスタ(ディシャ・パタニ)は、目を見張るばかりの絶世の美女。こんな美女が高名な教授?ウソつけ!と思ったのは私だけではないはず(笑)。ま、後に彼女は王女だということがわかります。ジャッキー教授には助手が二人(男女)いて、ここにかつて一緒に考古学を学んだ親友の息子が加わり、財宝探しが始まります。途中、古いファンにはうれしい盟友エリック・ツァンも協力者として登場します。片やインド側も、美人教授に助手(アミラ・ダスツール。美人)が一人。二人ともヨガの達人です。

ジャッキー教授は、知的な大人を装いながら、実は助手たちに急に朝食を作ってごちそうしたり、美女たちに見えるところでカンフーの稽古に励んだりして、さりげないけれども露骨なアピールをして笑わせます。

まぁこの映画はその実、ストーリーはどうでもよくて(ヲイッ!)、ジャッキーの久しぶりのキレキレアクションと、インドの豪華絢爛な衣装と背景を楽しむ映画です。インドのスター、ソーヌー・スードさん(背が高~い!)の出番も結構あって、もちろんジャッキーがメインにはなっちゃってるけど、中国テイストとインドテイストが、絶妙なバランスで配合されてると思います。

我々の世代では、インドのスターと言えば「踊るマハラジャ」ラジニカーント、その後は「ラジュー出世する」シャー・ルーク・カーンが筆頭で、その後彼らほどの人気があったインド俳優は(あくまで日本で、だけれど)と言われれば、あんまり浮かばないくらいでした。「きっとうまくいく」アーミル・カーンくらいかな。いや、私がうといだけかもしれませんが。ソーヌーさんも、これを機会に日本でも人気が出るといいですね(私は「ハッピー・ニュー・イヤー」を見たかな。シャールクも出てたけど)。

一つ残念だったのは、話の途中でよく似た若い女性(中国系?)が何人も出てきたこと。一生懸命なのはわかるんだけど、それまでにインド美女二人(とジャッキーの助手の女性)が出てるところに、区別ができないような若い女性を複数登場させてしまって、画面がごちゃごちゃに。まぁ中国資本がだいぶ入ってるだろうから、インド女優だけを目立たせるわけにはいかなかったのかもしれないけれど。それにしても、ヨガを極めていれば7分は水にもぐれる、とか本当かな。

ジャッキーがインド俳優さんたちと楽しそうに踊る”インドなシーン”は、ラストだけになりますが、見応えは充分です。こういうコラボ映画、これからも増えるといいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)

2018年01月27日 17時29分06秒 | 日記

Murder On The Orient Express  (2017)

murder on the orient express review

1974年にも映画化されたアガサ・クリスティの名作ミステリーをケネス・ブラナーの製作・監督・主演、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーら豪華キャストの共演で新たに映画化。トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺された。教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外は共通点のない乗客たちと車掌をあわせた13人が、殺人事件の容疑者となってしまう。そして、この列車に乗り合わせていた世界一の探偵エルキュール・ポアロは、列車内という動く密室で起こった事件の解決に挑む。主人公の名探偵ポアロ役をブラナー、事件の被害者ラチェット役をデップ、未亡人役をファイファーが演じるほか、教授役にウィレム・デフォー、家庭教師役にデイジー・リドリー、公爵夫人役にジュディ・デンチ、宣教師役にペネロペ・クルスが配されている。(映画.comより)

 

 

 

 言わずと知れた名作。イングリット・バーグマン出演作のほうは、ビデオかなにかで鑑賞済み。ほとんどの人がそうだと思いますが、結論もわかってて見る、というある意味特殊な状況。「それでも楽しめる」という情報を元に、いざチャレンジ。

