田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ロシュフォールの恋人たち(Les demoiselles de Rochefort)

2018年02月24日 17時18分57秒 | 日記

Un look esprit Les Demoiselles de Rochefort - Un look sous le signe du jaune

ロシュフォールの恋人たち デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]

カトリーヌ・ドヌーブとドヌーブの実姉フランソワーズ・ドルレアックが双子の姉妹役を演じた、1967年製作のミュージカル映画。監督は「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミで、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリスもアメリカから参加。年に一度のお祭りで賑わうロシュフォールの街で、美しい双子の姉妹ソランジュとデルフィーヌは運命の恋人の出現を待っていた。日本では67年に劇場初公開。2009年に「シェルブールの雨傘」とともにデジタルリマスター版がリバイバル公開。17年には、「ロシュフォールの恋人たち」製作50周年を記念してジャック・ドゥミと作曲家ミシェル・ルグランがタッグを組んだ作品を特集する「シネマ・アンシャンテ」で公開。(映画.comより)

 

 

 

 

 カトリーヌ・ドヌーヴは、ピカイチの美人女優だと思います。もちろん、今でもね。しかしながら、早逝したお姉さんのことはまるで知らなくて、この映画も名前を知っているくらいで未見でした。すると!どうでしょう。こんな田舎で「シネマ・アンシャンテ」がひっそり行われているではありませんか!もっと大々的に宣伝すればいいのに。あやうく見落とすところでした。

お恥ずかしい話ですが、こんなミュージカルだとは知りませんでした。そう言えば「シェルブールの雨傘」もミュージカルでしたね。今回も舞台はフランス。ロシュフォールの街は行きずりの人たちが出会っては別れて行く港町です。そんな港町で、若い男女が理想の相手を追い求め、恋愛模様を繰り広げる・・・お話はそれだけです。ただ、目にも鮮やかな美しい姉妹(ここでは双子ということになっている)ドヌーヴとドルレアック、吹き替えなのかフランス語がペラペラなジョージ・チャキリス(「ウエストサイド物語」)、「えっ!」と驚くこちらもフランス語が流暢なジーン・ケリー(「雨に唄えば」)、そしてバックグラウンドには華やかな港町の風景。これだけで充分楽しめるというわけです。

少し前の映画ですから、ミュージカル独特の「唐突に歌って踊る」感は否めませんが、それもまた一興。美人女優たちの少し拙いダンスと、久しぶりに見たジーン・ケリーの素晴らしいタップダンスに興奮は必至です。少し気持ちに余裕があるときに、楽しんでみて下さい。

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キングスマン ゴールデン・サークル(Kingsman: The Golden Circle)

2018年02月19日 15時31分21秒 | 日記

 

 

 

 

世界的ヒットを記録したイギリス製スパイアクション「キングスマン」の続編。イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。主演のエガートンやマーリン役のマーク・ストロングら前作のキャストに加え、ステイツマンのメンバーにチャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ハル・ベリー、謎の組織ゴールデン・サークルのボスにジュリアン・ムーアら豪華キャストが新たに参加。さらに、前作で死んだと思われていたコリン・ファース扮するエグジーの師ハリーも再登場する。前作に続き、「キック・アス」のマシュー・ボーンがメガホンをとる。(映画.comより)

 

 

 

 

 無理しましたね~。この作品、最初から続編を作る予定はあったのかしら?思いの外ヒットしたからって、安易に続編を作るリスクはプロならわかっているはず。「だから前作を超える脚本がなければ続編は作らないと心に決めていた」なんてこと言う人はゴマンといることも。それでもこうやって明らかに前作ほどではない続編を作ってしまう人たちが後を絶たないということは、それだけ「自分たちの世界」にいると「大丈夫なように感じてしまう」からなのか。例えば、選挙などで泡沫候補が「イケると思う」と、選挙活動をやっている間は手応えを感じてしまうのと同様に。

さて、悪舌はこれくらいにして、映画です。今回の悪役は実力派ジュリアン・ムーア。「エデンより彼方に」の彼女、最高でしたね。一番好きかも。美しいだけに悪役はちょっぴり怖いです。今回は「ファーゴ」なシーンもあって、映画ファンをうならせます。そして、すっかり(と言ってもまだまだ若いが)自信ある出で立ちのタロン・エガートン君とマーリンことマーク・ストロング、そしてこれは予告でも明らかになっているからネタバレではないと思うのですが、死んだと思われていたコリン・ファースが出てきます。簡単に爆破されちゃったキングスマン本部(こんなに簡単だったら今まで狙われることはなかったのか、とちょっと思いました)、だ~れもいなくなっちゃったイギリス人たちキングスマンは、アメリカの兄弟支社に助けを求めるが、彼らはとってもアメリカンでカルチャーギャップがハンパなかった、というコメディです。前作は、紳士なはずのコリンが普通~~にグロいことをやってのけててのけぞりましたが、今回そんなにグロいのは「ファーゴ」なシーンだけかな(笑)。個人的には「ステイツマン」のメンバーがお茶目で素敵だったと思います。

