空軍のパイロットとしての才能を発揮しきれずにいた一人の青年が、教官と仲間たちと共に新世代の戦闘機開発に情熱を燃やす姿を描いた本作は、中国で公開されるやいなや、大迫力の飛行シーンとパイロットたちの奮闘する姿が評判を呼び、わずか3日間で興収40億円を突破し、興収ランキング第1位を記録!その後もロングランヒットを続け、公開から約4か月で世界興収177億円を打ち立てる快挙を成し遂げた!
主人公の若きパイロット、レイ・ユーを演じたのはTVドラマ「陳情令」で大ブレイクしたワン・イーボー。男性アイドルグループUNIQのメンバーとしても活躍していた彼は、昨年だけで3作品も主演作が公開され、全て国内年間興収トップ20入りする程の人気を誇る。その他、ワン・イーボーのライバル、ドン・ファンを演じたのは本作で映画デビューを果たした期待の新人ユー・シー(『封神~嵐のキングダム~』(23))。テストパイロット役の俳優たちは撮影前にトレーニングを積み、過酷な戦闘シーンのほとんどを自ら演じ観客を圧倒する演技を見せた。他、教官役に『レッドクリフ』シリーズ(08、09)、『1950 鋼の第7中隊』(21)等で知られるベテラン俳優フー・ジュン、軍医役で『少年の君』(19)のチョウ・ドンユィが出演。監督を務めたのは本作で第36回金鶏奨新人監督賞を受賞したリウ・シャオシー。実際の空軍の映像も手掛けた事があり、空撮を得意とするリウ監督による飛行シーンは、本作でしか体験出来ない迫力ある映像だ。熱気と興奮を巻き起こした大ヒットスカイアクション超大作が遂に日本上陸する!!!
空軍のパイロットであるレイ・ユー(ワン・イーボー)は、操縦に長けているが訓練中にトラブルを起こし能力を活かしきれずにいた。ある時、戦闘機のテストパイロットチーム隊長のチャン・ティン(フー・ジュン)が彼の才能に気付き、チームへと誘う。レイは厳正な選考を経て、ドン・ファン(ユー・シー)を始めとする優秀な飛行士6人と共に、テストパイロットに選ばれる。彼らは、新世代ステルス戦闘機のテスト飛行任務に就くが、高度1万メートル以上の世界で、繰り返される厳しいテストは、想像を絶する過酷さだった。死と隣り合わせの極限状態のなか、思うように成果を出せずに苛立つレイは、ライバルのドンと衝突。果たして彼らは難関なミッションを乗り越え、最高レベルの技術が結集して開発された戦闘機の飛行に成功するのか―?(公式ウェブサイトより)
<2024年6月30日 劇場鑑賞>
最近ワン・イーボーが話題ですね。「無名」でも見ましたし。あの映画では少し地味な感じだったのに(まぁ主演はトニー・レオンでしたからね)今回は”ザ・若者”って感じで、雰囲気全然違いました。映画は、見応えのあるいい映画だったな、とは思うのですが、話が王道すぎてあんまり印象に残ってないんです。イーボーファンの方々、ごめんなさい。
”デキる若者”の寄り集まりである戦闘パイロットのチーム。実力があるにもかかわらず、上手くいかない主人公レイ・ユー。しかし、彼を見染めたテストパイロットの長(おさ)チャン・ティン隊長が彼を抜擢。最初こそ「戦闘機パイロットになるんだ。テストパイロットじゃない」とゴネていた主人公ですが、他に選択肢もなかったし、陰の仕事ながら素晴らしい成果を上げている隊長の人格にも触れ、応じることに決めました。
裏方にはいろんなプロがいました。パラシュートを作る人たち、いかにうまく広げるかを研究する人たち、そしてそれを実際に使うにあたって、折り皺の一つにもこだわって丁寧にたたみ、収納する技術。レイ・ユーは少しづつ大人になってゆきます。
テストパイロット部門には、もちろんレイ・ユーに引けを取らない優秀な若手パイロットもいます。ライバル心も当然燃える。でも、結局は”デキる奴ら”なんです。お互いを認め合うことの重要性もわかっています。過酷なテスト飛行の間、危険な目に遭ったり、大切な仲間を失ったりもします。それでも、前を向くしかないんです。自分たちの成果に基づいて戦闘機が作られるのですから。
映画は少々「国威発揚」なところもあるし、アメリカ軍をあからさまに「敵国」と称してやり込めてしまう正直すぎる表現もありますが、そこは映画は娯楽ということで。あと、チャン・イーモア監督の「サンザシの樹の下で」で主演を張った女優チョウ・ドンユイも軍医役で出ています。かわいい。こんなかわいい軍医なら、みんな不必要に診察に行くのでは?(笑)
楽しめます。オーソドックスな映画と言ってしまえばそれまでですが、安心して見れます。今が旬のイケメンも多数(?)。おすすめです。