お話は、超有名だと思うので、上にあるだけにして、ここでは割愛します。

前作もそうでしたが、今回も目を見張るような豪華キャスト陣。監督もここに来てケネス・ブラナーが出てくるとは!ちょっとポアロにはハンサムすぎるかも(笑)。憎々しげな役回りのジョニー・デップも「俺はものの価値なんてわからない。ただ売りつけるだけだ」みたいな意味のことを言い、虚勢を張っているように見えて、”自分には才能はない”と自覚できる男を演じ、どこかチャーミングな感じに。

「スターウォーズ」新シリーズで急に出てきた感のあるデイジー・リドリーも、がらりと雰囲気を替えてうまくクラシックな感じをまとってました。枯れた(?)教授役のウィレム・デフォーや未亡人のミシェル・ファイファー、ついこの間ル・フウを演じていたジョシュ・ギャッドなど、数え上げればきりがありませんが、皆いい味を出してました。

ただ、個人的には、結論を知ってしまっているので、やっぱり知らずに見て驚いたほうがおもしろいだろうな、というのが本音です。まぁしかし、大多数の人はお話を知っていると思うので、ここは俳優さんたちの演技を堪能する、というところでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINALビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー

2018年01月21日 14時48分23秒 | 日記

ポスター画像

 

昨年、レジェンドライダー復活というイベントをひっさげてレベルアップを遂げ、かつてない熱狂を生んだ『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』。待望の“第二弾”にして“平成最終章”となる最新作が、この冬、いよいよ映画館にやって来る!

大スクリーンでフル参戦を果たす仮面ライダービルドをはじめ、ゲーム×ドクターという異色のバトルが話題を呼んだエグゼイド、そして劇的な復活が多くのファンを狂喜乱舞させたゴースト、鎧武、フォーゼ、オーズら、レジェンドライダーの勇姿が、ついに「ひとつの物語」の中で描かれるという奇跡が起きる。

物語はスカイウォールという巨大な壁で三つに分断された仮面ライダービルドの世界に、仮面ライダーエグゼイドの敵であるバグスターが出現する謎から始まる。存在しないはずの敵がなぜ…?正体不明の敵に為す術なくその場に崩れる戦兎の眼前には、体の半分がメカに覆われた奇怪な人物が佇んでいた。科学者を名乗るその男が巨大なマシンを起動させると、上空に突如として逆さになった世界が出現した。一方、エグゼイドの世界でも同じ現象が勃発。スカイウォールのある世界が、地上へ刻一刻と迫りくる。二つの世界が激突するまでに残された時間は、わずか24時間。消滅へのカウントダウンが始まった。 未曾有の危機に直面した人類を救えるのは――そう、“あの”戦士たちだけ。

前作を遥かに凌ぐスケール、見たこともないアクション、出会うはずのないヒーローたちの邂逅。多くの謎に包まれながら、この物語はあなたたちを待ち受ける。
衝撃の平成最終章。伝説の闘いのすべてを、その眼に焼きつけろ!!(東映公式ウェブサイトより)

 

 

 

 チビ息子がすごく見たがった今回の作品。実際のところ、まだ9歳だし「フォーゼ」とか「オーズ」とかは見てないはずなのに、どこでどんなyou tube?を見るのか、すごい情報量。とにかく、私には区別がつかないような仮面ライダーたちを得意技やバックグラウンドまで記憶しているチビ息子は驚嘆の一言です。これくらい勉強ができればなぁ(笑)。

さて、今回は一言で言うと、登場人物たちが「あり得ない体験」や「いるはずのない人物」を認識するに当たり、なぜそういうことになっているのかを探求して行く・・・そんな感じです。これは、ふつうの映画(というと語弊がありますが)ではよくある設定。ジム・スタージェスとキルスティン・ダンストの「アップサイドダウン 重力の恋人」なんかがそうですね。少し違うかもしれませんが。全体的にわりと既視感のあるお話。でも、それを「仮面ラーイダー」に取り入れてしまうのがすごい。お話を考える人も、やり手ですねぇ。

