この作品、出演者たちはものすごくがんばってました。みんな名演だったと思います。お国柄の違いかなぁ・・・、あれだけみんなが深刻な表情で、どれだけの理由があったのかと思いきや・・・。
<ここからネタばれ>
主演のクリスティン・スコット・トーマスは刑務所から出てきたところを妹に迎えられます。この妹がエルザ・ジルベルスタインですね。
クリスティンは、終始ニコリともせず、むしろ妹の歓迎が迷惑だったような表情です。
実は、彼女は殺人の罪で15年間服役して出所したのであり、その間妹は「一人っ子」として育つことを強要されていて、今度こそ失った月日を取り戻そうと意気込んでいるのでありました。
なかなか心を開かない姉に一生懸命明るく接する妹、そして叔母になつく子供たち。
その間、心を閉ざしていた姉がだんだんと周りに溶け込んでいく、そういう難しい段階がずっと描かれます。
しかし、結論から言うと、クリスティンはもともと医師であり、難病で治療してやれない痛みに泣き叫ぶわが息子を思いあまって安楽死させた、ということがわかってきます。
そりゃ、医師が命を奪えば殺人です。でも、こんなどうしようもない状況で耐えられる母親がどれだけいるでしょうか。黙って罪を償う覚悟は最初からあったとして、元夫は不利な証言をする・当然離婚する・親には、いないものとして抹殺される・・・それほどの仕打ちを受けるほど、同情の余地はないのでしょうか。
こんな簡単に予想できる結論だとは思わなかったので、なにかもっと考えさせられることがあるに違いない、と期待して見ていた私は拍子抜けしてしまいました。
我が子を殺すなんて、もってのほかです。でも、そんな状況に耐えられるでしょうか。もちろん、素人はそれでもなすすべもないわけですが・・・。
一生、その業を背負って生きる本人のほうがずっとつらいのではないでしょうか。でも、やっぱり他の家族はそうは思わないのでしょうか。
考えれば考えるほど、堂々巡りになってしまいますが、俳優たちの演技が素晴らしかっただけに、もう少し目新しい話でもよかったかなぁ、と思いました。
<ここからネタばれ>
主演のクリスティン・スコット・トーマスは刑務所から出てきたところを妹に迎えられます。この妹がエルザ・ジルベルスタインですね。
クリスティンは、終始ニコリともせず、むしろ妹の歓迎が迷惑だったような表情です。
実は、彼女は殺人の罪で15年間服役して出所したのであり、その間妹は「一人っ子」として育つことを強要されていて、今度こそ失った月日を取り戻そうと意気込んでいるのでありました。
なかなか心を開かない姉に一生懸命明るく接する妹、そして叔母になつく子供たち。
その間、心を閉ざしていた姉がだんだんと周りに溶け込んでいく、そういう難しい段階がずっと描かれます。
しかし、結論から言うと、クリスティンはもともと医師であり、難病で治療してやれない痛みに泣き叫ぶわが息子を思いあまって安楽死させた、ということがわかってきます。
そりゃ、医師が命を奪えば殺人です。でも、こんなどうしようもない状況で耐えられる母親がどれだけいるでしょうか。黙って罪を償う覚悟は最初からあったとして、元夫は不利な証言をする・当然離婚する・親には、いないものとして抹殺される・・・それほどの仕打ちを受けるほど、同情の余地はないのでしょうか。
こんな簡単に予想できる結論だとは思わなかったので、なにかもっと考えさせられることがあるに違いない、と期待して見ていた私は拍子抜けしてしまいました。
我が子を殺すなんて、もってのほかです。でも、そんな状況に耐えられるでしょうか。もちろん、素人はそれでもなすすべもないわけですが・・・。
一生、その業を背負って生きる本人のほうがずっとつらいのではないでしょうか。でも、やっぱり他の家族はそうは思わないのでしょうか。
考えれば考えるほど、堂々巡りになってしまいますが、俳優たちの演技が素晴らしかっただけに、もう少し目新しい話でもよかったかなぁ、と思いました。