上流階級の邸宅で、メイドとして働くことになったウニ。家事全般、そして双子を妊娠中の妻ヘラと6歳になる娘ナミの世話が彼女の仕事だった。 古株のメイド・ビョンシクの厳しい指導のもと、ウニは明るい笑顔を絶やさず、一所懸命に働く。 ある日、主人のフンに求められたウニは、己の欲望に素直に従い、関係をもってしまう。やがて妊娠をしてしまったウニに、目ざとく気づいたビョンシシクが、妻の母親に密告する。 邸宅を出て一人で産もうと決意するウニ、残酷な手を使ってでも出産を阻止しようとする妻と妻の母、ビョンシクの謎の行動… 各々の欲望で破裂しそうな邸宅で、遂に事件が起きてしまう。 (amazon webより)
<2017年6月21日 netflix鑑賞>
2017年の夏、バセドウ病眼症と診断された私は3週間もの入院を余儀なくされ、そのとき「時間があれば見れるように」とnetflixを契約したのでした。実際、結構な数を鑑賞できました。症状も軽くなり、一生懸命働いている今は、ほとんど見れずに無駄にしてしまっているのですが。
さて、韓国映画を結構見ている私。なぜ最初にこの映画を選んだのかはもう忘れてしまいましたが、結論から言うと、思ったほどの展開ではなかった印象です。貧しかった少女が裕福なおうちのメイドとして住み込みで働き、そこの幼い娘とは仲良くなるものの、主人に手を出されて妊娠。双子を妊娠していた妻とその実母から壮絶な目に遭わされる、という話なんです。あまりにありきたりで、どこかでどんでん返しがあるに違いない、と踏んでいたのですが、そうでもなかった。ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、主人公のナミは、そういう表現で復讐したつもりかもしれないけれど、お金持ちにとっては、力を持たない貧乏人のすることなんて、たとえそれが命の懸かったことであっても、どうでもいいことなのだと思うのです。自分たち、痛くも痒くもないし。子供にとっては多少トラウマになるかもしれないけれど。
私は、ラストシーンを見て「華麗なるギャツビー」を思い出しました。金持ちはどこまで行っても金持ちだし、許された特権があるのです。いつの時代もね。まぁそういう現実を見せたかったのかもしれませんが、貧乏で凡人の私には結局なんだったのか、あんまりわからないお話でした。貧乏人に生まれると、代々損だということかな。知ってるけど(笑)。誰か、正しい見方を教えてください。