写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

万全の体制

2020年04月27日 | 生活・ニュース

 町中、どこに出かけてもマスク、マスク、マスクをかけている人ばかり。私も奥さんがスーパーに買い物に行くとき、車を運転する役目だけであるがマスクをかけて出かける始末である。

 コロナ感染予防策は、毎日耳にタコができるくらい聞かされているので、できることは全てやっていると思っていたが、ただ一つ抜けがあることに気がついた。玄関のアプローチに置いてある金属製の黒い犬の置物である。

 10年前、飼っていたハートリーという名のアメリカン・コッカ―スパニエル犬が突然死んだ。ペットロスを癒すために、この置物を買ってきてハートリーの代わりとして置いているものである。

 春夏秋冬、家の前の道路に向けて置いている。出先から帰ってきたときには、しっぽこそ振ってはくれないが、喜んで歓迎してくれているように感じている。

 そんなハートリーがマスクもせずに昼も夜も屋外で立っている。これではいけない。先日、第1作目として手作りしたが、少し小さかったので使っていない布マスクを取り出してハートリーにつけてやった。

 これにて我が家全員の新型コロナウイルス感染対策が、遅ればせながら万全となった。後は1日も早く終息宣言が出されることを願うばかりであるが、少しは「苦しい時のハートリー頼み」となるか。