宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

お子様の日焼け予防

2016年05月01日 11時06分36秒 | スキンケア
日に日に、緑の厚みが増し、木がこんもりとしてきました

日差しのまぶしさと日陰のヒンヤリの対比が面白くなってきました

そろそろ紫外線が気になる季節ですね

毎年、このくらいの時期になると、赤ちゃんやお子様の日焼止めのご相談が増えます。

私が子供の頃は、外で真っ黒になるまで日焼けして遊んだものです。
夏はプールや海で、水着から出た肩の日焼けがひりひりして、数日たつと赤みがひいて茶色になることを面白く感じたりもしました。
昭和の子供は、夏日焼けした方が冬に風邪をひかないなどと言われたりして、日焼けは元気の象徴みたいにも思われていました。

でも・・・。

数年前に、母子手帳から赤ちゃんの日光浴の記載がなくなり、小さい頃から日焼止めクリームを勧めるようになり、すっかり日焼けへの概念が変化してしまいましたね。

では、実際、お子様の日焼けはどのように予防したら良いのでしょうか

私は、大学病院勤務時代、紫外線アレルギーを研究していました。
ですから、紫外線アレルギーの患者さんに対するアドバイスは、疾患別に行っています。
今回は。
一般の方々へのアドバイスです。

まず。
0才の赤ちゃんの日焼止めですが。
基本的に、ベビーカーやだっこされている場合、日焼止めクリームの使用は必要ないと思います。
ベビーカーの屋根カバーや、お母さんの日傘、あるいは帽子などで十分でしょう。
長時間、強い日差しに直接さらされることはないからです。

次に、歩き出した乳幼児から幼稚園児くらいの場合。
短時間の日差しであれば、つばの広い帽子をかぶる位で良いかと思います。
でも、夏になって、日差しが強くなり、30分以上屋外にいる場合は、薄手の長袖や日焼止めクリームの使用をお勧めします。

過度の日焼けは、やけどと同じです
一気に焼くと、真っ赤になり、ひりひりした痛みや、重症になると発熱もします。

でも。
もともと、紫外線は、骨を作ることに必要ですから、成長には欠かせません。
毎日、やけどしない程度の日焼けは、むしろ必要なんですね。

ただし。
大人になると、紫外線の蓄積はシミの原因になるので、別問題ですね
大人の女性は、顔のシミばかりを気にすることが多いですが、私は実は、足の甲やふくらはぎが日焼けするのが好きではありません。
顔や腕は日焼け予防をされている方が多いですが、ふくらはぎは無頓着な場合が少なくないようです。
私は、真夏でも必ずソックスをはき、ソックスにサンダルです。
これは、日焼け予防もありますが、なにより、汗による靴擦れを予防し、たこや魚の目もできにくくなり歩行時に疲れにくいので、一石二鳥~三鳥ですね。

今日は、強い風もやんで、快晴の日曜日です。
日焼けに気をつけて、楽しい休日をお過ごしください

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