田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

マーメイド・イン・パリ(Une sirene a Paris)

2021年02月27日 18時38分24秒 | 日記

Movie - Mermaid in Paris - 2020 Cast، Video، Trailer، photos، Reviews،  Showtimes

UNE SIRENE A PARIS - ACTERIEUR DU CINEMA

A gagner AVP une sirène à Paris le vendredi 21 février au Gaumont Wilson en  présence de l'équipe du film. | WebToulousain.fr

 パリの街で恋に落ちた人魚と恋をすることができなくなった男の恋愛ドラマ。老舗のバーでパフォーマーとして働くガスパールは、ある夜、傷を負い倒れていた人魚ルラを見つける。美しい歌声で男たちを魅了し、恋に落ちた男の命を奪っていたルラは、ガスパールの命も奪おうとする。しかし、過去の失恋により恋する感情をなくしてしまったガスパールには、ルラの歌声がまったく効果がなかった。2人は次第に惹かれ合っていくが、ルラは2日目の朝日が昇る前に海に帰らなければ、命を落としてしまうという。(映画.comより)

 

 

 

<2021年2月23日鑑賞>

 なんともかわいらしい映画!主演のマーメイドちゃんの可憐だったこと!真ん中の写真を見てください。男でなくてもつい助けの手を差し伸べたくなるでしょう。映画では例によって例のごとく、ある青年が彼女を助け、恋に落ちてゆくという展開なのですが、これって尾ひれだけ見て「大丈夫ですか」と駆け寄って、上半身おっさんだったらどうするんだろう?と、ちょっと思いました(笑)。

 物語の主人公、ガスパールは人生に行き詰まっています。一時は繁盛していた父親のお店も今はさびれ、そこで歌を歌っていた彼も、どれだけ一生懸命に歌っても客はまばらです。母親はすでに亡く、店は廃業の危機を迎えています。そんなどん詰まりの中、人魚に出会うのです。彼女によると、セーヌ川の人魚は彼女が最後の一人なんだとか。その歌声を聞き、彼女に心奪われた男は心臓発作を起こして死ぬ運命にあります。この映画ではロマーヌ・ボーランジェ(!)の若い夫が憂き目に遭います。妊娠の可能性があるとか言ってさっき一緒に喜んだのに、いきなり死ぬなんて!と、ロマーヌは果敢に調査を始めます。フランス人だからか、相変わらず夫のほうが不自然に若い。

 ま、ともかくそんなこんなで斬新(でもないか)な人魚姫のお話が展開します。根っからのファンタジーですから、セーヌ川の美しい夜景とポップでかわいらしい画面、世話焼きなおばさん(写真3枚目。彼女がおもしろいキャラで好きです)、いろんなものを見たままに楽しむのが◎です。私は、ハッピーエンドだったと思います。

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キング・オブ・シーヴズ(King of Thieves)

2021年02月26日 15時38分44秒 | 日記

King of Thieves (2018 film) - Wikipedia

King of Thieves Red-Band Trailer Starring Michael Caine & Charlie Cox

King of Thieves' Review: Michael Caine Leads a Crew of Artful Codgers - The  New York Times

 イギリスを代表する名優マイケル・ケインが主演を務め、2015年に実際に起こり、英国史上最高齢かつ最高額の金庫破り集団として世界を驚かせた窃盗事件を映画化。かつて「泥棒の王(キング・オブ・シーブズ)」と呼ばれたブライアンは、いまは裏社会から身を引き、妻と平穏な日々送っていた。しかし、妻が亡くなり、知人のバジルからロンドン随一の宝飾店街「ハットンガーデン」での大掛かりな窃盗計画を持ち掛けられたことをきっかけに、再び犯罪稼業に舞い戻ることになる。ブライアンはかつての悪友であるテリー、ダニー、カールらを集め、平均年齢60歳オーバーの窃盗団を結成。一同は綿密に計画を練り、いざ実行の日を迎えるが、なぜかブライアン自身が突然計画から抜け出すと言い出し……。「博士と彼女のセオリー」のジェームズ・マーシュがメガホンをとり、ジム・ブロードベント、トム・コートネイ、レイ・ウィンストンらイギリスのベテラン俳優が豪華共演。(映画comより)

