宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

トビヒになっていないか?

2013年07月19日 22時55分29秒 | 診断と治療
連日、熱中症のニュースが流れています。

ですが、久しぶりに、今日は過ごしやすく感じました。
というか、このブログを書いている今は、す、すずしい!!。
風が寒いと感じるくらいです
この極端な温度の変化によって、体調を崩す方もいると思います。
くれぐれも風邪をひかないように、お気をつけください。

さて。

このところ、ブログのタイトルにあるように
「先生。うちの子、トビヒになっていないでしょうか?」
とご心配されるお母様が多いです。

トビヒは皆さまご存じのように、夏に増加する代表的な皮膚病です。
トビヒになると、保育園に行けなかったり、プールに入れなかったりするので、お母様が心配されるのもごもっともです。

トビヒの原因としては、いくつかあります。
虫さされをかきむって。
アセモをかきむしって。
ころんだ擦り傷のあとから。
特に先行する原因無く、突然になるものもあります。

トビヒになると、どんどんうつっていくので、抗生物質を内服する必要があります。
様子を見ていると、次々に広がったり、兄弟にうつしたりします。
ですから、できるだけ早めに治療を開始した方が良いですね。

では、どういう状態だったら、トビヒを疑う必要があるのでしょうか。

正確にお伝えするのは、難しいですが。
簡単な見分け方をお教えしましょう。
それは。
丸い大小さまざまなじゅくじゅくした病変が、広がり数が増えている場合・・・・・これは、まず、トビヒになっていると考えられます。

治療としては、患部は石けんで洗いましょう。
びらん面はアルコール消毒では強烈にしみますので、無理に消毒しなくても良いです。
清潔に洗ったら、その後、抗生物質の軟膏を厚めに塗り、ガーゼで覆います。
抗生物質を数日内服すれば、たいていは治ります

トビヒかな・・・・と思ったら、なるべく早めに治療を開始しましょうね




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 体重増加による皮膚病 | トップ | ひとやすみ »

診断と治療」カテゴリの最新記事