田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

パッドマン 5億人の女性を救った男(Padman)

2021年06月30日 14時49分07秒 | 日記

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 現代のインドで、安全で安価な生理用品の普及に奔走した男の実話を映画化したヒューマンドラマ。インドの小さな村で最愛の妻と新婚生活を送るラクシュミは、貧しくて生理用品が買えず不衛生な布を使用している妻のため、清潔で安価なナプキンを手作りすることに。生理用品の研究とリサーチに明け暮れるラクシュミは、村人たちから奇異な目を向けられ、数々の誤解や困難に直面する。そんな彼の熱意に賛同した女性パリーの協力もあり、ついに低コストで大量生産できる製造機の発明に成功。農村の女性たちに、ナプキンだけでなく、その製造機を使って働く機械も与えようと奮闘するラクシュミだったが……。主演は「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」のアクシャイ・クマール。共演に「ミルカ」のソーナム・カプール。(映画.comより)

 

 

<2019年10月14日 netflix鑑賞>

 現在の私たちは、生理の時はちゃんとナプキンをつけないと下着が汚れることくらい知ってるし、それは月一で来るものであって、将来妊娠することも含め、女性であればあって当然と認識できています。もちろん、インドの人々もそういう事実は知っていただろうと思うのです。ただそれを「穢れの時」とか言って、生理中の女性は家の中で眠れずに外で寝る、とか、学校も休まなければならないとか、啞然とするような事実がいくつも描かれます。きちんとしたナプキンがないと、布団が汚れるとか、学校を汚すとか、それなりに理由はあるのだろうと思いますが、例えば劇中、女の子がいるお父さんが「成績も優秀だったのに、毎月一週間も学校を休み、勉学に後れを取るのは理不尽だと思っていた」と述べるシーンがあります。当たり前です。月の1/4をいつも休んでいたら、勉強にも支障が出るでしょう。サイクルがもっと短い女性もいたかもしれません。その家の跡取りを産むのも女性なのに、「穢れている」と言われて外で寝るなんて。

 ともかく、この映画の主人公(演じるのは我らがアッキー)は、愛する妻が理不尽な扱いを受けているのが我慢できず、「なんらかの方法があるはずだ」と一発奮起し、研究に研究を重ねる物語です。なかなかの家柄だったアッキーは、男のくせにあるまじき研究を始めたということで、親兄弟から総スカンをくらいます。妻の父親には「家柄も教育もある男がなんという体たらくだ。こんなことなら娘を嫁になどやらなかった」と怒鳴られ、普段肩身の狭い思いをしているはずの姉妹にまで「なんということを聞くの」と逃げられ、協力者さえ見つかりません。アッキーは姉妹に言います。「君たちはちゃんと教育も受けたじゃないか。なんでこれが理不尽だと思わないんだ」と。でも、女性たちは逃げ惑うばかりです。文化的なバックグラウンドって、体に染みついていますからね、きちんとした家柄なら余計にそこから外れることはないのでしょうね。

 アッキーは、失敗を重ねながらも、信じられない粘り強さで製品を作り続けます。どんなにバカにされてもあきらめません。結構キツい展開でした。私なら、こんな粘り強さはないでしょう。どこかで折れてしまっています。大したものです。

 結論から言うと、モノになり始めると、将来の市場になり得るということで、協力してくれる企業が出てきます。また少しでも女性に還元したいということで、売り上げに応じて収入を得るシステムを作り、働いて現金収入を得たい女性たちを誘って”女性がアドバイスして女性に売る”というネットワークを築き上げます。これが功を奏するのです。よかった!

 ところで、劇中、生理が始まった少女が、お祝いの山車みたいなものと共に街中をパレードするシーンがあって、つまり”女になった”ということを皆に派手に知らしめる習慣があるようなのです。それなのに「穢れている」と言われ続けるということに、少なからず違和感を感じたのでした。

 日本でも、最近「コロナなどで生理用品を買えない女性たちを助けよう」みたいな運動が始まっていますよね。確かに若い頃から「高いなぁ」と思い続けていました。必ず消費してしまうし、学生だろうが何だろうが、高い物って親はさっさと買ってくれなくなるし。どんなに品質が悪くてかゆみやにおいが出ても、安物を買うしかなくなるし、確かに切実でした。今はそんなに質の悪いものはないのでしょうけど。

 話が広がってしまいました。ともかく、切実で少し重い映画です。疲れているときは避けた方がいいかも。

 

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シンクロナイズドモンスター(Colossal)

2021年06月29日 22時55分14秒 | 日記

Amazon.co.jp | Colossal [DVD] DVD・ブルーレイ -

Is Movie 'Colossal 2016' streaming on Netflix?