 

 

 

<2021年2月23日鑑賞>

 ものすごい面々。往年のイギリス映画ファンなら垂涎の布陣。強盗集団ではないけれど、すっとぼけた役でマイケル・ガンボンまで!元々犯罪仲間な彼ら。じゃ、なんで捕まらずに自由に生きているのか。マイケル・ケインに至っては、かなり裕福に見えます。逃げおおせているだけなのか、刑期を務め上げて自由になっているのか、ケインが裕福なのは奥様の財産なのか、その辺は全然説明がないのですが、ともかく今は自由に暮らしている彼らは、ちょっとしたキッカケで再び犯罪に首を突っ込むことになります。一人だけ若い電気技師が加わるんだけれど、これがチャーリー・コックス。「博士と彼女のセオリー」で、彼らの世話をしていたボランティア精神あふるる青年役だった人。明らかに奥様と想いあっていたとは思いますけどね。彼がマイケル・ケインによくかわいがられて、いつも「son」と呼ばれていました。

 しかし、これだけの強面を揃えながら、犯罪自体がゆるい。映画もゆるゆる。皆が休むイースターの間に金庫強盗に入るんだけれど、途中で器具が壊れると「じゃぁ明日また出直そう」とか言って、全部放置したまま、本当に次の日に出直したりするんです。えぇっ!こんなことができるのなら、今までもっと素早い奴らが成功したんじゃないだろうか。途中で仲間割れはするし、結局お互いを信用してるんだか信用してないんだかわからん展開になるし、本当に英国史上最高額の金庫破り??爺さんだから(いい意味で言ってます)大目に見られたんじゃなくて?

 もちろん、彼らは簡単に見破られて捕まるのですが、捕まった後も老人特有のゆるさで「で、年金どうする?」とか、お互いに笑ってたりして、な~んかコメディみたいだった。まぁ、相手があんまり老人だと、こちらの警戒心が緩むっていうのはわかりますけどね。それにしてもゆるい映画だった。ええんかな~って感じです。

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ある人質 生還までの398日(Ser du manen, Daniel)

2021年02月23日 16時33分18秒 | 日記

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 2013年に398日もの間、IS(イスラム国)の人質となりながら、奇跡的に生還したデンマーク人写真家ダニエル・リューの救出劇を実話をもとに映画化。怪我で体操選手の道を断念し、ずっと夢だった写真家に転身したダニエル。戦争の中の日常を撮影し、世界に伝える思いを抱き、24歳のダニエルはシリアの非戦闘地域を訪れた。しかし、現地の情勢が変わり、ISに誘拐されたダニエルは拷問と飢えに苦しみ、地獄の日々を送ることとなる。ダニエルの家族は要求された巨額の身代金を用意するために奔走するが、犯人側はさらなる要求を突きつけ、家族たちに追い打ちをかける。主人公ダニエル役は、デンマークを代表する実力派エスベン・スメド。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニールス・アルデン・オプレブと、俳優として本作にも出演しているアナス・W・ベアテルセンが共同で監督を務めた。(映画.comより)

 

 

 

<2021年2月21日鑑賞>

 デンマーク映画なんて珍しい。もちろん、「ミレニアム」シリーズは全部見ましたけどね。主人公のリスベット・サランデル、ひいてはそれを演じたノオミ・ラパスも大好き。私も小さい女だということもあるけれど、パンクなリスベット、本当に大好き。原作も読みました。

 さて、今回は若い男性ダニエルが主人公。彼は体操選手として、国を背負って立つ存在でした。ところが、着地に失敗して足首を傷め、選手生命を絶たれてしまいます。4年間、体操しかやって来なかったのに、今更どうしろと?絶望に沈む彼は、ある時小さい頃はカメラマンになるのが夢だったことを思い出します。さっさと大人として独立するようやかましく言う姉をしり目に、彼はカメラを回し始めます。そして、師事するカメラマンを見つけ、弟子入り。やっぱり優れた体操選手だけあって、器用だったのでしょうね。彼はすぐに仕事を得、助手としてついて行ったシリアなどで、市井の人々を撮り始めます。とても楽しくやりがいを感じた彼は「母さん、天職を見つけたよ」と連絡し、非戦闘地域へ撮影に行くと言います。でも彼は、本当に許可を得て、通訳や道案内、護衛とともに非戦闘地域へ出かけただけなのです。しかし、彼らがそこに着いた頃には情勢が変わり、そこはISが掌握する地区となっていたのでした。

