まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-316-

2008年06月18日 |  マツタケの林地栽培 
山づくりに取り組む参加者


まつたけ復活・里山再生市民運動

第147回マツタケ山づくり開催(6月21日)のお知らせ

 待望の多機能窯の火入れ式が間近に迫ってきた(お知らせ参照).仲間や全国のこの運動の支援者の浄財と労働力の提供でできあがったものである.多機能である意味は、陶芸作品を焼ける、炭を焼ける、パンやナンやピザが焼ける、不要な材を燃やせるということである.
 里山という生態系を多様な生き物の住み処として守るためには、1500年の間、人が持続的に利用していた行為を擬似的にせよ施さねばならない.簡単に言えば、アカマツ林の場合は、マツタケ山づくりが相応しいため、樹を伐る、粗朶を伐る、灌木を取る、落葉・腐植を取る、・・・・・・ことになる.
 里山は,これを人が持ち出して活用したことで成立していた生態系である.この活用が、現代では、難しい.我々は、机や椅子や屋根を作り、畑に入れ、水田に鋤き込むなど循環式農業を「営み」、活用を試みているが、それを上回る量のバイオマスが生まれる.この燃焼熱の有効利用と考えている.
 まつたけ十字軍運動の活動も三周年を迎え、その回数もそろそろ150回を数えることになる.その祝賀パーティーを兼ねて遊ぼうというのである.近藤高弘先生と阪田世志哉先生の指導による陶器づくりも楽しみたい. 
 
<6月21日(土)の作業予定> 
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.
1)澤田山では、村上班は梅雨マツタケの発生待ちとのこと.梅雨マツタケは、6月5日に京都で採取された.祇園祭の頃まで可能性ありとのこと.
N-M班の広葉樹の山づくりが進行中.楽しく遊べる学習ゾーンができあがっている.
中広班が澤田山上部を手入れしている.このエリアは秋の期待の☆ゾーン.樹を伐りすぎないように願う.
2)玉城山班は、腐植の運び出し、枯損木の香川山への搬出.今年も去年に続いてマツタケが発生するようにと慎重に作業中.また、発生させる秘策があるらしい!
3)香川山女性班は、食事の後片付けが終わると、香川山周辺部でマツタケ山づくりをしています.
4)水田の草取りも実施する必要がある.
5)ニホンミツバチの観察.
6)皆さんの活動の様子を見ることができます(それらを覗くにはパスワードが必要).
ブログ画面左下Bookmark中のまつたけ復活・里山再生運動写真集(Nikon)を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(読みは10時: 半角英数)を入れる. これでOK. スライドショウが見やすい.必要な写真は、右クリックで保存下さい.

<活動エリアのアクセスなど>
(1)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林(「村松」から北東へ450m徒歩6分).
初めての方は要連絡(連絡先は下記)
(2)アクセス:京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

(3)服装等:山で軽作業できる服装.ノコ・ナタ、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど.

(4)持参するもの:MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器など.
昼食は皆で作るので(結構リッチ;食べ過ぎにご注意)、飲料水(お茶があるので水筒)食材費(実費+α、通常 400円くらい)は徴収

(5)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん岩倉で軽作業などされます.

(6)参加費は無料(活動費は皆さんの浄財カンパで成り立つ).資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと. ゴミ等は各自持ち帰り願います.

<お知らせ>
1)多機能窯の火入れ式並びに作陶教室(近藤高弘先生とお弟子さん、阪田世志哉先生指導)開催 実施要綱
日時:7月5日(土)10時半~(活動日…雨天決行)
場所:香川山BC多機能窯前
費用:(未定)パーティー代3000円(予定)、作陶教室参加費(土代を含む)は+1000円を考えています。 
   <式次第>
   神事祝詞;井本寿一氏
   火起こし;橋本敏夫氏   
ふいご+薪;参加者一同
お神酒で清めた後、「まつたけ十字軍運動」3周年記念パーティー(バーべキュウBBQ)を盛大に! という段取りで、窯の初焼きを行うことになりました。日頃、ご無沙汰されている方も、3周年記念に是非ご出席をお願いします。尚、窯作成にご協力下さった方々のお名前を煉瓦に書き込みます。

2)9月20日(土)京都大学マツタケ研究会、京都大学心の未来研究センター、京都学園大学マツタケ研究会並びに京まつたけ復活・まつたけ十字軍運動共催で、「マツタケがつなぐ世界」と題してシンポジウムが京都大学国際交流ホール2(時計台2F)で開催されます.演題は「マツタケ考」、「北東アジアのマツタケ事情」、「マツタケの文化論」、「里山とマツタケ山づくり(各地の事例報告)」、「まつたけ十字軍運動三年間の軌跡」など.問い合わせは、研究会の大月 健氏(090-4280-3334)に.

