田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

大恐竜時代 タルボサウルスvsティラノサウルス(tarbosaurus)

2012年10月31日 00時18分17秒 | 日記
 
 最先端デジタル技術を駆使して創造された恐竜たちが、8千万年前の世界を闊歩(かっぽ)するアドベンチャー。白亜紀の朝鮮半島に生きるタルボサウルスの成長を、地殻変動による自然災害の脅威や母親と兄弟を殺したティラノサウルスとの対決を交えながら映し出していく。メガホンを取ったのは、数々のドキュメンタリー制作に携わってきたハン・サンホ。ヴェロキラプトルやヘナミクヌスなど、次々と登場する恐竜17種類80頭のリアルな質感に加え、ニュージーランドでロケ撮影した自然風景を基に再現された白亜紀の世界も見もの。(シネマトゥデイより)


 どうせ子供むけの映画だろう、とあまり深く考えずに4歳の息子と行って来ました。しかし!後から知ったのですが、ニュージーランドでオールロケを決行していたなんて!CGアニメでもいろいろ凝りようがあるんですね。

しかし、そんなこと知らずに見ると、普通のアニメです。主人公はタルボサウルスのパッチ。母・兄・双子の姉たちと一緒に平和に暮らしていましたが、大きくて獰猛なティラノサウルスのレックスに襲われ、幼いながらたった一人になってしまいます。

他の恐竜のおこぼれをもらったり、あまり目立たないようにして生き延びて来たパッチ。いつしか、同じ種族の生き残り(メス)とも巡りあい、危険を避けて、レックスのいない新天地を求めて移動し、他の生き物たちともそこそこ共存しながら生きています。

しかし、このレックスが強くて執拗なんですね。彼も獲物がなくなると移動してくるので、まるでいたちごっごのよう。

そのうち、火山の噴火など、気候変動も起き始めます。ハイエナのように、弱るのを待って食いついてくる種類の恐竜もいます。

そんななか、過酷な環境に妻を失い、子供すら失いかけたパッチの最後のがんばりが描かれます。

もちろん、自然の中ですから、子供にも淘汰の波がやってきます。パッチは最後の息子を守るため、死力をふりしぼるのです。

本当にあのころって、天変地異(?)もあっただろうし、レックスだって悪者みたいに描かれてるけど、必死だったのだと思うし、ありとあらゆる恐竜が忠実に描かれて、クオリティーは高いのだろうと思います。

ただ、私は素人ですから、90分の映画で17種類80頭という恐竜を見せられても、なにがなんだかわかりませんでした。アジアで発見された珍しい種類まで集結してるんだそうです。「~~サウルス」と、丁寧に文字も出るのですが、レックスくらいしか記憶してません(私だけ?)。


ともかく、意外にシビアな映画です。繊細な子供さんはやめておいたほうがいいかもしれません。

ただ、映像が良く出来ていただけに、グッズが全然売ってなかったのが残念でした。
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キック・オーバー(get the gringo)

2012年10月29日 08時15分58秒 | 日記

 

 金を払えば酒も麻薬も女も入手可能な凶悪犯だらけの刑務所を舞台に、名優メル・ギブソンが元軍人の犯罪者を演じるクライム・アクション。実在の刑務所をモデルとし、マフィアの大物から大金を盗み逃亡中の主人公が極悪人を相手にし烈な戦いを繰り広げる。『アポカリプト』などメルの作品で助監督を務めた経験のあるエイドリアン・グランバーグが本作で初メガホンを取り、テレビドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズのピーター・ストーメアが共演。ダーク・ヒーロー役で本領を発揮する、タフでマッチョなメルから目が離せない。

 

 ということで、久しぶりにタフでマッチョなメル・ギブソンのお目見えです。冒頭、ピエロの面を被った男が二人、必死に警察から逃げています。一人は負傷している模様。

そしてアメリカとメキシコの国境に立ちはだかるフェンスに激突!そのままフェンスを突き破り国境を越えた・・・が、そこにはメキシコ警察が。お互いに裏のある警官たち。メキシコ側が、大金と共に奴らを手にします。負傷していた男は亡くなり、メル・ギブソン演じる自称ドライバーだけが、刑務所とは名ばかりの無法地帯「エル・プエブリート」へ入れられてしまいます。