 今まで通った理屈が何一つ通らない場所でひっつかまリ、拷問されるダニエル。スパイなんかであるはずはないのに「何も知らない」と言うと、吐くまで拷問。牢屋もあちこち移されながら、最終的には他国のジャーナリストや知識人と同じ部屋に放り込まれ、見知った仲間が殺される現場を見せられたり。しかし、このころは彼の家族が資金集めに奔走し、ISとて”金になる奴”を殺すことはできなかったのだと思われます。

 ダニエルの家族は、我々と同じ庶民。身代金なんて用意できるわけがありません。桁違い、非現実的な数字を言われても想像すらできません。プロの交渉人を雇いましたが、彼の「額を下げたりすると彼らは侮辱されたと思うから、もう少し待った方がいい」との助言も、「待ったってお金は湧かない。これ以上はどうやったって無理なんだから、ないよりマシと思うはず」という庶民な考えに打ち消され、交渉。結果、激怒させ金額を大幅に釣り上げられる、という失態を犯します。

 でも、彼ら家族の意見はもっともです。きっと私でも同じことを言うでしょう。ないものはないのですから。でも、息子(あるいは弟)は帰って来なかった。息子を助けるためにはなんとしてもお金を揃えるしかない。でも、政府は「関わらない」が基本姿勢、そう決まっているのでしょうが、最後の最後までその姿勢は崩しません。じゃ、なんで彼らの家族会議にいちいち顔を出しているんでしょうね、役人は。「政府は一銭も出せません」それしか言わないのに。私が家族なら、呼ばないけれど。あと、交渉人は、さすがのプロでした。すごいなぁ、の一言でした(写真3枚目)。

 彼がデンマーク人だというのも幸いだったと思います。アメリカ人は「グアンタナモで同胞が遭ったのと同じ目に遭わせてやる」とか言われてましたから。人質たちを痛めつける4人が”ビートルズ”と言われてジョン、リンゴなどと(陰で)呼ばれているのを見ると、「あ~こういう記事、読んだ・・・」と、当時の記憶がよみがえり、うすら寒くなりました。怖い、本当に怖かった。でも、あくまで素人目ですが、”一生の仕事”を見つけるまでが早くて簡単すぎた。で、いくら非武装地域だと言っても、やっぱり軽率だったと、見ているほうはそう思いました。もちろん、素人なのでよくわかってないだけかもしれませんが。

 少し長い映画です。見るのに少し覚悟が必要かもしれません。

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愛して飲んで歌って(Aimer, boire et chanter)

2021年02月20日 16時41分47秒 | 日記

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 2014年3月に他界したフランスの名匠アラン・レネの遺作で、「スモーキング/ノースモーキング」(1993)やベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞作「六つの心」(06)と同様に、レネ監督が好んだイギリスの喜劇作家アラン・エイクボーンの戯曲を映画化した作品。レネ監督の公私にわたるパートナーである女優のサビーヌ・アゼマやアンドレ・デュソリエらの出演で、男女の駆け引きを軽快に描いた。3組のカップルの共通の友人であり、カリスマ的な魅力を持つジョルジュの余命がわずかなことが明らかになる。ジョルジュの残りの人生を有意義なものにしようと、3組のカップルは一致団結するが、最後の夜を誰が一緒に過ごすかで各々の思惑が交錯。女たちにはジョルジュと友人以上だった過去があることが明らかになり、男たちは動揺するが……。(映画.comより)

 

 

 

