まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1083 

2016年02月16日 |  マツタケの林地栽培 

 春の嵐が通り過ぎ、気圧配置は冬型になり寒の戻りです.でも次回活動日は気温が高い予報です.昼時間も11時間超となりました.やはり暖冬なのでしょう.京都岩倉香川山付近のウメ、かなり咲いています、紅梅と白梅の写真をご覧下さい.

 少し離れた民家の庭に咲く、手ぶれしました.

香川山にある白梅です.岩倉でもこのくらい咲いています.

 写真1-3をご覧下さい.普通見られるアカマツの枝葉と様子が異なります.岩倉尼吹山にあった試験林を、今はアカマツはありませんが、中心としてアカマツ林を30年近く追っかけました.長期間アカマツを見たつもりになっていましたが、最近見られるアカマツの成長異常(写真1-3)が、これほどまでに頻繁に現れるとは思っても見ませんでした.昔からあったものなのか最近生じているものなのか植物病理学には疎いため分かりません.
 写真1.まっすぐ伸びる枝に1年葉が抜けています.右端の枝には葉がついています.

 写真2.真ん中の濃い緑に見える部分は、異常に葉の密度が高くなっています.虫によるホルモン異常でしょうか?

写真3.本来、枝は重力に逆らって生長します.一度下に垂れて上へ伸びている.徒長なのかどうか?

 院生時代のことですが、マツタケのシロ土壌の細菌フロラの特異性を解明するために、トラップが必要でした.土壌中を移動するものの他、上から供給される細菌群を知るためにどうすれば良いかと考えました.当時であっても、細菌を集める技術としては色々ありましたが、いずれも野外では課題が多すぎ、phylloplane(葉面)に生活する細菌を調べることにしました.
 
 なんせ当時のアカマツ林には、アカマツ葉面はたくさんあります.しかも設備がいりません.しかし生きているものですから、トラップの特徴・その微生物選択性と生理的変化に季節的変動などを考慮せねば、そのデータは理解できません.却って大きな課題を持ち込んだことにもなりました.
 
 話をマツタケとアカマツに変えます.

 マツタケにとって良いアカマツとは一体どのようなものなのか、きっとあるはずです.名だたるマツタケ発生アカマツ林を数多く見てきましたが、アカマツの状態や土壌の物理的・化学的特徴を理想的にすることは短期間ではできません.最近は、菌根形成にヘルパー細菌やヘルパー菌根菌の役割もあると思っています.アカマツとマツタケとを共生関係に落とし込む/誘導する林づくりを求めていきたい.
 まつたけ山復活させ隊の仲間は、まずはマツタケを発生させようと作業しています.
 
 2月19日(金)は、まつたけ山復活させ隊第525回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.活動報告は私です.当日夜、ブログで是非ご覧ください.
 
十分な寒さ対策をいたしましょう!
あせらず!むりせず!ゆっくり!と安全第一でまつたけ山づくりを楽しみましょう!
伐木作業には、やってはいけない作業があります.掛かり木の処理は『基本は忘れずに!』
脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけましょう!  


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【まつたけ山復活させ隊とは!】
マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである.

 我々の仲間には、山づくりをする人、運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人、ブログ読者など参加者と支援者がいる.すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.しかし何をしても良いわけでは断じてない.


§活動場所:
京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (自称:京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)阪急京都線四条河原町駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側) 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.また、参加日や人数などを主催者に電話下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

2016年2-6月
回 開催日    報告担当者  男厨シェフ

525 02月19日(金) 吉村
526 02月27日(土) 内田
527 03月04日(金) 榎本
528 03月12日(土) 三輪      松浦・江指
529 03月18日(金) 宮崎
530 03月26日(土) 池内
531 04月01日(金) 内田
532 04月09日(土) 池内      川崎・榎本班
533 04月15日(金) 三輪
534 04月23日(土) 宮崎
535 04月29日(金) 内田
536 05月07日(土) 榎本      松本
537 05月13日(金) 三輪
538 05月21日(土) 宮崎
539 05月27日(金) 内田
540 06月04日(土) 吉村      内田・榎本班
541 06月10日(金) 榎本
542 06月18日(土) 三輪
543 06月24日(金) 宮崎

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§カンパありがとう!

  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forest
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 redpinemushroom@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

 

 

 

コメント
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