写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

「アールグレイを飲みながら」

2007年09月16日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画
 今年の初め、生まれて初めての自費出版書「行くぞ! ハートリー」という、ひとりよがりのエッセイ集を出した。100部作って、数部を近郊の図書館に寄贈し、残りは近くの本屋さんに置いてもらった。ちょうど1ヶ月間で、すべてを知人のみなさんに買っていただくことが出来た。

 そして今日、昨年1年間このブログにアップしたエッセイを、また同じように出版する準備を終えた。掲載エッセイ数は276篇で、サイズも同じくB6版で、350ページのものとなった。

 題名をつけることでは少し悩んだ。「行くぞ! ハートリー」は、愛犬ハートリーを散歩に連れ出すときの、私の口癖をそのまま引用したものであった。2冊目はおしゃれな題名をと考えていたが、いいものがなかなか思いつかない。

 涼しい風が吹く日の午後であった。テラスに出て椅子に座っていたとき、妻が熱い紅茶を淹れてくれた。白いカップの中で、名の通りの紅色のアールグレイが揺れている。それを見たとき、「あっ、これにしよう」。その時2冊目の題名が決まった。

 「アールグレイを飲みながら」という題に決めた。どのページを開いても短いエッセイが書いてある。たまたま開いたページを、ゆっくりと紅茶でも飲みながら読んでもらいたいと思ったからである。

 このブログに載せているように、「カラー写真も入れたらいいのでは」との意見を聞いてはいるが、カラー写真となると製本費用がうんと高くなるし、私の財力ではちょっと難しい。

 部数は、今回もやっぱり100部作ろうと思っている。100部ではなく、100万部売れるようになればカラー写真も考えて見たいが、これは夢物語だ。

 近々、印刷に出そうと思っている。10月の後半にはまた本屋さんに置いてもらうよう折衝したい。店頭に並びましたら、このブログでお知らせしますので、手にとって立ち読みでもしてください。
(写真は、出来上がった原稿「アールグレイを飲みながら」)