まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1317  サマツ(梅雨まつたけ)はまだかいな? 気候不順の影響が気に掛かる!

2018年06月04日 |  マツタケの林地栽培 

 6月9日(土)は、639回の活動日です.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、宮崎 昭さんです.当日夜、是非ご覧ください.

写真 1. 2007年6月9日に採取された京マツタケ(北山マツタケ)

写真は仲間のMさん提供

 今週の水曜日、6日にも近畿地区も梅雨入りかと予報されている.この頃になると、梅雨まつたけの発生はどうかなと気に掛かる.今のところ、例年なら5月には九州地区の天草や霧島辺りから「さまつ」発生の報道が目に飛び込むが、その気配はない. 

 子実体発生源としてのシロの成長は確保されているか、温度変化や土壌水分の量はどうかと思いを巡らす.シロの成長量は、アカマツ林の質の劣化がかなりすすんでいるため、毎年落ちている.しかし、詳細は省くが、シロ成長量はそれなりに確保されているとみる.すると残る因子は気象条件、気温と降水となる.

 我々が、京都岩倉にまつたけ山復活させ隊の活動地を設けたのは2005年6月である.京マツタケに於いても、2007年6月9日に、仲間のMさんが梅雨まつたけを採取している(写真 1).

 そこで、2007年と2018年の岩倉香川山の気象を比べている.ここではその概略を紹介します.6月の初めの発生に影響を持つ5月の下旬を見て見よう.図5は、2007年の地温の最高と最低の変化と京都気象台(直線で9.7Kmほど離れている)の降水量を示している.図6は、2018年のものであるが、雨は降ったかどうか程度に理解をしている.

図 5. 2007年の香川山の地温 5月25日前後に19℃になっている.その後順調に下がっている.雨も良い状態である.

図6. 2018年5月の香川山の地温 20℃越えが5日もあり温暖化の様子が見て取れる.やはり、気温は下がっているが、6月3日(ここに示されていない)の高温でヒートショックを受けたであろう.雨の降り方も2007年とは違う.

 2007年の地温は、20℃を越えたことがないが20018年のそれは5日間も20℃を越えている.やはり温暖化は進行しているようだ.2007年5月27日以降、地温は低下し雨もある(図 5).ために6月9日にはマツタケ子実体が採取されている.

 図6を見ると、2018年5月下旬の傾向は、地温が下がり雨があり、同じに見えるが、2007年のそれとは状態変化は異なり、また、6月3日の気温上昇と合わせて考えると、京都北山では梅雨まつたけの発生は無いと思われる.が、7月の祇園祭までは期待されると取り手の人はいっている.

 今年の秋の発生予想など考えられない時期だけど、今年の今は、雨も気温も長期予報では良さそうである.
 
 
【お知らせ】

1)京都御苑きのこ観察会 
 日時:6月10日(日) 午前9時30分~12時
 場所:京都御所 堺町休憩所集合(間之町口 地下鉄烏丸丸太町駅下車すぐ)
 主催者:京都御苑きのこ会  HP参照下さい
 参加料は無料、当日自由参加(申込不要).京都御苑は国民公園です.動物・植物・菌類の採集は禁止されています.


【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そういう同志の集いである.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでこの作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 


【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者    男厨シェフ   特別企画 

639 06月09日(土) 宮崎 
640 06月15日(金) 内田 
641 06月23日(土) 三輪
642 06月29日(金) 吉村      松本
643 07月07日(土) 内田
644 07月13日(金) 宮崎
645 07月21日(土) 三輪              JIDF(2/17)
646 07月27日(金) 吉村      内田
647 08月04日(土) 内田
648 08月10日(金) 宮崎
649 08月25日(土) 三輪
650 08月31日(金) 吉村      松本
651 09月08日(土) 内田
652 09月14日(金) 宮崎
653 09月22日(土) 三輪
654 09月28日(金) 吉村      川崎

 なお、やむを得ず担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の取り付け道路(看板)が見えたら左手に大きな駐車場も見える、その北側に道路がある(ゴルフ場に向けて右折はダメです).その道路(住宅内道路に見える)を左折で進入、次いで右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.不安の方は駐車場付近から電話下さい.

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§カンパありがとう!
 
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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