それに、今回は今をときめく福士 蒼汰くんまでもあのときの格好のまま出させてしまうと言う。しかも福士くん、全然変わってない!お若いんですねぇ。それと、私は細かいことはよくわかりませんが(すみません)、「オーゼ」のパートが熱かったようです。なにか、本編(当時のドラマや映画)とつながった、泣ける展開だったみたいです。あと、話と関係ないかも知れないけれど、バイクに乗ったライダーたちをカッコ良く撮ってありました。こう、きれいに一列に並ぶとか、バイクごと飛んだりするシーンでも、いつになく美しかったような。

相変わらず派手な格好をしているゴースト君も、なじみのお寺に受け入れてもらったり(表現アバウトですみません)、当たり前といえば当たり前なのかもしれないけれど、「平成最終章」と名打つだけあって、よくできていたように思います。もちろん、「一号・本郷猛」や「V3の宮内洋」の世代である私は、藤岡弘。さんが出ていた映画が一番印象に残ってはいるわけですが。(宮内さんは最近見ないけど、どうしているのかな。)

まだまだ仮面ライダーに夢中なチビ息子。私もがんばってもっと覚えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドリーム(Hidden Figures)

2018年01月16日 15時10分30秒 | 日記

Hidden Figures Poster

1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの知られざる物語を描いたドラマ。ソ連とアメリカの宇宙開発競争が繰り広げられていた61年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいた。なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇宙特別研究本部の計算係に抜てきされるが、白人男性ばかりのオフィス環境は、キャサリンにとって決して心地よいものではなかった。一方、ドロシーとメアリーもそれぞれ、黒人であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、それでも3人はひたむきに夢を追い続け、やがてNASAの歴史的な偉業に携わることとなる。キャサリン役で「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のタラジ・P・ヘンソンが主演し、ドロシー役を「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のオクタビア・スペンサー、メアリー役を「ムーンライト」などにも出演している歌手のジャネール・モネイが演じた。監督は「ヴィンセントが教えてくれたこと」のセオドア・メルフィ。ミュージシャンのファレル・ウィリアムスが製作と音楽を担当。(映画.comより)

 

 

 

 いつの世にも、素晴らしい才能を持ちながら埋もれてしまう人材はあるものです。しかしながら、もしそれを素直に認め、生かせることができたなら、その人の人生を輝かせるだけではなく、大きな視点からも人類の発展に寄与することにもなるはずです。そんなことを考えさせられるお話でした。

1960年代、アメリカにおいてまだまだ黒人全体の地位が低かった頃。バスに乗るにも後ろの座席に限られ、トイレは分けられその数もうんと少なかった時代。それでも同じ人間ですもの、抜きんでた才能を持った人は現れるものです。この映画での主人公は才能のある女性3人。特にキャサリンは幼少時からその才能を見いだされ、飛び級で高校へ通うも黒人女性が行ける大学がなく、家族で引っ越さなければなりませんでした。でも、ある意味そこまでしてくれる家族がいたことはラッキーだったかも。60年代なら日本でも「女は飯炊きだけできればいい」などと言って学校へやらない親もいくらでもいましたから。

ともかく、nasaでも華のある宇宙飛行士にばかり注目が集まった時代(いまでもそうでしょうが)。彼らが宇宙に飛び出すためのバックグラウンドを整えるためには、今みたいなコンピューターがなかった時には人間がすべて手計算していたのですから。また、できたてのIBMコンピューターを入れたはいいが、うまく扱える人材がなかなかいない。そんなとき、独学でそれを勉強し、動かなかった初期のコンピューターを作動させたドロシーは、黒人女性ばかりとはいえ一つの部署を統括していたにもかかわらず、功績を無視され続けていました。もちろん、許可がなければそんなコンピューターの部屋には入れません。でも、こっそり入って見事に動かしてしまいます。やがてやって来た男たちは「これこれ、掃除係が勝手に入ってはいけません」などと声をかけるのですが、頑として動かなかった機械が動いていることに驚嘆するのです。

