まだ午後4時だと言うのに、木々の茂った山沿いの小路は、もう薄暗くなりかけていた。自転車で家の近くまで帰って来たところだった。
小さなリュックを背負った50前の女性が、木の下に屈みこんでしきりと何かを拾っている。私は自転車を降りた。
片手のひら一杯に、小粒のかわいいどんぐりを大事そうに載せている。訊いて見ると、「椎の実」だと言う。何年も近くに住んでいて不覚であった。
「椎」の名は良く知っているが、その木が「椎」とは全く知らなかった。皮をむいてそのままでも食べられる、数少ないどんぐりの一種だと教えてくれた。また少し自然のことに詳しくなれた。
明日、度の強いめがねをかけて、私も「落ちぐり」を拾ってみよう。ビールのつまみに合うとも言っていたから。
3粒ほど、この写真用に分けてもらった。
(写真は、初めて知った「椎の実」)
小さなリュックを背負った50前の女性が、木の下に屈みこんでしきりと何かを拾っている。私は自転車を降りた。
片手のひら一杯に、小粒のかわいいどんぐりを大事そうに載せている。訊いて見ると、「椎の実」だと言う。何年も近くに住んでいて不覚であった。
「椎」の名は良く知っているが、その木が「椎」とは全く知らなかった。皮をむいてそのままでも食べられる、数少ないどんぐりの一種だと教えてくれた。また少し自然のことに詳しくなれた。
明日、度の強いめがねをかけて、私も「落ちぐり」を拾ってみよう。ビールのつまみに合うとも言っていたから。
3粒ほど、この写真用に分けてもらった。
(写真は、初めて知った「椎の実」)