宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

アルコール消毒の落とし穴

2009年11月25日 21時16分07秒 | スキンケア
大学通りのイチョウの木が次々と紅葉しています。
木によって個性があるのか、色の変化のスピードが木によって違います。
色がまだらな木や、すっかり黄色くなった木や、いろいろ混じって、綺麗なながめですね

さて、毎日のように、インフルエンザのニュースが流れます。
相変わらず、猛威をふるっているようです

あちこちの小学校や中学校で、くり返し学級閉鎖があるようで、授業も中断してしまい大変ですね。

インフルエンザの予防は、言うまでもなく、うがい、手洗い,マスク着用・・ですが、最近は、アルコール消毒をすすめる学校や施設が多いですね。

アルコール消毒は確かに最近やウィルスの感染予防に効果的です。
が、一方で、落とし穴があります

それは、アルコールにより、手の皮膚が乾燥してしまい、あかぎれやヒビワレの方が増加していることです。

空気が乾燥してきたので、このところ、急に手荒れの患者さんが増え始めています。
アルコール消毒は、この手荒れやヒビワレを増悪させる一因でもあります。

ヒビワレが増えると、痛いために、石けんで手を洗うのが辛くなり、しっかり洗えずに、適当にちゃっちゃっと洗って済ますことが多くなります。
また、ヒビの傷に、細菌やウィルスが繁殖しやすくもなるのですよ。
これでは、インフルエンザ予防には、かえって逆効果ですね。

毎日、ハンドクリームを塗りましょう
ハンドクリームで潤うと、乾燥しにくくなり、ヒビワレもできにくく、石けんでの手洗いもしっかりできますよ。

ハンドクリームは、うすくでよいので、まめにすりこみましょう。
一日何度も塗っておくと、丈夫できれいな手になりますよ
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