<2018年11月24日鑑賞>

 日本人の私から見ればtypicalなFrench movie。まさに”the French"なstory。すごいですねぇ。アラン・レネ監督の作品って見たことないんだけれど、これほどFrenchな作品、久しぶりに見た気がします。もっとも、原作はイギリスの本らしいですけど。だからかな、舞台がイギリスってことになってました。けど、そんな必要なかったと思う。

 女性がいくつになっても美しく、自由奔放。愛されるべきだと誰もが自信を持っているところが魅力的。若さ至上主義でひたすら歳を重ねることを嫌い「おばはん」と蔑む日本の文化とは雲泥の差。ヒガんでいるわけではありません、現実です。

 4人の女性を翻弄するジョルジュはとうとう最後まで姿を見せず。こういう構成、ありますよね。男たちもどれだけ好き勝手言っても、やっぱり女房を愛してる。それは口数の少ない日本男性も同じかもしれないけれど。少し長いし、最初は少々退屈だと思ったけれど、話が進むにつれてどんどんおもしろくなりました。結果、楽しかったですね。時間のある時にお勧めです。

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ダニエル(Daniel Isn't Real)

2021年02月19日 16時02分58秒 | 日記

「daniel isn't real poster」の画像検索結果

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 ティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子マイルズ・ロビンスと、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーというハリウッドの2世俳優が共演し、内気な青年が、圧倒的カリスマ性を持つ“空想上の親友”に翻弄される姿を描いたスリラー。内気で繊細な少年ルークには、自分にしか見えない空想上の親友ダニエルがいた。しかしある事件をきっかけに、ダニエルの存在を封印することに。時が経ち、成長したルークは孤独と不安に苛まれ、再びダニエルを呼び覚ます。カリスマ性あふれる美青年の姿で現れたダニエルの助言により、ルークの人生は好転していく。やがてルークはダニエルを必要としなくなるが、ダニエルはそれを許さず、次第にルークの精神を支配するようになっていく。ルークを演じたマイルズ・ロビンスが第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭で男優賞を受賞。パトリック・シュワルツェネッガーがダニエルを演じた。俳優イライジャ・ウッドが製作を手がけ、「デッド・ガール」のアダム・エジプト・モーティマーが監督・脚本を担当。(映画.comより)

 

 

 

<2021年2月14日鑑賞>

 日本のチラシでは、美青年二人が寄り添うように立ち、特にシュワちゃんの息子パトリックが物憂げな表情でこちらを見ているので、その種の映画と思う人も多いのではないかと思います。かく言う私もそうでした。

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これです↑

 しかし!!全然違います。怖かった・・・本当に怖かった。しかも中途半端な幕引きではなく、たとえハッピーエンドでなくとも「あり得るだろう」と思わせる終わり方で、どこまでも現実的な映画だったように思います。もちろん、私は空想の友人を持ったことがないので、その全部を理解することはできないのですが、そうそう”これで解決”みたいなことはないのだろうと思うわけです。手前にいるのがティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子マイルズです。案外小柄な人でした。神経症っぽい役がとてもハマっていて、今から器量の大きさを感じさせますね。

 マイルズ扮するルークは、環境による大きなストレスから、架空の友人が見えるようになります。それがダニエルですね。子供の頃は子役、大きくなってからがパトリックです。体格も立派で力強く、常に前向きでリーダーシップを取れるダニエルのおかげで、ルークはどんどんポジティブに生きれるようになるのですが、ある程度自立できるようになってくると、ダニエルの支配がうっとおしくなります。また、ダニエルもルークをより支配しようとするようになるため、二人は諍い始めます。いろんなことに気づき始めたルークは身の危険を感じ、なんとかしようと試みますが・・・。

 怖かったです、是非体調がいいときに見てください。

 

 

<ここからネタバレ>

 ここまで支配されたうえ、過去同じような症状(?)だった青年に取り憑いたものと同じものだった、とか、だから共闘しようとか(実現しなかったけど)、そんなことあり得るのかな。ぜ~んぶ一人芝居かな。でも、他人も不穏なものを見てるしな。絵が得意な彼女が「あなたの背後にこんな感じのものが見えたわ」と言って描き加えてるし。現実にあるのかな、こういうこと。な~んか、ひんやりしました。

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