さぁ、ここからがこの「大金」を巡って、警察・そもそもメルに盗まれたマフィア・刑務所での顔役ハビが三つ巴に入り乱れます。みんな、「金、金、金」で殺しも辞さずに動きます。怖いですねぇ。

もともと犯罪者なメルは、豊富な経験を生かし、ずぶとくこの特殊な刑務所で生き残っていきます。ちょっとしたきっかけで、やり手の少年と知りあい、つるみます。これも成功のカギですね。

そして、みんなが悪人とは言いながら、胸のすくようなラストへと話は展開してゆきます。

なかなかにおもしろかったです。こんなメル見るのは久しぶりかな。ちょっとコメディで、でもみんなしたたかで。

しかし、こんなこと言っちゃひんしゅくだとわかってて言いますが(コラ!)、この無法地帯の刑務所がどこか楽しそうなんですね。

もちろん、私のような凡人には生き残れないかもしれないけれど、入居者(?)たちは家族で住んでるし、結構親戚など血のつながりで勢力を形成してたり、ヤクもタバコもなんでも手に入るし、娼婦だって出入りする。

子供だってもちろんいるし、親が中に住んでても、子供は出入り自由だったりする。

なんか、それなりの掟は厳しいだろうけれど、それさえ踏まえることができれば案外住みやすいんじゃなかろうか、と思ったのでした。

あ、そうそう。メルが主演で舞台はおおかたメキシコだというのに、イギリス映画です。英題は「How I spent my summer vacation」でした。

 

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SAFE/セイフ (safe)

2012年10月27日 00時17分53秒 | 日記


 NYの街を二分するようにしのぎを削っているチャイニーズ・マフィアとロシアン・マフィア。そのどちらからも“場所代”を巻きあげているNY市警は、彼らの悪事を放置し、街には犯罪があふれていた。ある日、チャイニーズ・マフィアが大金を保管している金庫の鍵を開けるための番号を記憶する少女メイの存在を知ったロシアン・マフィアは、彼女を連れ去って番号を聞き出し、敵対する勢力から現金を強奪しようとする。一方、その争いにかこつけ、彼らの暴力事件を追及しない代わりに裏金を受け取ることでひと儲けしようと企んでいるNY市警の悪徳刑事たち。それぞれの思惑が交錯するなか、ルーク(ジェイソン・ステイサム)は少女を守りきれるのか!?



 今回、「movix堺」というところで見たのですが、たしか「キラー・エリート」も他でなかなか上映してないなか、ここで見たのでした。

ここの劇場支配人は、きっとジェイソンのファンに違いありません(笑)。


さて、この映画。人は死に過ぎですが、楽しめました。

まず、物語がわかりやすい。出てくる奴が、ジェイソン意外、全員悪人。
よくもまぁ、これだけ大の男がお金に群がったものです。

情けないやらあきれるやら(映画ですから手(パー))。

もともとニューヨーク市警特捜班の刑事だったルーク・ライト(ジェイソン・ステイサム)。悪徳を見逃さなかったために、一人痛い目に遭ってます。
職場を追われ、八百長専門の闇格闘家となって生きているなか、あまりに弱い相手(パンチ一発で意識不明。あっせん者に聞くと、you tubeで有名だった奴とか言う)に勝ってしまい、大損したロシアン・マフィアのボスに妻を殺されてしまったうえ、過去の悪徳刑事仲間に見つかり、「まだこの辺にいたのか」などと言われて、寄ってたかってボコボコにされてしまう。

ひどいですねぇ・・・。この刑事たちはなんなのですか。

ともかく、ロシアン・マフィアには「接触した人間はすべて殺す」などと言われ、実際に、ボランティア主催のホームレスのための宿に雑魚寝したとき、しゃべっただけの隣の男が殺されてしまったりします。これ、本気で怖いです。

さすがのジェイソンも思いつめて死のうと、地下鉄にやってきます。

ところが、ただならぬ雰囲気の少女に気付き、つい目で追ってしまいます。
すると、しばらくしてあの時のロシアン・マフィアたちが彼女を追って来るではありませんか!これは一発奮起。俄然元気になります。

