まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1175

2017年01月13日 |  マツタケの林地栽培 



7~8年生アカマツに芯止めを施す
(本文参照)


第569
回(1月13日(金))活動報告

  

今冬最強の寒波襲来とのことでとても寒い一日でした
陶芸班が伝統の技法=〝引き出し黒”を試みるとのことで、みんな興味津々。
 本日の参加者は、榎本、橋本、女坂、TAKE、廣石、内田、周田、崔、ホリイ、三品、大島、宮崎、阿閉(仁)、阿閉(眞)、川本、北村、松本、三輪、中野、河内、マリコ、中廣、山田、猫田、吉村、小長谷の26名に陶芸指導の近藤先生、合わせて27名のみなさんでした。

<玉城山>
午前中地搔き。山は北風が強く体感温度は冷蔵庫なみ

<沢田山>
桑野班
峠付近の斜面を下草刈り。

向かいの10年生前後の若松が繁茂する斜面では、マツタケに適したアカマツ林に仕立てる実験として「選択的芯止め」を実施しています(トップ写真参照)。

 この斜面は日当たりがとても良くアカマツもよく育っていて密度は濃いのですが、全てが伸び続けるといずれ日当たりが悪くなるし、かといって間伐すると日当たりが良すぎて地温が上がりすぎる恐れがある。
 そこで、部分的に芯止めして高木化を抑えて根を張らせ、ところどころは芯止めせずに高く成長させて日除けの役目をさせる、という仕立てを試験的に試してみるとのことです。

川本班
粗朶類の片づけなど。

三品班
上部の除間伐など。

宮崎班
施業休止で松の成長待ち斜面の現況を調査。

ヤマガラの里班
ベースキャンプにて蒔の整理。

中廣班
シイタケ栽培地の整理。

<香川山>
火を囲んで朝の団欒。陶芸班は窯炊きの準備。

午後2時ころ、近藤先生のご指導で陶芸班中心に〝引き出し黒”の技法実験。
鉄分を多く含む釉薬で処理した素材を1,200℃以上の高温で焼き、釉薬の最適な熔融頃合いを見計らって取り出し、水で急冷すると独特の黒が発色する、という桃山時代から作品が残る技法とのことです。

窯の温度が1,230℃付近まで熱くなったところで、

窯の作業窓を一部開けて中の様子を確認する。
釉薬が程よく熔けて白く光っているのが確認できたら、長い火ばさみのような道具を使って取り出し水で急冷します。このタイミングの適否で作品の出来(景色?)が左右されるらしい。
このようなことが可能なのも、「行って来い帰ってこい窯」の特徴的な側面窓があるからこそとのことです。


間髪を入れず水を張ったバケツに投入して急冷。見事な‶黒”が出現しました!


みんなで出来立ての「引き出し黒茶碗」で「おうす」をたてていただきました。
神秘的な黒茶碗でいただくお茶はまた、格別な味わいがありました。

本日の昼食は、鮭塩焼き、小松菜煮びたし、菜飯、豚汁に阿閉さん特製ひのな漬け。
食当のみなさん、ありがとうございました。
 

食事風景

<番外>
沢田山取材中、空を飛行機が...。

(宮崎 記)

 

コメント
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