まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1213

2017年05月22日 |  マツタケの林地栽培 
  • 5月27日(土)は、588回活動日です.本日は、川崎 泰弘 さんがメインシェフを務めます.三輪班が応援します.どんな昼食なのかわくわくします.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、三輪 新造さんです.当日夜、是非ご覧ください.

 5月22日は国際生物多様性の日です.
 マツタケは、京都府や大阪府そして環境省においてもその種の絶滅が気に掛かる生物に指定されています.そのためだけでは決してありませんが、まつたけ山復活させ隊は、京まつたけの生活する里山林づくりに励んでいます.

京まつたけ

岩泉まつたけです.

富喜マツタケです.

岩手山根マツタケです.

東アジアから朝鮮半島のものです.

スウェーデン産です.


 生き物は、いま、生息域が消失したり分断されたり、乱獲されたり、外来種の影響などを受けている.絶滅が危惧されるようになった生物種では、個体群の分断化が進み個体数も少なくなって近交弱勢が進む.そうすると、ますます遺伝的変異性が低くなる.その結果、生残率が下がり、個体数がさらに減少し個体の多様性が減少する.

 では、【生物の多様性とはなんぞや】を振り返ります.次の3つの事柄を守ることと定義されています.
 ①生態系の多様性
 ②種の多様性
 ③種内の遺伝子的多様性

 3つの中身をごく簡単に見てみましょう!
 生態系の多様性:
  地球の自然環境は実に多様で、山もあれば海もある、高いところも深海もある.はたまた熱水や高圧環境もあればいろんなpHを呈する環境も見られる.当然そこに住める生物もそれぞれ特徴がある.おまけに生物種の組合せまで考えると多様も多様である.しかもそれら生態系とそこに住む生物の組合せは固定的でなく常に代わると考えています.今の地球をそっくりそのまま保全すると言うことになりますが、これは人のおごりかも知れません.

 種の多様性:
  種の定義は触れないでおきます.現在記載されている種数は、約190万種といわれています.分類学の父といわれるリンネ(1707-1778)以降200年として、年に9500種の記載スピードとなる.いや種数は、3000万以上、1億と推定する研究者もいる.カナダ・ダルハウジー大学とアメリカ・ハワイ大学の研究チームは種数を870万と試算している.すべての種が発見記載されるまでにあと715年ほど掛かることになる.すべての生き物が分かったとして何が期待されるか、有用遺伝資源の商品化が期待される.これが生物多様性条約締結の問題点である.

 種内の遺伝子的多様性:
  種内の個体の多様性と考えて良いでしょう.これには、個体群間の地理的変異(同じ種の分布の多様性)、マツタケにおいてもアカマツにおいても場所が変われば特徴が変わるということです.また、個体群内の個体変異(SNP:一塩基多型の意.例えばアルコールに強い人弱い人などの違い)を意味します.

 人にとって有用な生物の生息域は、生物種の豊富な熱帯雨林を持つ国・地域に偏っている.これら有用生物の利用は資本と技術を持つ先進国が独占している.先進国が利用できるように保全するのだという側面(バイオパイラシー)が指摘されている.

  
【お知らせ】

1.5月30日 まつたけ山復活させ隊和歌山富喜試験林 マツタケ発生整備作業実施  近鉄新田辺駅西口 午前8時集合

2.日本文化デザインフォーラム  JIDFラボ【松茸山再生と岩倉焼き】 名高いやきもの産地は名高いマツタケ産地である.
   開催場所はいずれも京都市左京区岩倉香川山(自称)まつたけ山復活させ隊活動拠点(アクセスは下記を!)

   13回 07月22日(土) 596回例会  マツタケ発生整備作業 実施                          参加費:食費500円
   14回 09月30日(土) 605回例会  陶芸班創作陶器にまつたけ料理を盛り、料理と作品を吟味 参加費は天候により変更 参加費:3500円 定員35名
   15回 11月18日(土) 612回例会  マツタケ発生整備作業と反省                          参加費:食費500円
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail)まで

3.岩手県立大野高等学校収穫祭 参加者募集 
   日時 10月3日(火)~6日(金)
   場所:岩手県洋野町 岩手県立大野高等学校 並びに久慈平岳試験林
      10月4日:講演会と明日の打合せ.10月5日:まつたけ狩りと昼食会
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail) まで

4.韓国浦項(ポハン)市 マツタケ山(ペク氏所有)視察 参加者募集しますが、詳細は今しばらくお待ちください.
         滞在費などの韓国の助成があります.関空APから大邱APと韓国内移動(小型バス)は個人負担. 9月の終わりから10月始めあたり、松茸発生最盛期.
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail)まで

5.千葉県立中央博物館 自然誌シンポジウム
  日時:2017年11月23日(木、祝)13:00~16:00
  場所:千葉県立中央博物館
  テーマ:マツタケ栽培最前線
      人工栽培(白坂憲章).感染苗利用栽培(山中髙史).林地栽培(吉村文彦)
      問い合わせは千葉県立中央博物館 吹春俊光先生 電話:043-265-3111(代表)

【まつたけ山復活させ隊とは!】
ヒトとアカマツとマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.

 活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(あの人は何しに来ているのか?といぶかられる参加者)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容は、これを特に固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことが必要である.

【まつたけ山復活させ隊の心得】

悔いの残らないようにするには! 

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.用いたコップの後片付 けも忘れないように! 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日   報告担当者  男厨シェフ  特別企画     体験参加

587 05月19日(金) 吉村
588 05月27日(土) 三輪   川崎+三輪班
589 06月02日(金) 宮崎
590 06月10日(土) 内田
591 06月16日(金) 吉村
592 06月24日(土) 三輪
593 06月30日(金) 宮崎   松本

 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも1-2台はある.

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
a)車の方は、岩倉ゴルフクラブの入口を目的地にすると便利です.そこから400m.入り口手前道路を左、右、左また左に進むと車止めが見えます.右側に入り口あり.

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§カンパありがとう!
 
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男

§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

コメント
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