そこから彼女を連れての逃亡・復讐劇が始まります。

話は単純ですから、「こうなるかなぁ」と思った通りに大体進みます。
映画にしては人が死に過ぎるくらいです。でもまぁ、最近こんなに人がたくさん死ぬ映画も、結構見たような気もします。

それにしても、いくら数字を瞬時で覚える天才少女でも、こんな小さな子を連れ回して奪い合わなくても、他に方法があるだろうに・・・とも思います。

それに、数列の規則性を瞬時につかむのは彼女の能力ですが、それさえわかってしまえば、数字自体はさほどのこともないようで、普通の人でも覚えられる程度のものだったようです。

しかし、マフィアってどこでもそうなんだろうけれど、お金お金って目の色変えて、それは悪徳刑事たちもそうなんだけど、そんなにお金に振り回されて、なんだか、見てるうちに悲しくなって来ました。

立派な大の男が揃いも揃って・・・ってね。


ひとつ、よくわからなかったのが、ラスト近くで「市長の彼氏」と呼ばれていたマイケル(?)とかいう男。強いという設定だったみたいだけれど、どこでどんなふうに登場してたか、あんまり印象に残ってないんですよね。

わかるかた、教えてください。

勧善懲悪のすっきり映画、時間が許せばお勧めです。

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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(the killing of chinese bookie)

2012年10月21日 22時37分28秒 | 日記


 ラスベガスの場末にある人気ストリップ・クラブ「クレイジー・ホース」を経営するコズモ(ベン・ギャザラ)。長年の月賦を返済し、ようやく店が自分のものとなった彼は、店で働く女性3人と着飾り、ある秘密クラブに意気揚々とギャンブルをしに出かけるが、すっかり大負けしてして再び多額の借金をする。コズモは秘密クラブを経営するマフィアから、その借金を棒引きにする代わりに、マフィアと対立する中国人ボスを殺害するよう命令を受けてしまい・・・。(wowowウェブより)

 

 

 
 今頃すみません。録り置きです。今回はwowow放送の”オリジナル完成版”を鑑賞しました。134分です。

結論から言うと、長い!これがフィルムノワールなのか知らないけれど、延々同じような場面が続くし、134分の必要はまったくないと思います。

ベン・ギャザラって、1976年当時だから若いはずなのに、少し前に見た「ロシアン・ルーレット」の時の彼とほとんど見た目が変わってないじゃないですか(笑)。つまり、いつまでもお若いってことなのね。

ベン・ギャザラは、渋い感じで出て来てお金を払い、「おまえとはもう会わない」などと言い、”できる男”なのかな・・・と思わせるオープニング。

ところが、自分の店を持ってるのはいいけれど、これが(そういうものなのかもしれないけれど)いかにも場末のキャバレーで、狭いし、司会の”ミスター・伊達男”もでっぷり太ったチビなおじさんだし、まぁ時代が違うといえばそうだけれど、「バーレスク」なんかとは似ても似つかぬチープなショーなんです。それにおもしろくない!

こんなショーでなんでウケてるのかがわからない。

そして、いかにも軽そ~な男の口車に乗せられて(「上限なしに貸す」とか言われてね。そんなはず、ないだろ!)、ホイホイ闇博打に参加して、それも踊り子の女性たちを着飾らせてぞろぞろ連れてね、それで大負けして絶対払えない借金を背負ってしまいます。

え?この映画のベンって、アホな役?とか戸惑っているところへ、「踏み倒す」とか、出来もしないのに「現金で返す」とか、代わりに殺しを依頼されても、引き受けておいて「捜す気はない」と言って相手を怒らせたり。

まったく理解に苦しむ場面を挟んで、結局は他に道が無いからチャイニーズ・ブッキーを殺しに向かうのです。

そして、相手はマフィアとはいうものの、か~んたんに忍び込んで簡単に殺せて(これがまた若い女とお風呂でチューして喜んでいるような好々爺なんです、ブッキーが)、簡単に戻って来ます。