本当に、今の時代に島国でのほほんと生きている私たちには信じられない逆境にいながら、決してひるまず、明るく、そして凝り固まることなく(例えば普通に結婚して子供がいたり、とか)頭角を現していった彼女たち。すごいの一言です。自分は凡人なので、まさかこのような才能はないわけで、「自分も鼓舞される」なんてことはないのですが、やっぱりほんとうにすごい人って、世間にひがむことなく努力を続けるんだなぁ、と思っている次第です。

もう一人、このあいだ亡くなられた宇宙飛行士のジョン・グレン氏。彼もチャーミングに描かれてましたね。こういう風に描かれるということは、ご本人もきっと肌の色や性別にフェアな人だったのでしょうね。「名人、名人を知る」というところでしょうか。すごいなぁ、やっぱり、抜きんでている人って、あらゆるところで突出しているのですね。そんなことに感心した次第です。

時代が時代だっただけに、男性陣も悪意があったわけではなく「無自覚な差別」が存在していただけで、それを一つづつ認識して乗り越えて行くことが真の平和(?)につながるんだろうなぁ、って思います(偉そう?ごめんなさい)。

なかなか爽快な映画です。おすすめです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦場のメリークリスマス(Merry Christmas, Mr. Lawrence)

2018年01月14日 10時55分03秒 | 日記

 

 

 

 大島渚監督が、戦時中の捕虜収容所を舞台に日本兵と英国兵の愛と憎しみ、東洋と西洋の文化と価値観の衝突を描いた戦場ドラマ。世界的ミュージシャンとして不動の地位にあったデヴィッド・ボウイ、YMOのメンバーであり日本を代表するミュージシャンの坂本龍一、そして漫才師として人気絶頂だったビートたけしの共演という奇跡的なキャスティングも大きな話題となった。

ジャワ島・レバクセンバタの日本軍捕虜収容所。朝鮮人軍属とオランダ兵の情交を知った軍曹のハラ(ビートたけし)は、通訳扱いの捕虜・ロレンス(トム・コンティ)の立会いのもとで軍属に自死を命じた。その後、ハラとロレンスの間には不思議な友情が芽生えていく。一方、収容所長のヨノイ大尉(坂本)は、軍律審判で英国陸軍のセリアズ少佐(D・ボウイ)が裁かれる場に立ち会い、その後セリアズは収容所へと送られてくる。ヨノイはひと目見たときからセリアズに魅せられ、激しい葛藤のなかで抑えきれない感情に苛まれていく。

(以上、午前十時の映画祭ウェブサイトから)

 

 

 

 

 行ってきました、午前十時の映画祭。この映画は、名作の誉れこそ聞くものの、実は見たことがなかった作品のひとつ。今更恥ずかしくて「実は見てない」って、言い出すのもはばかられるほどでした。しかし!見てよかった!これほどの名作を今まで見逃していたとは。いけませんねぇ、映画ヲタクを自称できませんでしたねぇ(笑)。

 ストーリーは、はっきり言って「戦争という特殊環境下における人間のあり方・変わって行く様」という、数多の戦争映画で描かれたものと変わりはないと思います。特筆すべきは、その「耽美化」でしょうね。私は少しですが「アナザー・カントリー」を連想しました。一番美しい時期のデヴィット・ボウイを見れたこと、坂本龍一(それがまやかしのメイクを施したものであったとしても)がこれほどの美形だったことを知ることができたこと、これが一番の収穫でした。大島監督、さすがですね。

そして当時、北野たけしさんがどのような立ち位置にいたのか、今となってはよくわからないのですが、想像するにお笑い芸人をこの役に持ってくる、というのは衝撃に近いものがあったのでないでしょうか。彼も本当にいい味を出してましたね。決してうまくはない英語で「メリ-・クリスマス、ミスター・ローレンス!」という時の表情が絶妙でした。惜しむらくは、このローレンス氏を演じた俳優さんをその後拝見することがないことです。彼の作品は、その後も日本に来たのでしょうか。

とにかく、おすすめです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする