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噴火から1年の御嶽山

2015-11-29 00:00:30 | Weblog
噴火から1年の御嶽山を見る。
2015年11月21日、松本を朝5時に出て、
三岳(みたけ)に6時15分に着いた。そして、
眺めた御嶽山

御嶽山は晴れていた。高いところは、冠雪している。

御嶽山は、2014年9月27日に噴火して、
58人の犠牲者と、5人の行方不明者が出た。
当日の御嶽山は、朝焼けがきれいだったという。

噴火の翌月の御嶽山。2014年10月19日。

静かな御嶽山のイメージが一変した。
モクモクと立ち上がる噴煙を眺めていた。

2011年8月17日に1泊2日で、御嶽山に登っている。
黒沢口の六合目から登り始めて、
M摩利支天岳、2,959メートルに登り、
最高峰のK剣ヶ峰、3,067メートルに登った。

そのときは、なんともなかった。
音も、振動も、匂いも…気がつかなかった。
この御嶽山が噴火するとは、夢にも思わなかった。

噴火する、8か月前の御嶽山。2014年1月24日。

白い御嶽山が、青空に映えていた。静かな御嶽山だった。

今回は、噴火して1年の御嶽山を見る。
御岳湖(おんたけこ)から、全貌が見える。
御岳湖では、御嶽山の頂上は雲に覆われていた。

けれど、雲は流れているから、少し待ってみる。
すると、頂上が現れてくれた。2015年11月21日、6時37分。

御嶽山は、朝焼けをしている!
中央のピークは、剣ヶ峰3,067メートル。
キラキラしている手前が御岳湖。標高900メートル。

噴火の4か月後の御嶽山。2015年1月24日、御岳湖から。

御嶽山は、怒っていた。

2015年11月21日は、朝焼けの御嶽山が、御岳湖に映る。


だんだんと、朝焼けが薄れてくる。


そして、赤みが薄れた。6時55分。


きょうの天気予報は、午前中は晴れる。
晴れているうちに、御嶽山に近づこう。

御嶽山は、2015年6月26日に、
噴火警戒レベルが引き下げられた。
入山規制の3から、火口周辺規制の2に。

王滝口登山道の「田の原」を目指す。
途中では、⇒噴煙が、ときおり上がる。


銀河村キャンプ場へ上がった。標高1,500メートル。

入山規制3のときには、ここまでは上がってくることができなかった。
キャンプのシーズンも、紅葉も終わって、だれもいない。
雄大だ! 上の雲もいい。手前の白樺もいい。

銀河村キャンプ場から、さらに上がると、御嶽スキー場

ここから先、車は、積雪のため、全面通行止めになっていた。
2015年11月5日~2016年5月20日まで。

つぎに、黒沢口登山道の「中の湯」を目指す。
途中の二合目半で、御嶽山の全貌が見える。


噴火の翌月の御嶽山。2014年10月19日。

御嶽山は、怒っている。

噴火の4か月後の御嶽山。2015年1月24日、

御嶽山は、引き続き、怒っている。

噴火する前年の御嶽山。2013年11月23日。

冠雪して、きれいだな! と思って眺めた。
翌年には、噴火するだろうとは、思っていなかった。

二合目半から、さらに上の、屋敷野から見る御嶽山。2015年11月21日。


噴火の翌月の御嶽山は、すさまじかった。2014年10月19日、屋敷野から。

犠牲者は、右のピークの「剣ヶ峰」が6割と一番多く、
つぎに、「剣ヶ峰」から左に下って、左のピークの、
「王滝頂上」にいたる「八丁ダルミ」が3割だった。

噴火の4か月後の御嶽山は、まだ怒っている。2015年1月24日。


噴火する前年の御嶽山。2013年11月23日。

冠雪した御嶽山が、青空に映えていた。

黒沢口登山道の「中の湯」に掲げられた、
御嶽山 入山禁止区域案内」。

右下から、現在地の「中の湯」まで、車で上がることができた。

噴火の3年前、2011年8月17日の御嶽山の登山は、
この黒沢口登山道の六合目(中の湯)から登り始めて、
摩利支天岳、剣ヶ峰に登って、六合目に下りてきた。

案内板には、
御嶽山に火口周辺警報発令中
(噴火警戒レベル2)
平成27年6月26日17時00分 気象庁発表
とあって、入山禁止箇所Xが示されている。
火口周辺の摩利支天岳、剣ヶ峰には、近づくことができない。

御嶽山の登山は、黒沢口登山道のほかに、
左下には、王滝口登山道があり、銀河村キャンプ場は、途中にある。
右上には、開田口登山道があって、長野県側からは、これら3本の登山道がある。

黒沢口登山道の車の終点、中の湯を引き返して、倉越へ行く。
倉越からも、雄大な御嶽山を見ることができる。2015年11月21日。

中腹は、御岳ロープウェイスキー場。
スキー場の上は、御岳ロープウェイの飯森駅(山頂駅)。
山頂駅から、御嶽山登山の七合目につながる。
スキー場の下は、御岳ロープウェイ乗り場(山麓駅)。

噴火の1か月後の御嶽山。2014年10月19日、倉越から。

御嶽山は、盛んに怒っている。

そして、地蔵峠から雄大な御嶽山。

最高峰のK剣ヶ峰と、M摩利支天岳。あそこに、登ったんだ!

⇒噴煙は、ときおり上がる。


噴火の5日後の御嶽山。2014年10月2日。

噴火そのものだった。噴煙は、3か所くらいから上がっている。
御嶽山は、止めようもなく怒っていた。

噴火する前年の御嶽山。2013年11月23日。

御嶽山は、怒りの兆候もなく、堂々とそびえていた。

噴火から1年、御嶽山は、近づいて眺めることができるようになった。
御岳湖から見る、朝焼けの御嶽山。2015年11月21日。

朝焼けの御嶽山は、神々しい。怒りは収めてほしい。
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