Review: Anne Hathaway goes big in winningly weird 'Colossal'

 「プラダを着た悪魔」「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイ主演で、なぜか巨大怪獣を操ることができるようになった負け組の女性が、自らの人生と世界の危機に立ち向かう様を描いた異色モンスター映画。ニューヨークで職を失い、毎晩のように酒に酔って暴走した挙句、同棲中の彼氏に追い出されてしまったグロリア。すべてを失った彼女は生まれ育った故郷の田舎町に帰ってくる。その一方、韓国ソウルで謎の大怪獣が出現したというニュースが世間を騒がせていた。テレビに映し出された怪獣の映像を見たグロリアは、ある異変に気づく。それは自分の動作が巨大怪獣の動きと見事にシンクロしているという驚きの事実だった。舞い上がったグロリアは、怪獣を操り世界を混乱に陥れるが……。主人公のグロリアを演じるハサウェイは製作総指揮も務め、ジェイソン・サダイキス、ダン・スティーブンス、オースティン・ストウェルらが脇を固める。監督は「エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる」「ブラック・ハッカー」のナチョ・ビガロンド。(映画.comより)

 

 

<2019年9月3日 録画鑑賞>

 なんか、つまらなかったな。あんまりよくわからなかった。アン・ハサウェイはかわいかったけれど、自分がモテ女であることをわかってないのか、複数の男を振り回してるし(その気もない男と寝たりとか)、元々花形な職業に就いてたのか知らんけど、リストラされたからっていつまでもグズグズとだらしない生活しまくってるし、イマイチ見所に欠ける感じがしました。なんで彼女が選ばれて怪獣とシンクロしているのかが、そもそもわからないし、もう一体のロボットとシンクロしている男が、彼女の色んな能力を妬んでいるのはあり得る話だと思うけど(それでも一生かけて妬んでるって、どうよ)だからってなんでロボット?なんでソウル?

 目の付け所はおもしろいと思うのです。だから、もっと「な~るほど」と思える展開だったら、ウケたんじゃないかな。個人的には、すべてが腑に落ちない感じの映画でした。自己再起の映画だとしても、ちょっと惜しかったかも。

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モータルコンバット(Mortal Kombat)

2021年06月28日 17時06分43秒 | 日記

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Mortal Kombat (2021) - IMDb

1080P] モータルコンバット Mortal Kombat 2021 ダウンロード完全な映画オンライン

 世界的人気を誇る対戦型格闘ゲームで、1995年にも一度映画化されている「モータルコンバット」を、新たに実写映画化。胸にドラゴンの形をしたアザを持つ総合格闘技選手コール・ヤングは、自身の生い立ちを知らないまま、金を稼ぐために戦う日々を送っていた。そんなある日、魔界の皇帝シャン・ツンがコールを倒すため、最強の刺客サブ・ゼロを送り込む。コールは特殊部隊少佐ジャックスに言われるがまま女戦士ソニア・ブレイドと合流し、地球の守護者ライデンの寺院へ向かう。そこでコールは、太古より繰り広げられてきた格闘トーナメント「モータルコンバット」の存在と、自分が魔界の敵と戦うために選ばれた戦士であることを知る。主人公コール役に「デッドプール2」のルイス・タン、女戦士ソニア役に「MEG ザ・モンスター」のジェシカ・マクナミー。日本からも真田広之と浅野忠信が参加し、重要キャラクターのスコーピオンとライデンをそれぞれ演じる。(映画.comより)

 

 

 

<2021年6月27日 劇場鑑賞>

 前作1995年の作品(日本公開1996年)も実は見ました。でもその時は、話がさっぱりわからず、とてもつまらなく感じました。当時は「ストリートファイター」なんて映画も近い時期に公開されていて(確かジャッキー・チェンが出ていたと思う)、後者は弟たちがよく遊んでいたから見知っていたとは言え、ゲームをしない自分は話がこんがらがってしまって、余計に同じように見えたのかもしれません。

 で、今回です。娘が「それ、とても評判がいいよ。興味ある」と言い出し、それならと一緒に出掛けたのでした。R15だったので、中学生の息子は連れて行けず。結論から言うと、とてもおもしろかったのでした。もちろん、ゲームを知っていればもっともっと楽しめただろうとは思いました。知識がないと、決め台詞も決めポーズ(?)もわからないし、きっと楽しみは半減しているのです。それでも、それぞれのキャラはちゃんと立っていて、カッコよかった。サブゼロ(絶対零度と書くのね)もすごく強いし、女戦士ソニアも美人。主人公は当たり前だけど、ビング・レイムズかと思うような屈強な黒人大男や、いっぱい修行してそうなアジア戦士(僧?)たちもきちんとキャラが描かれていてよかった。へらへらとおしゃべりなカノウ(加納と書くのね)もジェラルド・バトラーみたいでおもしろかったし、我らが浅野忠信(ライデン)も雷神ソーそのままのネタで笑えた。娘はライデンが一番好きと言ってました。

 冒頭、真田広之とサブゼロが日本語と中国語で会話していて、それぞれの字幕に「japanese」「chinese」と併記されているのは新鮮でした。しかも普通に会話が交わされているのに、お互い理解していない!あななたたち、英語で会話しなさいよ、と思いました(笑)。グロいシーンは結構あって、なるほどR15なんだな、と思いました。「ソウ」シリーズを想起させるほど。ちなみに、1995年版のパンフレットを引っ張り出してきたら、PG12と書かれていました。今作のラストに続編紹介のように登場していたなんとかケイジという、俳優という設定のキャラがちゃんと出てました。あ~これがあのキャラか、と思いました。続編が楽しみですね!

