警察と麻薬組織の抗争に巻き込まれた男の一夜の戦いを描いたインド製アクション。大量の麻薬を押収された犯罪組織が警察に報復の罠を仕掛けた。郊外にある警察のゲストハウスで開かれた署長の退任パーティで、内通者が飲み物に薬を盛り、それを飲んだ警官たちが次々と倒れたのだ。特殊部隊の隊長ビジョイだけが難を逃れるが、昏睡状態の数十人の警官を助けるには、5時間以内に治療を受けさせなければならない。そして、そのためには80キロ先の市街地の病院へ向けて大型トラックを運転し、昏睡した者たちを運ばなければならなかった。その難題をこなせるのは、たまたまその場に拘留されていた謎の男ディリだけだった。10年の服役を終えて出所したばかりのディリは、ビジョイとともに猛追する敵の攻撃をかわしながらトラックで病院を目指すが……。ほぼ全編が夜間のシーンで、インド映画おなじみの歌や踊りもなく、極限状態に置かれた男たちの確執と絆のドラマを盛り込みながら息詰まる攻防を描いた。(映画.comより)
<2022年4月13日 レンタルDVD鑑賞>
劇場には見に行けなかったけれど、最新作でレンタルすることができました。田舎のツ○ヤには1個しか置いてなかったです(笑)。
さて、本国インドでも大ヒットしたというこの映画、噂通り、華麗な踊りや美人女優の登場はありませんでしたが、お話はケレン味たっぷり。これぞインド映画!の醍醐味満載でした。
某マフィアからヤクを押収した警察。しかし、警察内部には例に漏れず悪徳警官がいて、マフィアと通じているものがいます。逆に、潜在警察官として組織に潜っている奴もいて、彼を送り込んでいる上司は、当然ですが悪に染まってないわけです。それだけでも複雑なのに、ヤクを押収されたマフィアは、乗り込んだ警官たち(6人だったか7人だったか)の顔を覚えていて、彼らに絶対復讐すると誓っています。なおかつ、当然ですが、ヤクも取り戻そうとします。
そんなこんなで、「トゥルー・ロマンス」か「ロック・ストック・アンド・スモーキングバレルス」ばりにいくつもの話が並行して描かれます。見ながら、頭の整理が大変でしたが(しかも、美女が出て来ない分、みんなムサ苦しいおじさんで見分けがつかないことも)、長い映画ですし、途中からそんなことはどうでもよくなります。要は、不慮の事故とは言え、殺人の罪で刑に服していた男ディリが、模範囚としての保釈のその日に、こんな事件に巻き込まれるという話で、このディリが、スティーブン・セガール並みに強い男だった、という話。生き分かれた娘に会うはずだったのに!という泣き所もちゃんと用意。またこの女の子がかわいい!泣ける!
ディリは不死身すぎるし、いくら殺人犯だと言っても強すぎる。人も死に過ぎるけど、冴えない太っちょ年輩警官が、ここぞというところで活躍したり、やっぱり正義が勝っていく展開に、心もスッキリ(笑)。まぁ悪人たちにも家族はあるんだろうから、こんなにたくさんの人が死んでいくのはやっぱり辛いけど、そこは映画ということで。
主演のカールティ、覚えておきます。
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