それと、監督がマーク・ストロングのファンなんじゃないのかなぁ。ビシっとキマったマークを上から下まで映したりして、デンゼル・ワシントンを撮ってるフークワ監督のようでした。俳優さんたちは皆、とってもよかったです。終わり方を見ると、まだ続編がありそうですね。ぜひ斬新な視点で作って欲しいです。

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KUBO クボ 二本の弦の秘密(Kubo and the Two Strings)

2018年02月15日 15時49分23秒 | 日記

kubo01

 

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 「コララインとボタンの魔女 3D」などを手がけたアニメーションスタジオのライカが、中世の日本を舞台に勇敢で心やさしい少年の冒険を描き、第89回アカデミー賞で長編アニメーション部門にノミネートされたストップモーションアニメ。魔法の三味線と折り紙を操る片目の少年クボは、体の弱い母と2人で静かに暮らしていた。不吉な子どもとして一族から命をねらわれていたクボは、ある時、邪悪な伯母たちに見つかってしまうが、母親が最後の力を振り絞って放った魔法によって助けられる。たった1人残されたクボは、母の力によって命を吹き込まれたサルとともに、母が最後に言い残した「3つの武具」を探し、自身の出自の秘密に迫る旅に出る。旅の途中で記憶を失ったクワガタの侍も仲間に加わり、一行は数々の困難を乗り越えて武具を見つけていくが……。シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、レイフ・ファインズ、ルーニー・マーラらが声優として出演。(映画.comより)

 

 

 

 

 これ、見たかったんですよ~。でも田舎で上映されてないし・・・と思って諦めてたら、降りてきました!都会よりずれてるけど、やっぱりうれしい。田舎はいつも日本語吹き替え上映のみですが、まぁ、字幕より情報量も多いと聞くし、ここは潔く吹き替えで。日本をベースにしたアニメということで、チビ息子を伴っての鑑賞です。

結論から書きます。素晴らしかった!違和感があった部分もほんの少し存在するものの、これはすごい!これだけのものを外国の人が作れるって言うのはどういうことなんだ!と素直に思いますね。やはりそれだけ、「折り紙」とか「三味線」「灯篭流し」みたいな固有の文化が、他国の人には神秘的に見えると言うことなのでしょうね。

幼いクボ君(名前なんだけど名字みたいなのが惜しい・笑)は、諸事情あって母と二人暮らし。父のことはよく覚えていません。母は時々不思議なことを口走ったりするので、クボ君は小さいながらに「自分がしっかりしなければ」と自覚しています。人里離れたところに住んでいますが、時には集落まで出て、三味線とそれに合わせて舞う折り紙とを披露して小銭を稼いでいます。いつも彼の興行は大人気です。(こんなの、近くであったら私も見たい)

死者の御霊に遭えると聞いて、念願しながら灯篭を流すも父からの呼びかけはなし。失意に沈んでいると、突然何者かに襲われます。母の最後の力を振り絞った願掛けにより逃げおおせたクボ。でも、これからは一人でさすらわなければなりません。過酷な運命に寄り添ってくれるのは、常に携えていたサルのマスコット。母の最後の願力により命を吹き込まれています。自分のルーツはなんなのか。魔物が襲ってくるかも知れない人生、どう生きて行けばいいのか。その答えを探す旅が始まります。

ともかく、目を見張るばかりの繊細な画。ここまで日本に傾倒する理由はなんなのか。これは自らの文化を見直すきっかけになりそうです。

 

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ゲット・アウト(Get Out)

2018年02月12日 11時38分44秒 | 日記

File:Teaser poster for 2017 film Get Out.png

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「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ヴィジット」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー。アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。(映画.comより)

 

 

 

 

 予告からして不穏な感じでしたね。「なんだろう」と興味をそそる雰囲気で、それにうまく乗せられてしまいました(笑)。これは、何を書いてもネタバレにつながる恐れがあって、非常に難しいのですが、結論から言うと「わりと聞いたことのある(見たことのある)話かなぁ」ってことでした。決して駄作だと言っているのではありません。ただ、こういう展開は”予想外”と言いつつも長い映画鑑賞の経験から言うと”どこかで見たような”気がしたのです。

しかしながら、結論を知っててもう一度見ると、とても巧妙な伏線が張られているのだそうです。普通に見逃してしまうようなことが、「あぁそうだったのか」と深いところに気づくような。自分も解説を読んでみて「なるほど」と思いました。なので、二度見ると楽しめる映画なのかなぁ、とも思います。

