写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

アールグレイ

2007年09月21日 | 食事・食べ物・飲み物
 まだ暑い日、街歩きをしていると額と言わず背中にまで汗が流れ始めた。涼しいところで一休みをして、冷たいものでも飲みたくなった。 

 喫茶店に入った。甘いものは欲しくない。コーヒーの苦味よりは、喉越しすっきりした紅茶を飲みたくなり「アールグレイ」を注文した。

 家に買い置いたものと同じ紅茶だと分かったが、アールグレイとは、一体何者なのかを知らないままアイスティで飲んだ。帰って調べてみると、次のように書いてある(フリー百科事典『ウィキペディア』)。

 「アールグレイ(Earl Grey)とは、ベルガモットで柑橘系の香りをつけたフレーバーティーの一種である。

 ベルガモットの落ち着きある芳香が強い特徴の紅茶で、その芳香は温度が高くなればなるほど引き立つ性質を持つので、ホットティーでは慣れていない人にとっては非常に飲みにくい。そのため、アイスティーによく利用されている。

 ちなみに、Earl は英語で伯爵という意味である。1830年代、中国に外交使節として滞在していたグレイという伯爵が考案したことからこの名がついたと言われている。

 ベルガモットは、だ円形の葉と緑から黄色へ熟す小さい実をつけ、オレンジのような甘い果物の芳香を持つ」

 今まで何となく飲んでいたアールグレイであったが、ベルガモットで香り付けをしていたとはついぞ知らなかった。オレガモット早く知っておれば、お茶友達に薀蓄を垂れることも出来ただろうにと思いながら、今もまたその香りを楽しんでいる。
 (写真は、柳井の街角の「レストラン・喫茶;Gina」)