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ロシアの電線

2013-10-20 00:01:23 | Weblog
ロシア旅行で、モスクワとサンクト・ペテルブルクを訪れた。
旅の思い出に写真を撮る。そうすると、電線が写ってしまう。
それが、「世界遺産」であっても。
日本と似ていた。

まず、モスクワから。
聖ワシリー寺院」。「世界遺産」。

ついに、「赤の広場」へ来た!
「聖ワシリー寺院」を見ることができた!
そうして、写真を撮ると、電線が邪魔である。
なんとかならないか? 電線のないところへ移動する。
世界遺産なのにな!

モスクワ大学」。

電線の束が走る。この電線を避けるには、
かなり前に出なければならない。だが、
団体旅行では、その時間はない。
あこがれの「モスクワ大学」は、
電線入りで、がまんする。

芸術家アパート」。

いっぱいの電線。
この電線群は避けようがない。
もっときれいに撮りたかったが、
バスの中だから、しょうがないか。

泊まったホテルを撮った。

ホテルは、電線でぶった切られた。何回も。

ホテルの部屋から「朝焼け」を撮った。

「モスクワの朝焼け」が撮れた! と思った。
なんだ、これは! 電線を撮っていた。
芸術作品にならないじゃないか?

ホテルの部屋から「朝日」を撮った。

向かいのアパートメントが明るくなった。
朝日は、電線をよじ登っていた。
ビルディングの左側にも電線がある。
ビルディングが電柱代わりになっている。

新しいアパートメントを撮った。

道路沿いに電柱が並び、電線が走る。
それと、ちょっと見にくいが、
アパートメントの左上の角から、
木の方向に電線が伸びていた。
新たに開発された住宅地といえども、
電線を埋設することは、考えていなかった。
ビルディングも電柱代わりに使われていた。

黄金の門」。「世界遺産」。ウラジーミル。

「世界遺産」といえども、電線は容赦しない。
電線が、斜めに走り、水平にも走っている。

これまでの写真は、電線を狙ったものではない。
モスクワの「思い出」を残す写真である。
電線に気がつけば、できるだけ避けた。
それか、知らずに写っていた。

電線が埋設されていない状況は、
サンクト・ペテルブルクでも同じだった。

聖イサク大聖堂」。「世界遺産」。

手前のポールは電柱で、電線が「聖イサク大聖堂」の前を走っている。
右上からも、電線やワイヤーが、「世界遺産」に入り込んでいる。
左にもワイヤーが見える。

血の上の教会」。「世界遺産」。

電線が左上に入る。
電線を避けるには、場所を移動するか、縦にして撮る。

泊まったホテルを撮った。

手前に高い照明灯があり、そばに茶色と黒のポールがある。
黒いポールは、道路に沿っているから電柱で、電線が走る。
茶色のポールは単独だ。道路の反対側にケーブルを渡して、
信号機へ電力を供給しているのだろう?
路面電車の架線が左右に走り、それを支えるケーブルが、
道路をまたいでいる。ほかにも、多くの電線が見える。

ロシアの電柱は細い、ポールだ。これはトランスがないため。
日本の電柱は、トランスが乗っている。このために、電柱は太い。

我が家から撮った「初日の出」。松本。2013年1月1日。


「初日の出」は山から上がる。
それから、電線をよじ登る。
空は、電線の間から見る。

電柱は高い
それに、電柱は太い
重いトランスを支えるため。
この電柱が、地震で倒れれば、我が家はペシャンコ。

ロシアの電柱は低い
それに、細い。トランスが、
乗っていないのは、どうしてだろう?
それに、高圧送電線にも興味を持った。

これまでの写真は、「旅の思い出」だったが、
これからの写真は、「電線」を狙ったもの。
移動中のバスの中から撮った。2013年8月。

トランス」を見つけた。モスクワ郊外。

トランスは地上にあった。
トランスは柵で囲まれている。
このトランスで、家庭用の220Vにするのだろう?
トランスは地上に置くから、電柱にトランスはない。

ここは、モスクワの郊外。しかし、都市では、
地上にトランスは、見かけなかったが。
都市では、埋めてあるのだろうか?

高圧送電線」。モスクワ。

「高圧送電線」の鉄塔が、アパートメントの近くにある。

手前は電柱、まるでポールだ。
「高圧送電線」が住宅地にあるのは、日本に似ている。

違いは、ロシアの電柱は細い。
トランスは乗っていない。
景観は、緑が多い。

ロシアの名誉のために、つけ加えておく。
「世界遺産」クレムリンの中は電線がなかった。
ウスペンスキー大聖堂」。

「クレムリン」は、モスクワの「ランドマーク」である。

サンクト・ペテルブルクでは、
エルミタージュ美術館」には電線がなかった。

ネヴァ川から。
「エルミタージュ美術館」は、
サンクト・ペテルブルクの「ランドマーク」である。

電線の埋設率」の国際比較がある。



電気事業連合会、国土交通省の資料から作成した。
海外は、電気事業連合会の調べで、「ケーブル延長ベース」。
日本は、国土交通省の調べで、「道路延長ベース」。これの方が甘い。
世田谷区の0.2%が実感する埋設率。地方都市の埋設率は、限りなくゼロ。

モスクワもサンクト・ペテルブルクも、
「電線の埋設率」のデータがなかった。
ロシアも日本も、「電線の埋設率」の後進国である。

電気料金」が大きく違う。
日本は、ロシアの5倍。
アメリカやイギリスの2倍。
アメリカやイギリスの電線は埋設してある。
日本の電線は、埋設していなくても、電気料金は特別高い。

街の景観を醜くしている4は、
1)電柱、電線、
2)広告、看板、
3)屋上にむき出しの水タンク、空調機器、
4)全体のプラニングがない都市開発。

ロシアの街の景観が悪いのは、
1)電柱、電線である。
日本の街の景観が悪いのは、
上記1)~4)である。
日本の街の景観のひどさに、外国人はビックリする。

電線、街の景観について、興味のある方は、
つぎのブログを参考にしてください。
「醜い国に気付かない日本人」、2010年9月29日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/84ef875b17c21a107ab0554785b8825a

「東山魁夷の「年暮る」から半世紀」、2012年3月4日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/e13edff4ce9a241c24e4407f04c976a1

「アメリカ、イギリス、日本の住環境」、2010年10月3日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/6330a51cfa89813aa818b22e0f401138

「電線の埋設率の国際比較」、2011年2月13日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/7ed94ec8f3bdafa473ac134d7ee7c355

「二年坂の電線」、2011年10月30日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/ec3c920c2d3b97c768793cdc09f5cede

「チュニスの景観」、2010年11月3日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/82a5e1daf7999a8b70adbac4204178bd
ほか、世界の街の「景観シリーズ」。
これらが、参考になればと思う。

日本の街が醜いことは、
外国人も、日本人も気がついている。
コメント
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