まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1517 マツタケが絶滅危惧Ⅱ類に指定される!

2020年07月13日 |  マツタケの林地栽培 

 7月17日(金)は、第736回活動日です.昼食は各自でご用意下さい.ブログ報告は松田 武久さんです.当日夜、是非ご覧ください.京都市左京区岩倉 村松138-20香川山(自称:下記アクセス参照下さい)集合です.  

 内田報告を見ると、トウモロコシなどの収穫が予定され茹でて食べるとあります(予定).また、雨の中、香川山の点検にお集まり戴いた方々に感謝申し上げます.
 2020年7月10日のマスメディア報道によると、国際自然保護連合(IUCN)は、マツタケを絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に入れた.日本では、1930年代の年平均生産量は7582t、直近の10年間のそれは50.7tで、実に最盛期の0.7%の流通量となっている.京都府、大阪府、環境省が準絶滅危惧種にすでに指定しているが、日本に大量に輸出する中国ではどうなんだろう!

 共生関係を保ちながら生活する生物種の絶滅は、その原因がホストの問題なのかパラサイトの問題なのかの判断が難しい場合がある.マツタケの発生量減少は、ホストのマツ科植物などの生活が危ぶまれるために生じているとみるべきだ.するとマツタケ種の絶滅というよりは、生息地・その環境劣化によってマツタケの生活が危機的状態にあると見られる.
 従って、まつたけ山復活させ隊は、マツタケが生活する環境を維持する活動を進めている.昨年のまつたけ山復活させ隊の活動地の成果に見られるように、ホスト林の一つであるアカマツ林を整備してマツタケの発生量を増やすことは可能であることを証明している.
 今の日本では、マツタケは産業上の価値を無くし、食文化上の価値を維持するために中国などから輸入している.マツタケ山づくり助成策もなくなり、これからの生産量確保は大変である.しかし、アカマツ林面積を増やしたりアカマツ林らしく維持することは今でも可能だが、一部のマツタケ生産者以外誰も取り組まない.各地域でまとまってマツタケ山づくりに取り組んでほしいものです.

 発生を喜ぶまつたけ山復活させ隊の仲間(現三輪班の作業地)

   手入れ後に発生したマツタケ(2007年10月30日)

 
 
【お知らせ】
 農文協刊 季刊地域No.42号(8月1日発行、943円)の特集「雑木とスギの知られざる値打ち」に「マツタケ山復活に欠かせないアカマツ林」を書きました. 
   
【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係にも学ぶものがあるように思える.絶対的相利共生関係にある生物種間の深い絆も、いとも簡単に崩れることが普通にある.これは、共生関係のタイプの進化要因である.
Key words:市民、里山、環境、相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)、マツタケ、アカマツ
 
この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に参加活動できる.

1.参加は誰にも開かれているが、施設・人の安直利用のみの参加は、これを認めない.

2.「香川山に来る」こと、それは、マツタケ山づくりを楽しむと共に自らの能力をみんなのために提供することを当然了解したものとする(3に記す、応分の負担の要). 

3.我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、積極的に支え合い助け合うことが必要である.

【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さと寒さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と休息を日陰でとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでチェーンソー作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.7月2日、京都府にマダニによる意識不明者が発生しました.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチア(ツツガムシ病)の媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症などが、日本で見られます..

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動期には危険です.

7.京都や滋賀で、2009年以降、真っ赤な体とクワガタのような大あごを持つヒラズゲンセイの生息が確認されている.ツチハンミョウの一種で体長約2、3センチ.体液が有毒で、皮膚につくとかぶれや水ぶくれを引き起こすことがある。クマバチに寄生し、クマバチが好むサクラや古い木造家屋などに営巣、多様な場所で見られるという.

8.家庭廃棄物無断持ち込みは厳禁(問い合わせは吉村へ).
 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 チェーンソーなど機材保管庫の扉は最後の利用者が閉めること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 
 害獣侵入予防装置を閉める・ロックを忘れないように願い上げます.
 

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日  岩倉
回  開催日  報告担当者    特別企画   

736 07月17日(金) 松田  
737 07月25日(土) 宮崎 
738 07月31日(金) 内田  
739 08月08日(土) 三輪  
740 08月22日(土) 松田          2020年第2回JIDFラボ 
741 08月28日(金) 宮崎 
742 09月05日(土) 内田  
743 09月11日(金) 三輪  
744 09月19日(土) 松田 
745 09月25日(金) 宮崎  
746 10月03日(土) 内田          まつたけ祭・第3回JIDFラボ
 

 なお、やむを得ず開催日・担当などの変更が生じることがあります.ご了解下さい!
    

§活動場所:京都市左京区岩倉 村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも数台分はある(下記「車の方は」をご覧下さい).
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点「岩倉 村松」が便利です.地理不案内の方は、バスを降りたら、吉村(下記)まで電話下さい.

岩倉 村松行きバスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車.(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約26分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

車の方は、
京都バス「岩倉 村松行」終点岩倉村松バス停を目的地にする.その付近からから吉村(下記)に電話下さい.

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§カンパありがとう! 
 
            
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

 
§主 催

吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
FUMIHIKO YOSHIMURA
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests  
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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