宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

たかが虫さされ・・・されど虫さされ

2014年07月29日 23時09分24秒 | 診断と治療
早くも夏ばて気味・・です
仕事を終えて帰宅後、夕食をすましてちょっとソファーでごろりと横になったところ、うとうととして、その後すっかり寝込んでしまいました
私はめったに昼寝をしたりしないので、ソファーで寝てしまうことは珍しいです。

身体が睡眠を欲していたのでしょう。

これが、夏ばてというのかもしれませんね

ちゃんとした食事より、アイスクリームが食べたくなります。
これも、夏ばてのサインかもしれないですよね。

さて。

皮膚科的には夏の風物詩とも言える、虫さされの患者さんがかなり増えてきました。

虫さされは、次の三つのパターンがあります。

1.刺されてもあまり反応しないもの。ちょっとかゆくなるが、すぐにおさまるもの。
2.かなり赤く腫れて、かゆみが強いもの。あるいは中央に水ぶくれをつくるもの。
3.刺された日から何日もかゆみが続き、その後しこりになってくるもの。

1の方は、とくに治療の必要はありません。
せいぜい、市販の薬をちょっと塗るくらいで充分です。

2の方。これは、小さいお子様によく見られます。
かゆみが強く、かくと水ぶくれが破れます。
その後、ばい菌がついてグジュグジュしやすく、トビヒになる危険性があります。

3の方。これは虫さされにアレルギー反応を起こしている体質の方で、何日も反応が続くため、治りにくいのが特徴です。
虫に弱い体質とも言えます。

皮膚科で治療が必要なのは、2と3の方です。

2はトビヒの予防を兼ねた塗り薬を使います。
3の場合は、治療に反応が悪く治りにくい場合があるため、飲み薬と効果の強い塗り薬が必要となります。

キャンプや合宿など、夏休みは屋外での活動が増え、虫さされの患者さんも多いです。
虫に刺されそうなところにお出かけの方は、お薬についてご相談ください
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イネ花粉アレルギーとアセモ | トップ | 汗のトラブル »

診断と治療」カテゴリの最新記事