これだけではわからないですよね、すみません。とにかく、黒人青年が白人の美人彼女とつきあっています。ある日、彼女の両親に挨拶に行くことになり、緊張しながらさりげなく問うと、彼女は「黒人であることは伝えてない」と言います。「伝えておいたほうがいいんじゃないのかな」と言うも、彼女は「うちの両親はリベラルだから心配ないわ」と、映画「招かれざる客」みたいなことを言います。そして当日、彼女の運転で実家へ向かうも、鹿が飛び出してきてフロントガラスに当たったり(案外田舎なのね)、後始末に来た警官に運転していない彼のほうが職務質問を受けて彼女が憤慨したり。不穏な幕開けです。

それでも、彼女の両親は本当にリベラルで気さくな感じ。彼も安心します。ここで、彼女の母に妙に太っちゃって目を疑うキャサリン・キーナー。軽くショックを受けながらも鑑賞継続(当たり前だ)。母は精神科医という設定です。明日はおじいちゃんの友人を招いてのパーティだとか。「え~そんなこと、聞いてないわよ」と軽く憤慨する彼女を尻目に、両親は「あら、明日だったわよ」。

しかし、この裕福なおうちのハウスメイドや庭師が無表情な黒人さんなことに始まって、何とも言えない妙な雰囲気。その「奇妙な違和感」は、パーティが始まっても続きます。おじいさんの友人たちは、みな裕福そうなのですが、そのうちの一人のご婦人が不似合いなくらいの若い黒人ボーイフレンドを連れているのも、とっても変。連日の違和感を拭いきれない彼は、友人にこのボーイフレンド君の写真を撮って送ります。すると!

これ以上は書けません。ネタバレ必至。でも、驚きよりも伏線をしっかり見たい、どんでん返しはもういい、という方は、ある程度知ってから見たほうがいいかもしれません。ちなみに「ロッテントマト」の評価はとても高いのだそうです。DVDなら超おススメです。

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スター・ウォーズ 最後のジェダイ(Star Wars: The Last Jedi)

2018年02月04日 16時46分51秒 | 日記

Star Wars: Episode VIII The Last Jedi

Go Behind the scenes of The Last Jedi in a New Star Wars Video

「スター・ウォーズ」の10年ぶりの新作として大ヒットを記録した「スター・ウォーズ フォースの覚醒」に続くシリーズ作品で、伝説のジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーを探し当てた主人公レイがたどる、新たな物語が描かれる。前作で「スター・ウォーズ」の新たな主人公レイに大抜てきされ一躍注目を集めたデイジー・リドリーのほか、ストームトルーパーの脱走兵フィンを演じるジョン・ボヤーガ、ダースベイダーを受け継ぐカイロ・レン役のアダム・ドライバー、そしてルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル、2016年12月に急逝したレイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーらおなじみのキャストが出演。監督・脚本は「BRICK ブリック」「LOOPER ルーパー」などで頭角を現したライアン・ジョンソンが担当した。(映画.comより)

 

 

 

 スターウォーズって、私は初公開時にまだ小さかったので、後から見たクチなのですが「やっぱり映画って生ものだな。リアルタイムでそのとき見ないと、感動も薄れるのだな」と実感させてくれた映画でした。それで、以後気をつけてなるべくリアルタイムで見るように心がけています。もちろん、「戦場のメリークリスマス」のように、いつ見ても普遍的に名作なものもあるわけですが。昨今は違ったラインで3部作が出てきたり、スピンオフの話が出たりと、それでなくても話が前後して公開されているのに、あらゆるものが入り乱れて公開されるがために、話にかなりついてゆけなくなっています。

まぁそれでも、歳を取ったルーク・スカイウォーカーは面影があってそれと認識出来るし、なんとか解説を読みながらでも理解しよう、と思って行ってきました。

前作で鮮やかに登場したアダム・ドライバー、彼の師匠だったルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)、フォースを持っている自分にとまどっているデイジー・リドリー(「オリエント急行殺人事件」に出てましたね!)、主だった登場人物はこの3人です。キャリー・フィッシャーの右腕を演じたローラ・ダーンや得体の知れないベネチオ・デル・トロも目立ってましたけどね。

ともかく、有名なお話なので細かい解説は省くとして、話はどんどん壮大にはなりますが、要するに「自分探し」です。「雷神ソー」のお話が家族の内輪もめに尽きたのと同じで、若い人たちも、ルークも、とにかく自分探しですね。やっぱり、人生って突き詰めると「自分探し」なんですね。よかった。いくつになっても迷っている自分はバカかと思っていたのですが、みんな一緒なのかも。いや、自分一人の解釈なんで大きく間違っているかもしれませんが。

まだ続くんですよね。せめて「ローグワン」と混同しないようにがんばりたいと思っています。

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