写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

デッキ着工

2020年04月24日 | 木工・細工・DIY

 昨年の9月のことである。20年前に新設したサンデッキの床板の腐食が激しいところをめくってみると、床板以上に大引きが腐食していることが分かった。

 4m四方の床板を全部取り除くとともに、大引きも全て解体撤去した。DIYで直ぐに作り直してもよかったが、大引きの長さは4mもある。私の車で簡単に運ぶわけにはいかない。

 そんなこともあってこの半年間,そのままにしていた。ところが現在、コロナ禍のため外出自粛の強い要請が出ている。4月に入ってからは
、じっと家の中で過ごすばかりである。

 外に出るといっても菜園と庭に出て日向ぼっこをすることくらいの毎日を送っていたが、今一つ気分がしゃんとしない。そうだ、こんな時こそDIYでサンデッキを作ろう。そう決心して、ホームセンターに向かった。

  店員に聞いてみると、運搬用に1.5トン車を貸し出してくれるという。長さ4m・9cm角の大引きを4本と、長さ3.5mの2*6材の床板23枚を買い込んだ。恐る恐るトラックのハンドルを回してゆっくりと走らせる。「案ずるよりは産むが易し」の通り、難なく家まで帰ることができた。

 午後から、まずは大引きの設置工事を始める。先手(さきて)として奥さんが手伝ってくれるが、「女の人でこんなことができる人はいないわよ」など言われながら、穴を開けたり、ノコで加工したりして、まずは3
本を取り付けることができた。

 時計を見るともう5時になっている。こんなことをしていると、あっという間に時が過ぎる。外出自粛をしているときには、あんなに時間つぶしが難しかったものが、夢中になることがあると、こんなにも早く時間が過ぎる。

 この調子でいけば、1週間もあれば完成するだろう。今日もまた奥さんからいろいろ言われながらの工事が始まる。小言自粛を要請したいが、先手がいてこその工事である。ここは我慢我慢だ。