まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1298 ヤマザクラも美しい、ネズの雄花も咲き、あっては困るツバキも咲く

2018年03月31日 |  マツタケの林地栽培 

やっと、アウトドア日和が続くようになった! 気持ちがいいです.でも花粉で辛い.
 前回 3月23日 628回参加者(敬称略)は28名.橋本、前田、大島、有山、内田、周田、村岸、三輪、ホリイ、川崎、尾林、三品、ヤマダ、TAKE、オバセ、北村、アトジ(ヒ)、アトジ(マ)、中野、宮崎、松本、河内(ユキ、レオナ、アオ、セラ)、吉村、猫田、まりこ.

 本日31日の参加者(敬称略)は24名.橋本、有山、松本、女坂、松浦、内田、村岸、ホリイ、前田、TAKE、太田、尾林、桑野、大島、ヤマダ、三品、川崎、三輪、アトジ(ヒ)、アトジ(マ)、大久保、猫田、吉村、浦人.
 
 ソメイヨシノは京都も満開である.ここ岩倉香川山は町中と比べて平均気温が2℃ほど低い、ここのヤマザクラも満開である(写真 1).コバノミツバツツジも先週より美しさを増している.マツノザイセンチュウ病でアカマツが大量に枯損した後、斜面がツツジ科の植物に優占されることがある.見事なツツジ畑になって植生の多様性が失われることもあるため、美しい美しいとばかり言ってはいられないケースがある.

写真 1.香川山には2本のヤマザクラ系統の樹がある.2本とも満開である.

 マツタケのホスト植物として、マツ科植物、コナラ類、シイ類ほかにヒノキ科のネズ、センダン科のセドロなどが発見されている.マツに似た芳香を持つことからセドロ(Cedro)と呼ばれるが、これに出るマツタケを見たことがない.また、生育が遅い・悪いためにかネズのマツタケ子実体も、僕は見たことがない.ネズは雌雄異株だが、その雄花、まだまだ小さいが目立つほどに膨らんでいる(写真2).

写真2. ネズの雄花、まだ小さい.茶色に膨らんでいる

 最近、香川山の尾根筋の裏に位置するT-1区を三品班が手入れを進めている.香川山側は、機械で激しく地掻をしたために、健全なアカマツ林に戻り、2016年からマツタケ子実体が見られるようになっている.T-1区は香川山側と違って放置されたままで、優占種はヒノキであるが、花を着けているからかツバキ(ヤブツバキ)が意外と目立つ(写真3).ツバキは、照葉樹林の植物でアカマツ林には、本来ないものである.
写真4.本来アカマツ林にはないツバキの花

 マツノザイセンチュウ枯損アカマツの伐倒を三品班が行った.結構な大木である(写真4-5).

写真 4. 伐倒された枯損アカマツ

写真 5.枯損アカマツを処理場に運ぶ大島さん

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

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