まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1403  若齢アカマツ林でマツタケ発生という うれしい報告!

2019年04月08日 |  マツタケの林地栽培 

4月12日(金)は、第680回活動日です.天気予報では、再び寒くなるようです.先週6日、香川山でウグイスの初鳴きをきく.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、宮崎 昭さんです.当日夜、是非ご覧ください.

ヒノキ混じりの照葉樹林を皆伐・地掻(2007年3月) 

樹齢6-7年の天然アカマツ林(2014年現在)
 
 マツタケ林地栽培の第一段階は、マツタケの感染・菌根形成である.
 寄主が感染されやすい状態をつくること、これには寄主がなければならないことは当然、他の植物の密度調整と細根導入作業にあたる地掻である.これらが出来上がれば、受け入れ体制は完成だ.次なる条件は、マツタケの胞子密度である.近辺にマツタケ発生林がどの程度あるかでシロ形成までの時間が大きく変わる、現在では、これが大切である.

 若齢アカマツ林のマツタケ発生は、5年生林で発生したという一見報告があったのみである.今年のマツタケ会報(京都府マツタケ生産振興協議会刊、3月号)に、伊藤 明さんの7年生アカマツ林でマツタケ発生という報告が載っている.簡単に報告しましょう.
 
 京都府亀岡市篠村にある保安林内(周辺にはマツタケの発生が見られた)のことである.砂防堰堤をつくるため、重機で法面を造成、そこに2年生のアカマツ苗とヤシャブシを密度高く植えた.1965年のことであった.3年後にはヤシャブシのみを伐採した(アカマツはのびのび育ったことだろう).5年後の1970年秋、マツタケが連なって発生したのである.樹齢7年生の植栽アカマツにマツタケが発生したことになる.
 
 次は、兵庫県猪名川町でマツタケ復活をねらうグループの活動地.元はマツタケの発生するアカマツ林だったが放棄され、照葉樹林となっていた.それを皆伐し、伐採木の切り株は掘り起こして除去、徹底的に地掻、マツノザイセンチュウ抵抗性のアカマツ2年生苗(兵庫元気マツ)を植栽した(2010年).補整手入れは継続して実施していたところ、2016年11月、待望のマツタケが2本発見された.樹齢7年有余の抵抗性アカマツ林にマツタケが発生したという嬉しいニュースである.

 上記の成功例は、皆伐・徹底的土壌の改善作業がなされた.アカマツの立木密度が高く、また、胞子密度条件に恵まれていたように思う.私たちの活動エリアにも、そんな樹齢のアカマツ林がある.香川山、沢田山桑野班、同ヤマガラ班、同旧宮崎班、玉城山元榎本班、同三品班の手入れ林である.どの程度の地掻がなされたか、補整作業はどうか、また、マツタケ胞子の飛散量などを考慮せねばならないが、大変希望の持てる話で、いつ出てもおかしくないと考えられる.共に頑張りましょう!
 また、沢田山川本班、同三品班のエリアがこのようなアカマツ林に育ってくれるだろう. 

【お知らせ】
きのこ観察会
1)京都御苑きのこ観察会
【日時】4月14日(日) きのこ観察:午前9時30分~12時  
【場所】京都御所 堺町休憩所集合(間之町口 地下鉄烏丸丸太町駅下車、東へすぐ)
 主催者は京都御苑きのこ会(世話人 佐野修治氏)  HP(http://gyoenkinokokai.web.fc2.com/)参照下さい
 参加料は無料、事前申込不要.京都御苑は国民公園です.動物・植物・菌類の採集は禁止されています.

【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 絶対的相利共生関係にある生物種間の深い絆も、いとも簡単に崩れることが普通にある.これを共生関係のタイプの進化要因と考える.ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係にも学ぶものがあるように思える.
Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)、マツタケ、アカマツ
 
 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そうでなければならない.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さと寒さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでチェーンソー作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.家庭廃棄物無断持ち込みは厳禁(問い合わせは吉村へ).
 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 チェーンソーなど機材保管庫の扉は最後の利用者が閉めること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 
 

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日  報告担当者  男厨シェフ    特別企画 

680 04月12日(金) 宮崎
681 04月20日(土) 吉村
682 04月26日(金) 内田    川﨑
683 05月04日(土) 三輪
684 05月10日(金) 宮崎
685 05月18日(土) 吉村           JIDF1(19)
686 05月24日(金) 内田    松本
687 05月31日(金) 三輪     開催日注意
688 06月08日(土) 宮崎
689 06月14日(金) 内田
690 06月22日(土) 吉村    内田
691 06月28日(金) 三輪
692 07月06日(土) 宮崎
693 07月12日(金) 内田
694 07月20日(土) 吉村    松浦     JIDF2(20)
695 07月26日(金) 三輪
696 08月03日(土) 宮崎
697 08月09日(金) 吉村
698 08月24日(土) 内田    松本
699 08月30日(金) 三輪
700 09月07日(土) 宮崎
701 09月13日(金) 内田
702 09月21日(土) 三輪    川﨑
703 09月27日(金) 吉村

 なお、やむを得ず開催日・担当などの変更が生じることがあります.ご了解下さい!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉 村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の案内看板が見えると(ゴルフ場専用道路の右折は行き過ぎです)、左に大きな駐車場(松尾ガレージと小さく表示がある)が見える.その北側に道路(路面に滑り止め化粧)がある.その道路(住宅内道路に見える)を左折で進入、次いで右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.不安な方は駐車場付近から電話下さい.

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§カンパありがとう!
 
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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