でも、腹を一発撃たれてるんですね。だから、手当てをしなきゃ死んじゃうと思うのですが、知り合いの医者もいない。それより、店が気になる。だからずっと素知らぬ顔をしながら、店に出たりするんです。もう、死ぬのがわかっているから、こういうことができるのかもしれませんね。

ともかく、自分の店に対する愛着はかなりのもので、マフィアを殺しに行く道々にも、店に電話をかけてどんな曲をかけているかを聞いたりもします。

また、伊達男や踊り子たちを大切にし、彼女たちにも慕われています。

その辺のギャップが男のロマンなんでしょうか。私なんかは現代の女性ですから、「そんなに大切に思うのなら、なんで無茶するんだ」とか、思うわけです。闇の男たち相手に大借金を作ったらどうなるか、そんなことわかっているはずです。

でも、自分を殺しに来た男を逃してやったり、この辺から急に”大人の男”になったりもします。

この馬鹿さ加減と包容力のギャップをどう読み解いて楽しむのか。女にはわかりませんねぇ。

ジョン・カサベテスの作品は、多くは見ていませんが、「グロリア」なんか好きです。名作だと思いますね。精神的に追いつめられてゆく女性がよく出てくるようなので、いろいろ見たいとは思っていますが、この作品は合わなかったようです。

カサベテス監督、ごめんなさい。

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ボーン・レガシー(the bourne legacy)

2012年10月14日 13時43分18秒 | 日記

<ボーン>3部作は氷山の一角に過ぎなかった・・・。


 くだんのボーンシリーズ続編、行って来ました。
結論から言うと、個人的には楽しめました。レイチェル・ワイズは綺麗だし、渋いスコット・グレンを見れたし、なによりジェレミー・レナーがカッコよかった。バイクのシーンも、普通の人には冗長かもしれないけれど、私は自分が二輪愛好者なので、興奮しました(笑)。

ただ、物語的にはどうかと思います。マット・デイモンのボーンシリーズが当たったからって、無理して関連話を作ることもなかったのじゃないかなぁ、と思ったりもしますね。

こういう筋書きが成り立つのなら、いくらでも「実は裏にもっと壮大な計画があった」って言えるし、特に今回のこの映画は、この壮大な計画をなかったことにするために、国家が、関連する人物を次々に殺めていく・・・これだけの話ですもん。

それに対してジェレミー・レナーが「そんなバカな」と必死で逃げる。最初から最後まで逃げてるだけの話ですからね。こんなの、三部作にする必要、ある?

しかし、国家機密の名のもとに、国がこんなに殺人を犯してもいいものなのか?人、死に過ぎだろ。でも、これが現実なのかなぁ・・・日本でも私たち一般人が知らないだけで、実際には秘密裡に似たようなことが行われているのかしら、案外。

レイチェル・ワイズが綺麗でしたね。そりゃ、ジェレミーじゃなくったって惚れるでしょ。私も思わず「どんな髪型にしてるのかな」とか、いろいろ観察しました。あんまりきれいだから真似しようと思ってね(笑)。

バイクチェイスのシーンも興奮しました。ちょっと無理な設定もありましたが(それって絶対こけるはず、とかね)、それでもすごかったですね。私もレイチェルになってみたい、と思いました。でも、足を撃たれたくらいで気を失いかけるという、薬でコントロールされることの怖さも垣間見え、空恐ろしくもなりましたけどね。

ラストはなんとなく穏やかな雰囲気が漂ってましたが、でもこの先、思いやられますよね。

私だったら、プレッシャーに耐えられないかも。この先、いつまで薬でコントロールしなきゃいけないのか、あるいは徐々に立ち直れるのか。あるいは、優秀なドクターを味方につけてるからうまく立ち直れたとして、追手が途中で諦めてくれるのか(いや、それはありません)。相手もプロですから、じゃ、どうやって巻くのか。

考えただけでノイローゼになりそうなこの設定。愛し合っている若い二人でも、強靭な精神力が必要となりますね。

私個人的には、二人が一緒なら口外することはないんだから、もう許してやって欲しいです、政府の役人さんに。

 

 

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