3)里山産業創造ワークショップ開催
7月4日(金)雨天の場合は、中止します。
   7月19日(土)雨天の場合は、中止します。
午前9時30分 観音寺峠道の入口に集合※峠道入口の南側(モン・スイユ向い)に駐車スペースあり。外来の方はJR線路側から進入してください。
問い合わせは0774-73-2708(田中)

<メール便り> どんどんお寄せください!
1)山本 淳司さん(山口県大島郡周防大島町戸田)から
拝啓。
十字軍の活動がどんどん広がっている様子をうらやましく拝見しています。さて、わが山でも最近うれしいことがありました。といっても山のふもとなんですが。ゲンジボタルが大発生したんです。そこは昔の古いため池があって、山が荒れて以降はほったらかし。だいたい枯れていることが多かったのです。
 一応おおまかに山の概観を説明すると、尾根一帯が今手入れをしているアカマツ林、その下が雑多な広葉樹、それから植林したヒノキ林に竹が侵入している状況で、標高200メートル足らずです。さっそくそのため池を見に行ったところ、清流水を好む「カワニナ」が多数うごめいていました。おそらく年間を通じて水があったのでしょう。どうやって彼等がそこに上がってきたのか不思議です。山の手入れをしたから出たのか、そうでなくても出たのか分かりません。しかし、年寄りに聞いても、こんなに多くのホタルは見たことがないということで、ちょっとした「事件」になっています。
 山を放置して緑を「豊か」にすれば水が保てるのか、それとも手を入れたほうが水が保てるのか、この「事件」はそのことを考えさせるきっかけとなっています。一番良かったのは、近所の子供達がこのホタルを見ることができるようになったことで、彼等の感性の中に何かが刻まれたことです。アカマツ林に手入れを始めて数年たちますが、おかげで山全体をトータルで考えるようになりました。これからもそのため池周辺の環境を観察して、「ホタル大発生」の理由を探っていこうと思っています。アカマツからホタルへと、一見つながっていないように見えることが実はつながっているとしたら、こんなに楽しいことはないですね。
梅雨時で皆様も体調を崩されませんように。 敬具

2)小林 雅子さんから
 先週、藤井さんと、滋賀県西浅井郡、山門水源の森へ行ってきました。天候も良くすがすがしい一日でした。標高550メートルぐらいの山で、350メートルのところまで登りましたが、山道には、ところどころにササユリが咲いていました。名前のように葉が、笹のようでした背丈は30~50センチの、わりに小さなものでした。色は薄ピンク色で可憐な花です。蕾には網のワイヤーが巻きつけられ、保護されていました。湿地ではモリアオガエルの卵塊を多く見ることができました。途中、山門水源の森を次世代に引き継ぐ会の会長さん等と一緒に食事をする機会を得ました。彼らの森を愛する心を知ることができました。
 足もとの小さなちいさな、アリドウシという白い花を愛しそうに、説明していました。・・・・・・そんなわけで谷を渡る風を頬に受けながら、藤井さんが持ってきてくれたコーヒーを味わうという,贅沢な一日をすごしたのであります。

まつたけ十字軍運動とは?
 まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動は、生物の保全・多様性上危機に瀕する里山をマツタケ山に戻すことが目的である.近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、放棄されたアカマツ林でマツタケ山づくりを楽しむことをモットーとしている.
私たちの山づくりは、
a)山-川-畑・水田(-海)のつながりを意識する.
b)“自然”との共生-徹底した有機物循環型の農林「業」をおこなう.
c)里山のバイオマス資源、有用植物・キノコなどを活用する. 
しかも楽しくなければならない!運動の中身は参加者の皆さんが創り上げることを
前提としていて、参加者の数だけ面白いことがあると自負している.

開催予定日 2008年6-7月
活動場所は岩倉香川山他.活動開始は、午前10時頃から.
第147回:06月21日(土)吉村(ブログ報告担当者名)
第148回:06月27日(金)榎本 
第149回:07月05日(土)三輪
第150回:07月11日(金)宮崎 
第151回:07月19日(土)榎本
第152回:07月25日(金)宮崎 

<カンパ! ありがとう> 
 KMさん、MGさんにカンパを頂戴しています. いつもありがとうございます.  

カンパ等の振込先: 
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
京都大学マツタケ研究会(代表 大月 健)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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