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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(Battle of the Sexes)

2021年06月25日 15時06分43秒 | 日記

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 「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンが実在のテニスの女王を演じ、1970年代に全世界がその行方を見守った世紀のテニスマッチ「Battle of the Sexes(性差を超えた戦い)」を映画化。73年、女子テニスの世界チャンピオンであるビリー・ジーン・キングは、女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、仲間とともにテニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる。そんな彼女に、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつける。ギャンブル癖のせいで妻から別れを告げられたボビーは、この試合に人生の一発逆転をかけていた。一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、ある理由から試合に臨むことを決意する。ビリー・ジーン役をストーン、ボビー役を「フォックスキャッチャー」のスティーブ・カレルが演じた。監督は「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトン&バレリー・ファリス。「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイルが製作、サイモン・ビューフォイが脚本。(映画.comより)

 

 

 

<2019年8月31日 録画鑑賞>

 おもしろかった!エマ・ストーンが良かったと思います。実は美人だけど突っ張ってる、でも美容師さんに心を込めてきれいにしてもらったら、思わずうれしくなる、そんな女心を持った強いテニスプレイヤーをうまく演じていました。

 当時、女性差別に直面し闘う女性の映画によく出会っていた気がします。皆とても賢くて、的確な反論をしていました。私には到底無理。彼女はその上、テニスもこんなにうまくできたなんて、すごい女性だと思います。でも、個人的には、本人が気づいているかどうかは別問題として、この”実は美人”というのがミソだと思います。どれだけイカツイ雰囲気を漂わせていても、よく見ると美人だから人々に影響を及ぼすのだと思うのです。なんだかんだ言っても、結局人って、見かけから入りますから。もちろん、中身を伴っていなければすぐにバレて飽きられるわけですが。

 現実でも、賢い女性ほど自分の見せ方をわかっているので、より美しいと思っています。なんだか主題から外れてしまいましたね。でも、男性優位主義の中で「女は絶対男に勝てない」と豪語しながら、賭け事に溺れ、結局立ち直れなかったスティーブ・カレルが一番の被害者かもしれませんね。テニスもあんなに上手だったのに、意思の弱さは自業自得だとしても、それなりに生きづらかったのかもしれないですね。個人的には、平等であるべき面ももちろんあってそれは認めるべきだと思いますが、女性にしか出せない魅力、男性にしか持ち得ない魅力ってものもあると思うので、それぞれそれを生かして共存していけばいいのではないかと思っています。

 でも、映画はおもしろかった!一見の価値ありです。

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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(A Quiet Place Part II)

2021年06月24日 16時15分48秒 | 日記

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 エミリー・ブラント主演で、音に反応して人類を襲う“何か”によって文明社会が荒廃した世界を舞台に、過酷なサバイバルを繰り広げる一家の姿を描き、全米でスマッシュヒットを記録したサスペンスホラー「クワイエット・プレイス」の続編。生まれたばかりの赤ん坊と耳の不自由な娘のリーガン、息子のマーカスを連れ、燃えてしまった家に代わる新たな避難場所を探して旅に出たエヴリン。一同は、新たな謎と脅威にあふれた外の世界で、いつ泣き出すかわからない赤ん坊を抱えてさまようが……。主人公エヴリンをブラントが演じ、リーガン役のミリセント・シモンズ、マーカス役のノア・ジュプも続投。新キャストとしてキリアン・マーフィ、ジャイモン・フンスーが加わった。監督・脚本も前作同様、ブラントの夫で前作で夫婦共演もしたジョン・クラシンスキーが再び手がけた。(映画.comより)

 

 

 

<2021年6月20日 劇場鑑賞>

 前作から話は続いています。冒頭十数分は、まだエミリー・ブラントの夫が生きていた時代。1作目の前日譚となってます。突然変な生き物に襲われて逃げ惑う人々。この後1作目の話となり、今作へと続くのですね。

 しかしながら、1作目の最後で怪物を撃退する方法を見つけていたはずなのに、な~んか前作と同じようなシーンが続きます。しかも、これは前作でも思ったのですが、赤ちゃんが泣かない。ほとんど泣かない。私が忘れているだけでなにか理由があったっけ?夫妻の娘さんが手話で話す子なので、この赤ちゃんも発声できないのかも、と思っていると、後半ここぞというところで大泣きするシーンがあって、やっぱり泣けるんだ、とわかるわけですけどね。

 今回は、お母さんのエミリー・ブラントより、賢い娘さんが大活躍でした。いろいろと発見しながら解決してゆこうとするその能力は、凡人ではありません。すごい。しかしながら、敵もさるもの。どこまでも人類は追われ続けます。

 ラストは微妙でした。一応、1作目で見つけた”周波数”を活用していましたが、どうなんだろう。続編を作る余地を残したような終わり方だったような気もします。でも、さらに続編を作るのなら、ど~んと目を見張るような展開がないと退屈なんじゃないかと思います。期待せずに待ってます(笑)。

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